本作品は安価SSです。
進行中の雰囲気を残すため、一部、本編以外のレスも保持しています。
250>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/05/06(水) 11:35:59.00ID:1uSJ4pk2
ハノハノリゾート
もくたん トコ…
ダイヤ「ほう…」
ダイヤ「ライチさんとの大試練が終わるや『ハノハノリゾートへ』と誘われたかと思えば、アーカラ島の端にこのようなリゾート地があったとは」
──『もくたんは イワZを 手に入れた!』
──リーリエ『やりましたね、もくたんさん!』
──ライチ『私のいわポケモン達の硬さを物ともしないなんて、完敗よ』
──ダイヤ『いえいえ。わたくし達だってギリギリの戦いでした』
──【コメント】アローラは本当に厳しい戦いが続くね……
──ダイヤ『ええ、本当に。ヨハネ♡達にはいつも苦しい戦いを強いてしまって、なんとか休養を与えたいところなのだけれど…』
──エーテル財団職員『もくたん様ですね』ザッ
──ダイヤ『はい、そうですが…あなたは…』
──エーテル財団職員『実は、我が財団の代表があなたにお会いしたいと申しております。ついてはぜひ我々の本部へお越しいただきたいのです。船を出しますので、ハノハノリゾートでお待ちしております』
ダイヤ「…と要約するとそんなところでしたが、なんとも絶好のタイミングね」
ダイヤ「せっかく頂いたお誘いだもの。ヨハネ♡達、このビーチリゾートを満喫しますわよ!」オーッ
ルビィ (ただ待ち合わせで来ただけなんだけどなぁ)
素敵なホテルビーチリゾートにお誘いいただきましたわ!
251>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/05/06(水) 11:48:04.74ID:1uSJ4pk2
ダイヤ「さてさて、どこから見て回りましょうかね~」カチカチ…
記者『あっ、チュウジロウさん!チュウジロウさんですよね!?』
マネージャー『困ります、現在チュウジロウはバカンス中ですので…』
ダイヤ「む?なんだか揉め事の気配ですわ」カチカチ
ルビィ (お姉ちゃんのこれは正義感なのか、もしかしたらただの野次馬根性なのか、判断が難しいところだよね)
ダイヤ「どうかなさいましたか?」
マネージャー『弊社のタレントがお忍びでバカンスに来ているのですが、どこからか記者に嗅ぎつけられてしまったようで…』
記者『いいじゃないですか、写真!写真一枚だけ撮らせてくださいよ!』
ダイヤ「迷惑な方もいらっしゃるものですね。ちょっとあなた、ご自分だってお休みの日に取引先から電話があったらイヤでしょう。そのくらいに…」
チュウジロウ『…』デーン
ダイヤ「ぴっ………ピカチュウですわ!!」
マネージャー『トップタレントのチュウジロウです』
ダイヤ「ぴ、ぴか、ピカチュウがタレント…そう、そうですわよね。ピカチュウほどの知名度と人気があれば頷けますが…」
ダイヤ キッ
ダイヤ「ピカチュウの邪魔をなさろうという不届き物など、わたくしが追い払って差し上げましょう!ヒガンバナさん!!」カチー
助けたお礼に『ピカチュウZ』を貰って、その後、2DSの画面に向かって照れながら何度もお辞儀をするダイヤの姿があったとかなかったとか…
252>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/05/06(水) 12:01:43.34ID:1uSJ4pk2
モブ『ああ、ちょうどいい!あなたもこちらにいらっしゃい!』
ダイヤ「なんでしょう」
もくたん トコトコ
モブ『今からちょうど結婚式が始まるのよ!素敵ねえ、見ていきなさい』
ダイヤ「それはよいタイミングですわ!ぜひ参列させていただきましょう」
新郎『…』
新婦『…』
ダイヤ「はー、素敵ですねぇ」
ルビィ「…たまたま居合わせたからって、ひとの結婚式に参列ってするものなの?」
ダイヤ「普通はしないでしょうね」キッパリ
ルビィ「あ、うん、そうだよね」
ダイヤ「いつか、ヨハネ♡やかなたさんも…お嫁に行ってしまうのでしょうか……」グスン
ルビィ「………素敵な相手が見つかるといいね」
それしか言えなかった。
253>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/05/06(水) 12:12:14.93ID:1uSJ4pk2
スナバァ『?』
『スナバァは もくたんに 興味があるみたい…』
もくたん 右クルリン
もくたん 左クルリン
スナバァ『♪』
『スナバァは 楽しそう!』
『スナバァは もっと 遊んでほしいみたい!』
もくたん イナイイナイ…
スナバァ『?』
もくたん スナバァ!
スナバァ『!』
『スナバァは 少し 怖かったみたい…』
もくたん ナデナデ
スナバァ『♡』
ダイヤ「……まあ。……うふふ。……あっごめんなさい!……そうですねえ。……あらすごい!」カチカチカチカチカチ
ルビィ「もうおしまい!いつまでも遊んでないで、先に行くよ!」
ダイヤ「あっ、ああぁ~~~……スナバァさんん~~~」
少しだけ追いかけてきたスナバァから、ヌシールを一枚貰って満足そうでした。
254>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/05/06(水) 12:26:49.30ID:1uSJ4pk2
係員『キミ、時間があるなら清掃を手伝ってくれないかな?アルバイト代も出すからさ』
ダイヤ「清掃ですか。アルバイト代など頂かなくとも当然お手伝いいたしますわ、みんなが使う場所を綺麗に保つのは利用者としての義務ですもの」
ダイヤ「して、わたくしはなにをすれば?」
係員『お願いしたいのはね…』
ダイヤ「…」
ナマコブシ『…』
ダイヤ カチ
ナマコブシ『ブニュニュ…』
『ナマコブシを 海へ 放り投げた!』
もくたん トコトコ
ナマコブシ『…』
ダイヤ カチ
ナマコブシ『ブニュッブニュ…』
『ナマコブシを 海へ 放り投げた!』
係員『やあ、ありがとう!助かったよ』
ダイヤ「非常に後味が悪いのですが!!?」
係員『これ、アルバイト代ね』
『もくたんは 20,000円 貰った!』
ダイヤ「内容と明らかに釣り合わない高額なのもなんだかイヤですわ!!二度とやりません!!」
係員『またよろしくね』
ダイヤ「きっ!!!!」
続くナマコブシイベントで再び苦虫を噛み潰したような表情のダイヤが目撃されたという。
255名無しで叶える物語(八つ橋)2020/05/06(水) 12:45:25.82ID:CKXPnpXO
きっ!
256>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/05/06(水) 12:52:00.55ID:1uSJ4pk2
ハノハノリゾートホテル
エーテル財団職員『もくたん様!』
ダイヤ「お待たせしました」
ダイヤ「とても素敵なビーチリゾートですわね。人もポケモンも伸び伸びとしていて、つい時間を忘れてしまいます」
ダイヤ「…ほう、ホテルの中もやはり豪華ですね。わたくしもリゾートホテルには馴染みがあるのですが、空間は広く、時間の流れをゆったりと感じられるような雰囲気も似ていますね」
エーテル財団職員『ザオボー様。お連れしました』
ザオボー『ふんんむ、キミがもくたんですか。私はエーテル財団のアローラ支部長、ザオボーです。よろしく』
ダイヤ「メガネすご」
ダイヤ「ええ、よろしくお願いいたします。島巡りをしております、ポケモントレーナーのもくたんと申します」
ザオボー『我々の本部はここから船で少しかかります。済ませておきたいことがあれば先に済ませておきなさい』
ダイヤ「………ぁ、ではホテル内を少し見させていただいてからでもよいですか」
もくたん ソロソロ…
ダイヤ「…なんだか胡散くさくないですか?あのザオボーさんとやら」ヒソ
ルビィ「おねいちゃん、さっき本音漏れたよね?」
二つ返事でついていくほどの信頼には値しない雰囲気を感じ取ったのだった。
257>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/05/06(水) 13:11:57.32ID:1uSJ4pk2
ホテルロビー
ダイヤ「あら?噴水になにかゴミが…」カチ
『もくたんは ヌシールを 手に入れた!』
ダイヤ「ヌシールでしたか。…キャプテンの方々がわざと水に浮かべたとは思いたくないわね、柱にでも貼ってあったのが剥がれたのかしら…」
『ええやん、一緒しようや~』
『付き合ってえな~』
ダイヤ「ん、あれは…」
『悪いようにはせんて、力貸してほしいだけやん』
『あんたが力貸してくれたら、わしら無敵やで~』
『カイリキーは 困っているようだ…』
ダイヤ「格式高いホテルに必ずしも格式高い方ばかりが来るわけではないのですね」ハァ
『カイリキーを 助けますか?』
ダイヤ「当然。──あなた方、おやめなさいな!」バッ
『なんやねん、邪魔しよって!』
『もうええわ、あかんたれが!』
ダイヤ「ふん。なんとでもお言いなさいな」
『カイリキーは 感謝しているようだ!おや?カイリキーが なにか 差し出している…』
『もくたんは わざマシン45 メロメロを 手に入れた!』
ダイヤ「まあ、そんな。お礼など…」
ダイヤ「ですが、ありがたく受け取らせていただきますね。また困ったことがあればわたくしがいつでも力になりますからね!」
ダイヤ「…メロメロを貰ってしまいました!」
ルビィ「…」
かつて、一部で『メロメロのわざマシンくれるジムリーダー』と呼ばれていた姉の姿を思い出すルビィであった…
258>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/05/06(水) 13:25:33.61ID:1uSJ4pk2
ジェントルマン『お嬢さん。ケルディオ、あるいはメロエッタというポケモンをご存知かな』
ダイヤ「いえ、存じませんが」
ジェントルマン『わかごまポケモンのケルディオ。せんりつポケモンのメロエッタ』
ジェントルマン『いずれも幻の存在といわれるポケモンだが、私はかつて出会ったことがあってね。もしお嬢さんが望めば、彼らの専用の技を教えてあげることができる』
ジェントルマン『どうかな』
ダイヤ「………いえ、ですので、そもそもお名前すら初めて聞いたのですが」
ジェントルマン『残念だ。決意したらまた来なさい』
ダイヤ「はあ…」
ダイヤ「…丁寧ながらお話を聞いてくださらない方でしたね…」カチカチ…
259>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/05/06(水) 13:33:33.04ID:1uSJ4pk2
ダイヤ「お待ちいただいて恐縮です。概ねホテルのロビーも見て回ったので満足ですわ」
ハウ『僕も準備いいよ~』
ザオボー『もういいのですね。それでは行きましょうか!』
ハウ『楽しみだね、もくたん!』
ダイヤ「ええ。エーテル財団の本部、エーテルパラダイス。ポケモン保護区ですか…」
ダイヤ「またわたくし達の糧となり、そして刺激となるお話を伺うことができるでしょうか──」
ダイヤ「とても楽しみですわ」
そして船は行く。
エーテルパラダイスへと──
続く…
260>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/05/06(水) 13:35:37.88ID:1uSJ4pk2
現在所持している道具など
261名無しで叶える物語(八つ橋)2020/05/06(水) 15:29:25.55ID:CKXPnpXO
サンムーンのシナリオっていろいろ絡み合って正直目的見失いがち。ただの観光旅行になっちゃう
262名無しで叶える物語(SIM)2020/05/06(水) 15:36:18.30ID:ZvhswJRV
USUMはネクロズマ絡ませようとしてシナリオが劣化してるのがなあ
263名無しで叶える物語(ぎょうざ)2020/05/07(木) 00:44:07.20ID:57SURC8w
ウルトラワープライドの操作性がゴミカスだったこと以外は楽しめたな
267名無しで叶える物語(八つ橋)2020/05/09(土) 15:20:28.87ID:/Ccov3Ik
ムクホーしゅ
269>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/05/10(日) 10:43:56.39ID:OqgYmmtX
エーテルパラダイス
ザオボー『着きましたよ。降りなさい』
もくたん・ハウ トコ…
ダイヤ「ここが…?」
ザオボー『エーテル財団本部、エーテルパラダイスです。本来ならば一般人は滅多に立ち入らせることはないのですが、ふんんむ、代表の意思ですから遠慮せずとも結構ですよ』
ダイヤ「ここだけを見ると、非常に無機質な研究施設という印象ですが…」
ザオボー『施設内の案内は他の者に…ああ、来ましたよ』
ビッケ『ようこそお越しくださいました、もくたんさん。ハウさん。私はビッケといいます』
ダイヤ「ビッケさん」
ザオボー『ビッケは私の部下で、副支部長を務めています。施設の案内は任せていいな?』
ビッケ『お任せください、ザオボーさん』
ザオボー『支部長である私はこれでも忙しい身なのでね。せいぜいたくさん勉強していきなさい。それでは』スタスタ…
ダイヤ「…やはり、なんだか癖のある方ね」
ビッケ『こんな殺風景な職員用フロアでは面白くないでしょう。さっそく保護区へ行きましょうか』
ハウ『おー、やったね。楽しみだね!』
ダイヤ「はい!よろしくお願いいたします!」
270>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/05/10(日) 10:50:37.73ID:OqgYmmtX
ポケモン保護区エリア
ダイヤ「おー…………!!」
ハウ『動植物園みたいだねー』
ダイヤ「む、それは言い得て妙ですわね。見たところ壁も屋根もあるようですが、一帯に生える木々とそこかしこで気ままに遊ぶポケモン達の姿」
ダイヤ「こんな場所があるのね」
ビッケ『代表は奥で作業をされていますので、一度自由にフロアをご見学ください。見終えたら代表にご挨拶しましょう』
ダイヤ「え、見学よりもご挨拶する方が優先なのでは…」
ハウ『やったー!僕、あっち見てくるね!』タタタ…
ダイヤ「あっちょっとハウさん!?……もうっ」
ダイヤ「ではお言葉に甘えて、先に軽く見学をさせていただくとしましょうか」カチカチ
271>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/05/10(日) 10:55:30.61ID:OqgYmmtX
スターミー『…』
ダイヤ「お星さまのようなポケモンね」
『スターミーは もくたんに 興味があるみたい…』
ダイヤ「あら。なにかをして遊びますか?」
→みつめる カチ
スターミー『?』トト…
『スターミーが 近くに 寄ってきた!』
→なでなで カチ
もくたん ナデナデ…
スターミー『♪』クルン
ダイヤ「まあお上手!」
職員『スターミーはなぞのポケモンといってね、夜空の星が地上におりてポケモンとなった存在ではないかと言われているんだよ』
ダイヤ「なぞのポケモンですか。あなたはどこから現れたのか、誰も知らないということなのね」
職員『実は人間が使われていて、ポケモンは自分達を保護させている…なんて考えちゃいますね』
ダイヤ「いや。いや。どうしてそういう不穏なことを言うのですか、あなたここにお勤めなさるのに向いていないのではありませんか」
272>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/05/10(日) 11:01:00.77ID:OqgYmmtX
ベトベター モゾモゾ…
ダイヤ「あれはベトベターね」
職員『ここではリージョンフォームと呼ばれる姿のポケモン達も保護しているんですよ』
ダイヤ「リージョンフォーム?」
ルビィ「アローラ地方ではね、同じポケモンでも他の地方とは見た目が違うことがあるんだよ。ベトベターだってそうでしょ」
ダイヤ「そうね。ホウエン地方ではもっとこう、毒々しくて…いえ、こちらの姿も毒々しいのだけれど…純粋なヘドロのようというか、ヘドロに純粋というのもおかしな話なのだけれど…」
ルビィ「言いたいことわかるから大丈夫だよ」
職員『リージョンフォームとはなぜ起こるのか。土、水、食糧、様々な条件を変えて研究していますが、つきつめれば南国では誰もが日焼けするというようなものでしょうか?』
ダイヤ「突き詰めた研究の結論がそれですか?」
273>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/05/10(日) 11:11:05.71ID:OqgYmmtX
???『気温よし、水質よし、植物の状態も問題なし…』
ビッケ『ルザミーネさん、もくたんさん達をお連れしましたよ』
ルザミーネ『!』
ルザミーネ『あなた達が。話は聞いているわ、わたくしがエーテル財団代表のルザミーネです』
ダイヤ「どうも、ご招待にあずかり光栄です。わたくし、ポケモントレーナーのもくたんと申します」
ハウ『こんにちは!ハウです!』
ルザミーネ『島巡りに挑んでいるそうね。アローラ地方を旅するのであれば、わたくし達財団の人間に会うことも少なくないでしょう。困ったことがあれば遠慮なく頼ってね』
ルザミーネ『エーテル財団は、ポケモンの保護を目的としてわたくしが立ち上げたの。様々な事情で傷ついたり仲間からはぐれたりしたポケモンを自然に近い環境で保護して、いずれまた自然に戻ることができるよう最大限の支援をしているのです』
ルザミーネ『…ここにいていただく間、少しだけ研究に協力してもらうこともあるけどね。でも非人道的な扱いは決して行わないのよ』
ダイヤ「………」
ルビィ (お姉ちゃん、すっかり聞き入ってる。こういう活動に対しては強く共感する方だもんね…)
ダイヤ「……キャラ…かぶってませんか………」ボソッ
ルビィ「うわみみっちいことゆってた」
274>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/05/10(日) 11:14:54.39ID:OqgYmmtX
ハウ『ルザミーネさんってばすごいなー、こんなに若いのにポケモンのこといっぱい考えてて』
ダイヤ「ぁ、そうね。えーと、」ジッ…
ルザミーネ『うふふ、やだハウくんったら。わたくし、こう見えても40歳を越えているのよ?』オホホ
ハウ『………』
ハウ『えええーーーーーっ!!?』ギョッ
ダイヤ ジー…
──???「マリ!またハグゥやデスワァと遊んでいたのデスか!」
ダイヤ「…まあ、お若くは見えますが、それくらいならば驚きもしませんわね」
ルビィ (心当たりがある様子)
275>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/05/10(日) 11:23:49.08ID:OqgYmmtX
ダイヤ「そういえばルザミーネさん、気になっていたことがあるのですが」
ダイヤ「先ほどザオボーさんが『一般人は滅多に立ち入らせることはない』とおっしゃっていたのですが、なぜ今回はわたくし達をお誘いくださったのでしょうか?」
ルザミーネ『それでね、あなた達を招いたのはお話ししてみたかったからなの。島巡りをする若者が、どんなものを見て聞いて知って、どんなことを感じているのか、わたくしにぜひ教えてくださらない?』
ダイヤ「ああ、そういうことでしたか」
ダイヤ「なかなかご自身でアローラ地方中をフィールドワークなさるという時間を取ることも難しいでしょうからね。わたくし達の見聞が少しでもお役に立つのならば幸いですわ」
ダイヤ「どんなお話をしましょうか?」
ダイヤ (しかしそれならば、これまでに島巡りをしていた人達を何度かここに招待なさっていてもおかしくないような気がするけれど…)
ルザミーネ『──────』
ルザミーネ『例えば──そうね、最近変わったものを見なかった?この世のものとは思えないような、そんななにかを──』
ダイヤ「え…?」
ビッケ『る、ルザミーネさん!!』
ダイヤ「!」
276>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/05/10(日) 11:28:48.47ID:OqgYmmtX
ルザミーネ『なんですかビッケ、騒々しい…』
ビッケ『う、後ろに…!』
ルザミーネ『このエーテルパラダイスには何者も侵入することなど不可能、慌てる事態など起こるはずが…』
ルザミーネ『!!』
ダイヤ「!! あ──あれは……」
ウルトラホール ズォォオオオ…
ダイヤ・ルザミーネ「『ウルトラホール!!』」
ダイヤ「! ルザミーネさんもご存知で…!?」
ルザミーネ『そんな、ウルトラホールがエーテルパラダイスに出現するなんて…!』
ダイヤ「お、落ち着いてくださいな。ウルトラホールは放っておけばいずれ消えます、周囲に大きな影響を及ぼすことはないとのことでしたわ!」
ダイヤ「ですがポケモン達が驚いてはいけませんから、我々はポケモン達を施設の反対側にでも集めて──」
ルザミーネ『………っ、やっと…やっと本物が…』
ダイヤ「ルザミーネ、さん…?」
277>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/05/10(日) 11:38:05.41ID:OqgYmmtX
ウルトラホール ズォォオオオ…
ルザミーネ『……………』ゴクリ…
ダイヤ「ルザミーネさん、ポケモン達を…」
ハウ『もくたん、ウルトラホールの様子が変だよ!』
ダイヤ「え?」
ウルトラホール […
ウルトラホール [?? ズル…
ウルトラホール [ ??? ズル……
ダイヤ「んな、な、な………」
──バーネット『と言っても、これまでウルトラホールが発生したことは何度かあっても、現象は全てそこまで。ホールからなにかが出てきたり、あるいはホールになにかが呑まれたり、そういうことは起こっていない』
──バーネット『強力な磁気だけを放って、ほとんど影響を残さずにウルトラホールは消失する』
ダイヤ「だって、それは…これまで一度も……そんなこと、は…」
278>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/05/10(日) 11:40:10.04ID:OqgYmmtX
ダイヤ (だけど──それは、他ならぬわたくし自身も考えがよぎったことで──)
──バーネット『ウルトラビーストが、彼らの持つ力によってあちらからこちらへのトンネルをこじ開けている…それが最も真実に近いんじゃないかと、私は睨んでいるわ』
──ダイヤ (周期的な自然現象でないというのなら。ウルトラビーストが、あるいは他の何者かが意図的に発生させているのなら、一体──なんのために、発生させているのか)
ダイヤ (バーネット博士だって、まさか本当にウルトラホールが空間に開いて閉じるだけのファスナーだと思っていらしたわけじゃないはずだ)
──ダイヤ (ホール…トンネルだとするならば、目的は一つ、通り抜けること。誰が。どこからどこへ?考えられるのは………)
ダイヤ (考えられるのは────)
ウルトラホール ズォォオオオ…
ルザミーネ『なん、なの…?これは……』
???『………』ユラユラ…
ダイヤ (ウルトラビーストが、ウルトラスペースからアローラ地方へと通り抜けるためのもの──!!)
279>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/05/10(日) 11:51:34.17ID:OqgYmmtX
ルザミーネ『あなたは、一体…何者……』フラ…
ビッケ『ルザミーネさん!』
ダイヤ「いけません、戻ってくださいなルザミーネさん!」
ダイヤ (なんだかルザミーネさんの様子がおかしい…くっ、このような場所でポケモンバトルをしたくはなかったけれど…!)
ダイヤ「ハウさん、ルザミーネさんをお願いします!あれに近づかないよう押さえておいてくださいな!」
ダイヤ「いきますわよ!」
???『………』ユラユラ…
『???との 勝負に なった!』
280>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/05/10(日) 11:55:30.88ID:OqgYmmtX
ダイヤ「名前すら、わからない…」
ダイヤ「ポケモンではないどころか、この世界の生物ではないのだから当然のことですか…」
もくたん『いっておいで!ヒガンバナ!』
ヒガンバナ『ギァシュッ!』
『???は 不思議な力で ぼうぎょが ぐーんと 上がった!』
ダイヤ「!」
ダイヤ「まるでぬしパワーのような…アローラ地方には強力なエネルギーが空気中に漂っていて、それを体内に取り込んで自分の力とすることができる者もいるということ…?」
ダイヤ「っ、とにかく…ぼうぎょがぐーんと上がってしまったとあっては、ヒガンバナさんでは太刀打ちするのが少し難しいかもしれないけれど…」
ダイヤ (わたくしが──やらなければ……!!)
281>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/05/10(日) 12:07:08.75ID:OqgYmmtX
『???の ベノムショック!』
『ヒガンバナの かみくだく!』
ダイヤ「…っ」
ダイヤ「動くのは相手が先、攻撃の押収もかなり一方的」
ダイヤ「次のベノムショックはどう足掻いても耐えられないけれど、どく技が来るとわかっているならば」カチカチ…
もくたん『戻っておいで、ヒガンバナ!いっておいで!かなた!』
かなた『ゲェェンッギャッ!』
『???の ベノムショック!』
『効果は 今一つのようだ…』
ダイヤ「まさか相手はどくタイプ…?ううん、ポケモンでないということはタイプの概念がはっきりとあるのかもわからない。固定観念は持たずに戦うとしましょう」
『かなたの シャドーパンチ!』ユラァドンッ
『???の サイコウェーブ!』
『効果は 抜群だ!』
ダイヤ「なっ、エスパーわざまで…!くっ…」
………
……
…
282>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/05/10(日) 12:18:08.31ID:OqgYmmtX
???『………』
モルフォ『…』ピコン…ピコン…
ダイヤ「はぁ…はぁ……」
ダイヤ (素早く、そして一つひとつの攻撃も威力が高い)
ダイヤ (隙を見て反撃することすらままならない)
ダイヤ (なんとか相手の体力も削れているけれど、ここから先は、もう全員無事なままとはいかない…)
ダイヤ (しかしそれもやむを得ない、わね。ここでこのウルトラビーストを野放しにすればエーテルパラダイスのポケモン達には甚大な被害が出るだろうし、あるいはアローラ地方のどこかへと姿をくらましかねない)
ダイヤ (なによりも恐ろしいのは、このウルトラビーストが通り抜けてきたウルトラホールが未だぽっかりと口を開けていて、閉じる気配がないこと──)
ダイヤ (ここでわたくし達が敗れれば、あのウルトラホールから次々とウルトラビーストが湧いて出る可能性さえある。それだけは絶対に阻止しなければ…!)
283>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/05/10(日) 12:21:09.83ID:OqgYmmtX
ダイヤ「モルフォちゃん、なんとか次の攻撃をよけて見せて──」
???『!』
ダイヤ「っ、なん…ですか…?」
???『………』
『???は 逃げ出した!』
ダイヤ「!?」
ダイヤ「え、ぁ、逃げ…?お──お待ちなさいな、ここで逃がすわけには──」
ルビィ「おねいちゃん、大丈夫みたい!よく見て!」
ダイヤ「えっ…」
284>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/05/10(日) 12:26:46.60ID:OqgYmmtX
???『………』ユラユラ…
ウルトラホール [ ??? ズ…
ウルトラホール [?? ズ…
ウルトラホール […
ダイヤ「ウルトラビーストが、ウルトラホールへ帰っていく…」
ルビィ「うん、だから、『逃げた』んじゃないかな」
ダイヤ「そう──いう、こと…ですか」
ウルトラホール ズォォオオオ…
ウルトラホール シュウウウ…
ウルトラホール ………フッ
ダイヤ「ウルトラホールも閉じましたか…」
ダイヤ フラ… バタン
ルビィ「ぇ…」
ダイヤ「」チーン
ルビィ「ええええええええっ!?もしかして緊張がとけてたおれちゃったの!?ゲームで!?ポケモンで!?」
ルビィ「おねいちゃん!おねいちゃあ~~んっ!!」
イベント中でレポートを書けなかったので、とりあえずスリープモードにしておきました…
285名無しで叶える物語(SIM)2020/05/10(日) 16:00:41.59ID:pqoGiU70
ツンデツンデすき
286名無しで叶える物語(八つ橋)2020/05/11(月) 01:41:57.44ID:cSUYDCnW
島巡り、ウルトラ、スカル団と三並列で話進むから分けわからなくなるけど1個1個の展開のハラハラ度は高いのでダイヤさん向きではあるね
287名無しで叶える物語(もんじゃ)2020/05/11(月) 03:35:52.39ID:g6NIR49u
【コメント】あれのタイプを初見で見分けられたトレーナー0人説