聖良『世間知らずな妹ですが』 裏側

書いたきっかけ

特にありません。

前二作を書き終えて、ちょうどSSを書くことに熱が入り始めた時期だったように記憶しています。なにかを書きたいけど、没ネタスレで頂いたネタも使い切ってしまった。さてなにを書こう。と考えた挙句、自分の中で完全に輪郭が出来上がっていたとは言えない「りあまる」というカプに再挑戦することにしました。

 

作品の位置付け

なんとこのSS、 花丸「ルビィちゃんの寝込みを襲ったら理亞ちゃんだったずら」 の続編というわけではないのです。

この二作の投稿間隔は二週間という驚異の短さであり、扱ったのが超マイナーカプであったため、どう考えても誰が見ても正式な続編以外の何物でもないように受け取られたことは仕方がない、というより当然のことだとわかってはいます。が、書いた当時、私の中にそのつもりは一切ありませんでした。ただ「りあまる」をもう少し書きたい、という欲求に従っただけでした。

いずれもそれぞれで個別に完結している一作品ずつです。とは言えこの二作を続き物として捉えられることになにか不都合があるかというと全くそんなことはないので、強く否定するつもりもありません。続き物として読む方が面白く感じてもらえるならそれでいいし、反対でもいい。そんな距離感の二作です。

 

二人の足取りについて

言うまでもなく、今回二人は神奈川と東京で観光デートをしています。これは、私が好きなスポットをひっそり紹介したいという気持ちが半分くらいあってのことですが、もう半分は、デートの様子を書こうにも沼津も函館も行ったことがないので書けない、という事情から止む無く取った措置でもありました。

なお作中では店名などの固有名詞を一つも出していない(と思う)のですが、全て現実に即して書いているので、その気になれば二人の足取りを完全に追うこともできます。ただ移動時間は非常にシビアに組んだので、相当慣れていない限り同じペースで進むことはできないと思います。(慣れていればできます)

 

以下、二人のデートのスケジュールです。

1100 羽田空港で合流

1113 羽田空港国内線ターミナル駅(京急)を出発

1129 京急川崎駅に到着

東照本店(とうてる本店、作中:風情のある和菓子屋)

ラチッタデッラ(作中:イタリアのような町並みの場所)

ウェアハウス川崎・電脳九龍城(作中:中国のような景観の建物)★

TOHOシネマズ(作中:普通の映画館)

1425 JR川崎駅を出発

1500 代官山駅に到着

クリスプサラダワークス(作中:とてもいい雰囲気のサラダの店)

1530 食後の散歩を開始

1600 渋谷を通過

1630 原宿に到着

東京スネークセンター(通称「ヘビカフェ」、作中:とあるスネークな天国)

1805 明治神宮前駅を出発

1829 高円寺駅に到着

COFFEE CONE TOKYO(作中:思ったより周りに馴染む可愛いカフェ)

1907 高円寺駅を出発

1945 品川駅に到着

お土産購入

1957 品川駅を出発

2154 沼津駅に到着

★…ウェアハウス川崎は、2019年11月17日で閉店してしまいました。残念…

 

また、二人は高校一年生ということもあって、かなり背伸びをして今回のデートに臨んだことが容易に想定できます。沼津~東京、函館~東京、のそれぞれの旅費は考えると身動きが取れなくなるので思考放棄しましたが、羽田空港を出発してから品川で沼津方面行の電車に乗るまでのいわゆる「デート」中に二人がどうお小遣いを使ったか、ということも考えてみました。

料金変動もあるかもしれないので金額は記載しませんが、交通費を除くとちょうどそれぞれ一万円ずつに収まり、背伸びのお出かけで使った金額としては割と現実的な範疇になったのではないかと思います。(羽田空港~~~品川の間にかかる交通費は概ね一人あたり3,600円と、高校生にしては省略するわけにはいかない金額ですが…)

 

以下、二人がお小遣いを使った内容

東照本店

花丸:おこわ、お汁粉(粒し餡)

理亞:おこわ、お汁粉(漉し餡)

TOHOシネマズ

二人:観賞料

クリスプサラダワークス

花丸:カスタムサラダ(ワイルドライス+雑穀米、ブラックビーンズ、ロースト豆腐、アップル、グリルドコーン、レモンタヒニドレッシング)、自家製レモネード

理亞:ヒップスタサラダ(ロメインレタス、グリルドチキン、フェタチーズ、セロリ、アップル、レーズン、ウォルナッツ、バジルオニオンドレッシング)、自家製レモネード

東京スネークセンター

花丸:入場料、ケーキ盛り合わせ、ヘビとのふれあい

理亞:入場料、ヘビとのふれあい

COFFEE CONE TOKYO

花丸:カフェラテ(コーン)

理亞:抹茶ラテ(コーン)

品川駅 ecute

花丸:黒豚メンチカツ弁当、揚まんじゅう(20個)

理亞:シウマイ弁当、餅のどら焼き(5個)、まゆ最中(10個)

 

りあまるについて

ここでは、花丸は理亞に対して「友達以上恋人未満」辺りの感情であり、恋人らしくなろうと奮闘している。理亞は花丸に対して、比較的強めの愛情を向けている、ただしそれを素直に認めるのはまだ恥ずかしい。それぞれこんな状態を意識していました。

この二人はテンポの違うマイペースさがあるので、お互いがお互いに自分が保護者側だと思っていそうです。

 

頂いた感想(ラ!板、まとめ、ツイッターから)

・都会に慣れない二人が終始可愛い

・SS書くのに細かなスケジュールに店や道や電車にしっかりした背景があって凄い。会話読むのが楽しくてのめり込めた、自然な雰囲気でいいね

・まさかの続編。