【安価SS】黒澤ダイヤの決闘 その弐 5

730>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/04/04() 22:36:55.00ID:nBibHIv+

もくたん ザッ

カキ『…』

ダイヤ「さて、戻ってきましたわカキさん。今度こそ一分の隙もなく完勝をおさめ、わたくし達はこの先へと進ませていただきます」

ダイヤ「わたくしの未熟によりヒガンバナちゃん達に苦汁を舐めさせるような無様はもう致しません」

ダイヤ「──二匹」

ダイヤ「ヒガンバナちゃんとかなたさん、この二匹だけでホノオの試練を突破してみせましょう」キリッ

ルビィ (なんで自分からハードル上げるの…)

ルビィ (お姉ちゃんはすぐ調子に乗る。これ結構おっきな弱点だよね) モウッ

ダイヤ「それでは参りましょうか、猛る炎をクールに制する戦いへと──!」

【コメント】ゴーストは通信交換で進化するよ、本当だよ

ダイヤ「はいストップ」

 

731>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/04/04() 22:44:17.71ID:nBibHIv+

ダイヤ「だからなぜあなた方は、わたくしが勇んで踏み出そうとする瞬間にそういうことを言うのですか」

ダイヤ「前にも似たようなことがあったわね、覚えているわよ。確かあれはヒワマキジムでナギさんにいざ勝負を挑もうという時分だったかしら。あのときもぶっぶさんの進化を餌にわたくしの足を止めてからに…」

ダイヤ「まあ、あれは有用な情報だったので結果的によかったのですが」

ダイヤ「…」

ダイヤ「もしかして、今回も本当のことなのでしょうか…?」

ダイヤ「っ、いやいや!そう何度も騙されて堪るものですか!そうしてわたくしの足止めをするのが狙いなのでしょう!さては鞠莉さんから差し向けられてきた刺客ですか!?」

ルビィ「鞠莉ちゃんはそんなにおばかさんじゃないと思うよ」

ダイヤ「だいたい通信交換で進化するなどという意味のわからないことをどうやって真に受けろと…」

【コメント】ダイヤさん、通信交換しよう。ドクロちゃんは通信交換をしないと2回目の進化が出来ないゾ

ダイヤ「!?」

ダイヤ「な、なぜドクロちゃん(※ ヨマワル)のお話を今!?」

 

732>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/04/04() 22:48:13.23ID:nBibHIv+

ダイヤ (ぶっぶさんの例もあるし、変則的な手段を用いて進化するポケモンが存在すること自体は真実だと知っているけれど)

ダイヤ (かなたさん、それにドクロちゃんも?通信交換をすることで進化するのだと、どうして信じられよう。そもそも信じたところで通信交換は一人ではできないのだから確かめようもない──)

ダイヤ「…あら?そういえばルビィ、あなたウルトラムーンを持っているの?」

ルビィ「へ?なに今さら。持ってるに決まってるじゃん。じゃないとみんなと対戦できないでしょ」

ダイヤ「それでは、もしかして通信交換をしようと思えばあなたとできるの?」

ルビィ「できるよ?」

ダイヤ「できるの!?」

ルビィ「で、できるよ…」

 

733>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/04/04() 22:57:00.14ID:nBibHIv+

ダイヤ「かなたさんが、その、通信交換で進化するという情報をね、その…嘘か本当かはっきりさせておきたいのだけれど…」ゴニョ

ルビィ「なんでちょっと遠慮してるの」

ルビィ「いいよ、気になったまんまにしてたらよくないし、交換しよ」ゴソ

ダイヤ「いいの!?」パァ

ルビィ「そんなにおおげさに喜ぶことでもないと思うんだけど…」カチカチ

ダイヤ ワクワク

ルビィ (あ、『ゲームっぽい』から好きなんだ。たぶん)

ダイヤ「わたくしは今ヴィラ火山の山頂にいるわよ」

ルビィ「どこでも大丈夫だよ。あ、でもフェスサークルに潜ってね」カチカチ

ダイヤ「フェスサークルですか。確かここからこうやって…ああ、マーマネさんが管理していらっしゃるテーマパークよね」カチカチ

ルビィ「それでね、下画面の『交換』ってことをね」

ダイヤ「この青いボタンね。えい!」カチ

ルビィ (楽しそうw)

 

734>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/04/04() 23:03:43.95ID:nBibHIv+

『交換に出す ポケモンを 選んでください』

ダイヤ「これ!ようちゃんのタマゴとラルトスちゃんを交換したときにもやったわ!」

ルビィ「おねいちゃんがルビィがラルトス奪ったとかゆってたやつね」

ダイヤ「かなたさんを選んで、『交換に出す』っと」カチカチ

ルビィ「聞こえてるんでしょ。ねえ」

 

735>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/04/04() 23:08:55.58ID:nBibHIv+

『かなたを ルビィさんに 送ります!』

『ばいばい、かなた!』

ダイヤ「うっ、かなたさん…すぐに、すぐに取り戻すからね。ほんのわずかの辛抱ですわ」グス…

ルビィ「ちょっと、ルビィがむりやり連れてっちゃうみたいな言い方やめてよ」

ルビィ「おねいちゃんこそ、ルビィのまいかちゃん絶対返してね」

かなた ヒュイーーーン…

ダイヤ「かなたさんっ…」

ルビィ (これで通信切ったらどんな反応するのかなあ)

【コメント】昔通信交換でゴースト友達にパクられたわ

ダイヤ「!!」

ダイヤ「ルビぃぃぃぃいいいいっ!!!」

ルビィ「ルビィはおねいちゃんの友達じゃないでしょ!!」←?

 

736>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/04/04() 23:15:04.64ID:nBibHIv+

『ルビィさんから まいかちゃんが 送られてきた!』

『まいかちゃんを 可愛がって あげてね!』

ダイヤ「小さなイカが来たわ」

ルビィ「ルビィの相棒のまいかちゃんだよ」

ダイヤ「というか、このポケモン捕まえた気がするのだけれど」

ルビィ「最初の方の草むらで出るから、おねいちゃんなら捕まえてるかも。…あっおねいちゃん、ほら、見て見て」スッ

ダイヤ「はい?」

ダイヤ「…!」

 

737>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/04/04() 23:18:07.45ID:nBibHIv+

『おや?かなたの 様子が…』

ダイヤ「か──かなたさんがっ、本当に…!」

デレレレッ テッテッテッテッ…

シュワシュワシュワ…

かなた クルクルクル

かなた クルクルクル… シュワンシュワン…

………パァァァァ

ダイヤ「!」

ゲンガー ニヤァ

『かなたは ゲンガーに 進化した!』

ダイヤ「進化──しましたわ…!」

ルビィ「進化しちゃったねえ」

 

738>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/04/04() 23:25:04.27ID:nBibHIv+

ダイヤ「も、もっとよく姿を見せてくださいな。ああ、こんなにも短時間で二度も進化してしまうだなんて…あなたは…」ウル

ルビィ「おねいちゃんの方に戻ってからゆっくり見てあげなよ」

ダイヤ「目が赤いですわ」ウルウル

ルビィ「いやその感じはよくわかんない」

ダイヤ「しかし、いかにも幽霊らしかったゴースやゴーストの頃と比べて、些かその雰囲気はなくなったわね。なんというか…『幽霊ポケモン』らしくなった、ような」

ルビィ「そうだね。初代って結構そのまんまな感じのポケモンが多いから、それがゲンガーに進化したらそうゆう感じもするよね」

ダイヤ「ああ、居ても立ってもいられない。早くゲンガーに進化したかなたさんをわたくしの手で撫でて、ポケマメをあげて、たくさん触れ合いたいわ。ルビィ、ルビィ!もう一度交換を!」

ルビィ「おねいちゃんがはなしてくれなかったんでしょ。はいはい…変なの送ってこないでまいかちゃん返してよね」カチカチ

ダイヤ「わかっていますわ」カチカチ

 

739>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/04/04() 23:33:16.73ID:nBibHIv+

『まいかちゃんを ルビィさんに 送ります!』

『ばいばい、まいかちゃん!』

まいかちゃん ヒュイーーーン…

ダイヤ (99レベルのイカ…)

『ルビィさんの ところから かなたが 戻ってきた!』

かなた『ゲェェンッギャッ!』

ダイヤ「かなたさん、すっかり逞しくなって…お帰りなさいな」

『ゲンガーが 新しく 図鑑に 登録されます!』

『ゲンガー シャドーポケモン』

ダイヤ「ほう、ガスじょうポケモンではなくなったのね」フム

ルビィ「一回見ただけで当たり前みたいに分類覚えるのやめて」

 

740名無しで叶える物語(もんじゃ)2020/04/04() 23:39:07.76ID:xuLGn+PW

【コメント】ゲンガー サーナイト キュウコン

 

741>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/04/04() 23:42:15.12ID:nBibHIv+

ダイヤ カチカチ…

ダイヤ「…うん、やはり能力も随分と高くなっている。一層頼もしくなったわね」

ルビィ (序盤でゲンガー使えるようになっちゃうのは、ちょっとやり過ぎだったかなあ)

ダイヤ「まあ、かなたさんってば。いたずらっぽい雰囲気だったのが一変、悪そうな笑顔をするようになってしまって。もくたんちゃんに悪さをしてはいけませんからね♡」スッスッ

かなた『~♡』

ルビィ (…ま、嬉しそうだしいっか)

ルビィ「あんまりおやつあげ過ぎたらお腹こわしちゃうよ~」

ダイヤ「も、もちろん適切な分量しかあげないに決まっているでしょう」アセ

 

742>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/04/04() 23:43:50.99ID:nBibHIv+

【コメント】そもそもゴース系列はガスが生命体になったポケモンだから、そもそもお腹を壊すと言う概念が無いような...

【コメント】そもそも毒タイプがお腹を壊す姿はちょっとシュールw

ダイヤ「ほ、ほら!」

ルビィ「なにが『ほら』なの」

【コメント】でもやけどするだろ!

ルビィ「ゲンガーになってからはちょっと実体あるっぽい感じだから…」

ダイヤ「細かいことはいいのよね。だってこんなに可愛いんですもの」スッスッ

かなた『~~♡』


まだしばらくホノオの試練への再挑戦は始まらないのであった…

 

744名無しで叶える物語(もんじゃ)2020/04/04() 23:57:15.03ID:kuLcw61i

>>1乙です

ここまでやっても勝てるか怪しい気がするのは気のせいだろうか...

 

 

ここから二スレ目に入ります。

 

 

1名無しで叶える物語(しうまい)2020/04/15() 10:16:03.17ID:ms2xSa3A

Aqoursのみんなが『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』で対戦するssです
一応の主人公はスレタイ通りダイヤさんであり、しばらくダイヤさんが『ウルトラムーン』をプレイする様子をダイジェスト的に書き綴ります
たまに安価が発生します

 

3名無しで叶える物語(しうまい)2020/04/15() 10:18:33.21ID:ms2xSa3A

【コメント制度】
ダイヤさんのプレイングは動画で配信されており、コメントすることが可能です
物によってはダイヤさんが反応したりそれに伴って流れが変わったりします
たくさんコメントしてみよう!

 

4名無しで叶える物語(しうまい)2020/04/15() 10:19:19.12ID:ms2xSa3A

現在のパーティ

ヨハネ♡(フクスロー)♀ LV28 しんりょく
あやしいかぜ、はっぱカッター、こうごうせい、ついばむ

かなた(ゲンガー)♀ LV26 のろわれボディ
さいみんじゅつ、シャドーパンチ、のろい、ふいうち

ヒガンバナ(タツベイ)♀ LV25 いしあたま
りゅうのいぶき、にらみつける、ずつき、かみくだく

エリュシオン(イーブイ)♀ LV20 てきおうりょく
リフレッシュ、でんこうせっか、かみつく、つぶらなひとみ

 

5名無しで叶える物語(うまい)2020/04/15() 10:24:33.87ID:ms2xSa3A

ヴィラ火山、山頂


ダイヤ「お待たせいたしました」

ダイヤ「かなたさんはゲンガーに進化し、他のみんなも大幅に実力を高めて戻ってまいりましたわ。先般のような無様は晒しませんので、そのおつもりで」

ダイヤ「それでは改めて──」

ダイヤ「ぬしのガラガラさん!勝負を挑みますわ!」カチ

カキ『待っていたよ。どうだ、この山のポケモン達は。なかなか手応えのある連中だったろう』

ダイヤ「…む」

カキ『おれが受け持つホノオの試練は、このヴィラ火山に代々伝わる伝統の踊りを見てもらう特殊なものだ。用意はいいかな』

ダイヤ「ぁ…」

カキ『それでは始めるぞ。ホノオの試練、開始だ!』


ガラガラ(アローラ) ザッ…

ガラガラ×2 ゾロゾロ…


ダイヤ「そう。そうよね、前座からやり直しなのよね。これも含めてホノオの試練なのだから当然ですか…」シュン

ルビィ (お姉ちゃん!がんばるびぃ!)

 

6名無しで叶える物語(しうまい)2020/04/15() 10:26:34.90ID:ms2xSa3A

ガラガラ×3『…』

ガラガラ達 ウーッハッハ ウーッハッハ ウーッハッハッハ

ガラガラ達 イャーッハッハ イャーッハッハ イャーッハッハッハ

ガラガラ達 ジャン!!


カキ『さあ、先ほどの踊りとどこが違っただろうか』

ダイヤ「…わたくしが見るに、前回と全く同様であったようですが」

→真ん中のガラガラ カチ

カキ『なっ…なんということだ、一発で見抜くとは!違いがわかる女なのだな…』

カキ『そう、真ん中のガラガラ。正解だ!ということで、おいでませ!ガラガラ!』

ダイヤ「うん。まずは上々、こんなところで躓いてなどいられないものね」

『野生の ガラガラが 勝負を 仕掛けてきた!』

 

7名無しで叶える物語(うまい)2020/04/15() 10:30:37.75ID:ms2xSa3A

ダイヤ「前回はこのガラガラをかなたさんで『完封』してみせたわけですが──」

もくたん『いっておいで!ヒガンバナ!』

ヒガンバナ『ギァシュッ!』

ダイヤ「今回はヒガンバナさんでお相手いたしましょう。かなたさんはゲンガーに進化したことで特性が変わり前回と同じようには行かなくなったこと、それにぬしガラガラさんとの戦いではかなたさんこそが重要な鍵を握ることになるため温存を

ルビィ「まちがえたんだよね?」

ダイヤ「…」

ルビィ「最初からぬしガラガラさんと戦うって思って用意してたでしょ、おねいちゃん。それっぽい理由考えたよね?」

ダイヤ「ヒガンバナさん、ゴー!」カチカチ

ルビィ「おねいちゃんが無視したー!」

 

8名無しで叶える物語(しうまい)2020/04/15() 10:37:12.16ID:ms2xSa3A

ダイヤ「決してすばやさが高いとは言えないヒガンバナさんですが、そのレベルは25となった。これならば」

『ヒガンバナの かみくだく!』ガシュガシュッ

『効果は 抜群だ!』

ダイヤ「ぃよしっ!──と、さすがに一発で倒し切るのは無理でしたか。まあよいでしょう」

『相手の ガラガラの たたりめ!』

ダイヤ「…ふむ。このダメージは前回の情報と合わせて、ぬしガラガラさんを攻略するヒントになり得そうね」

ダイヤ「おくたばりあそばせ!」カチ

『ヒガンバナの かみくだく!』ガシュガシュッ

『効果は 抜群だ!』

『相手の ガラガラは 倒れた!』

ルビィ (おくたばりあそばせ…?)


ヒガンバナ:残り体力約69.8%

 

9名無しで叶える物語(しうまい)2020/04/15() 10:41:55.86ID:ms2xSa3A

カキ『では二問目に移ろう』

ダイヤ「二問目ですか…」


ガラガラ達 ズンドコ ズンドコ ズンドコズン…


ダイヤ (一問目が前回と全く同じであったということは、恐らく) ジト…


ガラガラ×3『…』

ガラガラ達 ズンドコ ズンドコ ズンドコズン

ガラガラ達 ドンドコ ドンドコ ドンドコチン

ガラg 山男 ビシッ!!


ダイヤ「はいはい知ってた知ってた」カチカチ

→山男 カチ

カキ『なんとっ!』

ダイヤ イラッ…

『山男が 勝負を 仕掛けてきた!』

 

10名無しで叶える物語(しうまい)2020/04/15() 10:46:22.36ID:ms2xSa3A

『山男は ブーバーを 繰り出してきた!』

もくたん『いっておいで!ヒガンバナ!』

ヒガンバナ『ギァシュッ!』

ダイヤ「茶番への言及はもうしないこととして、とにかく二戦目。これを越えれば再びぬしガラガラさんと相まみえることが叶うというわけです」

ダイヤ「図らずもタイプ相性上有利な対面となったけれど、気を抜かずにいくわよ。ヒガンバナさん」

ダイヤ (気を付けるべきはほのおのうず。ひとたび炎の渦に閉じ込められてしまえば、毎ターンの攻撃とは別にちくちくとダメージが蓄積していく。効果が今一つとはいえ、できれば受けたくない──)

ダイヤ「…」

ダイヤ「ルビィ、聞いてもいいかしら」

ルビィ「ゅ。なに?おねいちゃん」

 

11名無しで叶える物語(しうまい)2020/04/15() 10:54:22.01ID:ms2xSa3A

ダイヤ「ほのおのうずは読んで字のごとくほのおタイプの技でしょう」

ルビィ「そうだね」

ダイヤ「受ければ炎の渦に閉じ込められ、しばらく余分なダメージを受けることになるわけだけれど」

ルビィ「うん」

ダイヤ「この場合、ヒガンバナさんはそのダメージを半分にすることができるものなの?」

ルビィ「うん…?どうゆうこと?」

ダイヤ「だから、ほのお技はヒガンバナさんには効果が今一つでしょう?それに伴って、毎ターン受けることになる炎の渦のダメージも効果が今一つになるのかと思って」

ルビィ「あー…あー、なるほど…」

ルビィ「ううん、残念だけどそれは半分にはならないよ。ほのおのうずみたいにしばらく続くダメージをスリップダメージってゆうんだけど、スリップダメージにはタイプ相性は関係しないんだよ」

ダイヤ「そう」

 

12名無しで叶える物語(しうまい)2020/04/15() 11:05:09.43ID:ms2xSa3A

ダイヤ (slip... 『通り過ぎる』のイメージでよいのかしらね。継続、持続、他にも言いようはあるように思うけれどひとまず置いておくとして)

ダイヤ「たとえドラゴンタイプのヒガンバナさんと言えど、炎の渦のダメージは半分にできないと。そういうことならばやはりあまり時間をかけずにさっさと倒してしまいたいものね」

ダイヤ (最もダメージを与えられるであろう攻撃は、効果抜群の恩恵がなくともかみくだくね。効果抜群のガラガラに対して六~七割のダメージだったけれど、さて…) カチ

『相手の ブーバーの クリアスモッグ!』

ダイヤ「! ブーバーの方が速いですか…」

『ヒガンバナの かみくだく!』ガシュガシュッ

ダイヤ「…うん。これなら次のかみくだくで倒せそうね。ほのおのうずを受けたとしてもターンが終わる前に決着をつけられるから、スリップダメージとやらは受けないはず…」


ブーバー:残り体力約47.4%
ヒガンバナ:残り体力約42.9%

 

13名無しで叶える物語(しうまい)2020/04/15() 11:11:21.36ID:ms2xSa3A

ルビィ「…」

ルビィ (かみくだくのダメージ)

ルビィ (この感じはたぶん乱数っぽいんだけど、次でよっぽど悪い乱数にならなかったら大丈夫)

ルビィ (それに、次のかみくだくがぎりぎり耐えられちゃったとしても…)

『相手の ブーバーの クリアスモッグ!』

ルビィ (受けるのがこのくらいのダメージなら)

ダイヤ「お返しですわ!ヒガンバナさん──かみくだく!」

『ヒガンバナの かみくだく!』ガシュガシュッ

『相手の ブーバーは 倒れた!』

ダイヤ「やりましたわ!」

ルビィ (ばんくるわせは、起こらないよね!)

ルビィ「ナイスファイトだったよ、ヒガンバナちゃん!」

 

14名無しで叶える物語(しうまい)2020/04/15() 11:15:02.53ID:ms2xSa3A

ダイヤ フー…

ルビィ「おねいちゃん、いける?」

ダイヤ「…ええ。必ず」コク

ダイヤ「同じ相手に二度の敗北など、決して許されない」

ダイヤ「レベリングも進化も全ては経過。ここで勝利をおさめて初めて結果となるのだから」

ダイヤ「次こそは──負けませんわ」キッ


ガラガラ×3『…』

ドンタッタ ドンタッタ ドンタッタ、ドン

ルンパッパ ルンパッパ ルンパッパ、フゥ

カシャ!!  エンニュート \(^o^)


ダイヤ「チッ…」

ルビィ「…」

 

15名無しで叶える物語(しうまい)2020/04/15() 11:28:10.07ID:ms2xSa3A

『ぬしポケモンの ガラガラとの 勝負に なった!』

もくたん『いっておいで!ヒガンバナ!』

ヒガンバナ『ギァシュッ!』

『相手の ガラガラは ぬしパワーで すばやさが ぐーんと 上がった!』

ダイヤ「これですばやさは負けると思っておいた方がいいのよね」

ルビィ「そう、だね」

ダイヤ「………このターン、だけれど」

ダイヤ「前回の戦闘でガラガラが取った行動は、攻撃ではなかった」

ルビィ「! …うん、そうだったね」

ダイヤ「もしもあれが今回も同じなのだとすれば…」

ダイヤ カチカチ…

 

16>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/04/15() 11:35:22.51ID:ms2xSa3A

ダイヤ「わたくし達は、これが初めての戦いではない。完敗だったとはいえ、一度の戦闘で得た経験がある。情報がある」

ダイヤ「使えるものは全て使い、貪欲に勝利を求めることができれば──!」

もくたん『戻っておいで、ヒガンバナ!いっておいで!エリュシオン!』

エリュシオン『キュルゥブィッ!』

ルビィ (ここで交換──!)

ルビィ (前のバトルでの情報に頼るのは大切なことだけど、一歩間違えばそのせいで大失敗しちゃうことだってある。相当な勇気がいる選択だけど、そう、ここでは)

『相手の ガラガラの みきり!』

『しかし うまく 決まらなかった!』

ダイヤ「…!」

ルビィ (────大正解の一手!)

 

17>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/04/15() 11:40:24.47ID:ms2xSa3A

ルビィ (ぬしガラガラはほぼ確実に初手で『みきり』をしてくる)

ルビィ (これは初手のZワザを透かさせるためとかエンニュートを呼ぶためとか色々な説があってほんとの理由はわからない。いわゆる所見殺しになることが多い行動だけど、わかってさえいれば、そして利用する勇気さえあれば、大きなチャンスになる)

ルビィ (お姉ちゃんはそれを実現してみせたんだ…!)

『相手の ガラガラは 仲間を 呼んだ!』

エンニュート シュタッ

ダイヤ「出ましたわね。どちらも恐ろしいほどの強敵で、片方だけを相手取るのにも厄介だというのに。ま、後れを取るつもりはありませんけれどね」ニッ

ルビィ (エンニュートを呼ばれちゃうのは防ぎようがないから、この初手できちんと準備できるかがポイントになるんだよね)

ルビィ (…それはいいんだけど)

エリュシオン『…』

ルビィ (なんで、エリュシオンちゃん…?)

 

18>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/04/15() 11:47:06.11ID:ms2xSa3A

『エリュシオンは もくたんの 指示を 待っている…』

ルビィ (エリュシオンちゃんのSじゃあの二匹より先に動くことなんてできないし、ガラガラのかわらわり一発を耐えられるかも怪しい…)

ダイヤ「なんとか、事前の情報を上手く活用できてよかったわ。もっともっと効率的に活用することもできたのかもしれないけれど、わたくしに思い付いたのはこれが精一杯」

ルビィ (でも、お姉ちゃんの中で確かに見えてる勝ちへの道があるみたい)

ルビィ (だったらルビィは信じるだけだ、お姉ちゃんを)

ダイヤ「ごめんね、エリュシオンちゃん」

ダイヤ「きっとあなたはこのターン、ガラガラとエンニュートの攻撃を受けて倒れてしまうことでしょう」

ダイヤ「だけれど、もう知っているわね。倒れることは敗北ではない」

ダイヤ「あなたの一手がこの戦いを勝利へと導く光となることを、わたくしは確信している」

ダイヤ「先の雪辱を今こそ果たすとき!エリュシオンちゃん!」カチ

ルビィ「──…!」

 

19>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/04/15() 11:53:23.99ID:ms2xSa3A

『エリュシオンの つぶらなひとみ!』キュルーン

ルビィ (フェアリータイプの先制補助技、つぶらなひとみ!)

『相手の ガラガラの こうげきが 下がった!』

ルビィ (でんこうせっかはガラガラにダメージを与えられない、できてもエンニュートへの削りくらいだと思ってたけど──これは、有効な一手だ…!)

『相手の ガラガラの かわらわり!』

『効果は 抜群だ!』

ダイルビ「「!!」」

エリュシオン『…』

『相手の エンニュートの どくガス!』

『エリュシオンは 毒を 浴びた!』

『エリュシオンは 毒の ダメージを 受けている!』

ルビィ「たっ…」

ダイヤ「耐えた…!」


ガラガラ:残り体力100%、こうげき-1
エンニュート:残り体力100%
エリュシオン:残り体力約23.2%、毒

 

20>>1 ◆1Y9DDrqNbw (うまい)2020/04/15() 12:05:06.72ID:ms2xSa3A

『エリュシオンは もくたんの 指示を 待っている…』

ダイヤ「こんなことを言ってはなんだけれど、まさか…このターンが終わってなおエリュシオンちゃんが立っているとは思っていなかったわ…」

ルビィ「ごめん、ルビィも…つぶらなひとみうったのだってすごくいい一手だったと思うけど、それがここまで効くなんて…」

ダイヤ「期せずして手に入れたこのチャンスを活かさない手はないわね。もう一度つぶらなひとみを放つことができる、あるいはでんこうせっかでエンニュートに少しでもダメージを与えておくことだって」

ルビィ「どっちがいいんだろ…」

ダイヤ「うんん…」ムム

ルビィ (エリュシオンちゃんを抜群一撃で持っていく火力すら出せなくなった、っていっても技は不一致のかわらわり。かなたちゃんには一致技が飛んでくるんだからこれでもまだ安心できるって言い切れない)

ルビィ (でも、エンニュートに対してもくたんちゃんのパーティはほんとに打点がない。地道な削り合いになることまで想定するなら少しでも体力を減らしておきたい感じもする。ノーマルZがうてればよかったけど、それじゃ後攻になっちゃうもんね…)

ルビィ ムムム…

 

21>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2020/04/15() 12:20:32.64ID:ms2xSa3A

ダイヤ「ここは──」カチ

『エリュシオンの でんこうせっか!』ヒュバシッ

ルビィ「でんこうせっかに、したんだね」

ダイヤ「ええ。どちらが正解かはわからなかったけれど、この選択を信じましょう」

『相手の ガラガラの かわらわり!』

『効果は 抜群だ!』

『エリュシオンは 倒れた!』

ダイヤ「くっ…エリュシオンちゃん、ありがとう。ゆっくり休んでくださいな」カチカチ


ガラガラ:残り体力100%、こうげき-1
エンニュート:残り体力約73.0%