681>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/06/18(木) 11:41:55.64ID:A9GFgfZ8
ポータウン
ダイヤ ｶﾁｶﾁ
→ムシZ
ダイヤ「勝手に持ち出してしまってよかったのでしょうか…」
善子「いいんじゃない？まさか生産者でもないでしょうに、あんだけ自室に溜め込んでるなんてさ。どう考えたって悪どい目的でしょ」
ダイヤ「だとしても、それを無断で持ち出してしまえば同じ穴のムジナということにはなりませんか」
善子「………だったらこう考えてみなさい」
善子「グズマがムシZをかき集めて溜め込んでたのはどうしてだと思う？」
ダイヤ「それは…」
ダイヤ「……島巡りを志すポケモントレーナー達の邪魔をするため、かしら」
ダイヤ「グズマさんもかつては島巡りをしていて、恐らくはあと一歩というところまで至ったのでしょう。だけどなにかのきっかけで挫折してしまった」
ダイヤ「その経験が、島巡りを妨害するという間違った形の野心に変わってしまった。島巡り達成の証となるZクリスタル、そのうち一つを自分の懐に溜め込むことで『島巡りの完全な達成』を成し得なくしようとした、…そういうことなのではないかと」
善子「かもね。それなら、あなたが──もくたんがムシZを手に入れたことは、経緯はどうあれ本来の島巡りを取り戻すのに近づく行為でしょ」
善子「そのムシZを正しく使いこなして島巡りを成し遂げる。そうすることで、ムシZを正当な形で再び島巡りの舞台に呼び戻すことができる」
善子「今、もくたんが手にしたのはただのムシZクリスタルなんかじゃない。未来の島巡りに繋がる希望のクリスタルなのよ」
ダイヤ「ぉ…おおぉ…！」ﾊﾟｧｧ
ダイヤ「そういうことならば、ぐずぐずしてはいられませんわ。さっそくどなたかに力を与えて、島巡りの道程、たくさんムシZを使わなければ！」ｶﾁｶﾁ
善子 ｳﾝｳﾝ…
ダイヤ「…もくたんちゃんのお手持ち、むしタイプのポケモンがいませんわ……ゼンゼンマンさんに預けてもよいでしょうか…」
善子「ムシZキリキザンとかいう変態」
他に選択肢もないのでとりあえず持たせておいた。
682>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/06/18(木) 11:50:41.79ID:A9GFgfZ8
アセロラ『もくたんちゃん！』
ダイヤ「あら、アセロラさん。こんなところまでいらして、どうかなさったのですか…」
警官『…』
ダイヤ「！ 先ほどの警官さん。ああなるほど、表からは立ち入れなかったはずですが、警官さんが抜け道をご案内くださったのですね」
アセロラ『えっとね、なにから話せばいいのか、んーと…とりあえずエーテルハウスまで来てほしいの！』
ダイヤ「エーテルハウスまで…？はあ、こちらでの用件は済んだので構いませんが。随分と慌てたご様子で、らしくないですわよ」
アセロラ『先に戻ってるから、すぐに来てね！』ﾀﾀﾀ
ダイヤ「あっ」
警官『…お嬢ちゃん、その様子を見るに目的は達したみたいだな』
ダイヤ「へ？ああ、はい、おかげさまで。結局グズマさんとはきちんとお話しできていないままなので、達したと言ってよいかはわかりませんが…」
警官『やれやれ、こんな色々と強そうな子とドンパチやり合う気にはなれねえな』
ダイヤ「？ やり合う、とは？」
警官『ま、今はいいか。まずはアセロラの嬢ちゃんの話を聞きにいってやりなよ、その後でまた会うこともあるだろうさ』
ダイヤ「……？」
683>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/06/18(木) 12:01:45.39ID:A9GFgfZ8
15番道路、エーテルハウス
ダイヤ「──リーリエさんがスカル団に連れていかれた！？」
ハウ『スカル団がリーリエのところに来て、コスモッグを渡すように言ってきたんだ。リーリエは、それで周りの誰にも危害を加えないならって、ついていっちゃった』
ハウ『ごめん、もくたん。僕も一緒にいたのに、リーリエのこと守れなかった…』
ダイヤ「…いえ、ハウさんの責任ではないでしょう。わたくしがポータウンへ行っている間に、そんなことになっていたなんて…」
ダイヤ「………」
──善子「しかし、敵の本陣って割には手薄よね。見つかってもバトルに勝っちゃえばあっさり見逃してくれるし」
ダイヤ「…もしかして、わたくしは陽動に乗せられていたのですか…？お屋敷に乗り込みグズマさんとバトルをしている間に、タイミングよくスカル団がリーリエさんを連れ去った…とでも？」
ダイヤ「いやでも、だとしたら、わたくしを陽動にはめたのは…グズマさんの元へ向かうように差し向けた、…………」
グラジオ『リーリエ！』ﾊﾞﾝｯ
ハウ『わっ、グラジオ！？』
ダイヤ「グラジオさん…！」
684>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/06/18(木) 12:08:44.61ID:A9GFgfZ8
グラジオ『コスモッグはリーリエといたのか。まさかスカル団の連中に先を越されるなんて…！』
ダイヤ「グラジオさんは、スカル団の元で用心棒をなさっているとのことでしたね。ですが今回の事件とあなたの反応を見るに、どうもあなた方の間ではなにか目的が異なるようですわね」
グラジオ『くそっ、俺は…なんのために家を出てまで……』
グラジオ『前にも言ったと思うが、コスモッグはアローラ地方に災厄をもたらす危険を孕む存在だ。このまま好きにさせておくわけにはいかない』
グラジオ『もくたん、ハウ。俺はリーリエのところへ行く。おまえ達も来るか？…いや、来てくれるか？』
ダイヤ「！」
ハウ『も、もちろん！ついていくよ！』
ダイヤ「わたくしだって。リーリエさんは大切な友人、ほしぐもちゃんのことだって心配ですわ」
グラジオ『…恩に着る』
グラジオ『だが、もくたん。その前に一発、ふがいない俺に喝を入れてくれないか』
ダイヤ「喝を？」
グラジオ『こんな腑抜けた俺じゃ、この先は戦い抜けない。ガツンと殴ってほしいんだ』
ダイヤ「…よいでしょう。覚悟なさいな」ﾆｯ
685>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/06/18(木) 12:12:48.81ID:A9GFgfZ8
『ヒガンバナの ドラゴンクロー！』ｽﾞｶﾞｼｭｯ
『相手の ゾロアークの イリュージョンが 解けた！』
ダイヤ「！？」
『相手の ゴルバットの アクロバット！』
ダイヤ「！」
ダイヤ「クギバットさんを思い出しますわ…！」
ダイヤ「ここは交代を──」ｶﾁ…
『相手の タイプ：ヌルの おいうち！』
ダイヤ「んなっ…！？」
────────。
『ポケモントレーナーの グラジオとの 勝負に 勝利した！』
686>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/06/18(木) 12:16:19.71ID:A9GFgfZ8
ダイヤ ﾌｩ…
グラジオ『…頭が冷えた』
グラジオ『俺は島の船着き場で待ってる。おまえらも早く来てくれ』ｽﾀｽﾀ…
ハウ『もくたん、先に行ってて。僕もすぐに追いかけるから』
ダイヤ「え、ええ。わかりました」
ダイヤ「ひとまずリザードンさんにマリエシティまで送っていただくとしましょうか」ｶﾁ…
善子「ちょい待ち」
ダイヤ「なんですか？」
善子「今、なにか思ってることがあるんじゃない？」
ダイヤ「…っ」
善子「正直に言いなさい」
ダイヤ「…」
善子「…」
ダイヤ「……苦しい戦いだった、と、感じています…」
善子「でしょうね」
687>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/06/18(木) 12:23:03.28ID:A9GFgfZ8
善子「グズマを倒す実力があれば、普通はそんなに苦戦しないはずの相手よ。グラジオは」
善子「それがこんなにギリギリのバトルになったってことは、もう力量の水準がかつかつなところまで来てるってことだわ」
ダイヤ ｸﾞ…
善子「現に、相手のポケモン達のレベルを見たでしょ？軒並み40レベルを超えてる。それに対してもくたんのパーティは、まだ40を割ってるポケモンがちらほらいる」
善子「せめてここで水準を最前線の戦況に合わせておかないと、ここから先はもっと苦しい戦いになっていくわよ」
ダイヤ「…それは、そうね。薄々感じていることでした」
ダイヤ「仲間に加わったばかりのゼンゼンマンさんでさえ、つまり野生のポケモンでさえこちらのレベルを上回ることがある。明確に、追いついていない証明ですわね」
ダイヤ ﾊｰ…
ダイヤ「許されるでしょうか」
善子「なにが？」
ダイヤ「リーリエさんとほしぐもちゃんがピンチというこの窮地で、悠長に自身のポケモン達のレベリングをすることなどが」
善子「当然でしょ」
688>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/06/18(木) 12:27:54.09ID:A9GFgfZ8
善子「むしろ、意気揚々とリーリエ助けにいったのに実力が足りませんでしたーってコテンパンにやられる方が有り得ないでしょうよ。自信を持って敵地に乗り込めるところまでレベリングしなさい」
ダイヤ「別に、今から乗り込んだってコテンパンにされるというほどの力量の開きがあるわけでは…」
善子「へえ。グズマとかグラジオみたいなレベルの相手と三戦も四戦も連続で勝てるって？」
ダイヤ「……善子さんのいじわる！！」ｲｰｯ
善子「はいはい。戯れてないで、決めたならさっさとレベリングするわよ。悠長にしてるひまはないんでしょ」ﾊﾟﾝﾊﾟﾝ
ダイヤ「まったくもうっ」ｶﾁｶﾁ…
689名無しで叶える物語(SIM)2020/06/18(木) 12:33:02.35ID:92d4TbcR
【コメント】ダジャレ言って
690>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/06/18(木) 12:33:26.34ID:A9GFgfZ8
ダイヤ「成長の度合いで言うと、モルフォちゃんとヒガンバナさんがやや遅いかしらね。他のコ達と同じように戦闘を担ってもらっているつもりなのだけれど、どうもレベルアップが少し遅いように感じますわ」ｶﾁｶﾁ
善子「そうね」
善子 (経験値タイプの話は…必要かしら)
善子 (同じように育成したんじゃ、サナギラスとかコモルーが成長遅いのは当然なのよね。この二匹は進化レベルも高いし、進化することがかなり重要だし、意識的に育成しないとストーリーじゃ追いつかないってのは事実なのよね)
善子「…とりあえず、その二匹のレベルを他のコ達と同じ水準まで持っていくようにしたら？そうしてる間に他のポケモンも少しは成長するでしょうし」
ダイヤ「なるほど。ではそうしましょう」ｶﾁｶﾁ…
善子「…」
善子「あ、それと」
ダイヤ「はい？」
691>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/06/18(木) 12:40:04.03ID:A9GFgfZ8
ポケモンセンター
ダイヤ「この機にエリュシオンちゃんもレベリングしておこうというのは妙案ね。ボックスで待機していただいている間にお一人だけ成長が遅れてしまったのでは可哀想だもの」ｶﾁｶﾁ
ダイヤ「しかし、そうなると誰かを代わりにボックスへ預けなくてはならないのだけれど…交代ばんこで均等にレベリングすればいいかしら…」
善子「いや。かなた預けましょう」
ダイヤ「な、なぜですか」
善子「かなたは(ちょっと次の戦闘で役に)────」
ダイヤ「…かなたさんは？」ｼﾞﾄ…
善子「………」ﾊﾟｸﾊﾟｸ
【コメント】ダジャレ言って
善子「…レベリングの加減がー、難しい…から…」
ダイヤ ｼﾞﾄ…
善子「………じゅ、充分強いからね！！！」
ダイヤ「なるほど」ｶﾁｶﾁ
ゲンガーだけに、なんつって！と言う勇気はなかった。
692>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/06/18(木) 12:44:27.51ID:A9GFgfZ8
ウラウラの花園
ダイヤ「今の時点では最もレベルの低いエリュシオンちゃんを先頭にして…」
『あ！野生の アリアドスが 飛び出してきた！』
『あ！野生の フラエッテが 飛び出してきた！』
『あ！野生の アブリボンが 飛び出してきた！』
ダイヤ「ちょっとエリュシオンちゃんのレベリングに向いてなさ過ぎやしませんか…」ｽﾞｰﾝ…
善子「ま、まあ、ここは向いてないかもね…」
693名無しで叶える物語(もんじゃ)2020/06/18(木) 12:46:33.56ID:oXyUbBAU
【コメント】善子、ナイスダジャレだったよ。あたしもよし、こういう風に頑張ろう、なんちゃってw
694>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/06/18(木) 12:51:07.70ID:A9GFgfZ8
ダイヤ「そうしてエリュシオンのレベリングに最適な場所を探し辿り着いたのは」
『あ！野生の ゴーストが 飛び出してきた！』
メガやす跡地
ダイヤ「お化け屋敷でした」
もくたん『行っておいで！エリュシオン！』
エリュシオン『ブルルァッキャ！』
善子「お化け屋敷違う」
ダイヤ「たまに出くわすクレッフィとはあまり相性がよくないけれど、苦手な相手とは戦わなければよいだけのこと。頻繁に会えるゴーストとカゲボウズにならば上手く立ち回ることができるので、ここはとても合っているわね」ｶﾁｶﾁ
695名無しで叶える物語(もんじゃ)2020/06/18(木) 12:53:24.15ID:oXyUbBAU
(クソ鍵サポート強いから捕まえたいけど安価に無かったんだよなぁ)
696>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/06/18(木) 12:53:48.76ID:A9GFgfZ8
『エリュシオンの バークアウト！』ｳｳｳｧｧｯ
『効果は 抜群だ！』
『相手の ゴーストの とくこうが 下がった！』
ダイヤ「あら、あと少しのところで倒しそびれてしまいましたか…」
『相手の ゴーストは 助けを呼んだ！』
ゲンガー ｼｭﾀｯ
ダイヤ「……レベリングの加減がー」ﾎﾞｿｯ
善子「や、やめろォ！掘り返すなァ！！」//
【コメント】善子、ナイスダジャレだったよ。あたしもよし、こういう風に頑張ろう、なんちゃってw
善子「ヨ！ハ！ネ！！」//
ダイヤ (そこは忘れずに噛みつくのね) ｶﾁｶﾁ…
697名無しで叶える物語(SIM)2020/06/18(木) 12:57:01.58ID:92d4TbcR
【コメント】ダイヤさんにドレインキッスされたい
698>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/06/18(木) 13:09:09.15ID:A9GFgfZ8
ダイヤ ｶﾁｶﾁ…
『あ！野生の ミミッキュが 飛び出してきた！』
ダイヤ「ぉ…」
ダイヤ「うわーーーーっ、ぬしポケモンですわァ！！」ｷﾞｮｯ
善子「いや別にミミッキュが全てぬしなわけじゃないわよ」
ダイヤ「おっと、そうね…そうよね…あまりに見慣れないものの強烈な印象があったせいで、どうしてもあのとき戦ったぬしミミッキュなのかと思ってしまうわ」ﾄﾞｷﾄﾞｷ…
もくたん『行っておいで！エリュシオン！』
エリュシオン『ブルルァッキャ！』
ダイヤ「確か、特性がばけのかわとかいう反則品だったのよね。少しやり合って分が悪そうならばすぐに退きましょう。とりあえずはバークアウトで様子見と」ｶﾁｶﾁ
『相手の ミミッキュの あまえる！』
『エリュシオンの こうげきが がくっと 下がった！』
『エリュシオンの バークアウト！』ｳｳｳｧｧｯ
『相手の ミミッキュの ばけのかわ！』
ミミッキュ『…』
ミミッキュ ｸﾃｯ
ダイヤ ﾋﾞｸ
『ばけのかわが 身代わりになった！』
ダイヤ (何度見ても慣れない…)
ダイヤ「…うん？ばけのかわが身代わりになるときは、効果抜群というメッセージは出ないのですか？」
善子「ん、どうだったかしら。メッセージは出なくて音だけだったかな」
ダイヤ「そうですか、聞き逃したようね…」
善子「ああ、あくタイプは抜群じゃないから音も鳴らなかったと思うけど」
ダイヤ「………………ん！！？」
今さらながらミミッキュのタイプを知らなかったことに気づいた。
699>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/06/18(木) 13:16:37.98ID:A9GFgfZ8
『ゼンゼンマンの メタルクロー！』ｶﾞｼﾞﾝｶﾞｼﾞﾝ
『効果は 抜群だ！』
『相手の ミミッキュは 倒れた！』
ダイヤ「結局ゼンゼンマンさんに頼ってしまいました」
善子「ものすごい泥仕合になってたものね」
ダイヤ「ええ、あまえるでおいうちのダメージはどんどん減らされるし、ならばバークアウトでと思ったらものまねでバークアウトを返されとくこうさえも下がっていく」
ダイヤ「ミミッキュはきりさくくらいしかエリュシオンちゃんに有効な攻撃を持っていなかったようだけれど、こちらはこちらでつきのひかりで回復できてしまう」
ダイヤ「さすがに痺れを切らしてしまいましたわ…」
善子「フェアリー技なかったのが、…まあよかったのか悪かったのか。ドレキス持ってるクレッフィの方が手強い感じはしたわね」
ダイヤ「ええ」
【コメント】ダイヤさんにドレインキッスされたい
善子「はい垢BAN」
ダイヤ「あ、あか…？」
ダイヤ「しかし、おかげでそれなりにエリュシオンのレベルが上がってきたわね～」ﾎｸﾎｸ
善子「ってか」
善子「ミミッキュ捕まえなくてよかったの？」
ダイヤ「……………はあっ！！！」ｶﾞﾋﾞｰｰｰﾝｯ
それからはさっぱり遭遇できなかったという…
701名無しで叶える物語(SIM)2020/06/18(木) 13:27:24.10ID:z35b9SlG
【イベント】千歌ちゃんが敵情の偵察に来る
703名無しで叶える物語(八つ橋)2020/06/18(木) 15:17:29.46ID:GOLKgc6D
【コメント】よしこちゃん独占欲つよい
705名無しで叶える物語(SB-Android)2020/06/19(金) 17:04:08.75ID:1nTs00Cw
【コメント】
／⌒ヽ
/ ´_ゝ`） ／⌒ヽ ちょっと通りますよ・・・
| / / ´_ゝ`）
| /| | | / ／⌒ヽ ﾁｬﾌﾟｯ
// | | | /| | / ´_ゝ`）
Ｕ .Ｕ // | | |
/ ／⌒ヽ ﾌﾟｸﾌﾟｸｯ ﾌﾟｸﾌﾟｸﾌﾟｸ・・・・
Ｕ .Ｕ
二| /| |二-＿ -_/＿´_ゝ`）二- - ／⌒ヽ= _ _ _ ｯ・・・・・
￣-￣-￣ ─ ─
￣- ￣-￣ ￣- -
⌒
709>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/06/21(日) 10:07:33.40ID:0j+OCmIl
現在のパーティ
先鋒は安価通りエリュシオンです。
ヨハネ♡(ジュナイパー)♀ LV44 くさ、ゴースト しんりょく @ジュナイパーZ
かげぬい、リーフブレード、こうごうせい、ふいうち
ヒガンバナ(コモルー)♀ LV40 ドラゴン いしあたま
ドラゴンクロー、まもる、しねんのずつき、かみくだく
しずく(キテルグマ)♀ LV41 ノーマル、かくとう もふもふ @カクトウZ
アームハンマー、がんせきふうじ、つぶらなひとみ、しっぺがえし
モルフォ(サナギラス)♀ LV40 いわ、じめん だっぴ @イワZ
あくのはどう、いやなおと、あばれる、いわなだれ
ゼンゼンマン(キリキザン)♂ LV42 あく、はがね まけんき @ムシZ
こわいかお、メタルクロー、シザークロス、しっぺがえし
エリュシオン(ブラッキー)♀ LV41 あく シンクロ @ノーマルZ
つきのひかり、とっておき、バークアウト、おいうち
710>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/06/21(日) 10:10:31.67ID:0j+OCmIl
マリエシティ、造船所前
ダイヤ ｶﾁｶﾁ…
ダイヤ「あ、グラジオさんですわ。お待たせいたしました、これからの戦いに備えて少々トレーニングを行なっていたものですから。あら、ハウさんのお姿が見当たらないようですが…」
『お嬢ちゃん』
ダイヤ「！ あなたは先ほどの警官さん。わざわざお見送りに来てくださったのですか」
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
善子「ん？誰か来たけど」
ダイヤ「ええ、お願いします」ｶﾁｶﾁ
善子「うん」
ダイヤ「クチナシさんとおっしゃるのですか」ｶﾁｶﾁ
善子「……………え私に出ろと！！？？」
711>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/06/21(日) 10:14:29.22ID:0j+OCmIl
ダイヤ「冗談に決まっているでしょう、もう…」ｽﾀｽﾀ
善子「お客さんが訪ねてきたってのに悠長にボケかましてんじゃないわよ」ｽﾀｽﾀ
ダイヤ ﾋﾟ
ダイヤ「お待たせいたしました、黒澤です」
『こんにちはー…って、あ！ダイヤさんの声だ！』
ダイヤ「…」
善子「…」
『遊びにきたよー』
ダイヤ「…」
善子「…」
『あれ、聞こえてない？ダイヤさーん、おーいダイヤさ～～～ん』
善子「…まじ？」
ダイヤ「まじ、のようですが…」
※ この間、画面は放置。
712>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/06/21(日) 10:18:10.55ID:0j+OCmIl
千歌「来たよ！」ﾊﾞｧｧｧｧﾝ
善子「いやﾊﾞｧｧｧｧﾝとかじゃなくて」
ダイヤ「なにをしにいらしたのですか」
千歌「なんか冷たい！？」ｶﾞｰﾝｯ
千歌「どーしてそんなに冷たいの！？チカが遊びにきたんだよ！？もっとこう、えっと、わーいってならないの！？ダイヤさんと二人きりでいるとこにお邪魔しちゃったから怒ってるの！？」
善子「私の方が強く乗り気じゃない雰囲気を出してるような言い方しないで」
善子「ここダイヤん家だし、当のダイヤがこんな反応なんだから私も似たような感じになるわよ」
千歌「ダイヤさん、チカ来たのイヤ！？」
ダイヤ「イヤなことは全くありませんが、ですから、なにをしにいらしたのかと」
千歌「結構傷つくよその言い方！」
善子 (確かに言われたら傷つくわその言い方)
713>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/06/21(日) 10:25:19.56ID:0j+OCmIl
千歌「ダイヤさんがポケモンちゃんとやってるのかなって思って様子を見にきたんだよ」
ダイヤ「今の我々の状況から、最も考えられる理由はそれだと思っていましたが…まさか本当にそうだとは」
ダイヤ「本当は回覧板を持ってきてくださったとかそういうことではありませんか？」
千歌「ないよ」
ダイヤ「ルビィならば花丸さんのお家へ行っていますが…」
千歌「チカはダイヤさんに会いにきたんだもん」
ダイヤ「あちらはあちらでポケモンをやっていると思うわよ」
千歌「だからダイヤさんに会いにきたんだってば！なんで追い返そうとするの！？」
ダイヤ「だ、だって…」
ダイヤ「これは『アリ』なのですか…？」
千歌「あり？なにが？」
ダイヤ「わたくし達、一応各チームに分かれて戦おうという企画の真っ最中なのよ？その中で様子を見にくるというのは、わたくしだけが手の内を晒すことになるでしょう」
千歌「あー」
千歌「じゃチカもポケモン見せよっか！」っ2DS ｻｯ
714>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/06/21(日) 10:41:27.63ID:0j+OCmIl
ダイヤ「それならば幾分かフェアにはなるけれど、…まあそこまで言うのなら構いませんが…」
千歌「やったー！」
千歌「じゃーさっそくチカのポケモン見せてあげるね」ｶﾁ…
善子「ちょい待ち」
千歌「ほぇ？」
ダイヤ「善子さん？」
善子「決闘相手のリーダーを敵情視察に来ちゃうあたり、いかにも千歌さんらしいわって感じで呆れるどころか納得しちゃうんだけど、それは一旦置いておいて」
善子「まずダイヤに言っておかなければならないのが、千歌さんがダイヤの実況に同席するのは、敵情視察として有利になる行為じゃないってことよ」
ダイヤ「…なぜですか？」
ダイヤ「今もくたんちゃんがどんなポケモンと共に旅をしているか、それが割れるだけでも情報としては充分だと思いますが。加えて、戦闘におけるわたくしの思考や選択まで、少なからず明かすことになるわよ」
ダイヤ「兵の情報、指揮官の情報。この二つが明らかになるのは、ほとんど全て手札を公開することと言っても差し支えないでしょう──」
善子「それはその通りなんだけど」
善子 ｽｯ
ダイヤ「…？」
『黒澤ダイヤの実況』
『配信中…』
善子「別にここに来ようが来るまいが、全世界に向けて発信中だから。その情報」
715>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/06/21(日) 10:42:02.28ID:0j+OCmIl
ダイヤ「──────！！！！！！」ｶﾞｰｰｰﾝｯｯ
716>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/06/21(日) 10:47:12.09ID:0j+OCmIl
善子「だから、同席された程度のことで相手に新たに渡る情報なんかほとんどないのよ」
善子「実際の決闘の際には、オメガルビーの旅パも合わせた全員の中から六匹を選ぶことになるし、なんならその外から補充してもいいんだから、今あなたがどんなポケモンを使ってるかってのもそこまで重大な事項じゃないし」
善子「つまり、千歌さんがここに来たのは、行為としての敵情視察には成り得るけど、意味合い上は特に向こうの益にもこっちの損にもならないってこと」
ダイヤ「て、敵情視察どころか…わたくしはそもそもからして手札を丸裸にしながら準備をしていたと…」
善子「そういうことになるわね」
ダイヤ ｶﾞｰﾝ…
善子「で、その事実を踏まえた上でここからが重要なんだけど」
ダイヤ「いえ、そうあっさりと流せる心持ちではないのだけれど………」
717>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/06/21(日) 10:53:07.24ID:0j+OCmIl
善子「千歌さんが、いいこと言ってくれたわよね」
千歌「へ？チカ？」
善子「いいこと──ううん、当然のことかしらね」
善子「こっちはさ、ハナっからダイヤの…事もあろうにチームの大将の手札を全部表にした状態でいるわけよ。だったら」
善子「そっちのチームからも、一人分の手札を丸裸にする義務があると言えるんじゃない？」ﾆﾔ──
ダイヤ「……！」
千歌「…？うん、いーよ。チカのポケモンはねー」
善子「だから待てぇい！！」ｶﾞｯ
千歌「ふにゃん！」
善子「ここであっさり千歌さんの手札を表にさせようとは思ってないのよ、私は。それで権利を使い切っちゃうのはあまりにもお粗末だわ」
ダイヤ「…善子さん、あなたは…」
善子「ええ、もちろん」
善子「敵のリーダーである鞠莉か、もしくは果南か──そのどっちかの手札を公開することを、所望するわ…！」
ダイヤ (うわあ…)
718>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/06/21(日) 10:59:44.14ID:0j+OCmIl
善子「こっちはリーダーの手札を明かしてるんだから、敵もリーダーか、あるいはそれに匹敵する役職の人間が手札を明かすべきだってのは当然でしょ。そうじゃないと、こんなヘチョヘチョの一兵卒の情報じゃ釣り合いが取れないってもんよ」
ダイヤ (ヘチョヘチョの一兵卒…) ﾁﾗ…
千歌「？」
ダイヤ (とりあえず黙っておこう)
善子「ま、千歌さんは難しいこと考えなくていいわ。ポケモンも見せてくれるのは今度でいいから、今日はゆっくりとダイヤの実況を楽しんでいきなさい」ﾆｺｯ
千歌「？ うん、よくわかんないけどわかった！」
千歌「ねーダイヤさん、早く始めよーよー」
ダイヤ「え、ええ。そうね…クチナシさんもグラジオさんも随分とお待たせしてしまっているし…」ｶﾁ…
千歌「おー、なんだっけ。今からバトルするとこだ！」
ダイヤ「あの、あまり先のことを口にしないでいただけますか」ｶﾁｶﾁ
千歌「おっと！」ﾊﾞｯ
ダイヤ「…わ、クチナシさんが島キングなのですか。つまり今ここで…」
千歌「おじちゃんとバトルだー！」
『島キングの クチナシが 勝負を 仕掛けてきた！』
善子 (ククク──どうしようかと思ったけど、われながらいい種が蒔けたわね──！)
719>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/06/21(日) 11:06:31.69ID:0j+OCmIl
善子『こっちはさ、ハナっからダイヤの…事もあろうにチームの大将の手札を全部表にした状態でいるわけよ。だったらそっちのチームからも、一人分の手札を丸裸にする義務があると言えるんじゃない？』
善子『ここであっさり千歌さんの手札を表にさせようとは思ってないのよ、私は。それで権利を使い切っちゃうのはあまりにもお粗末だわ』
善子『敵のリーダーである鞠莉か、もしくは果南か──そのどっちかの手札を公開することを、所望するわ…！』
？？①「…ふうん、さすが善子。ゲームのことになると途端に切れるね」
？？①「反論の余地はあるけど、乗ってあげてもいいかなん。ま、どっちの手札を明かすかは──」
？？②「カプ・コケコはS130、初手で出てくる場合は壁張り型の可能性が高い。壁張りとボルトチェンジの両方を警戒するには、マリーのポケモン達じゃ難しいかしら。ここはカプ・コケコを抑えられるコを加えておいた方が──」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ…
？？①「この子がどこまで成長するか見届けてから、決めさせてもらうけどね…！」ﾆﾔｯ
720名無しで叶える物語(もんじゃ)2020/06/21(日) 11:31:17.54ID:ZuSkKDVF
鞠莉はともかく、遊びパーティすら用意してる果南の手の内明かした所で感が強い、多分あの人ほとんど全てのポケモンが手札でしょ
722名無しで叶える物語(SIM)2020/06/21(日) 18:35:21.17ID:dSpfCvTV
【コメント】ぐ～りんぱすき
725名無しで叶える物語(もんじゃ)2020/06/23(火) 04:13:59.02ID:DnLigX8l
ホシュノラゴン
727名無しで叶える物語(家)2020/06/23(火) 16:37:34.85ID:4ynYidxy
千歌と旅パ同士でバトル、みたいな展開ダメかな。AIじゃない相手とのバトルについてあらかじめ知っておくという意味で
728>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/06/23(火) 17:53:49.16ID:fJqMq5W6
『クチナシは ヤミラミを 繰り出してきた！』
千歌「ふっふっふ、ダイヤさんがどのくらい成長したのか先輩ポケモントレーナーのチカがじっくり見ててあげるからね！」
善子 (先輩て。あなたの経歴でその態度はもはやただの老害でしょ)
もくたん『行っておいで！エリュシオン！』
エリュシオン『ブルルァッキャ！』
千歌「ほー、なるほどなるほど。まずはブラッキーなんだね。いいんじゃない？」ﾌﾌﾝ
善子 (思ったよりだいぶうざいわね)
ダイヤ (なんだかやりづらい…)
ダイヤ「っと余計なことに気を割いている場合ではありませんわね。ヤミラミはゴースト、あくタイプ。特別有利でもなければ不利でもない、まずは様子見で…
千歌「えっ！！」
ダイヤ ﾋﾞｸｯ
善子「な、なによ…どしたの？」
千歌「や、ううん、ダイヤさんブラッキーなんか使うんだ…へー………へー……」
ダイヤ「な、なにかいけませんでしたか…？」
千歌「ううん別にー」ﾋｭｰﾋｭｰ
ダイヤ「…？」
善子 (そういえばこの人、金銀出身だっけ。思い入れでもあるのかしらね)
729>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/06/23(火) 17:58:53.86ID:fJqMq5W6
『相手の ヤミラミの ねこだまし！』
『エリュシオンは 怯んで 動けなかった！』
ダイヤ「むっ」
善子「ま、あるあるね」
千歌「あんまりダメージないよね、ねこだましって」
善子「威力高い技じゃないからね」
千歌「これってやる意味あるの？」
ダイヤ「おかげでエリュシオンちゃんは怯んでしまいこのターンは攻撃できなかったではありませんか」
千歌「でも次のターンは動くでしょ？どうせ今やろうとしたこともう一回やるだけなんだから、意味なくない？」
ダイヤ「それはほら、少ないながらもダメージは受けますし」
善子「確定数が………まあダイヤには後で教えるから、千歌さんは果南に教えてもらいなさいよ」
千歌「えーーー！なんでなんで！教えてくれてもいいのにー！」ﾌﾞｰｯ
善子「さ、次よ次」
ダイヤ「は、はい」ｶﾁｶﾁ
ヤミラミ：残り体力100%
エリュシオン：残り体力約91.5%
730>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/06/23(火) 18:03:18.95ID:fJqMq5W6
『エリュシオンの バークアウト！』ｳｳｳｧｧｯ
『相手の ヤミラミの とくこうが 下がった！』
ダイヤ「エリュシオンちゃんの方が先に動けたわね。バークアウトは威力こそ高くないものの、相手のとくこうを下げる効果を持つ。これで──」
『相手の ヤミラミの パワージェム！』
千歌「わ、全然きかない！」
ダイヤ「ふふ、どうですか。エリュシオンちゃんの高い防御力と合わせれば、ヤミラミの攻撃などもう取るに足りないということよ」
千歌「ぐぬぬ…やるじゃんダイヤさん…！」
善子 (なんで千歌さんが悔しそうなの？)
ダイヤ「しかし、パワージェムはいわ技ではありませんでしたか？」
善子「そうね」
ダイヤ「…」
ヤミラミ：残り体力約77.1%、とくこう-1
エリュシオン：残り体力約83.0%
732名無しで叶える物語(SIM)2020/06/23(火) 18:11:39.54ID:LvO6V6cg
【コメント】千歌ちゃんが2つ持ってるオレンの実、片方しゃぶらせてください
733>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/06/23(火) 18:14:53.08ID:fJqMq5W6
千歌「ふ、ふふふ…」
千歌「確かにヤミラミの攻撃もきいてないみたいだけど、それは反対も同じだよ！ダイヤさん！」
ダイヤ「！」
千歌「今のダメージ見たでしょ、エリュシオンの攻撃だってヤミラミにあんまりきいてないじゃん。さてどうするのかな～」ﾆﾔﾆﾔ
善子「あなたは一体どういう立ち位置で見てるのよ」
ダイヤ「………ふふふ」
千歌「！」
ダイヤ「千歌さんのおっしゃる通り、ヤミラミに対しエリュシオンちゃんができることは少ないわ。ですが、それならば！」ｶﾁｶﾁ
千歌「…っ、まさかダイヤさん！」
善子「………ん？」
ダイヤ「ヤミラミに対しできることが多いコに交代すればよいだけのことですわ！！」
もくたん『戻っておいで、エリュシオン！行っておいで！しずく！』
しずく『グモモァ…』
千歌「そっ…その手があったかーーー！！」ｶﾞｰﾝｯ
734>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/06/23(火) 18:19:09.08ID:fJqMq5W6
ダイヤ「ここでヤミラミが放ってくるのは十中八九、いわ技のパワージェム！それならば効果今一つとなるしずくちゃんでその攻撃を難なく受け切り、必殺のカクトウZを叩き込むだけ──………」
千歌「カクトウZを……！！」
ダイヤ「そう、カクトウZを…」
ヤミラミ『…』
ダイヤ「…」
千歌「…」
──ダイヤ「ヤミラミはゴースト、あくタイプ」
ダイヤ「…………はっ！！？」
善子「『はっ！！？』じゃないわよ！！どんな悪手ぶっ込んでんの！？」
ダイヤ「わ、技を受けることにばかり頭が行っていましたわぁぁ…」ｳﾙｳﾙ
善子「くっ、色々なことを教えた弊害がこんな形で出るなんてね…」
善子「まあ仕方ないわ、落ち着いて取り戻せばまだまだ大丈夫よ」
千歌 ﾆｰﾔﾆﾔﾆﾔ
善子「見ない見ない、無視無視」
ダイヤ「はい」
千歌「ちょっと！！」
735>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/06/23(火) 18:22:32.29ID:fJqMq5W6
ダイヤ「わたくしの読みが正しいのならば、このヤミラミの攻撃でしずくちゃんが痛手を負うことはまずないはず…」
『クチナシは ヤミラミを 引っ込めた！』
ダイヤ「えっ」
善子「お…？」
千歌「ん？」
『クチナシは ワルビルを 繰り出してきた！』
ダイヤ「ぽ、ポケモンを交代してきたわ…！」
千歌「んん！？」
『相手の ワルビルの いかく！』
『しずくの こうげきが 下がった！』
善子「………んんん……？？」
ワルビル：残り体力100%
しずく：残り体力100%、こうげき-1
737>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/06/23(火) 18:28:45.99ID:fJqMq5W6
ワルビル『…』
しずく『…』
ダイヤ「…不思議な戦況になったわね」
善子「そうね…」
千歌「まさか、ダイヤさんワルビルに代わるのわかっててしずく出したの…！？かくとうタイプだから…？」
ダイヤ「え？」
善子「！」
このとき、ダイヤの脳内を様々な情報が一気に駆け巡った。
これまでに相まみえてきたキャプテンや島キング、島クイーン達。
これまでにクチナシが繰り出してきた二匹のポケモン達。
そして、千歌の言葉。
それら全てが一瞬のうちに何度も形を変えながら脳内で激しくぶつかり合い、ダイヤは一つの答えに達する──
ダイヤ「わたくし達がここで取るべき行動、は…」
ダイヤ ｶﾁ…
善子「！！」
738>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/06/23(火) 18:34:23.49ID:fJqMq5W6
『相手の ワルビルの じしん！』
しずく『…』
ダイヤ「またぞろワルビルがヤミラミに代わる懸念がなかったわけではありませんが、この選択で正しかった──はず」
ダイヤ「しずくちゃん！」
もくたん ｶｯﾄｲﾝ!
もくたん ｶｯ!
もくたん ﾌﾝﾌﾝﾌﾝﾌﾝｯ､ﾌﾝｯｯｯ!!!
『しずくが 解き放つ ゼンリョクの Zワザ！』
千歌「ぜっ──」
ダイヤ「全 力 無 双 激 烈 拳 ！！」
千歌「Zワザだぁ！！」
しずく ﾋｭﾝｯ…
しずく ﾋｭﾝﾋｭﾝﾋｭﾝﾋｭﾝ
しずく ﾋｭﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ
ワルビル ﾎﾞｺﾎﾞｺﾎﾞｺﾎﾞｺｯ
ダイヤ「ワルビルの特性いかくによりこうげきが下がってしまってはいるけれど、しずくちゃん、あなたならばその程度がビハインドとはならないほどに強力な一撃を──いえ、連撃を叩き込めるはずね」
しずく ｽｩ…
しずく ﾀﾞｯ──
ダイヤ「まずは──」
────ﾄﾞｽﾞﾝ!!!
『効果は 抜群だ！』
『相手の ワルビルは 倒れた！』
ダイヤ「一匹！！」
739>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/06/23(火) 18:38:03.90ID:fJqMq5W6
千歌 ﾎﾟｶｰﾝ…
ダイヤ「ふっ、さすがしずくちゃんですわ。どんな期待にも堂々と応えるその力強さに、わたくし達はもうメロメロです」
善子「…ほんっと、ここ一番ってとこでZ撃つのだいたいしずくよねー」
ダイヤ「ご不満ですか？」
善子「別に…」
【コメント】よしこちゃん独占欲つよい
善子「なっ………誰が独占欲強いってのよ！なんの話よ！！」
ダイヤ「そうですわ」
ダイヤ「こういうのは独占欲ではなく嫉妬心が強いと言うべきでしょう」
善子「しししし嫉妬心でもなーーーい！！！」///
740>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/06/23(火) 18:43:52.75ID:fJqMq5W6
千歌「ワルビルに交代するのに合わせてしずくに交代して、効果抜群のZワザで倒しちゃうなんて…」
ダイヤ「………作戦通りです」
千歌「！！！」ｶﾞｰﾝｯ
善子「嘘言いなさいよ。さっき思いっきり『受けることしか頭になかった』って言ったでしょ」
ダイヤ「しっ！結果的に上手く行ったのだからよいでしょう、余計に掘り返すのではありません！」
善子「はいはい、そんじゃそのお見事な作戦で残り二匹もさっさと片付けてよね」
千歌「ぽいっ！」
ダイヤ「なんですかそれは」
【コメント】ぐ～りんぱすき
ダイヤ「なんですかそれは」
善子「別時空の話じゃないの？」
『クチナシは ヤミラミを 繰り出してきた！』
ダイヤ「ヤミラミが戻ってきましたか」
ワルビル：瀕死
ヤミラミ：残り体力約77.1%
しずく：残り体力約63.4%、こうげき-1
741>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/06/23(火) 18:47:56.22ID:fJqMq5W6
ダイヤ「ヤミラミが再び戻ってきて、こちらはしずくちゃん。ふむ…」
ダイヤ ｶﾁｶﾁ
もくたん『戻っておいで、しずく！行っておいで！ヨハネ♡！』
ヨハネ♡『ジュアッパーッ！』ﾊﾞｻｯ
『相手の ヤミラミの ねこだまし！』
『しかし 効果がないようだ…』
千歌「！？」
ダイヤ「無償降臨、成功ですわ！」ﾄﾞﾔｯ
善子「うん、今のはナイスね。よくやったわ」
ダイヤ「えへへ…」
742名無しで叶える物語(もんじゃ)2020/06/23(火) 18:54:54.69ID:DnLigX8l
【コメント】CPUが交代を駆使するのが驚き、昔はそんなことしなかったような...
743>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/06/23(火) 18:58:21.73ID:fJqMq5W6
ダイヤ「さあ、ヨハネ♡。善子さんが嫉妬しているようなのであなたも活躍させてあげなければね！」ｶﾁｶﾁ
善子「だからしてないってば！！」
『ヨハネ♡の リーフブレード！』ｼｭﾝｼｭﾊﾞｯ
『急所に あたった！』
ダイヤ「おっ」
『相手の ヤミラミは 倒れた！』
ダイヤ「なんと…！」
善子「ククク…主の声に多くは語らず結果で応える。まさに闇夜を舞うスナイパーに相応しい戦い方といえるんじゃないかしら」ｷﾞﾗﾝｯ
千歌 ｱｾﾞﾝ…
ダイヤ「千歌さん？どうなさいましたか？アセロラさん顔負けのお口あんぐり状態ですが…」
善子「いや、この時点でそのシーンはまだ知らないはずだと思う」
千歌「ワルビル倒したと思ったら、ねこだましも効果なしでよけて、そのままヤミラミも急所にあてて一発で倒しちゃった………」
千歌「もしかしてダイヤさんって、めちゃくちゃ強くなってる……………？」ﾄﾞｷﾄﾞｷ…
ダイヤ「ま…まあ、曲がりなりにもホウエン地方のチャンピオンの座を手にすることができるほどの実力はありますし？アローラ地方に来てからも決して易しくはない道程を越えてきたわけですし？そりゃあ強くなったかなっていないかは言うまでもないような」ｶﾐﾉｹｸﾙｸﾙ
【コメント】CPUが交代を駆使するのが驚き、昔はそんなことしなかったような...
ダイヤ「！？ な、なんですかCPUとは！わたくし達の戦いにいちゃもんをつけるおつもりですか！？」ﾑﾑｯ
千歌「し…しーぴーゆーってなんだ…！？」ﾑﾑﾑｯ
善子 (今回のバトルは相当運がよかっただけだと思うけど)
744>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/06/23(火) 19:06:28.08ID:fJqMq5W6
『クチナシは ペルシアンを 繰り出してきた！』
ダイヤ「ほう、ペルシアンね」
ダイヤ「やはり、先ほどわたくしが推測した通り──クチナシさんはあくタイプポケモンの使い手だということなのでしょう」
ダイヤ「思い返せば、アローラ地方でバトルを行なった要人、キャプテンさんや島キングさん、島クイーンさん達はどなたもなにかしら共通するタイプを有するポケモン達でお手持ちを構成していらした」
ダイヤ「それに気づけたのは、千歌さんのお言葉からワルビルのタイプが──かくとうタイプに弱いタイプだと仮定を立てることができたからですけれどね」
ダイヤ「このクチナシさんはあくタイプの使い手。最後の切り札であるペルシアンも含め、お手持ちの全てのポケモン達がそう教えてくれていますわ」
善子「ご名答、ね。それじゃそれがわかったところでどうする？」
ダイヤ「もちろん、あくタイプと相性のよくないヨハネ♡にはここで下がっていただき、ペルシアンのお相手は」ｶﾁｶﾁ
もくたん『戻っておいで、ヨハネ♡！行っておいで！ゼンゼンマン！』
ゼンゼンマン『シーッシャキン！』ｷﾗ
千歌「青いキリキザンだー！！」
善子「私の苦労の結晶よ」
745>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/06/23(火) 19:13:41.03ID:fJqMq5W6
クチナシ ｶｯﾄｲﾝ!
ダイヤ「！」
クチナシ ｳｫｫｫ…
クチナシ ｶﾞｧｯ
ブ ラ ッ ク ホ ー ル イ ク リ プ ス
ダイヤ「いきなりZワザですか」ﾌﾑ
千歌「な、なんでそんなに余裕なの！？Zワザだよ！？」
ダイヤ「ええ、それはわかった上でゼンゼンマンさんに出ていただいたのだもの」
ペルシアン ｽﾞｫ
ペルシアン ｽﾞｫｫｫｫｯ…
ブラックホール ｸﾞﾊﾟｧ
ゼンゼンマン ﾋｭｲｰﾝ…
千歌「ゼンゼンマン呑み込まれちゃったよ！」
ダイヤ「多少不安になる絵面なのは間違いないけれど…ゼンゼンマンさんならば」
ﾎﾞｧｧｧｧ………ﾝｯ
『効果は 今一つのようだ…』
ゼンゼンマン『…』ｹﾛｯ
ダイヤ「心配ご無用ですわ」
千歌「………！！」
善子 (ブラックホールイクリプスのエフェクト超かっこいいわ…♡)
746>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/06/23(火) 19:19:38.74ID:fJqMq5W6
ダイヤ「このダメージが続けばさすがのゼンゼンマンさんも何ターンと耐え抜くことはできませんが、Zワザは一度きりがゆえの超火力」
ダイヤ「よほど相性のいい技を隠し持っていないのであれば」
→シザークロス
ダイヤ「ここからの戦局は覆りようがなさそうね♡」
ペルシアン『…』ﾀｼﾞ…
『島キングの クチナシとの 勝負に 勝利した！』
747>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/06/23(火) 19:21:28.91ID:fJqMq5W6
と、こんなところで。
千歌との旅パでバトルはいかがでしょうか？
需要が多いようならば採用してみますが
748名無しで叶える物語(もんじゃ)2020/06/23(火) 19:24:14.75ID:DnLigX8l
楽しみは取っておきたいのと、果南か鞠莉の情報アド得られない可能性を考慮して無しに一票
749名無しで叶える物語(SIM)2020/06/23(火) 19:37:12.18ID:wv04fArm
情報アドは元々とられてる（配信してるので）しやってもいいんじゃないか
750名無しで叶える物語(SIM)2020/06/23(火) 19:46:07.09ID:wv04fArm
んーでも相手が千歌じゃあCPUとやるのと大差ないか…？
対戦に慣れるなら対人戦するしかないとは思うんだが
751名無しで叶える物語(八つ橋)2020/06/23(火) 20:02:40.19ID:NyMtFt5L
本戦で千歌と直接対決ないんだからやっちゃっていいんじゃないの？
(ダイヤは対マリーでしょ？)
752名無しで叶える物語(茸)2020/06/23(火) 20:47:20.33ID:Vn61idxU
エキシビションマッチなら見たいかも
753名無しで叶える物語(しうまい)2020/06/23(火) 21:32:25.62ID:H5aQLjtA
【コメント】ダイヤさんの好きな木の実教えて
754名無しで叶える物語(SIM)2020/06/23(火) 21:40:35.00ID:Uy4wdbSA
【コメント】ナゾのみ好き
758名無しで叶える物語(四国地方)2020/06/25(木) 20:24:04.49ID:zhgHls97
対人戦しないと強くなれない
762名無しで叶える物語(家)2020/06/27(土) 14:32:18.80ID:1nlBgrQo
【コメント】ヒメリのみには大変お世話になった
788>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2020/07/10(金) 07:12:25.58ID:8qapd67q
（私的な都合により、更新をここで中断する旨を報告しました）
789名無しで叶える物語(家)2020/07/10(金) 07:15:13.68ID:O2qBaK1l
あららら
リアルで育成もしてたみたいだしいずれは更新できる余裕ができるといいなぁ……
790名無しで叶える物語(茸)2020/07/10(金) 13:46:45.33ID:gc1Mcwm2
乙
またいつでも続き書いてくれ
待ってるよ
791名無しで叶える物語(もんじゃ)2020/07/10(金) 13:54:23.57ID:7/A/b+B4
乙です
残念ですが、再開できる時を待ってます...
792名無しで叶える物語(関西地方)2020/07/11(土) 10:31:26.81ID:LwBg2BOs
前作でもちゃんと帰ってきて完結させてくれたし
信じて待つよ
793名無しで叶える物語(八つ橋)2020/07/11(土) 10:40:25.25ID:DWRzwK7l
報告してくれただけで十分よ
またいつかお会いできたら
【安価SS】黒澤ダイヤの決闘 その参 了
更新上の都合により、現在ここまでで中断しています。
再開時期は未定です、今しばらくお待ちください…
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