【ギャルゲ風安価SS】>>3「また一年が始まる」 3/3 3

472>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/10() 09:08:16.09ID:2Zlou1o4

夜…





スマホから離れててもわかる受信の合図に、思わず飛びつく。


『しずくちゃん:練習終わりました』


やっぱりしずくちゃんだ。


『お疲れ様!』

『日に日に遅くなってない?大丈夫?』

『しずくちゃん:チームプレイの心得、とても参考になりました』

『しずくちゃん:大丈夫です。日ごとに彼女が私の中に降りてくるような感覚を得られて、毎日すごく充実してるんです』

『演劇もチームプレイなんだね。言われてみて初めて気づいたよ』

『そうなんだ。本番が待ち遠しいよ』

 

473>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/10() 09:10:35.41ID:2Zlou1o4

侑「…」


『話が交差してるね笑』

『しずくちゃん:一人で成り立つ舞台というものは絶対にありませんもんね。わかってはいたつもりですけど、改めて意識するとまた新たな視点を持てました』

『しずくちゃん:そうですね笑』


交差しながらのそんな返信。

私達はスマホ越しに笑い合う。

 

474>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/10() 09:17:38.98ID:2Zlou1o4

チームプレイの心得。

舞台演劇には、自分一人でやっているものだと錯覚してしまう役者も多い。

セリフを放ち、ライトを浴び、視線を集める。

自分が世界の中心にいるような錯覚。

だけど、そんなことはない。

そのセリフは誰に届けるものなのか。

そのライトは誰が落としてくれているのか。

その視線は自分のものでは決してないはずだ。

自分と、舞台に立つ役者達と、世界観を操る裏方達と、世界を見守るお客さん。

演劇は──どんなスポーツよりもチームプレイ。

そんな心得を私は知って、しずくちゃんに共有した。

 

475>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/10() 09:25:06.45ID:2Zlou1o4

『しずくちゃん:自分が浴びるものではないライトにだって必ず意味があって、その意味と自分がどんな風に関係しているのか』

『しずくちゃん:そこまでを意識したことはありませんでした』


しずくちゃんは嬉しそうに語る。

私が手探りで拾い上げて形もはっきりしないまま渡した情報を、きっと何度も何度も繰り返して、自分のものにしてるんだ。


しずく「お客さんの視線が全て同じ場所を定めているとは限りませんよね。それこそ人生のように!」


まるで、陽のあたるカフェのテラス席で、向かい合って話してるみたいだ。

 

476>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/10() 09:33:02.60ID:2Zlou1o4

演劇を観た帰りかな。

練習終わりのティータイムかもしれない。

「喉が乾いてしまいました」っていつもより大きなサイズのジュースを頼んだのに、待ちきれずにお冷やを飲み干しちゃうんだ。


しずく「私が認識していない部分にも世界はあるんですよね。それは誰かの世界の中心かもしれないし、認識していないだけで私の世界の一部なのかもしれません!」


しっかり話を聞きたくてホットを頼んだ私より、しずくちゃんのジュースの方が先に届く。

気づいたのか気づいてないのか、頬を少しだけ紅潮させて楽しそうに語る姿は変わらない。


しずく「両手が届く、それより先に拡がる世界をどれだけ掴み取れるか。そして役に還元できるか。その一点こそが役者として目指すべき高みなのでしょうか」


ホットカフェオレはすっかり空になって、ジュースの氷も解けて。

永遠に続くような心地いい時間が──しずくちゃんと私の間に、ずっと流れていけばいい。

 

477>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/10() 09:37:45.11ID:2Zlou1o4

しずく「そろそろ最寄り駅に着きそうです」

侑「うわ、ほんと?しずくちゃんと話してるとあっという間だよ」

しずく「そうですね。本当にその通りです」


少しだけ、時間が止まる。

そして私達は、席を立つ。


『それじゃ、ゆっくり休んでね』

『しずくちゃん:侑先輩も。素敵な夜を』

 

478>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/10() 09:41:09.87ID:2Zlou1o4

窓の外から届く電車の音。

リビングから聞こえるテレビの音。

遠く消えていく陽の暖かさは、そっか、私の頭の中にしかなかったんだっけ。


侑「────」


長い息を吐く。

素敵な夜を、か。


侑「もう、なったよ。しずくちゃん」


しずくとラインで話しました! ▼

 

480名無しで叶える物語(たこやき)2020/12/10() 15:27:05.16ID:xDz2Tl5B

おつおつ
しずくルートはもう万全かな?
演劇の日が楽しみ

 

481>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/10() 21:04:01.29ID:2Zlou1o4

翌朝…


侑「お待たせ~」タタタ

歩夢「行こっか」

侑「うん!」


結局、今日もこうして歩夢が待っててくれる。

つくづく実感する、私って甘えてるんだなぁ。

「好きでやってることだからいいの」なんて歩夢はなんでも笑って言うけど、そうなのかな。


歩夢「フリマアプリどうだった?」

侑「あー、やってみたんだけどね…」

歩夢「なにか上手くいかなかったの?」

侑「お金振り込んでもらうための銀行を登録しなくちゃいけないんだってさ」

歩夢「ああ…」

侑「こんなのでお母さん達の銀行借りるわけにもいかないし、とりあえず保留にしたよ。果林先輩ならそれは心配しなくていいと思うしね」

歩夢「そうだね」

 

482>>1 1Y9DDrqNbw ()2020/12/10() 21:11:43.76ID:2Zlou1o4

お昼休み…


今日はすごく目が冴えてた。

一時間目から今まで一回も眠くならなかったもん。

おかげで授業をばっちり聞けたよ!

聞けは、したんだ…聞けは……


お昼はどうしよっかな? 
>>483
1.
教室で食べる
2.
生徒会室で食べる
3.
中庭で食べる
4.
食堂で食べる

 

483名無しで叶える物語(たこやき)2020/12/10() 21:12:51.41ID:/iDDs7U7

3

 

484>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/10() 21:16:29.61ID:2Zlou1o4

歩夢「侑ちゃん、今日は眠くならなかったんだね」

侑「だよ!すごいでしょ!」

歩夢「すごいかなぁ。でも偉かったね」

侑「歩夢。ノートはちゃんと取ったからさ、後で教えてほしいとこあるんだよね」

歩夢「もちろんいいよ。私でわかる範囲ならね」

侑「歩夢がわかんない範囲なんかないでしょ~」

歩夢「わ、私そこまで勉強得意じゃないよ」

侑「万が一歩夢がわかんなかったら、菜々ちゃんに聞いてみるから大丈夫」

歩夢「私にわからない範囲なんかないから、安心してなんでも聞いてね」

侑「え?」

 

485>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/10() 21:20:51.51ID:2Zlou1o4

中庭


侑「かすみん!璃奈ちゃん!みーつけた!」

歩夢「こんにちは、二人とも」

かすみ「ほらーも~、だから中庭はやめようって言ったのにー」

侑「あ!かすみん私達のこと避けようとしたの!?」

かすみ「歩夢せんぱいのことは避けようとしてませんよ」

侑「私だけーっ!」ガーンッ

璃奈「かすみちゃん、嘘はよくない」

璃奈「侑さんが声をかけてくれたとき、ちょっと嬉しそうだった」

侑「え…!?」パァ

かすみ「そ、そんなことないですよ!変なこと言わないでよ、璃奈ちゃん!」

璃奈「コッペパンいただきます」ハム

かすみ「ちょっとーっ!」

 

486>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/10() 21:22:30.80ID:2Zlou1o4

歩夢「まあまあ、落ち着いてかすみちゃん。一緒にお昼食べていい?」

かすみ「もちろんですぅ!」

侑「私かすみんの隣ねーっ」ムギュ

かすみ「は、離れてくださいよぉぉ…」ギギギ

侑「押さないでぇぇ…」ギギギ

歩夢「二人とも子どもみたいなんだから。璃奈ちゃん、お隣に失礼するね」スッ

璃奈「うん」モグモグ…

 

487>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/10() 21:26:42.17ID:2Zlou1o4

侑「二人は毎日一緒に食べてるの?」

璃奈「今のところ。かすみちゃん、欠かさずパン持ってきてくれる」

歩夢「大変じゃない?」

かすみ「べ、別に大変なんかじゃないですよ。もうパン作りはかすみんの日課の一つみたいなものなので…」

侑「あ、ねえかすみん。レモンクリームは?」

かすみ「まだ作ってませんよ」

侑「えーっ…」

かすみ「作ったら教えるって言ったじゃないですか」

侑「忘れてるだけかなーとか」

かすみ「ああ。作ったけど忘れてるだけかもしれませんね」

侑「そんなあ!?」

璃奈「持ってきたことないよ。レモンクリーム」モグモグ…

歩夢「そうだよね」ニコニコ

 

488>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/10() 21:33:55.48ID:2Zlou1o4

璃奈「歩夢さん達、今日はお弁当同じじゃない」ジッ

歩夢「そうなの。本当は毎日私が侑ちゃんの分も作りたいんだけど」

璃奈「作らないの?」

歩夢「うん──…」

侑「これ以上歩夢に甘えたら私だめになるもん!朝も昼も歩夢に甘えっ放しなんてまずいよ!」

歩夢「って言うから」

かすみ「お昼はお弁当のことですよね?朝ってなんですか?」

侑 ギクッ

璃奈「朝ごはん、一緒に食べてるの?」

歩夢「毎日侑ちゃんのこと起こ

侑「そっそうそう!朝ごはんも毎日一緒だもんね、歩夢ぅ!」

歩夢「…そうだね」ニコッ

かすみ「随分仲良しさんなんですね~」

 

489>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/10() 21:42:00.81ID:2Zlou1o4

侑「でも毎日一緒か~、いいね」

歩夢「私達でも毎日は一緒じゃないのにね」

かすみ「璃奈ちゃんにパンを渡しますからね。自然とそうなるんですよ」

璃奈「…」

侑「かすみんのパン食べたいっていうクラスメイトとか多いんじゃない?」

かすみ「前はよく声かけられましたけどね。璃奈ちゃんにあげる分だって毎日言ってたから、最近はそんなこともなくなりましたよ」

侑「そうなんだ~」

歩夢「学科が違うのに仲良しのお友達がいるのっていいことだよね」

侑「私は学年も違う友達がたくさんいるよ!」

かすみ「へえ、そうなんですか」

侑「かすみんとかね」

かすみ「あ、かすみん達のことですか…」

侑「なにその反応ーっ!?」

 

490>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/10() 21:49:13.97ID:2Zlou1o4

歩夢「璃奈ちゃんはクラスのお友達とお昼ごはん食べること、ないの?」

璃奈「!」

璃奈「私、ごはんは一人で食べることが多い…から」

侑「そうなの?」

かすみ「えーっ、もしかしてかすみんと毎日ごはん食べるのイヤだった?」

璃奈「イヤじゃない。嬉しい」フル…

かすみ「えへっ、だよね♡こんなに可愛いかすみんと一緒にお昼ごはん食べられるなんて幸せだもんね!」

侑「私、一人でごはん食べてたら退屈になっちゃうんだよね。すぐ誰かと話したくなっちゃう」

歩夢「お休みの日でしょ?呼んでくれたら行くのに」

 

491>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/10() 21:52:51.20ID:2Zlou1o4

侑「そうだ、一人ごはんの会とか作ろうよ!」

歩夢「一人ごはんの会?」

侑「うん。一人でごはん食べることになったら声をかけて、一緒に食べる会!どうかな?」

かすみ「…まあ、好きにしたらいいと思いますけど」

璃奈「一緒に食べるんだったら、一人ごはんじゃない」

侑「はっ!確かに!」

侑「それじゃ二人ごはんの会?ううん、三人とか四人で食べたいこともあるし…毎回会の名前を変えるのは…変かなぁ…」ウーン…

かすみ「侑せんぱいは忙しないですねぇ」

歩夢「そういうところも可愛いんだよ」

璃奈「…」


かすみと璃奈とお昼ごはんを食べました! ▼

 

493名無しで叶える物語(八つ橋)2020/12/10() 22:10:14.27ID:i0KPRZ0d

1年組かわいすぎるな?

 

494名無しで叶える物語(もんじゃ)2020/12/10() 22:59:04.25ID:pZTMlP1f

おつやで
和む

 

495名無しで叶える物語(もんじゃ)2020/12/11() 00:23:19.92ID:Qv++p2cT

璃奈ちゃんフラグ来たか
おつです

 

496>>1 1Y9DDrqNbw ()2020/12/11() 08:06:00.46ID:vby7F7CF

放課後…


ふと思い出した。

朝出るとき、台所に大量のじゃがいもがあったな。

季節的に新じゃがなんだろうけど、なにもあんなに用意しなくても…

お母さん、極端なところあるもんなぁ。

今日の…っていうか、しばらくの晩ごはんが気になるね。


どうしよっかな? 
>>497
1.
一人で帰る
2.
歩夢と帰る
3.
寄り道して帰る(演劇部、中庭、お台場から選択)
4.
誰かに連絡する(菜々、璃奈、果林から選択)

 

497名無しで叶える物語(八つ橋)2020/12/11() 08:18:47.74ID:SgWjDtFQ

りなりーで

 

498>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/11() 08:28:03.11ID:vby7F7CF

侑「うーん…」

歩夢「侑ちゃん、どうしたの?」

侑「ねえ歩夢、一人ごはんの会のことなんだけど」

歩夢「まだそのこと考えてたんだ…」

歩夢「なに?」

侑「活動って土日だけがいいのかな」

歩夢「私、よくその会の目的がわかってないんだけど…一人でごはんを食べることになったら、って言うんだったら平日でもいいんじゃないの?」

侑「そっかあ」

歩夢「毎日誰か誘おうとか考えてる?」ジッ

侑「いや~、さすがに毎日なんてつもりはないんだけど…」

侑「ちょっと、人に連絡してもいい?」エヘ

歩夢「お好きにどうぞ」ハァ

 

499>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/11() 08:34:37.28ID:vby7F7CF

校門傍


侑「お待たせ、璃奈ちゃん」

璃奈「さっきぶり、です」ペコ

侑「ごめんね、急に帰るの誘っちゃって。用事とかなかった?」

璃奈「大丈夫」

侑「よかった!」

歩夢「璃奈ちゃん、お家どの辺なの?」

璃奈「あっち。有明の方」スッ

侑「割と近いよね?」

璃奈「頑張れば歩ける距離」

侑「だと思ったんだ。ゲームセンターで会ったもんね」

 

500>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/11() 08:38:48.83ID:vby7F7CF

璃奈「侑さん達も、有明?」

侑「ううん、私達は東雲の方なんだ」

璃奈「…一緒に帰るの、難しそう」

侑「あはは。ここからもう反対方向だもんね」

璃奈「一緒に帰れて楽しかった、です」ペコ…

侑「わー、待って待って!そうじゃないの!」

璃奈「?」

侑「璃奈ちゃん、よかったら今日うちで晩ごはん食べない?」

 

501>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/11() 08:43:10.20ID:vby7F7CF

侑「だからねー、たぶんじゃがいものフルコースみたいになると思うんだよねー」トコトコ

歩夢「いいじゃない、じゃがいも。好きでしょ?」トコトコ

侑「好きだよ。好きだけど、あの量を見ちゃうとちょっとビビっちゃうっていうかさ」

侑「璃奈ちゃんはじゃがいも好き?」

璃奈「好き」コクン

侑「よかった。なににしてほしいとかある?お母さん、たぶん普通の料理ならなんでもできると思うから」

璃奈「…わかんない」

侑「んー、じゃがいもの料理って言われても確かにあんまり思いつかないかもね。歩夢、なにか思いつく?」

歩夢「新じゃがだったら形をそのまま使うことが多いと思うよ。やっぱり煮るのが多いんじゃないかな」

侑「煮っころがしってやつだ!」

歩夢「そうそう」

 

502>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/11() 08:47:30.50ID:vby7F7CF

歩夢「甘辛煮が多いけど、のり塩のレシピとかもあるみたい」っスマホ

侑「はちみつもある!デザートみたいになるのかな?」

歩夢「じゃがいもだからデザートみたいにはならないんじゃないかなぁ…」

侑「グラタン、フライドポテト、ポテトサラダ…わ、ガレット?とかいうのもあるよ」

歩夢「やっぱりじゃがいもって色んなお料理に使えるんだね」

侑「どう?璃奈ちゃん。なにか食べてみたいものはあった?」

璃奈「これ」っスマホ


『絶品!新じゃがとお豆腐のお味噌汁』


侑「へー、お味噌汁か。簡単だしすぐ作ってくれるよ、きっと。お母さんに連絡しとくね!」スマスマ

璃奈「うん」

 

503>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/11() 08:53:34.01ID:vby7F7CF

歩夢「璃奈ちゃんも、お家に連絡しておかなくて大丈夫?お外でごはん食べてくるって」

璃奈「うちは、平気」

歩夢「そう?それならいいんだけど」

侑「有明なら帰りも送っていくから心配しないでね」

璃奈「ありがとう、ござい、ます」

侑「もー、敬語じゃなくていいんだってば。私と歩夢のことはお姉ちゃんみたいなものだと思っていいからね。ね、歩夢」

歩夢「うん。なにかあったらいつでも言ってね」

璃奈「うん…」

 

504>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/11() 08:56:07.38ID:vby7F7CF

歩夢「それじゃ、私はここだから」

璃奈「隣なんだ」

歩夢「そうなの。今日は自分の家でごはん食べるけど、今度は一緒に食べようね」

璃奈「うん」

侑「また明日ね、歩夢」

歩夢「また明日ね。侑ちゃん、璃奈ちゃん」

璃奈「さようなら」


…バタン


侑「で、私はこっちね。入って入って!」

璃奈「お…お邪魔します」オズ…

 

505>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/11() 08:59:50.47ID:vby7F7CF

侑の家


侑「おかあさーん、ただいまー。璃奈ちゃん連れてきたよー」

高咲母「お帰りなさい。璃奈ちゃんは…」

璃奈「お邪魔します」チマッ

高咲母「あら、小さくて可愛い子ね」

侑「でしょー!一年生なんだけど、最近仲良くなったんだ」

高咲母「遠慮しないでゆっくりしていってね。苦手な食べ物はある?」

璃奈「ない、です」

高咲母「そう。もし食べられないものがあったら侑にあげたらいいからね。ごはんができるまで待っててね」

侑「私も苦手なものあったら璃奈ちゃんにあげよーっと」

高咲母「侑はだーめ」

侑「なんでー!」ブー

 

506>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/11() 09:03:37.51ID:vby7F7CF

侑の部屋


侑「璃奈ちゃん、マンガとか好き?」

璃奈「たまに読む」

侑「私ん家、マンガくらいしか面白いものないからさ。気になるのあったら読んでいいからね」

璃奈 ジッ…

璃奈「…これ」チョン

侑「あ、閏都市学園知ってる!?」

璃奈「知ってる。観てた」

侑「そうなんだー、やっぱり有名なんだね!それ、友達のやつで預かってるんだ。あ、菜々ちゃんなんだけどね。観る?」

璃奈「…今はいい」

侑「晩ごはんまでに全然間に合わないもんね。借りたかったら言ってね、菜々ちゃんに聞いてみるからさ」

 

507>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/11() 09:07:18.70ID:vby7F7CF

璃奈「今日、なんで誘ってくれたの?」

侑「え?」

侑「んー…なんとなく?」

璃奈「そう」

侑「かすみんは誘っても断られちゃうかなーって思ったのもあるんだけど、記念すべき一人ごはんの会第一回は璃奈ちゃんとがいいなって!」

璃奈「一人どころか、三人。四人?」

侑「お父さんは遅くなると思うから、三人だね。三人ごはんの会」

璃奈「いつも、お母さんと二人なの?」

侑「のことが多いかなぁ。お父さん、仕事の時間が日によって違うんだよね。もちろん一緒に食べる日だってあるよ」

璃奈「…そう」

 

509>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/11() 09:13:48.82ID:vby7F7CF

侑「かすみんとはどう?」

璃奈「一緒にお昼ごはん食べるの、楽しい。いっぱいお話してくれる」

侑「いい子だよね、明るくて可愛いし」

璃奈「うん…」

侑「…どうかしたの?」

璃奈「…私、かすみちゃんの邪魔になってないかな」

侑「えっなんで!?なってないと思うよ!」

璃奈「かすみちゃん、私がいるから、クラスメイトとお昼ごはん食べなくなった、って」


──侑「かすみんのパン食べたいっていうクラスメイトとか多いんじゃない?」

──かすみ「前はよく声かけられましたけどね。璃奈ちゃんにあげる分だって毎日言ってたから、最近はそんなこともなくなりましたよ」


侑「…!」

 

510>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/11() 09:18:44.79ID:vby7F7CF

璃奈「私、元々一人でごはん食べるの慣れてる、から」

璃奈「パンをくれた後も一緒にいてくれるの、やめてもいいって…」

侑「そんなこと、ない!」

璃奈「!」

侑「かすみんが無理やり璃奈ちゃんに付き合ってるとか、そのことで窮屈な思いしてるとか、そんなこと絶対にないよ!」

璃奈「どうして?」

侑「だって、璃奈ちゃんと話してるときのかすみんすっごく楽しそうだもん。それにコッペパン毎日持ってきてくれるんでしょ?璃奈ちゃん以外の友達とお昼ごはん食べたかったら、持ってこなきゃいいんだけなんだよ」

侑「あれから一日も欠かさずに持ってきてるなんて、璃奈ちゃんと一緒にお昼ごはん食べたいと思ってなきゃできないことだよ!」

侑「だから、そんな風に考えないで。かすみんだってそう思われたら寂しくなっちゃうよ」

璃奈「……うん」コクン

 

511>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/11() 09:24:28.73ID:vby7F7CF

侑「でもいいなー、毎日かすみんのコッペパン。毎日種類違うの?」

璃奈「同じこともあるけど、だいたい違う」

侑「すごいよね、あんなに種類あったら材料費とかいっぱいかかっちゃいそうだし」

璃奈「もう少し払うって、言ったけど。100円でいいって言われた」

侑「あんなに美味しいんだからもっと高くても全然買うのにねー」

璃奈「買う」

侑「………って、100円!?」

璃奈「う、うん」

侑「私が買ったとき120円だったよ!?」

璃奈「そ、そう」

璃奈「この間かすみちゃんのスマホを見てあげてからは、80円にしてくれた」

侑「さらに下がったの!?ずるい!」

璃奈「ずるくてごめんなさい」

侑「あっいや、璃奈ちゃんを責めたわけじゃなくて…」

 

512>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/11() 09:27:38.06ID:vby7F7CF

侑「はーーー」

侑「これが学年の差なのかなぁ。私が一年生だったら同じようにしてくれたのかなぁ…」

璃奈「スマホ見てあげたら?」

侑「私にはそんな技術ないよ…スマホ見てあげたって、調子悪かったの?」

璃奈「タップの効きが悪い箇所があったから、回路を少し調整した」

侑「り──璃奈ちゃん、そんなことできるんだ!」

璃奈「機械のことはわかる」

侑「情報処理学科ってすごいんだなぁ…!」

 

513>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/11() 09:32:42.82ID:vby7F7CF

侑「…ん」

侑「璃奈ちゃん、機械とか強いんだよね?」

璃奈「それなりにわかる」

侑「スマホのアプリとか詳しい?」

璃奈「内部の作りまでは、そんなに」

侑「ううん、そんなんじゃなくて。普通に使い方とかすぐわかっちゃう方だったりするのかなーと思って」

璃奈「よっぽど凝ったものじゃなければ、だいたいのものはすぐわかる、と思う」

侑「なるほど…」

璃奈「なにか、わからないアプリがあるの?」

侑「私がっていうよりは他の人なんだけどね…」

侑「璃奈ちゃん、明後日の土曜日ってなにか予定あるかな──?」


璃奈と晩ごはんを食べました! ▼

 

515名無しで叶える物語(茸)2020/12/11() 16:11:13.42ID:LGkakpf+

りなりーの味噌汁食べたいで泣いた

 

516名無しで叶える物語(公衆)2020/12/11() 17:52:52.02ID:9fBng0Gp

今日も可愛くてにっこり

これって誰のルート選ぶとか関係なく10人が集まって仲良くする的な展開になる/できるものなの?

 

518>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/12() 10:13:52.21ID:6yk9/zgM

>>516
全拡がりを考えてから書き始めたわけではないので展開によっては有り得たと思います

 

519名無しで叶える物語(もんじゃ)2020/12/12() 10:15:02.16ID:MpPv7WrH

保守はまかせろ

 

523>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/14() 07:44:16.21ID:CZlXaVnw

翌朝…


侑「お待たせ~」タタタ

歩夢「行こっか」

侑「うん!」


今日は少し曇り空。

梅雨にはまだ早いけど、これから曇りや雨の日が増えていくのかなぁ。

朝から雨が降ってれば私だってちゃんとカサ差していくんだよ。

今日はないけど。


歩夢「朝ごはん、じゃがいものお味噌汁だったでしょ」

侑「さっすが歩夢、よくわかったね!」

歩夢「璃奈ちゃん喜んでた?」

侑「おかわりしてたから、たぶん。緊張もしてたみたいだけど」

歩夢「うふふ、そうだよね」

 

524>>1 1Y9DDrqNbw ()2020/12/14() 07:54:30.88ID:CZlXaVnw

お昼休み…


お味噌汁に加えて、朝からじゃがバターを食べたのはさすがに驚いた。

じゃがバターって食べる前は重そうであんまり気が進まないんだけど、食べ始めるとやっぱり美味しくてぺろっと食べちゃうんだよね。

あんなに簡単なのにすごいなぁ。


どうしよっかな? 
>>525
1.
教室で食べる
2.
中庭で食べる
3.
屋上で食べる
4.
生徒会室で食べる

 

525名無しで叶える物語(たこやき)2020/12/14() 07:58:39.39ID:DaercXeV

4

 

526>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/14() 08:04:41.84ID:CZlXaVnw

今日はどこでお昼ごはん食べようかな~。

曇ってるけどまだ降りそうでもないし、中庭でもいいよね。

はんぺんと璃奈ちゃん達にも会いたいし…


侑「あ」

歩夢「どうしたの?」ヒョコ

侑「歩夢。今日、菜々ちゃんとお昼ごはん食べない?」

歩夢「…いいよ」

侑「行く前に連絡しとくね」スマスマ

 

527>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/14() 08:08:51.67ID:CZlXaVnw

侑「お弁当もじゃがいもかなぁ」トコトコ

歩夢「どうだろうね。作り立てでほくほくしてるときがやっぱり一番美味しいと思うけど、侑ちゃんのお母さんなら冷めても美味しいお料理を作ってくれそうだよね」トコトコ

侑「だよね。まさかじゃがバターは入ってないと思うけど」

歩夢「ホイル焼きくらいならあるかもね」

侑「台所から香ばしい匂いがしたんだよなぁ。なんだったんだろう」

歩夢「…おせんべい?」

侑「お弁当に!?」

 

528>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/14() 08:13:01.73ID:CZlXaVnw

生徒会室


侑「こんにちは、菜々ちゃん」

歩夢「こんにちは」

菜々「いらっしゃい、と言うのも変ですね。わざわざ来てくださってありがとうございます」

侑「わざわざなんてそんな。私から誘ったんだもん」

歩夢「侑ちゃんがいつも急に誘っちゃってごめんね」

菜々「本当ですよ。もっと計画性を持ってくださいね、何事も」

侑「もー、二人してそういうこと言うのやめてよ。はい、お昼にしよ!お説教終わり!」パン

菜々「まったく…」クス

 

529>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/14() 08:17:07.34ID:CZlXaVnw

「「「いただきます」」」

侑「…見て菜々ちゃん!」

菜々「わ。見事なまでのじゃがいも尽くしですね」

侑「お母さんがいっぱい買ってきちゃってね、昨日からこんな調子なんだよ」

菜々「お母様のことだから張り切ってらしたんでしょうね」

侑「昨日の夜も友達連れて帰ったんだけど、もうすっごく張り切ってたよ!」

菜々「あはは。目に浮かびますよ」

歩夢「ゆ、侑ちゃん。これじゃない?香ばしい匂いがしてたってやつ!」

侑「どれどれ?……これなに?」

菜々「薄焼き…でしょうか」

 

530>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/14() 08:24:52.60ID:CZlXaVnw

侑「薄焼き…も、なに?」

菜々「長野県の郷土料理です。お好み焼きのような生地で季節の野菜や果物を包んで焼いたものだそうですよ」

侑「へー、菜々ちゃん物知りだね!」

歩夢「これはチーズを生地にしてるみたい。カリカリしてて美味しそうだね」

侑「チーズかぁ。歩夢、一つ食べる?菜々ちゃんも」

歩夢「うん、頂こうかな」

菜々「頂いてしまっていいんですか?」

侑「いいよ!美味しいものはみんなで食べたいじゃん」

菜々「で、では遠慮なく…」

歩夢「代わりにお弁当から一番気になったおかずを食べられちゃうから気をつけてね」

侑「トンビみたいに言わないでよー」

歩夢「私の方は…梅ささみがいいよね」ヒョイ

侑「ありがと!さすが、わかってる!」

菜々「ふふっ。私のお弁当からはなにが欲しいですか?」

侑「んー………これ!貰ってもいい?」

菜々「もちろんです。どうぞ」

 

531>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/14() 08:32:43.73ID:CZlXaVnw

カリッ ジャクジャク…


侑「ん!美味しい!」

菜々「不思議な食感ですね」

歩夢「しらすの香りがいいアクセントになってるね」

侑「帰ったらこれなんなのか聞いてみようっと」

侑「もっと偏ったお弁当になってるかと思ったけど全然そんなことないね」

歩夢「そうだね。こっちのはたぶんオイスターソースで、のり塩、食感も味もそれぞれ違って飽きないお弁当になってそうだもん」

菜々「侑のお母様は本当にお料理が上手なんですね」

歩夢「………ん…?」

侑「えへへ~、いいお母さんを持ってよかったよ」

菜々「そう思えて、しかも素直に口に出せるのは侑のとてもいいところですよね」

侑「そうかな?」テレ

歩夢「……………………………侑?」

 

532>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/14() 08:37:40.98ID:CZlXaVnw

侑「菜々ちゃんのお母さんだって料理上手じゃん。このカツ美味しいよ!」

菜々「ふふ。昨日油を使っていた様子はないので、恐らくそれは出来合いのお惣菜だと思いますよ」

侑「あ、あれぇ…?」

菜々「先日のお礼も兼ねて、次は夕飯に招待させてください。父がいると気を遣わせてしまうと思うので、母だけの日にでも」

侑「お礼なんていいよ、私もお母さんも楽しかったもん。それよりまた食べにきてね。今日でもいいよ!」

菜々「きょ、今日というのは急過ぎますね…」

歩夢「侑ちゃん」

侑「うん、なに?歩夢」

歩夢 ジッ

侑「歩夢…?」

菜々「?」

 

533>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/14() 08:43:49.65ID:CZlXaVnw

歩夢 パク…

歩夢 …

歩夢 ニコッ…

歩夢「このチーズのやつ、すごく美味しいね。よかったらレシピ教えてほしいなってお母さんに伝えておいてくれない?」

侑「オッケー!歩夢も作れるようになったらいつでも食べられるようになるもんね」

歩夢「誰が侑ちゃんに作ってあげるって言いましたかー?」

侑「え~っ、作ってよー!食べたいよ!」

歩夢「うふふ…もう、仕方のない侑ちゃん。いいよ」

侑「へへ、やったぁ!」

菜々「歩夢さんもお料理が得意なんですよね、尊敬します」

侑「菜々ちゃん、歩夢に教えてもらったら?」

菜々「えっ」

歩夢「えっ」

 

534>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/14() 08:47:44.41ID:CZlXaVnw

侑「歩夢丁寧だし、料理も上手いし、先生にちょうどいいと思うんだ!」

歩夢「そ、そんな、私まだ人に教えられるようなレベルじゃないから…」

侑「菜々ちゃんも料理できるようになったら、私にもいっぱい作ってほしいなぁ」

菜々「それは…頑張ります…!」

歩夢「…っ」

菜々「お忙しくない日でいいので、歩夢さん、お料理を教えていただけますか…?」

歩夢「う、うん……」

歩夢「いいよ…」

菜々「本当ですか!ありがとうございます!」ペカー

 

535>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/14() 08:54:48.86ID:CZlXaVnw

菜々「というか、侑は教わらないんですか?」

侑「私は食べる専門なんだよね。ほら、誰かのために作る方が捗るって言うしさ!」

菜々「お互いに作り合えばいいと思いますが」

侑「一緒に作るとキッチンが混んじゃうからね」

菜々「合理性を求めた結果ということですか」

侑「そうそう、そういうことなの!」

菜々「なるほど…」

侑「歩夢がお菓子作ってくれてるときは、邪魔にならないようにお手伝いしてるんだよ。ね、歩夢」

歩夢「…」

侑「歩夢?」

歩夢「ぁ、うん、なに?」

侑「ぼーっとして、珍しいね。金曜日だし疲れちゃった?」

歩夢「あはは…そうかも」

侑「今日は早めに帰ろうね」

歩夢「うん、そうしよ」

 

536>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/14() 08:59:31.02ID:CZlXaVnw

「「「ごちそうさまでした」」」

菜々「お二人とご一緒していると、いつもお昼休みがあっという間に終わってしまいますね」

侑「楽しい時間は過ぎるのが早いからね」

菜々「本当にその通りだと実感しますよ」

歩夢「ギリギリまで生徒会室使っちゃってごめんね」

菜々「いえいえ。私が勝手に居着いているだけで、通常お昼休みは誰も使わない部屋ですからね」

歩夢「そろそろ行かなくちゃね」

侑「あ、歩夢ごめん。先に出ててもらえる?」

歩夢「え?」

侑「少しだけ菜々ちゃんと話したいことがあってさ」

歩夢「え?うん…私がいちゃ、だめなこと…?」

侑「ってわけでもないんだけど…えっと…」

歩夢「……わかった。お昼休み終わっちゃうから、早くしてね」

侑「うん、ありがと!」

 

537>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/14() 09:04:18.71ID:CZlXaVnw

…バタン


菜々「どうかしましたか?わざわざ歩夢さんを追い出してまで」

侑「せつ菜さんにお礼を言っとこうと思って」

菜々「! せつ菜に、ですか?」

侑「同好会のみんなに話してくれたんだよね、私と話したこと。そのお礼」

菜々「あ…ああ」

侑「あの後彼方ちゃんと話す機会があったんだけど、せつ菜さんが話しておいてくれたおかげでお互いに受け入れやすかったっていうかさ」

菜々「そのくらい、お礼を言われるようなことではありませんよ。部長として当然に果たすべき責任ですから」

侑「それでも。お礼言いたかったの!」

菜々「…頑固なんですから」クス

 

538>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/14() 09:05:56.02ID:CZlXaVnw

侑「せつ菜さんも同じくらい頑固だよー」

菜々「あ!言いましたね!?」

侑「褒め言葉だよ、褒め言葉。そういうところがせつ菜さんらしいし頼りになるってこと!」

菜々「あなたの中でせつ菜はどんなイメージなんですか、まったく…」

侑「えへへ…」

 

539>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/12/14() 09:10:59.17ID:CZlXaVnw

侑「ライブ、もう来週だね」

菜々「そう、ですね」

侑「楽しみにしててもいい?」

菜々「…期待に応えたいとは思っています。全員」

侑「…うん」

侑「私、スクールアイドルのライブってまだ観たことないんだよね。生で」

侑「だからすごく楽しみにしてるんだ。大好きな人達がやるんだから、なおさら」

侑「でも無理はしないでね」

菜々「──…!」

侑「たとえ来週ライブができなくても、今回のステージが使えなくなっちゃっても、私はずっと応援してるよ。いつになっても、どこになっても必ず駆けつけて最前席で応援するから!」

侑「だから、みんなが納得できるまで、諦めないでね」

菜々「────」

菜々「…はい、ありがとうございます。その気持ち、部員の皆さんにも伝えておきますね」

侑「うん!」


菜々とお昼ごはんを食べました! ▼

 

541名無しで叶える物語(庭)2020/12/14() 12:09:27.32ID:VH/9P6Tf

おつおつ
侑ちゃん地雷踏みまくりやないかw