私の死神 9

648>>1(しうまい)2020/02/12() 22:33:56.26ID:BRr+hdP5

「いっ、たぁ………」


私の視界で同時に起こっていた、もう一つ。

淡島の方から、激しい水飛沫を上げながら黒海を真っ直ぐに突き進んでくるものがあったこと。

それはぐんぐん近づいてきて、突風が吹き付けるよりほんのわずかに早く、ほとんど座礁みたいな形で海面から道路へと乗り上げてきた。

見慣れないマシンがめちゃくちゃな音を立てながら道路を転がっていき、

飛び出した影がバス停とルビィの間に割って入って、


──ゴッ…

 

649>>1(しうまい)2020/02/12() 22:37:22.60ID:BRr+hdP5

果南「いっ、たぁ…」

よしルビ「「か──果南/ちゃん!!」」

果南「つぅ…バス停って普段はなんもしないのに、結構パワーあるんだね…」

善子「ば…ばかなこと言ってるんじゃないわよ!重いに決まってんでしょ!」

ルビィ「果南ちゃん、なんで…ここに…」

果南「とり、あえ──ず…」ズ…


ゴンッ


果南「ハァ………バス停戻すのは、明日でも…ハァいいよね……」

果南「善子!ルビィのこと、早く!」

善子「あっうん、ルビィ立って!」ギュ

ルビィ「うん」ヨロ…

 

650>>1(しうまい)2020/02/12() 22:44:06.47ID:BRr+hdP5

ユラユラユラ…


果南「あれか。あれが…死神、なんだ…」ハァ

果南「よくもダイヤと──今度はルビィまで苦しめてくれたね…!」

善子「ちょっ、果南!?あなた変なこと考えないでよ、そんなんどうこうできる相手じゃないんだからね!」

ルビィ「果南ちゃん!」

果南「わかってるってば、そこまで無謀じゃないよ。ああいうのめちゃくちゃ怖いしね」

果南「ただ、やっと拝めたからさ──二度と来るなよって、ガンくらい飛ばしとかないと」

果南「善子、ルビィ!あっち!学校の方じゃなくて、山の方に逃げて!」

善子「山の…?」

果南「いいから、行くよ!」

ルビィ「う、うん」

 

651>>1(しうまい)2020/02/12() 22:49:45.08ID:BRr+hdP5

果南「こっち!」ガサ

善子「ちょっ…なんで、こんな道…!こんなルートじゃないといけないわけ!?」ガサ

果南「わかんないけど、今は信じるしかないから!」

ルビィ「ぅゅ…」ガサ

善子「ルビィ、足元気をつけて」

ルビィ「ありがと、よしこちゃん。うぅ、暗くて怖い…」

善子「あと十分くらいの我慢よ。そしたら私達の勝ちなんだから」

ルビィ「うん…!」

果南「早く、こっちこっち!」

善子「あの人もケガしたはずなんだけど…」

ルビィ「さすがだね…」

 

652>>1(しうまい)2020/02/12() 22:52:31.17ID:BRr+hdP5

ザンッ…


果南「ここ登るよ」

善子「は、え、嘘でしょ!?こんな階段…そんな体力ないわよ!」

果南「なくても登らないと。どんどん近づかれてるんだよ!」

善子「あんな山道走らせるからでしょ!」

ルビィ「…」

ルビィ「よしこちゃん、行こう。もうあと数分で運命が決まるんだから、できること全部やらないと!果南ちゃん信じよう!」

善子「~~~~~っ、ったくもう!死ぬ気で登るわよ!」

かなルビ「「うん!」」

 

653>>1(しうまい)2020/02/12() 22:54:29.03ID:BRr+hdP5

ザッ ザッ ザッ…


ルビィ「はぁ………はあ…………っ」


ザッ ザッ ザッ…


善子「ふぅ………っ、ふう……」


ザッ ザッ ザッ…


果南「…………」ハァ…


ザッ ザッ ザッ…

 

654>>1(しうまい)2020/02/12() 22:58:37.15ID:BRr+hdP5

ルビィ「ぁ、もうすぐ…一番うえ…!」ハァ

善子「っしゃ、もう、無理、ぉぇ…」フラ…

果南「最後まで気ぃ抜いちゃだめだよ、登り切るまで足止めないで──」


ゾクッ


果南「!」バッ


ユラユラユラ…


果南「うっ──近っ…!?」ギョッ

ルビィ「果南ちゃん?どうしたの…」

果南「二人とも!走って走って!出せる力みんな使って上まで登って!!」

善子「! うわ近っ…!」

 

655>>1(しうまい)2020/02/12() 23:01:51.00ID:BRr+hdP5

ユラユラユラ… ユラユラユラ…


果南 (心なしか、さっきより小さくなってる…?)


ユラ…



スーーーッ


果南「!」

果南「わ、私がここにいるじゃん!無視していくなよ!」バッ


スゥッ


果南「…っ、善子!それ止めて!ルビィを直接狙ってる!!」

 

656>>1(しうまい)2020/02/12() 23:04:00.37ID:BRr+hdP5

善子「!」ハッ

善子「こんの、くそっ…!」

ルビィ「よしこちゃん!果南ちゃん…!」

果南「ルビィはとにかく一番上まで!登って!善子!」


スーーーッ


善子「あんたなんかにっ、ルビィを奪われてたまるもんか!これからまだまだ!たくさんやりたいことがあんの!行きたいとこがあんのよ!」

善子「邪魔するなーっ!うりゃうりゃうりゃうりゃ!!」ブンブンブンッ

 

657>>1(しうまい)2020/02/12() 23:06:07.20ID:BRr+hdP5

スルッ…


善子「…!」


スーーーッ


善子「まずっ…ルビィ!」


ルビィ「はあっ…はあっ……はあっ………」ザッ ザッ ザッ…


スーーーッ


果南「ルビィ!!」


ルビィ「っ… はぁあ……っ、はあ…………っ」ザッ ザッ ザッ

 

658>>1(しうまい)2020/02/12() 23:07:47.70ID:BRr+hdP5

ザッ…


ルビィ「やった、てっぺん──」

ズキッ

ルビィ「──っ!」ガク…


善子「ルビィ…!!」


スーーーッ


ルビィ「はあ………… はあっ……………!」


果南「ダイヤーーーーーーーっ!!!」

 

659>>1(しうまい)2020/02/12() 23:09:44.29ID:BRr+hdP5

ガシッ


グイッ


ルビィ「ぁぅ──」


ダイヤ ギュッ

ダイヤ「もう、大丈夫ですわ」

ルビィ「おねい、ちゃん…」


スーーーッ


善子「でもまだ死神が…!」


「死神なんて歪なものは、うちのお寺に立ち入ることを禁じるずら」

 

660>>1(しうまい)2020/02/12() 23:12:41.78ID:BRr+hdP5

スーーーッ… バシッ


善子「! 死神が、はじかれた…!?」

善子「ってか、あんた──」


花丸「うちには死魔様が既におわすんだよ。畏敬の対象は、一門に二つと必要ないずら」


スーーーッ バシッ バシッ


ルビィ「入ってこれない、みたい…」

ダイヤ「そのようね」


バシッ バシッ バシッ バシッ バシッ バシッ バシッ


ダイヤ「そして」


ダイヤ「零時よ」

 

661>>1(しうまい)2020/02/12() 23:14:18.28ID:BRr+hdP5

ユラ…


ルビィ「死神さんが、小さくなってく…」



──う、

──そ、

──だ…



スゥ…


フッ

 

662>>1(しうまい)2020/02/12() 23:17:58.49ID:BRr+hdP5

ルビィ「いなく、なっちゃった…」

善子「ってことは、やっと…これで、やっと…?」

ダイヤ「ええ。死神がおっしゃった『七日後』、死ぬ予定の日を乗り越えたのです。ルビィの運命は──変わったのでしょう」ニコ…

善子「ぅ…」


善子「ぃやったーーーーーーーっ!!!」


果南「よかったぁ…なんとかなったね…」ヘニャ

花丸「ルビィちゃん!」ダキッ

花丸「よかった、ほんとによかったよ!」

ルビィ「はなまるちゃん…ありがとう…」エヘヘ…

 

663>>1(しうまい)2020/02/12() 23:21:22.99ID:BRr+hdP5

ルビィ「ぅ…」ジワ

ルビィ「うぇぇぇ~~~~んっおねいちゃぁぁあん!怖かったよぉぉっ!」ビエエエッ

ダイヤ「よしよし…それでも、よくぞ無事に生きていてくれたわね。本当にありがとう」ナデ…

果南「ダイヤ、ケガしたんじゃなかったの?平気?」

ダイヤ「ええ、なんとか。階段を登るのは堪えたけれどね。…というか果南さんの方が重症ではありませんか…?出血してません…?」

果南「ああ、ちょっとね。バス停で殴られたんだよ」ハハハ

ダイヤ「なにを笑っているのですか!!」

 

664>>1(しうまい)2020/02/12() 23:25:02.17ID:BRr+hdP5

善子「やったわ…やったのね、私達…」ヨロヨロ…

花丸「お疲れ様、善子ちゃん」

善子「ここ、あんたの家…?」

花丸「うん、裏口だよ。普段は表から遊びにきてるからわかんないよね」

善子「そうとわかってれば………ああもう無理」バタッ

花丸「うちだって教えてなかったの?」

果南「走るので精いっぱいだったからさ。あと絶対道間違わないように必死だったから」

花丸「なるほど…」

 

665>>1(しうまい)2020/02/12() 23:28:25.50ID:BRr+hdP5

ルビィ グスン…スン…

ルビィ「でも、果南ちゃんもはなまるちゃんも、どうして…」

かなまる「「ダイヤ/さんが連絡くれたから」」

ルビィ「おねいちゃんが…?」

ダイヤ「ええ」

ダイヤ「あなた達が家を出た後、なんとかスマートフォンを手に取ってね。ルビィが離れれば死神も後を追わざるを得ない、そうすれば我が家は死神の力から解放されるだろうと踏んでいたのだけれど…正解だったわ」

ダイヤ「二人に連絡して、すぐに応急手当をして、ここまでなんとかやってきたのよ」

ルビィ「そうだったんだ…」

ルビィ「ありがとう、おねいちゃん」ギュ

ダイヤ「大切なあなたのためだもの。わたくしはどんな無茶だってやってのけますわ」ギュ

 

666>>1(しうまい)2020/02/12() 23:31:51.17ID:BRr+hdP5

ダイヤ「──善子さん」

善子「うん…」グタ…

ダイヤ「ルビィのことを守り抜いてくださって、本当にありがとうございました。心から──心から御礼を申し上げます」ペコリ

善子「や、やめてよ…あなたに頼まれたから守ったわけじゃないわ。私が」

善子「私が守りたいからそうしたの。それだけのことなんだから」

ダイヤ「そう、ですわね」フフ

善子「それに、私なんかなにもしてないに等しいわ。ダイヤがいて果南が来てくれてずら丸が待っててくれなかったら、ルビィのこと一秒だって守ってあげられなかった。なんにもできなかった」

ルビィ「そんなことないよっ」

 

667>>1(しうまい)2020/02/12() 23:36:14.17ID:BRr+hdP5

ルビィ ヨロ…

ルビィ「よしこちゃん」

ルビィ「七日前、死神さんが来てゆったんだよ。『あなたは津島善子さんに殺される』って」

ルビィ「ルビィね、そんなの有り得ないって思った。でも、もしかしたらあるのかもしれないって、心のどこかで信じきれなかった」

ルビィ「でも──よしこちゃんがこの一週間、一生懸命にずっとルビィの傍にいてくれたから。ルビィのことを考えててくれたから」

ルビィ「やっぱり、絶対にそんなの有り得ないって、よしこちゃんのこと信じられた」

ルビィ「よしこちゃんがルビィのことを真剣に想っててくれなかったら、きっと途中で運命に負けちゃってたよ。挫けちゃってた」

ルビィ「だからね」

ルビィ「だから、ルビィのこと誰よりも守ってくれたのは──よしこちゃんだって、そう思ってるよ」

 

668>>1(しうまい)2020/02/12() 23:41:05.67ID:BRr+hdP5

善子「…」

善子「当たり前じゃない」

善子「あなたと、笑い合ってる未来。そこにダイヤがいて、果南がいて、ずら丸がいて、みんないて」

善子「私達が一緒にいることを誰もが心から喜んで応援してくれる未来」

善子「それこそが、私達の願いでしょう?」

善子「一つだって失わないわよ。あなたと私の大切なもの」

善子「そんな当然のことを──言わせないでよね」ギラン…

ルビィ「へへ…えへへ、そうだね」

 

669>>1(しうまい)2020/02/12() 23:43:53.13ID:BRr+hdP5

ルビィ「起きて」ヨイショ

善子「めっちゃ脚痛いんだけど」ヨイショ…

ルビィ「ルビィも」

ルビィ「よし。おねいちゃん、果南ちゃん、はなまるちゃん。よしこちゃん」

ルビィ「ほんとにありがとう。みんなのこと大好きだよ。みんながいて、ほんとによかったって思ってる」

ダイヤ ニコッ

果南「へへ」

花丸「お互い様だよ」

ルビィ「なので!みんなにお礼をしようと思うんですけど、四人は多いのでここは代表としてよしこちゃんに!」

ダイヤ「はい?」

果南「ん?」

花丸「なんずら?」

善子「んん…?」

 

670>>1(しうまい)2020/02/12() 23:45:04.90ID:BRr+hdP5

ルビィ「みんな、ありがとう」

ルビィ「よしこちゃん。大好きっ」


チュッ♡


善子「…………!!!??」//// ボンッ

果南「おおっ…」

花丸「わー…」

ダイヤ「んまァァーーーーーーーっっ!!!」

 

671名無しで叶える物語(えびふりゃー)2020/02/12() 23:49:36.62ID:3PCc8YMb

はぇ~ハピエンは総力戦だったんだなぁ
本編中だと果南はともかく花丸がちょっと怪しかったか

 

672>>1(しうまい)2020/02/12() 23:49:38.37ID:BRr+hdP5

ダイヤ「はっ ははは、は…破廉恥ですわァァァァーーーーーっ!!!」

果南「まーまー、まーまーダイヤ。私達もハグしよ?」ハグッ

ダイヤ「ごまかされません!ごまかされませんわよ!今わたくしの目の前であなた達っ高校生の身でありながらっ!ルビィの純情を奪いよってからに!!!」ムキーーッ

善子「わわわわ私が責められる流れか!?」ガーンッ

花丸「いいなあ、ルビィちゃんのちゅー。おらもしてほしいな~」

ルビィ「え~、どうしよっかな~」

善子「どうしよっかなーじゃない!だめ!!だめに決まってんでしょ!!!」

花丸「じゃあハグ♡」ハグッ

ルビィ「ハグ~♡」ハグッ

果南「あっ私も」ハグッ

善子「んまァァーーーーーーーっ!!!」

ダイヤ ハグッ…

善子「いやあんたもやるんかーーーい!!じゃあ私だってやるわい!!」ハグッ

 

674>>1(しうまい)2020/02/12() 23:55:00.34ID:BRr+hdP5

果南「ちょっと~、善子はとっておき貰ったんだから遠慮しなよ」

花丸「そうずら、欲しがり過ぎだよ!」

善子「やかましいわーい!私だけ除け者でルビィがみんなとハグしてるなんて絶っっっ対に許さないんだからね!!」

ダイヤ「やれやれ…騒ぐのもいいですが、そろそろそれぞれのケガの処置をして寝ませんと。明日遅刻してしまいますわよ」ギューーー

果南「一番力強くハグしてる人がよく言うよ」

善子「ってか学校!?行くの!?本気!?」

ダイヤ「だから行かない理由がないと何度も言っているでしょうが」

花丸「ダイヤさんはもう少し世間ずれしてもいいと思うずらぁ…」


善子「んもーーーー、絶対起きるもんかーーーーっ!!」


ルビィ「えへへ…みんながいて、とって幸せだなあ♡」



ED2
ハッピーエンド

【安価SS】私の死神 ── 終わり

 

673名無しで叶える物語(家)2020/02/12() 23:50:41.14ID:SCbqF+i6

>>658
ギリギリまでがんばって
ギリギリまでふんばって
ピンチの ピンチの ピンチの連続
そんな時

 

675>>1(しうまい)2020/02/12() 23:56:32.93ID:BRr+hdP5

それガイアでしょ。

以上で全エンディング描写となります。
書きながら考えてた部分もあるので細々気になる箇所もあるかもしれませんが、多目に見てください
死神の謎などについては明日またやろうと思います、寝ます…

 

676名無しで叶える物語(えびふりゃー)2020/02/13() 00:00:30.06ID:i0Ud4Vyj

>>673
正義はなんだ ほんとの愛はなんだ の方でもいいな

>>675
乙。いやいや、安価スレでこの文量にフラグ管理もしながらはすげーよ
楽しみにしてる

 

677名無しで叶える物語(やわらか銀行)2020/02/13() 00:01:25.18ID:uF+p8u3J

お疲れさまです
やっぱりハッピーエンドに行くのに一番重要なのは花丸の説得っぽいな
死神の本来の目的が何なのかも気になる

 

678名無しで叶える物語(もんじゃ)2020/02/13() 00:08:16.96ID:tohrjVKv

>>1 

流石寺生まれのKさんや!

 

679名無しで叶える物語(家)2020/02/13() 00:09:10.52ID:sKl907MV

乙です
よしルビが自分たちの関係について前向きに考えられるように動きつつみんなにもうまいこと協力を取り付けられたら良かったのかな

 

680名無しで叶える物語(家)2020/02/13() 00:55:17.63ID:DmXU8Xj3

乙でした
正直途中からわけわからんくなって眺めるしかできなかったけど…この内容なら本編でED2に持って行きたかったなあ

 

681名無しで叶える物語(もんじゃ)2020/02/13() 05:07:37.00ID:CHvfDI+7

理想的なハッピーエンドなのはわかるけど、相当な回数のやり直しがないとここにたどり着ける気がしないね
回りの協力を得つつ善子の視野を広げるの大変そう

 

682名無しで叶える物語(SIM)2020/02/13() 19:42:36.96ID:2Y8Ex8De

乙した

 

683>>1(しうまい)2020/02/13() 20:20:36.41ID:paBcYQUS

あの日、私は



『      神事通達

死神 殿

××××付で 事故死課 への異動を命ずる。

                神事部』



死神「は…?」


出世レースから転落した。

 

684>>1(しうまい)2020/02/13() 20:25:24.08ID:paBcYQUS

上司「ごめんよ、死神くん。今回のことはさすがの私にも庇ってやれなかった」

死神「そんな…そんな!たった一度のミスで異動なんてあんまりです!もう二度とあのようなミスはしません、ですからどうか神事部に掛け合ってください──」

上司「掛け合った」

上司「神事通達の直後に行って、三日後にも行ってもう来るなと言われて、その後にも二回行った」

上司「たった一度のミスと言うが、死神くん。あのミスは大き過ぎる。死神としては致命的だ」

上司「もう二度と、ではないんだよ。一度もやってはいけないミスだったんだ」ガタ…

死神「……………っ…」ギリ…

 

685>>1(しうまい)2020/02/13() 20:32:23.52ID:paBcYQUS

殺人課、痴情のもつれ係。

係はさておき殺人課というのは、死神の中でもハナガタ部署だ。

社会神になってからというもの、こつこつ頑張ってきて、とうとう殺人課へ異動が決まったときには喜んで小躍りをしたものだ。

同期と徹夜で呑み明かした。

私より先に殺人課へ行っていた者もいるし、まだの者、これから先も相当な時間がかかるであろう者、同期にも様々いるが、それはそれとしてみんなが祝ってくれた。

そこから私はいっそう仕事に精を出すようになり、堅実にキャリアを積み重ねていった。

同僚や上司からも信頼されていると感じられ、いよいよ昇進試験の話も出始めた頃だった──あの案件にあたったのは。

 

686>>1(しうまい)2020/02/13() 20:38:46.53ID:paBcYQUS

黒澤邸…


死神「初めまして。私、死神です」


なんてことのない、いつもの案件だと思った。


死神「黒澤ダイヤさん、あなたは七日後に死にます──いえ、殺されます」


俗に言う恋人同士の間に起こる殺人死。

それを担当する部署にいるのだから当然だ。


死神「私があなたの元へ現れたのは、死を宣告するためでもなければあなたを殺すためでもありません」


今日から七日間、この人間の傍に付き、運命の行く末を見守る。


死神「私が来たのは、『死の管理』をするためです」


ただ、それだけだ。

 

687>>1(しうまい)2020/02/13() 20:49:22.61ID:paBcYQUS

初め、黒澤ダイヤは取り乱した。しかしそんなのはいつものことで、たいして珍しい反応ではない。

ここから落胆に暮れ『運命』以上に悲惨な結末を迎えるか、自暴自棄になり『運命』以外の悲劇を巻き起こすか、稀に冷静な動きを見せて『運命』を乗り越える者もいる。

さて、この黒澤ダイヤはと言えば──

ひとしきり取り乱した後、まっすぐに恋人の元へ向かい、長く話をしていた。

結論だけを言うならばその動きは『運命』にさしたる変化を与えない、愚直の一言に尽きる行動だった。

決意を秘めたような面持ちでの往路に反し、話の中であっさりと恋人にペースを奪われ、これまでずっとそうしてきたのであろう愚かな時間を過ごしただけだった。

それはそうだ。

 

688>>1(しうまい)2020/02/13() 21:01:00.58ID:paBcYQUS

『痴情のもつれによる殺人』が起こるなどというのは、もう概ね行き着くところまで行き着いた関係の中の出来事なのだから。

いくらか奮起して話し合いに臨む程度のことで防げる状態ならば、そもそも七日後にそんな『運命』を迎えることなどない。

私は管理記録に引いた短い線を、思わずそのままの角度で端まで伸ばしそうになってしまった。

その夜、黒澤ダイヤは自室でひたすらに考え込んでいるようだった。

自身の軽率な第一歩が正しくなかったことを悟ったのかもしれない。

考えて答えが出ればいいですね。そんなひやかしを言おうとも思ったがやめておいた。

どうせ七日後には『運命』が決しているのだから、私は淡々と職務をこなすだけ──そう、思っていたのに。

 

689>>1(しうまい)2020/02/13() 21:12:29.06ID:paBcYQUS

死神「…………!」


二日後、私は感心していた。

管理記録の線が、最初とほとんど正反対を向くようにして伸びていたからだ。

どうやらうんうんと考え込んでいたことはそれなりの実になったらしい。

これが進みたくて進んでいる方向なのかは知らないが、この動きを続けるのならば、予め決まっていた『大運命』とは違った結末を迎えることになるだろう。

ここまではっきり意思を持って行動しているのなら、もしや私に呼び掛けてくることがあるだろうか。

私は少し楽しみにしていた。

 

690>>1(しうまい)2020/02/13() 21:25:44.03ID:paBcYQUS

死神の力。

職務上使用することは許されているが、おいそれと使い放題で『運命』を好きにいじくっていいというわけではない。

身勝手に使えば私自身の存在を削ることになるが、管理対象(今回は黒澤ダイヤ)の求めに応じて、あるいは管理対象の意志・目的の助けとなることが明確な場合、力を使い手を貸すことをよしとされている。

もちろん私達も慈善事業でやってはいないし人間を超人に仕立てあげたいのでもない。

そうして力を使うたび、管理対象を最も強く想う者の生命力を頂くことになる。

自分の『運命』ばかりに気を取られて私達を頼りにし過ぎた挙げ句、全く想定していなかった形で『運命』の幕を下ろして絶望する者達だってたくさん見てきた。

さて、この黒澤ダイヤは──

 

691>>1(しうまい)2020/02/13() 21:34:54.87ID:paBcYQUS

ダイヤ「わたくしに力を貸してください」


来た。

三日目の終わりに、とうとう。

どうしても恋人の元へ駆け付けたい状況にあったようで、相当に悩んだ末、苦虫を噛み潰したような面持ちで私へそう願った。

私は喜んで力を貸したし、そのおかげで刹那の希望は叶えられたようだったが──


ダイヤ「果南さん!」


彼女の友人が力の肩代わりを受けて倒れた。

使った力もそう強くはなかったし、初回だったこともあって、数分立てない程度のことで済んだが。

ここから黒澤ダイヤが超能力に取り憑かれ私へ願えば願うたび、友人は衰弱していき、やがて何度目かには器がもたずに死を迎える。

今からもう四日後に迫る『運命』の時と、さて、どちらが早いだろうか──なんて、胸を躍らせていたのだが。

 

692>>1(しうまい)2020/02/13() 21:42:37.63ID:paBcYQUS

なんと、黒澤ダイヤは気づいたのだ。

私に力を使わせたことと友人が倒れたことの因果に、たった一回で、自分の思考だけで。

それから彼女の態度は目に見えて変わった。

たまに私が傍にいるのだろうと踏んで漏らしていたような弱音を一切吐かなくなり、頭の中の考えを全く口にしなくなった。

私には黒澤ダイヤの心中を知る術がなくなり、ただ客観的な事実によって伸びていく管理記録の線だけを眺めていた。


そして──

 

693>>1(しうまい)2020/02/13() 21:52:17.81ID:paBcYQUS

ダイヤ「別れましょう。わたくし達」


黒澤ダイヤと恋人は、別れを選んだ。

管理記録の線が鋭角に折れたときから綿密に敷かれてきた布石の影響か、恋人は暴れることもなく逆上することもなく、静かに頷いた。

私には、その時点で、はっきりとわかっていた。

『運命』が完全に変わったことが。

これまで殺人課で仕事をしてきて初めてのことだった。

こんな結末もあるのだと、ミスしてしまったことを自覚していながらも私はどこか感心すらしていたように思う。

 

694>>1(しうまい)2020/02/13() 22:01:01.93ID:paBcYQUS

黒澤ダイヤの元を去るとき、数日ぶりに彼女は私に話しかけた。

こちらを向いてはいなかったが、きっと私に話しかけたのだろう。


ダイヤ「この胸は苦しいけれど、彼女をひどく傷つけてしまったけれど、これでよかったのですよね」

ダイヤ「わたくしは誰かの強い想いの犠牲になることを恐れはしませんが、必ずその経験は当人を最期の瞬間まで苦しめるでしょう」

ダイヤ「そんな地獄を歩くことだけは、どうしてもさけてほしかったから。いつかの再会を笑顔で迎えられるよう、この痛みを大切に抱えていきますわ」

ダイヤ「ねえ」

ダイヤ「彼女──鞠莉さんはね、明日、イタリアへと発ってしまうのですよ」


その言葉を最後に聞いて、私は自分の職場へと戻ったのだった。

 

695>>1(しうまい)2020/02/13() 22:07:30.07ID:paBcYQUS

死神「次の案件は、明後日からでしたっけ。明日はなにをしましょうかね…」

死神「────」

死神「『大運命』は何度も変わるのを見てきたけれど、『運命』が変わることもあるんですね。『黒澤ダイヤが恋人に殺される大運命』と、それに伴う──


『黒澤ダイヤの周りで誰か一人が死ぬ運命』


ははは…『死の管理』で行ったのに、まさか誰一人死なないとは。こんなミスは初めてですね」

死神「どのくらい怒られるのか、想像もつきませんね…怖い怖い…」


そんな風に悠長に笑っていられたのも束の間で、私は、今────

 

696>>1(しうまい)2020/02/13() 22:14:32.07ID:paBcYQUS

上司「これ、死神くんの分ね」

ドサッ

上司「向こう三ヶ月分くらいあるから。他のみんなと調整するなりして、適当に片付けてね」

死神「…はい」

ペラ…ペラ…

死神 (同じような案件ばかり…)


事故死課の仕事は退屈だった。

『死の管理』、それそのものに変わりはないのに、なぜだろう。

上司も同僚もどこかやる気がなくて、ただただ回ってくる案件を事務的に片付ける日々。

何件こなそうが評価される気配は一向になく、私は完全に出世レースと無縁の畑に居着いてしまった。

 

697>>1(しうまい)2020/02/13() 22:17:49.67ID:paBcYQUS

死神「お疲れ様でしたー」ススス…


明日からまた下界して退屈な『死の管理』。

まじめに取り組もうがさぼって観光していようが変わらない、こんなのはもう「仕事」と呼べるものですらないはずだ。




死神「ん?同期さんから、呑みのお誘いかな?明日下界だから早めに切り上げるならいいけど──」


死神「………!」

死神 タタタッ

 

698>>1(しうまい)2020/02/13() 22:20:33.06ID:paBcYQUS

死神「はぁっ…はぁっ……」




『      神事通達

同期 殿

××××付で 殺人課 への異動を命ずる。

                神事部』



死神 ハァ……ハァ……


『同期さん:聞いてくれ!』

『同期さん:殺人課に異動になったんだ!』

『同期さん:今日呑みにいかないか!?』


死神 ギリリ…


『すみません、明日下界で早くて。殺人課への異動、おめでとうございます!戻ってきたら行きましょう』

 

699>>1(しうまい)2020/02/13() 22:24:15.88ID:paBcYQUS

それからしばらくして──


同僚「死神さん、なんか面白い案件持ってません?」ギッ

死神「同僚くん。持ってませんよ、いつもと変わらないような案件ばかりです」

同僚「見てもいっスか?」

死神「どうぞ。欲しいのがあったらいくらでもあげますよ」バサッ

同僚「オレのも見ていっスよ、なんかあったら交換しましょう!」ペラペラ…

死神 (欲しい案件なんか。事故死課の仕事の中にあるわけないでしょう) ペラ…

死神 (これも、これも、これも。前にやったやつとなにが違うのかわからないくらい在り来たりで。はあもう、いっそのこと辞めてしまってもいいくらいだ──) ペラ………


死神「………っ!!」

 

700>>1(しうまい)2020/02/13() 22:29:48.75ID:paBcYQUS

『管理対象:黒澤ルビィ』

『直因:事故死』


死神「黒澤…ルビィ…!それにこの住所、家族構成にあるこの名前も……間違いない…!」

同僚「ん?あ、それはだめっスよ!オレ海の近く行くの初めてなんスから!それにもう出張申請出しちゃった案件ですし、あげまられせんよ」

死神「た──」

死神「頼む!これ譲ってくれ!」ガタッ

同僚「うわっ!?や、だから、これはあげないって…」

死神「頼むよ!これを譲ってくれるなら他のなんだってやる!どんなことも手伝う!だから──だから──っ!」

同僚「な…なんでそんなに…」タジ…

同僚「わ、わかりましたよ。上司さんに聞いてきますけど…出張申請やり直すの面倒くさいからイヤなんスよね~」ハー

 

701>>1(しうまい)2020/02/13() 22:31:53.03ID:paBcYQUS

<上司さん、いいですか?この案件なんですけど…

<
同僚くん、出張申請終わってるやつでしょ

<
や、なんか死神さんがどうしても譲れって…雰囲気やばくて…

<
はあ…?


遠巻きに交わされるそんなやり取りは耳に入らず、私はただ震えていた。

彼女の──黒澤ダイヤの傍に行ける──!

私をこんな窓際へ追いやったあの少女の傍に。最も近いところに。

今度こそ──今度こそ──…っ!

 

702>>1(しうまい)2020/02/13() 22:36:44.48ID:paBcYQUS

同僚「死神さん、案件交代していいですって。すぐ出張申請出すようにって」

死神「ああ…ありがとうございます」

同僚「こんな無茶言って、上司さんすげー不審がってましたよ。これでミスでもしてきたら大変なことになりますよ、気をつけてくださいね」

死神「ああ………絶対にしくじりませんよ…」ニタァ

同僚 (うっ…なんだこの雰囲気……こわ…)


死神「ふふふ…どうするのがベストでしょうか。どうすれば、彼女を──黒澤ダイヤを──………!」


こうして、私は二年越しにあの少女の元へと戻ることになった。

最も濃厚に『運命』の範囲内にいるあなたを、今度こそ取り逃しはしない。

これは私の──復讐ですよ──



本編 
>>1 に続く…

 

703>>1(しうまい)2020/02/13() 22:37:42.61ID:paBcYQUS

ってな感じで、せっかくなので冗談めかしてSS風にしてみましたが、要点は
・ダイヤを恨んでいた
・死神の力を使うことでダイヤの命を削り切りたかった
の二点でした。わずかながらのヒントとしては、死神に会ったことがあるはずなのにダイヤが生きている、周りの誰かが死んだ様子もない、という部分でした。さすがにそれだけで全ては導き出せませんが、本編中でも少しあったよう進行によって少しずつ謎が解けていく、その手掛かりになるかなと思っていました。

 

704>>1(しうまい)2020/02/13() 22:38:12.92ID:paBcYQUS

ひとまず能動的なネタバレや解説として考えたものはこれくらいですが、なにか質問などありますか?

 

705名無しで叶える物語(家)2020/02/13() 22:38:58.88ID:sKl907MV

完全にしてやられてるじゃないですかヤダー!

 

706名無しで叶える物語(もんじゃ)2020/02/13() 22:39:27.69ID:tohrjVKv

なるほど、1だと仕事を完遂、2だとクビ、3もクビ、4だとクビにはなるけど復讐は出来たのか

まあ部署的に無さそうだけど、積極的に運命に介入してる時点で1パターンでもクビになりそうだが

 

707名無しで叶える物語(もんじゃ)2020/02/13() 22:42:56.84ID:tohrjVKv

死神が力を使うことに関しては何かルールとかありますか?
このスレの場合だと、善子に死神のことを話そうとすると決まって口封じを仕掛けてきたけど、それ以外だと何故干渉しなかったのか(極論、強制介入を続ければそれでダイヤは◯せたはず)

と言うか、死神のルールは本人の希望した場合のみなのに、無理やり使わせてる時点で理不尽も良いとこじゃねーかw

 

708名無しで叶える物語(茸)2020/02/13() 22:43:57.58ID:qZtZOcU+

なるほどなぁ~私(死神)の死神でもあったんだな

 

709名無しで叶える物語(茸)2020/02/13() 22:45:43.89ID:qZtZOcU+

ただダイヤが嘘に気付いてぶっ倒れたとき、ルビィはなにで力を使ってたんだろ?

 

710名無しで叶える物語(もんじゃ)2020/02/13() 22:46:05.95ID:tohrjVKv

あとはED2の場合、死神がなりふり構わずルビィを狙ったけど、何故ダイヤの方にしなかったのか?

復讐<職、だったのかな?()

 

716>>1(しうまい)2020/02/13() 22:59:00.24ID:paBcYQUS

>>710
「冷静じゃなかった」とだけ。

正直に言えば、私もここでダイヤを狙わないのは変だろうと思っていたのですが、ちょっとあんまりな展開になっちゃうのでやめました
なりふり構っていられなくて元々の職務を全うすることにしか頭がいかなかった、的な感じで納得しておいてほしいです…

 

711名無しで叶える物語(もんじゃ)2020/02/13() 22:52:18.92ID:tohrjVKv

あとは、最後の分岐(シャワーor仮眠)からだと、どう言った流れにいくと各endに行きますか?
お泊り会が予定されてることを考えると、死神の力を使わなかった場合は1濃厚?

あとはダイヤが倒れないで死神が嘘をついたことに気づく手段はありますか?
また、仮に死神の嘘に気づかずに、2ルートに行くことは可能ですか?

 

718>>1(しうまい)2020/02/13() 23:09:10.94ID:paBcYQUS

>>711
あそこの分岐は、
シャワー…帰宅したお父さんと病院に行く
仮眠…お父さんが帰宅するもルビィが寝てるので一人で病院に行っちゃう
という流れになる予定でした

仮眠だとそのままお泊まりにいってED1方向に大きく寄っていたはずですが、かと言ってそこで死んでいたかは怪しいです
というのも、パラメータがあまりにED3方向に近かったので…
何度か安価を出して、段階的にED1へ近づく or お泊まりは乗り切る、という展開になっていたと思います

シャワー→病院、だとダイヤと話ができてアイテムを手に入れる予定でした
そこから先の展開はまだあまり考えていませんでした


>あとはダイヤが倒れないで死神が嘘をついたことに気づく手段はありますか?

これは全体的な舵取りの話になりますが、そもそもED2方向に大きく寄っている状態であれば、死神の力(スーパー死神タイム含む)の影響はそこまで大きく出ません
今回はED2方向に行く機会が少なく、実質的なダイヤの体力がかつかつだったのが大きな敗因だと思います


>仮に死神の嘘に気づかずに、2ルートに行くことは可能ですか?

書いてみないとなんともですが、可不可というよりはED2に近づく過程で当然に判明するんじゃないかと思います(ダイヤの口から)
そもそも、実はダイヤが死神の嘘に気づいたのは時報的なイベントのつもりでした。たまたまぶっ倒れるタイミングと被ったのは運が悪かったとしか言えません…

 

712>>1(しうまい)2020/02/13() 22:54:00.22ID:paBcYQUS

>>707

>死神の力。

>職務上使用することは許されているが、おいそれと使い放題で『運命』を好きにいじくっていいというわけではない。

>身勝手に使えば私自身の存在を削ることになるが、


>>690より、無理やりでもいいので『ルビィのため』という大義名分がなければ死神自身の存在が削られるためです

 

713>>1(しうまい)2020/02/13() 22:56:41.82ID:paBcYQUS

>>709

>>349のことをおっしゃっているのだとすれば、>>324の安価で能動的な選択をしなかったために死神に関与する余地を与え、結果>>326で使われた力の肩代わりを受けて倒れました。
わかりづらいですが、ほぼ同じタイミングの出来事です

 

714名無しで叶える物語(もんじゃ)2020/02/13() 22:57:55.30ID:tohrjVKv

>>712 逆に言えば拡大解釈が可能な限りは好き勝手に力を使えるのか...

あー、だからend4の条件の一つが、死神が介入する余地を作る、なんだ
ってことはスーパー死神タイムを使いたいと宣言してのこのこ来た所にあなたの力は借りない、と言えればend4は基本回避出来たのか

 

715名無しで叶える物語(もんじゃ)2020/02/13() 22:58:57.00ID:CHvfDI+7

死神が嘘をついていることをどうやったら花丸に認めさせられる?

ゲーム中の感じだと全く聞く耳なさそうなんだけど

 

719>>1(しうまい)2020/02/13() 23:12:13.42ID:paBcYQUS

>>715
すごく無責任なことを言いますが、考えてませんでした
基本大筋しか考えてなくて細部は書きながら考えていたので、そのシーンになってみないとどんな会話で認めさせるのかわかりません
ただあまりハードルを高くするつもりはなく、わかりやすい安価か、二回話せばオッケーくらいの感じでいくつもりでした

 

717名無しで叶える物語(もんじゃ)2020/02/13() 23:05:10.10ID:tohrjVKv

ちなみにスーパー死神タイムはダイヤの生命力のどれくらいつかうはずでした?

たちくらみがする程度か、熱が出て早退レベルか、意識不明にまで一発で向かわせるのか

...
っていうかダイヤちゃん、その死神の力のコストのことは事前に話して欲しかったよ

 

720>>1(しうまい)2020/02/13() 23:14:17.75ID:paBcYQUS

>>717
使っても方眼四マス分の予定でした
ED4
方向に近ければ近いほど、また死神の力の発動回数が多ければ多いほど、負担の描写は大きくなりますが、必ず意識不明にまで陥るかというとそんな予定ではありませんでした

 

721名無しで叶える物語(もんじゃ)2020/02/13() 23:15:36.96ID:tohrjVKv

ん?じゃあ果南との会話イベントは何が目的だったんですか?

ただの情報整理、運良く正解に近づけば果南の説得が出来たってところですか?

ちなみに...2年生がMOREDEBAN!なのは仕様ですか?(笑)

 

723>>1(しうまい)2020/02/13() 23:22:48.26ID:paBcYQUS

>>721
ルート変動イベントではないと伝えたような気はしますが(伝えましたっけ?)、本当にただの情報収集イベントでした
場合によってはあそこで前回の死神について(というよりは前回の死神時のダイヤの様子について)描写するつもりでした
「正解は果南だった」と言いましたが、最も適当に情報収集できる相手が果南だったということで、他の人でもなにがしかの展開があったかもしれません(ふわふわしててすみません)

二年生については仕様です
単純にあまりキャラクターを出し過ぎても上手くコントロールできる自信がなかっただけです
進行によっては出る場合もあったと思います

 

724名無しで叶える物語(もんじゃ)2020/02/13() 23:27:07.82ID:tohrjVKv

了解しました、>>1乙です

死神が完全に敵だったなぁ
いやまぁ、味方とは思ってなかったが
いつかはリベンジがしたいですね

 

725名無しで叶える物語(ぎょうざ)2020/02/13() 23:28:55.80ID:uusCnWoQ

乙でした

 

726>>1(しうまい)2020/02/13() 23:40:59.56ID:paBcYQUS

長いことお付き合いいただきありがとうございました
ガバい部分も多かったと思いますが、書いてる方としては楽しかったです
いつかまた似たようなものをやるときにはぜひお付き合いください

 

732名無しで叶える物語(八つ橋)2020/02/14() 00:46:44.30ID:6Zf8ufxK

ちゃんと読んでいたし考察もしていたけど、責任逃れのチキンだから書き込みできませんでした

 

733名無しで叶える物語(茸)2020/02/14() 01:32:09.77ID:7jSAzTHL

最終日は気付いたら終わってたww
考察が楽しかった

 

734名無しで叶える物語(やわらか銀行)2020/02/14() 10:45:19.50ID:JxWlbd34

安価の件については途中からそんな単純なものじゃなくなっていったから仕方ないとは思うだからこそ色々と意表を突かれたわけだし
ss
の構成についての問題も安価の選択次第でどう転んでいくのか分からない面白さがあったから一概に駄目とは言えないのがね…そこは難しい気がする
何にせよ最後まで楽しめました、乙です

 

735名無しで叶える物語(家)2020/02/14() 12:37:48.50ID:QLxCu6oS

乙です
見てる分にはTRPGみたいで面白かったわよ、ヘタレなので安価には参加しなかったけど
安価だけに

 

736名無しで叶える物語(らっかせい)2020/02/14() 13:39:50.65ID:xGIXQg5y

乙です

 

737名無しで叶える物語(SIM)2020/02/15() 03:24:47.26ID:H1/TNP3G

安価も含めて楽しく読んだ
おつ

 

738名無しで叶える物語(鮒寿司)2020/02/16() 03:18:48.59ID:Hrw+nQCg

これ参加したかったな 面白かった

 

739名無しで叶える物語(関西地方)2020/02/17() 01:57:25.05ID:5JPtclQk

これまたすごい安価SS
ED4
を迎えるところゾクっとするね、こういう仕掛けがちゃんと考えられてる話好き
次があれば安価も参加してみたい

 

スレはここで終了しましたが、もしどうしても他に確認したいことなどあれば下記コメント欄またはお問合せページよりご連絡ください。

(全てに必ず回答するとは限りませんが…)