私の死神 3

171>>1(しうまい)2020/01/29() 22:17:02.87ID:xhO6u6WE

キーンコーンカーンコーン…


善子「クックック…」

善子「クックックック………」

善子「ついに!このときが!来た!」

善子「本日のメインイベント、お昼ごはんターーイムっ!」バッ

教師「津島さん、まだ終業の挨拶をしていませんよ。着席してください」

善子「すみません」ガタ

ルビィ (ええ…)

 

172>>1(しうまい)2020/01/29() 22:19:56.97ID:xhO6u6WE

~終業の挨拶後~


善子「ルビィ待ってて!手をきれいきれいしてくるわ!」

ルビィ「大丈夫?せっけんで洗ったらダメージ受けない??」

善子「堕天使をバイキンマンだとでも思ってるわね、さては」

善子「ルビィのお弁当を汚い手で頂くことなんかできないわ!いってきます!」ビュンッ

ルビィ「机くっつけて待ってるね~」

ルビィ チラッ

ルビィ (ごめんねのポーズ)

花丸 (大丈夫わかってるよの微笑み)

 

173>>1(しうまい)2020/01/29() 22:25:02.01ID:xhO6u6WE

善子「いざ」

善子 カパッ

善子「……………!」

ルビィ ドキドキ…

善子「…うまい!!」

ルビィ「まだ食べてないでしょ!」

善子「おっと。喜びのあまり未来からのメッセージを受信してしまったようね」

ルビィ「もうっ、早く食べてよぉ」

善子「だってもったいないんだもの」

ルビィ「じゃあルビィが全部食べちゃうもん」

善子「だーめーだーめーっ!」

イチャイチャ


花丸 (どっちみちあの空間に同席していられる精神力はなかったな)

 

174>>1(しうまい)2020/01/29() 22:28:54.97ID:xhO6u6WE

善子「うんまああ~~~~~っ」パァァァ

ルビィ「も、もう、おおげさだよ」//

善子「そんなことないわよ!ああ、これまで口にしてきたものの中で最も美味しいと言っても過言ではないわ。うう、お箸が止まらない…無限に食べられる…」ヒョイパクヒョイパク

ルビィ「ふ、ふーん。そんなに美味しいなら、うん、がんばるびぃしたかいがあったかな。ルビィもパン食べよっと」

ルビィ モグモグ

善子「んまひ…!これも、これも、こっちもんま過ぎるわ…」

ルビィ「ご、ごはん食べながらしゃべるのお行儀よくないよっ」//


花丸「あはは、そうずらよね~」

花丸 (お腹いっぱいになってきたなー)

 

175>>1(しうまい)2020/01/29() 22:33:23.23ID:xhO6u6WE

善子「…………ごちそーさまっ!」

ルビィ「おそまつさまでした」

善子「全っっっ然、そんなことない!最高級様だったわ!」

ルビィ「そんな言葉ないもんっ」//

善子「あるの、私が作ったの。ルビィの手料理を形容する言葉よ」

ルビィ「用途が狭いよぉ…」

 

176>>1(しうまい)2020/01/29() 22:44:41.92ID:xhO6u6WE

善子「はー、満足した」

ルビィ「えへへ、そうゆってもらえると嬉しいな」

善子「ねえルビィ」

ルビィ「なあに?」

善子「お腹が痛いのはもう治ったの?」

ルビィ「えっ…」

 

177>>1(しうまい)2020/01/29() 22:48:39.65ID:xhO6u6WE

──ルビィ『せっ先生!あのあのあの、ちょっとどうしてもお腹が痛いのでお手洗いに行っていいですか!すぐに戻ります!』

ルビィ「あ、えっと、うん。もう治った、かな」

善子「そう。それならいいんだけど」

ルビィ「うん、心配してくれてありがとう…」

善子「ねえルビィ」

善子「本当にお腹痛かったの?」

ルビィ「…!」


>>178
1.
痛かったよってゆう
2.
適当にごまかしちゃう
3.
ほんとのことゆう…?

 

178名無しで叶える物語(もんじゃ)2020/01/29() 22:56:34.12ID:4ohzpR0v

3

 

179>>1(しうまい)2020/01/29() 23:00:09.89ID:xhO6u6WE

ルビィ「ほ、ほんとに、って…?」

善子「んー、別に。治るのも早かったみたいだし、よかったなって」

ルビィ「あ、ああ、うん。あのときは我慢できないくらい痛かったんだけど──」

善子「走って教室出ていくし、その割にはトイレと反対の方に向かったから気になったのよね」

ルビィ「っ!」

善子「ルビィ、なにか私に隠してることがあったりするんじゃないわよね──?」

 

180>>1(しうまい)2020/01/29() 23:05:15.98ID:xhO6u6WE

善子「…」

ルビィ「…」

善子「……」

ルビィ「……」

善子「………」

ルビィ「………っ」

ルビィ「よしこちゃん、ほんとは──ほんとはね──」


『生徒会より生徒の呼び出しです。1年×組、黒澤ルビィさん。生徒会室まで来てください。繰り返します、1年×組、黒澤ルビィさん──』


よしルビ「「!」」

 

181>>1(しうまい)2020/01/29() 23:07:34.45ID:xhO6u6WE

ルビィ「呼び出し、だって…」

善子「この学校にそんな制度あったのね。初めて聞いたわ」

善子「っていうか生徒会って」

ルビィ「おねいちゃん…?」

善子「だったらラインとかでいいのに。なんでこんな大々的に呼び出すのよ」

ルビィ「さあ…でも、呼ばれたから行かなくちゃ」

善子「ルビィ、なにか言いかけなかった?」

ルビィ「──」

ルビィ「…ううん。なんにもゆってないよ」

善子「…………そう」

 

182>>1(しうまい)2020/01/29() 23:13:52.55ID:xhO6u6WE

ぽつり、ぽつり。

一人、生徒会室までの廊下を歩く。

あんなに大きな放送で呼び出されたルビィのことを、みんなが見てる。

恥ずかしいな、なんで呼ばれたんだろう。

ラインに通知はない、お姉ちゃんじゃないなら一体誰が。

呼び出される理由にも、呼び出す人にも、心当たりがない。

生徒会室で、誰がルビィを待ってるんだろう。


ルビィ「失礼します、1年×組の黒澤ルビィです──」

 

184>>1(しうまい)2020/01/29() 23:18:36.57ID:xhO6u6WE

善子「──誰もいなかった?」

ルビィ「うん…」

善子「なによそれ、どういうこと?」

ルビィ「わかんないよ…」

花丸「でも確かに放送で生徒会からルビィちゃんが呼び出されてたよね。ほとんどの生徒が聞いてたはずずら」

ルビィ「生徒会室に着いても誰もいなくて、お昼休みが終わるぎりぎりまで待ってたけど誰も来なかったの」

善子「意味わかんないわ。イタズラだとしたら相当悪質だし、イタズラじゃないとしたらおかし過ぎるわよ」

 

185>>1(しうまい)2020/01/29() 23:25:20.79ID:xhO6u6WE

花丸「ダイヤさんも来なかったの?」

ルビィ「うん」

花丸「今まで連絡もなし?」

ルビィ「うん…」

花丸「変だと思わない?」

善子「…そうね。呼び出しにダイヤが関わってないとしたら、気にかけてラインの一つや二つ寄越してきて当然のような気がするわ」

ルビィ「おねいちゃんまじめだから、学校にいる間はスマホの電源切ってるだけなんじゃないかな」

花丸「それならそれで、生徒会室に駆け付けるはずずら」

善子「なんのアクションもないってのは異常な感じがするわね」

 

186>>1(しうまい)2020/01/29() 23:29:09.77ID:xhO6u6WE

ルビィ「まあまあ二人とも、六時間目が終わればおねいちゃんにも会えるんだし、なにか知ってるのかどうかそのときに聞いてみれば…」



花丸「ん?」

善子「Aqoursのグループラインだわ」

ルビィ「なんだろ、果南ちゃんから…?」

 

187>>1(しうまい)2020/01/29() 23:31:18.98ID:xhO6u6WE

『果南:ダイヤが高熱で早退するって』

『果南:今日の部活は自主練ね』

『果南:ルビィ、放課後ダイヤん家行くから校門で私と合流しよう』


ルビィ「──────え…?」



運命が 少し 変わりました! ▼

to be continued...

 

188名無しで叶える物語(やわらか銀行)2020/01/29() 23:34:12.25ID:1seQlXG1

なんだと

 

189>>1(しうまい)2020/01/29() 23:38:51.41ID:xhO6u6WE

今はこんな感じです

190名無しで叶える物語()2020/01/29() 23:44:58.36ID:epiDouo7

新しいな

 

191名無しで叶える物語(もんじゃ)2020/01/29() 23:46:53.63ID:4LMtWRDi

>>1

死神のことを話そうとしたら左に行ったか...
ED4
は死神の謎を追うルートなのか?

 

194>>1(しうまい)2020/01/31() 21:30:10.20ID:iZ1MS4L4

黒澤邸


ドタドタドタ…

ルビィ「おねいちゃん!」

ダイヤ「お帰りなさい、ルビィ。そう慌ただしくするものではありません」

ルビィ「だっておねいちゃんが熱出したってゆうから、心配で…っ」

ダイヤ「よしよし。ご覧の通り大事ないわ」ナデ

果南「お邪魔します。思ったより元気そうでひと安心かなん」スッ

ダイヤ「果南さん。わざわざありがとうございます」

果南「いえいえ」

 

195>>1(しうまい)2020/01/31() 21:34:18.07ID:iZ1MS4L4

ダイヤ「ルビィ、果南さんにお茶を出してくれる?」

ルビィ「うん!」テテテ

果南「お気遣いなく~」

ダイヤ「座ってくださいな。そちらのクッションでよければお尻に敷いてよいので」

果南「そんじゃ失礼。お、やわらかい」

ダイヤ「よいでしょう。昨年の誕生日にルビィがくれたのよ」

果南「そんなものお尻に敷いちゃっていいのかね…」


※ ダイヤさんは布団の上で上半身を起こしてる感じです

 

196>>1(しうまい)2020/01/31() 21:40:15.41ID:iZ1MS4L4

果南「さて」

ダイヤ「…」

果南「なにがあったのかな。ルビィが戻ってくる前に手短に聞かせてほしいんだけど」

ダイヤ「…なにが、と言われても」

ダイヤ「なにもなかった、としか」

果南「そんなわけないでしょ」

 

197>>1(しうまい)2020/01/31() 21:43:25.47ID:iZ1MS4L4

果南「保健室に行ったきり戻ってこなくて、挙げ句早退するような熱が出てるのに、私も鞠莉も気づかないなんてあるわけないじゃん」

果南「朝、それに昼休みに入る前くらいまではまったくもって体調が悪いようになんか見えなかったよ」

果南「それがお昼ごはん食べる手を途中で止めてまで保健室に行ったかと思えば、そのまま昼休みも終わらないうちに早退だなんて」

果南「…それで駆けつけてみたら」

ダイヤ「…」ケロッ

果南「まるで何事もないってカオしてる」

果南「こんなの邪推するなって方が無理あるでしょ」

 

198>>1(しうまい)2020/01/31() 21:48:40.42ID:iZ1MS4L4

ダイヤ「そう言われても、わたくしにも心当たりがないのですわ」

ダイヤ「果南さんのおっしゃるよう、お昼前頃まで体調に優れない点などなかったと自分でもそう認識しているわ」

ダイヤ「本当にあのとき、あの瞬間に、耐えがたいほどの急な吐き気に襲われたのです」

ダイヤ「お二人の肩を借りて保健室へ行きベッドへ横たわったあたりまでは記憶があるのですが、そこからは……」

ダイヤ「目が覚めたらここで横になっていてお母さまが枕元にいて、先生が送ってくださったのだと。恥ずかしながら早退したことをそこで初めて知ったのよ」

果南「なに、それ…」

 

199>>1(しうまい)2020/01/31() 21:51:13.76ID:iZ1MS4L4

ダイヤ「…」

果南「…」

ダイヤ「………」ハァ

ダイヤ「お茶が冷める前に早くこちらへ持っていらっしゃい」

果南「!」

ルビィ「ぅゅ…」ソッ

果南「あちゃあ…」

ダイヤ「いずれにせよ、どうせわたくしから話していたことでしょうから。気にしなくてよいですわ」

ダイヤ「ルビィも座って」

ルビィ「うん…ぁ、お茶です」っ旦

果南「ありがと」

 

200>>1(しうまい)2020/01/31() 21:55:14.54ID:iZ1MS4L4

ダイヤ「お話は聞いていたわね」

ルビィ「うん」

ダイヤ「あなたにもわかると思うけれど、もうすっかり体調は快復したわ。先ほどの吐き気が嘘のように」

ルビィ「顔色、いつも通りだもんね…」

ダイヤ「ええ」

ダイヤ「ルビィに訊きたいのだけれど」

ルビィ「なに?」

ダイヤ「お昼休みに、なにかあった?」


>>201
1.
死神さんが学校に来てた…
2.
よしこちゃんと二人でごはん食べた…
3.
なんにもなかった…

 

201名無しで叶える物語(SIM)2020/01/31() 22:01:18.15ID:0AHPee7z

1

 

202>>1(しうまい)2020/01/31() 22:20:58.51ID:iZ1MS4L4

ルビィ「…」

ダイヤ ジッ

ルビィ チラ…

果南「!」

果南「私、席外した方がいい?」

ルビィ「ううん、えっと…」

ダイヤ「果南さんに聞いてほしくないことなの?」

ルビィ「ゆっていいのか、わかんないってゆうか…」

 

203>>1(しうまい)2020/01/31() 22:28:37.51ID:iZ1MS4L4

ダイヤ「…もしかして、あの関連なの?」ハッ

ルビィ「うん…」

果南「なになに、そんな風に言われたら気になっちゃうじゃん。聞かせないなら聞かせないでもやもやさせないでよ」

ダイヤ「…………」

ダイヤ「いいわ、ルビィ。果南さんにも話してしまいましょう」

ルビィ「わかった…」

ルビィ「あのね、果南ちゃん──」

 

204>>1(しうまい)2020/01/31() 22:32:16.12ID:iZ1MS4L4

死神のことを話しました…


果南「ルビィのところに、死神が…」

ルビィ「信じられないかもしれないけどほんとうなんだよ。おねいちゃんもお話ししたし知ってることだから、嘘じゃないよ」

果南「いや、うん、その話を疑うってわけじゃないんだけどさ…」

果南「ルビィが死ぬ運命ってのが、ちょっとね…呑み込めないというか、呑み込みたくないというか…」

ダイヤ「…ですわね」

ルビィ「ぅゅ…」

 

205>>1(しうまい)2020/01/31() 22:47:00.10ID:iZ1MS4L4

ダイヤ「それで、あの方が学校に来ていらしたと」

ルビィ「うん。おねいちゃんにはだめだってゆわれてたから今回はだめってゆわないでほしいってゆわれた」

ダイヤ「それを覚えているのなら自粛してほしいものですが」

ルビィ「変わったことってゆったらそれくらいかな、あとはよしこちゃんとお昼ごはん食べて………あ」

果南「あ」

かなルビ「「呼び出し!」」

ダイヤ「へ?」

 

206>>1(しうまい)2020/01/31() 22:50:13.73ID:iZ1MS4L4

果南「そうだよ、ルビィが生徒会から呼び出し喰らったんだ」

ダイヤ「は、はあ?なぜ呼び出されることがあるのですか」

果南「知らないよ。あのときはダイヤのことでいっぱいいっぱいだったからあんまり意識してなかったけど」

ルビィ「それでね、生徒会室に行ったけど誰もいなかったし誰も来なかったんだよ。お昼休み終わるまで待ってたのに」

ダイヤ「なんですって…!?」

果南「そうだったんだ」

 

207>>1(しうまい)2020/01/31() 22:55:51.84ID:iZ1MS4L4

ルビィ「今日学校であったことってゆったらそれくらいかな…」

果南「私の方は別になにも。ダイヤが早退したこと以外はね」

ダイヤ「ふむ…」

ダイヤ「わたくしのことは一旦置いておくとして、生徒会のことは確認しておかなければなりませんわね。幸い、生徒会のことならばなにもかもを知る権利を持っていますから」

果南「明日学校行くつもり?」

ダイヤ「当然でしょう。行かない理由がどこにあるというのですか」

果南「高熱で早退した人が言うことじゃないんだよなあ」

ルビィ「………」



エンドレベル 変更なし! ▼

to be continued...

 

208>>1(しうまい)2020/01/31() 22:59:57.48ID:iZ1MS4L4

更新テンポ悪くて失礼しました

今は前回と同じ状態です

209名無しで叶える物語(光)2020/01/31() 23:01:04.73ID:dwqzyBop

乙ですよっ

 

210名無しで叶える物語(八つ橋)2020/01/31() 23:01:43.85ID:64gbreio

更新焦らなくてもええんやで吉

 

211名無しで叶える物語(もんじゃ)2020/02/01() 00:11:23.79ID:ciKftJi8

乙です

やっぱりED4は死神の謎フラグっぽいかな?

 

213名無しで叶える物語(えびふりゃー)2020/02/01() 23:09:13.01ID:Yy1+mMS3

マルチバッドじゃないなら、1.殺されルート 2.殺すルート 3.生存(ハッピー)エンド 4.トゥルーor全滅
みたいな感じかなぁ
とりあえず普通にいちゃらぶ選択肢選ぶと1一直線っぽい?

 

215>>1()2020/02/02() 18:53:37.75ID:qZyqlcC6

水曜日…


ルビィ「おはよぉ」

善子「おはよ。ダイヤは本当に?」

ルビィ「うん。さっき出てっちゃったよ」

善子「どんな感覚してんのよ…高熱で早退とか、私だったらゴネにゴネて向こう一週間はそれ口実でさぼるわよ」

ルビィ「あはは…生徒会の人とお話ししたいのもあるんだろうけど、まあ、おねいちゃんだから」

善子「ホント、黒澤ダイヤしてるわね」

 

216>>1()2020/02/02() 18:56:19.15ID:qZyqlcC6

善子「生徒会ってのは昨日の呼び出しのこと?」

ルビィ「うん。『イタズラならば許しませんわ』ってかんかんだった」

善子「こわ。よりにもよってあの人に真っ正面から怒られそうなイタズラなんて私だってやんないわよ…」

善子「あと、あなたのダイヤの口真似結構似てて好き」

ルビィ「ありがと」

善子「すこ」

ルビィ「真顔かな?」

 

217>>1()2020/02/02() 19:01:05.31ID:qZyqlcC6

善子「はー、今日も黒澤邸は学校まで遠いわね。たまにはご近所でもいいのに」

ルビィ「どうゆうこと?」

善子「しかしあなたもダイヤも、よくこんな道のりを歩くものよね」

ルビィ「う~ん、昔からあんまりバスに乗る習慣ってなかったし。これくらいの距離なら歩いちゃうよね」

善子「いや歩いちゃわないわよ。たらたら歩いたら一時間コースよ?」

ルビィ「たらたら歩かないからね」

善子「そう、見た目によらずルビィは歩くのが結構速い」

ルビィ「ずっとおねいちゃんの後ろ追っかけてたからね」

 

218>>1()2020/02/02() 19:04:42.52ID:qZyqlcC6

ルビィ「たまに果南ちゃんが走って帰ってるのは見てて引くよ」

善子「ああ、あれは私も引いてる。この前話したらマリーも引いてた」

ルビィ「梨子ちゃんは一周回って怖がってたよ」

善子「怪異といっても差し支えないものね…」

よしルビ トコトコ…

よしルビ「「ねえ」」

ルビィ「あっなに?ゆって」

善子「ううん、ルビィが言って」


>>219
1.
ゆう
2.
よしこちゃんにゆわせる
3.
なんでもない!

 

219名無しで叶える物語(光)2020/02/02() 19:11:58.43ID:g27H4AzK

3

 

220>>1()2020/02/02() 19:17:29.47ID:qZyqlcC6

ルビィ「いいよ~、よしこちゃんからゆってってばぁ」

善子「やーだ、ルビィから言って!」

ルビィ「む~、ルビィはなんでもないもん」

善子「なによ、言いなさいよー」

ルビィ「ゆーわないっ。なんでもないもーん」ツンッ

善子 ムゥ…

ルビィ「ね、よしこちゃんはなんてゆおうとしたの?」

善子「…言わない」

ルビィ「えー」

 

221>>1()2020/02/02() 19:21:51.46ID:qZyqlcC6

ルビィ「ルビィにはゆわせようとしたのに、よしこちゃんはゆってくれないの?」

善子「…それはあなただって同じでしょ」スン

ルビィ (あ──)

ルビィ「えと、よしこちゃん、ルビィはほんとにたいしたことじゃなかったからよしこちゃんからゆってほしくて、」アセ

善子「私もたいしたことじゃなかったから平気」

ルビィ「ぁぅ…」

善子「…」スタスタ…

ルビィ「よしこちゃん、」

善子 ムス…

ルビィ「ぅゅ…」シュン

ルビィ (手つないで行こって、言いたかった…のに…)

よしルビ トコトコ…

 

222>>1()2020/02/02() 19:27:44.57ID:qZyqlcC6

所変わって生徒会室…


ダイヤ「知らない?」

副会長「私じゃないですし、他の人も違うと言ってましたよ。呼び出し相手が妹さんだったので、てっきり会長の指示だと思ってましたけど…」

ダイヤ「誰の声だったかはわからないのですか?」

副会長「はい…生徒会の面々ではありませんでしたね。だから放送部の人が代わりに呼び出したのかなって…」

ダイヤ「そう、でしたか」

ダイヤ (放送部の人間に聞いてみる…いや、それよりも…)

 

223>>1()2020/02/02() 19:30:32.47ID:qZyqlcC6

放送室…


ダイヤ「おはようございます、少し失礼してもよいでしょうか」

放送部員「黒澤さん。おはようございます、どうしましたか?」

ダイヤ「放送室の利用申請履歴を見てもよいですか?」

放送部員「もちろんいいですよ。これです」っ冊子

ダイヤ「ありがとうございます」

ダイヤ ペラ…

ダイヤ「…!」

 

224>>1()2020/02/02() 19:35:56.84ID:qZyqlcC6

一年生教室…


花丸「ルビィちゃん、善子ちゃん。おはよう」

ルビィ「はなまるちゃん、おはよう」

善子「おはよ」ス…

花丸 ポカン…

善子 スタスタ… ストン バタッ (机に突っ伏した)

花丸「ルビィちゃん、」

ルビィ「うん…」

 

225>>1()2020/02/02() 19:38:10.09ID:qZyqlcC6

ルビィ「今朝ね、登校中にルビィがちょっと失敗しちゃって…えへへ…」

花丸「それでまた不機嫌に?」

ルビィ「うん。だいじょうぶだよ、すねてるだけだからお昼休みにはきっと──」

花丸「あんまり言いたくないけど、善子ちゃん、最近そういうの多いよね」

ルビィ「えっ」

花丸「なんていうか、ちょっとしたことでルビィちゃんにあたったりして、そのたびにルビィちゃんばっかり我慢してるように見えるずら」

ルビィ「そんな、こと…」

 

226>>1()2020/02/02() 19:41:37.98ID:qZyqlcC6

花丸「一昨日のお昼ごはんのときだってそうだし、ちょっと最近の善子ちゃんはルビィちゃんに甘え過ぎてる感じがするな」プン

ルビィ「はなまるちゃん、だいじょうぶだから…」

花丸「おらは二人が好き同士で、一緒にいて成長し合えるならこそ応援したいけど、このまま善子ちゃんがわがままになっていくばっかりなんだとしたら──」

ルビィ「やめてってば!!」

花丸「っ!」

善子「!?」

シン…

 

227>>1()2020/02/02() 19:44:28.86ID:qZyqlcC6

「どうしたの?」「ケンカ…?」「珍しいね、あの二人が…」

花丸「…っ」

善子「ちょっと、どうしたのよルビィ。ずら丸も…」

花丸「あ、善子ちゃん──」

ルビィ「なんでもないよ。はなまるちゃん、廊下行こ」グイ

花丸「あっわわわ、引っ張ったら危ないずらぁ」トトト…

善子「なによ…なんなのよ、もう…」

 

228>>1()2020/02/02() 19:46:03.68ID:qZyqlcC6

廊下…


ルビィ「おっきな声出してごめんね」

花丸「ううん。おらこそ、無神経な物言いだったよね。ごめんなさい」

ルビィ「…」

花丸「…」

ルビィ「よしこちゃんのことはね、ルビィも──少し思ってるんだよ」

花丸「!」

 

229>>1()2020/02/02() 19:52:42.18ID:qZyqlcC6

ルビィ「よしこちゃんがルビィのこと好きって思ってくれてるのはわかるよ。それは前からずっと変わらないもん」

ルビィ「でも、前よりちょっぴり……すねることが多くなった。ふとしたときに、すねてお話ししてくれなくなることが多くなった」

ルビィ「だけどね、すねてる間もルビィのこといっぱい考えてくれてて、ルビィのことだけ一生懸命考えてくれてる。だから時間がたって自分の気持ちを整理できたら、いっぱい優しくしてくれる」

ルビィ「だから──だからね」

ルビィ「すねるのがどんどん多くなってきて、その時間がどんどん長くなってきてるのも、だいじょうぶなんだよね…?よしこちゃんとルビィが一緒にいるのは、よくないことなんかじゃないよね…?」

花丸「………っ、ルビィ…ちゃん…」

 

230>>1()2020/02/02() 19:55:50.56ID:qZyqlcC6

花丸「おらには──おらには、」



ルビまる「「!」」ハッ

花丸「らいん…?」

ルビィ「うん、おねいちゃんからだ…」スッ

『お姉ちゃん:話したいことがあります。昼休みに生徒会室で。』

ルビィ「昨日のこと、なにかわかったのかな」

花丸「ああ、呼び出しの…」


>>231
1.
一人で行く
2.
よしこちゃんと行く
3.
はなまるちゃんと行く

 

231名無しで叶える物語(はんぺん)2020/02/02() 19:57:09.55ID:EZYSlAF0

3

 

232名無しで叶える物語(もんじゃ)2020/02/02() 19:58:46.78ID:DAfVMN3Y

1

 

233>>1()2020/02/02() 20:05:05.37ID:qZyqlcC6

ルビィ (なにかわかったのなら、ラインで報告しないのはなんでだろう。直接話したいこと、直接話さなくちゃいけないこと、そういうことがあるってことかな…?)

ルビィ「…はなまるちゃん、一緒に来てくれる?」

花丸「え?うん、おらはいいけど…ついていってもいいのかな」

ルビィ「いいと思う。一人で行った方がいいんだったらそうゆってくれるはずだもん」

花丸「それもそうだね。…善子ちゃんじゃなくてもいいずら?」

ルビィ「…うん。いい」

花丸「──」

花丸「わかったよ。お昼休みね」

ルビィ「ありがとう」

…………

……

 

234>>1()2020/02/02() 20:10:13.32ID:qZyqlcC6

昼休み…


教師「それじゃここまで」

ガヤガヤ…

善子 スゥ…ハァ…

善子「ルビィ、お昼──」

ルビィ「ごめんよしこちゃん、ルビィおねいちゃんに呼ばれて生徒会室に行かなくちゃいけないの。ごはん食べてて」ガタ

善子「え、あ…そうなの…」

善子 チラッ

花丸「!」

花丸 ガタ… ススス…

善子「…ふんだ……」

 

235>>1()2020/02/02() 20:12:15.85ID:qZyqlcC6

生徒会室…


ルビィ「失礼しまぁす」ガチャ…

ダイヤ「お昼休みに悪いわね。ところで──」

花丸 ヒョコ

ダイヤ「なるほど、花丸さんと来ましたか」

花丸「ま、まずかったずら…?」

ダイヤ「いいえ。お入りなさいな、二人とも」

 

236>>1()2020/02/02() 20:19:14.54ID:qZyqlcC6

ダイヤ「さて、さっそく本題に入るけれど」

ルビィ「昨日のこと、だよね?」

ダイヤ「ええ」

花丸「誰のイタズラだったかわかったの?」

ダイヤ「ええ」コク

ダイヤ「これを見てもらうのが手っ取り早いと思ってわざわざ呼んだのよ」スッ

ルビィ「放送室の利用申請簿…?」

花丸「そっか、昨日のお昼休みに放送室を使った人がわかればいいんだ!」

ダイヤ「そういうことです。最新のページ、昨日放送部の部員以外に放送室を使ったのは一日の中でこの人だけ」

 

237>>1()2020/02/02() 20:21:23.33ID:qZyqlcC6

3B組 山野春子』


花丸「…誰ずら?」

ルビィ「生徒会の人…?」

ダイヤ「いいえ」フル

ダイヤ「山野春子という生徒は、我が浦の星女学院には在籍していない──つまり、偽名ですわ」

花丸「偽名!?」

ルビィ「そんなの、すぐにバレるんじゃ…」

 

238>>1()2020/02/02() 20:26:32.14ID:qZyqlcC6

ダイヤ「昨日、お昼休みの放送室の当番は二年生二人だったようなの。同学年ならばまだしも、他学年の生徒を全て網羅などしていようはずもないし、万が一気にかかっても在籍確認をするほどの重要事項ではないと判断するでしょう」

ルビィ「それは、そうだね…」

花丸「そこまでのプロ意識を持った生徒なんかいるわけないずらぁ…」

ダイヤ「話を聞くに、昨日生徒会の名でルビィを呼び出したという記録はありませんでした。そこに輪をかけて偽名と来れば、イタズラであることは疑いようがないわ」

花丸「それで、肝心の犯人は…?」

ルビィ「偽名じゃ誰なのかわからないよね」

花丸「そのための偽名だからね」

 

239>>1()2020/02/02() 20:29:10.68ID:qZyqlcC6

ダイヤ「…」

ルビィ「おねいちゃん…?」

花丸「ダイヤさん…?」

ダイヤ「これが怠慢なのか、無頓着なだけなのか。はたまた、恣意的に足跡を残して面白がっているのかはわからないけれど」

ダイヤ「わたくしにはこれだけで、誰なのかわかるのです」


ダイヤ「この偽名で生徒会を騙りルビィを呼び出す放送を行なったのが、死神であることがね──」


ルビィ「……!!」

花丸「しに、がみ…??」

 

240>>1()2020/02/02() 20:32:28.42ID:qZyqlcC6

ダイヤ「この一字一句たがわぬ偽名、そしてあまりにも特徴的な筆跡。間違いないでしょう」

ルビィ「死神さん…?なんで…」

花丸「?? ???」

ダイヤ「花丸さんにはお話ししていないのね」

ルビィ「うん、むやみに言いふらすことじゃないかなって思って…」

ダイヤ「そうね。ですがここでお話ししておくとしましょう」

ルビィ「う、うん…わかった」

ルビィ「あのねはなまるちゃん、驚かないで聞いてほしいんだけど──」


ダイヤ「………………」

 

241>>1()2020/02/02() 20:35:51.09ID:qZyqlcC6

死神のことを話しました…


花丸「ルビィちゃんが…死んじゃう…」

ダイヤ「そうならないように頑張っているところなのです。ショックなのはわかりますが、ここまで来たら花丸さんも腹を括り、どうかお力添えくださいな」

花丸「うう……」

ルビィ「ごめんね、びっくりさせてごめんね」ナデナデ…

ルビィ「おねいちゃん、この話、まだ続く?」

ダイヤ「──」

ダイヤ「いえ、ここまでにしておきましょうか。花丸さんの負担になってしまうわね」

ルビィ「うん…」

 

242>>1()2020/02/02() 20:39:21.31ID:qZyqlcC6

ダイヤ (昨日果南さんとルビィから話を聞いた時点で、死神がやったことなのではないかという推測はできていた)

ダイヤ (今朝はその裏付けが取れたに過ぎない)

ダイヤ (問題は、なぜあの方がそんなことをしたのか──)

ダイヤ (前回はそんなに積極的に干渉してくることなどなかったのに。今回とではなにかが違うのかしら…)

花丸「ううぅ…」

ルビィ ポン…ポン…

ダイヤ (いずれにせよ、この場でこれ以上の話はできない)

 

243>>1()2020/02/02() 20:43:41.36ID:qZyqlcC6

ダイヤ「ショックの強い話をしてしまったわね、申し訳ありません」

花丸「ううん、大丈夫…です。知らないままに比べたら、これくらい…」

ダイヤ「お昼休みもあと半分ほどですが、よければここで休んでいてくださいな。お水を買ってきますから」ガタ

ダイヤ「花丸さんのこと、見ていてあげてね」

ルビィ「うん。あっちに座ろ、はなまるちゃん」

花丸「うん…ありがとうございます、ダイヤさんも」ヨロ…

ダイヤ「いえ」ガチャ…

────バタン…



運命が 少し 変わりました! ▼

to be continued...

 

244>>1()2020/02/02() 20:51:09.91ID:qZyqlcC6

今こんな感じです

たいした秘密もありませんが、なにか開示してほしい情報などありますか?

 

245名無しで叶える物語(もんじゃ)2020/02/02() 22:19:37.39ID:DAfVMN3Y

>>1乙 

ED
の分岐条件は最終日が終わった時に1番近いものが適用される、って認識で良いのかな?
あるいは特定のフラグを踏まないと行けないエンドはありますか?

 

249>>1(しうまい)2020/02/02() 22:45:20.90ID:djglBLLg

>>245
ED、「後戻りできないところ」まで近付いたらそのままそのEDに進む、というイメージでいていただければいいと思います
必ずしも最終日までEDが不確定なまま進むわけではなく、「ここまで行ったらそのEDだと確定する」ようなポイントがそれぞれある感じです

特定のフラグを踏まなければ到達できないEDはたぶんないです
が、EDまでの残り安価数などの兼ね合いで、もうここからじゃどう足掻いても到達できないEDというものが最終日近くになると出てくると思います

伝わるでしょうか

 

246名無しで叶える物語(もんじゃ)2020/02/02() 22:24:30.21ID:DAfVMN3Y

やっぱり一人で行くべきだったかなぁ

多分善子の好感度が下がる行動をしたから下に移動しただろうし
ルビィ一人なら情報開示が進んでED4に近づいたと思うし

ダイヤさんの”前回”も地味に気になる

 

247名無しで叶える物語(しまむら)2020/02/02() 22:36:35.46ID:nGTdaouu

痴情のもつれによる殺人を担当する死神さん
にお世話になったことがあるダイヤさん

地味どころかめちゃくちゃ気になる

 

248名無しで叶える物語(家)2020/02/02() 22:41:33.75ID:tkllOab1

エンド24がどんな雰囲気なのかは気になる。ざっくりハッピー寄りかバッド寄りかくらいでいいので差し支えなければ教えて

 

251>>1(しうまい)2020/02/02() 22:48:08.61ID:djglBLLg

>>248
ED2
…ハッピーエンド
ED3
…ビターエンド
ED4
…バッドエンド
なのではないかと思います、人によって受け取り方は違うかもしれませんが。

もし必要なら次回から状態図の各EDにそれぞれのエンディング名称を付記しますがどうでしょうか

 

255名無しで叶える物語(家)2020/02/02() 23:44:37.55ID:tkllOab1

>>251
ありがとう
ほぼ14エリアにしか行ってない現状はあんまりいい選択肢取れてないってことか

 

250名無しで叶える物語(光)2020/02/02() 22:46:13.42ID:63YI+c8W

アドベンチャーぽくていいわぁ

 

252名無しで叶える物語(もんじゃ)2020/02/02() 22:55:32.60ID:DAfVMN3Y

うわー、マジかED4は行っちゃいけない類か...

死神に干渉させる余地を作る方向性はダメってことか...
ED3
はおおよそ察した、多分そのルートはルビィが死ぬ可能性は無くなりそう

 

253名無しで叶える物語(庭)2020/02/02() 23:18:32.04ID:THiwes3F

>>178で善子に本当のこと話そうとして(そして失敗して)左に行ってる
でも
>>200で果南に話しても何もなかったあたり話すとまずいのは善子本人だけ?
花丸に至っては安価なしでバラしてる
今までで唯一右に動いてる
>>70がヒントになるのかなぁ

ED
名表記は個人的にはなくてもいいかな
迎えて初めてあぁ…ってなるのもそれはそれで楽しいし

 

257名無しで叶える物語(もんじゃ)2020/02/03() 01:30:46.89ID:DGf3ap/S

>>253 ED4ED2の正反対に位置してるのもヒントかも

善子の好感度を調節しつつ、死神から距離を置かせるのがとりあえずの方針かな

 

254名無しで叶える物語()2020/02/02() 23:42:25.66ID:VGYSUfk8

右に寄せる肝は二人だけの世界を作らないことなのかな?

 

256名無しで叶える物語(家)2020/02/02() 23:45:16.01ID:tkllOab1

エンド表記は自分もいいや
毎回見やすい表上げてくれてありがとう

 

258名無しで叶える物語(八つ橋)2020/02/03() 09:35:33.63ID:VjGb6hiG

善子がやっちゃうのはルビィだけとは限らないような気もするのは考えすぎかな