【安価SS】黒澤ダイヤの実況 門番退治編 1

本作品は安価SSです。

進行中の雰囲気を残すため、一部、本編以外のレスも保持しています。

 

166>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/25() 06:09:15.26ID:Uh/f8IGE

ダイヤ カチカチ…

ダイヤ「こんなところでしょうか」

『まり ダイヤ かなん ちか マル あくあしっぷ』

ダイヤ「ここからの道はこの六匹で進むことにしますわ」

花丸「他のコ達は連れていかないんだね」

ダイヤ「ええ。たかがモンスターボールの二十個や三十個、本当ならば他のどうぐを差し置いてでもみんな連れていきたいところだけれど、そうもいかないのよ」

ダイヤ「たきのぼりを覚えていただくあくあしっぷさんは必ずお連れするとして、まりさんには早く『格好いいドラゴンの姿』を見せてほしいのでご一緒しましょう」

 

167>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/25() 06:14:54.86ID:Uh/f8IGE

ダイヤ「せっかく出会った♡♡りあ♡♡さんやゆきほさん、他にもみんなみんな一緒に行きたいけれど──ここからいよいよ大詰めに至るかと思うと、どうしても勝手知ったる旧知の相棒達を連れ出してしまいますわね」

【コメント】連れてくつもりでなんだかんだ連れてけない子っているよなー

花丸「読経に行こうって誘っても、なかなかルビィちゃんが付き合ってくれないのと似てるね」

ダイヤ「それは少々違うと思いますが…」

ダイヤ「誘う相手はあの子でいいのですか…?」

花丸「やだなあ、ルビィちゃんがいいんじゃないですか。まさか善子ちゃんに経典なんか読ませられないずら」

【コメント】ルビまるいいですわゾ~

ダイヤ (これをルビまると見なすのね…とんでもない上級者だわ…)

 

168>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/25() 06:19:36.88ID:Uh/f8IGE

ダイヤ「んー…あら?」カチ…

花丸「どうしたの?」

ダイヤ「そういえば、あくあしっぷさんは覚えているわざが全て秘伝わざだったなと思いまして」

花丸「秘伝わざ!」

花丸「また詰まらぬものを斬ってしまうやつだね!」

ダイヤ「先ほどそんなことを口走ったわたくしを叱咤したのをお忘れですか」

ダイヤ「あくあしっぷさん以外のこともあるし、一旦ミナモシティへ戻るとしましょうか」カチカチ

『もくたんは むげんのふえを 吹いた!』

ラティオス ヒュァァーーーンッ

花丸「じぇっと機だ!」

ダイヤ「違います」

 

169>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/25() 06:30:32.18ID:Uh/f8IGE

ミナモシティ、忘れオヤジの家


ダイヤ「やあやあ、ご機嫌麗しゅう。おじさま」

『はて、ワシは誰だったかな…』

ダイヤ「またご自身のことをお忘れでいらっしゃいますか。ですが去り際に約束した通り、わたくしが思い出させてさしあげましょう。あなたは忘れオヤジさん、ポケモンの如何なるわざをも忘れさせることができる──」

花丸「ダイヤさん、この人は知り合い?」

ダイヤ「え?」

ダイヤ「ええ、まあ…知り合い…と言えば。先日一度お話しして、そのときは御用がなかったので後日改めますと…」

花丸「それは顔見知りだよ。だめでしょ、あんな風にチャイムも鳴らさないで勝手に入っちゃ」

ダイヤ「ご、ごめんなさい…」

ダイヤ (ああ、わたくしにもそんな頃があったなあ…)

 

170>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/25() 06:34:27.97ID:Uh/f8IGE

『キミのポケモンも、なにかわざを忘れさせるかい?』

ダイヤ「ええ、今日こそは」

ダイヤ「まずはこちらのあくあしっぷさんの──」カチカチ

→ダイビング

ダイヤ「ダイビングを!」

ダイヤ「これ以降、どの秘伝わざが必要となるかは未知だけれど、滝を越えた先でダイビングをする機会があるとは考えづらいものね」

ダイヤ「もしまずければ、最悪一時的にぶっぶさんに覚えていただくことにして。ダイビングを忘れさせていただけますか?」

『お安いご用だ。ほれ、12の…ポカン!』

『あくあしっぷは ダイビングの 使い方を きれいに 忘れた!』

 

171>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/25() 06:39:12.09ID:Uh/f8IGE

ダイヤ「まあ、秘伝わざをこうも容易く…!さすが、『忘れオヤジ』のお名前は伊達ではないということですわね。その見事な手腕、お見それいたしました」

花丸「…」

花丸「ダイヤさん、ちょっと信じてなかったんだね」

ダイヤ「ギクッ!そ、そんなことはありませんが!」

花丸「ふう~ん、『お見それ』したのにねえ」

ダイヤ「う!……花丸さんの前で迂闊な発言はできませんわね…」

花丸「うふふ。自分のことも忘れちゃうくらいお年を召した方なんだから、無理もないけどね」

ダイヤ「いけませんわね、印象のみで相手の内側を邪推するようなものの考え方をしていては。反省しますわ」シュン…

 

172>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/25() 06:42:21.60ID:Uh/f8IGE

ダイヤ「しかし、これで無事──」カチカチ

『あくあしっぷは 新しく たきのぼりを 覚えた!』

ダイヤ「たきのぼりを覚えることができたわ!」

花丸「忘れちゃったってことは、あくあしっぷさんはダイビングをできなくなったの?」

ダイヤ「そうね。幸いひでんマシンがあるので、再び覚えさせることはすぐにできますがね」

花丸「サメなのに、潜れなくなっちゃったんだあ」

ダイヤ (聞かない聞かない。そういう葛藤はここまでの旅路でイヤというほど重ねてきたのだから。今さら惑わされるわけにはいかない) カチカチ

 

173>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/25() 06:48:21.87ID:Uh/f8IGE

ダイヤ「それと…」

花丸「まだなにかお願いしていくの?」

ダイヤ「ええ。かなんさんのわざをここらで刷新しておこうかと思いまして」カチカチ

花丸「果南ちゃんもいるんだね。どれどれ、どんな格好いいぽけもんなのか、まるに見せてみるずら──」

ダイヤ「こちらがかなんさんですわ」

 

かなんさん

          デデドン

 

花丸「…」

ダイヤ「格好よく逞しく可愛いでしょうが!」

花丸「まるまだなにも言ってないよ」

 

174>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/25() 06:53:54.87ID:Uh/f8IGE

花丸「相当ふてぶてしそうだけど、この果南ちゃんは一体なんなの?」

ダイヤ「ふてぶてしいのは見た目だけでなく事実ですが。なにと聞かれると、そうね…ナマケモノがやる気を失ったなれの果て、でしょうか」

花丸「ナマケモノは元々やる気を失ってると思うんだけど」

ダイヤ「ああいえ、一度やる気を出して──そして再び失ったというか…」

花丸「ただの老化じゃないの、それ」

ダイヤ「戦いの真っ最中でも定期的になまけて動かないし、この間は『いばる』ことまで覚えようともしていたから止めたわ」

花丸「このコだけ異質過ぎる…」

ダイヤ「でも実力はピカイチなのよ」

花丸 (それだけ言うくせに、ここ一番らしい場面でわざわざ限りある枠に差し込むんだもんね。そういうことなんだろうね)

 

175>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/25() 07:00:36.34ID:Uh/f8IGE

ダイヤ カチ

『わざ:いわくだき かいりき いあいぎり メロメロ』

花丸「メロメロ!」

ダイヤ「メロメロに過剰反応しないでちょうだいな」

花丸「果南ちゃんがメロメロになるの?それとも──」


花丸「する、の…?」ゴクッ…


ダイヤ「いや扱い。その余分な空白いります?花丸さんの中でどうなっているのですか、かなんさんだか果南さんだかのイメージは」

ダイヤ「する方に決まっているでしょう。かなんさんが、相手のポケモンをメロメロにするのです」

花丸「         」

ダイヤ「花丸さんのとくせい『ききかいひ』が発動したようです」

【コメント】ほら、一応スクールアイドルはメロメロにするのが本業みたいなもんだから……

ダイヤ「ご覧なさいな。インターネットの方々も苦肉のフォローをしてくださっているでしょうが」

花丸「苦肉のフォローって言った?」

 

176>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/25() 07:04:44.11ID:Uh/f8IGE

花丸「それで、やる気のない果南ちゃんがどうかしたの?」

ダイヤ「ええ。せっかくあくあしっぷさんをお連れする以上、」

【コメント】アクアシップを秘伝要員にするなら果南ちゃんの秘伝技忘れさせてギガインパクトとか覚えさせるといいゾ

ダイヤ「…ということのようですね」

花丸「秘伝要員とかいう初耳の言葉の説明を求めるずら」

【コメント】かなんにギガインパクト覚えさせよう

ダイヤ「お?」

【コメント】果南ちゃんの秘伝技忘れさせて地震とかシャドークロー覚えさせようず

花丸「お?」

ダイヤ「なんだかかなんさんが大人気ですわね」

花丸「3rdでセンターだったからね。4thではセンターじゃないけどね。本日発売の4thではセンターじゃないけどね」

ダイヤ「なにをゴリゴリに宣伝しているのですか」

 

177>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/25() 07:10:40.40ID:Uh/f8IGE

ダイヤ「候補のわざとしては、ギガインパクトにじしん、シャドークローですか。特にギガインパクトとやらが有用なのかしら」

花丸「どんなわざなのかな」

ダイヤ「そうね…ギガインパクト、どこかで見かけたような気がする言葉なのですが…」

花丸「ものすごい響きだし、そこらへんにありふれてる言葉ではなさそうだけど」

ダイヤ「ええ。まるではかいこうせんにも似た雰囲気を──」ハッ

ダイヤ「そう!そうよ!思い出したわ!」

ダイヤ「一旦失礼いたしますわね、またすぐに戻ってまいりますから!」カチカチ

花丸「はかいこうせん」

 

178>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/25() 07:13:26.36ID:Uh/f8IGE

ミナモデパート、四階


『いらっしゃいませ!この階はわざマシンコーナーです!』

ダイヤ「そう。ここに──」

『わざマシン38 だいもんじ 30,000円』

『わざマシン25 かみなり 30,000円』

『わざマシン14 ふぶき 30,000円』

『わざマシン52 きあいだま 30,000円』

『わざマシン15 はかいこうせん 50,000円』

『わざマシン68 ギガインパクト 50,000円』

ダイヤ「ありました!」

ダイヤ「はかいこうせんの強烈な印象で描写もしないくらいすっぽりと視界から外れていましたが、ここでこんな風にぽいと売ってあったのです!」

花丸「はかいこうせん」

 

179>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/25() 07:20:40.64ID:Uh/f8IGE

ダイヤ「ああも支持されるからには、相応のわざなのでしょう。ぜひかなんさんに覚えていただいて、その真価を存分に発揮してもらいましょう──」カチ

『ギガインパクト』

『持てる 力を すべて 使って 相手に 突撃する。次の ターンは 動けなくなる』

ダイヤ「…結構な感じのわざね。これは、

花丸「買おう買おう。合ってる合ってる」カチカチ

チーン

ダイヤ「なにを突然的確なボタン操作で即買いしているのですか」

 

180>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/25() 07:30:17.86ID:Uh/f8IGE

やがて…


『かなんは 新しく シャドークローを 覚えた!』

ダイヤ カチカチ

→かなん

『わざ:ギガインパクト じしん シャドークロー メロメロ』

ダイヤ「かなり器用な立ち回りができそうになったわね」

花丸「改めて見るとすごい言葉の羅列だね」

ダイヤ「最後のメロメロがいい味を出していますわ」

ダイヤ「しかし、自身が隔ターンでしか動けないかなんさんとはメロメロの相性がよいですし、そうね…」カチカチ

『かなんに たべのこしを 持たせた!』

ダイヤ「これでなかなか強固な砦となるのではないかしら!」テテーン

花丸「またなんかすごいものを持たせたね」

 

181>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/25() 07:34:09.90ID:Uh/f8IGE

と、こんなところで。

ここからの実況相方 
>>182
※ なしでも可。多くても二人まで。
ルビィは指定されなくても乱入してくる可能性があります、ご承知置きを。

 

182名無しで叶える物語(SB-iPhone)2019/09/25() 08:07:12.22ID:ZMTAZXrk

梨子ちゃんまだ来てないし呼ぶか

 

183名無しで叶える物語(ぎょうざ)2019/09/25() 08:41:45.23ID:VxhFodOI

ちかりこ

 

184名無しで叶える物語(SIM)2019/09/25() 10:05:27.78ID:Q5+9EVd3

ようそろは結局来ないままだったか……

 

185名無しで叶える物語(SB-iPhone)2019/09/25() 11:30:50.04ID:ZMTAZXrk

そういえば曜ちゃんって実況の存在自体知ってるのかな?

 

186名無しで叶える物語(茸)2019/09/25() 11:49:22.21ID:JR48uril

リーグ挑戦時に安価が出ることを期待して待つのだ

 

187名無しで叶える物語(SIM)2019/09/25() 11:54:19.09ID:Q5+9EVd3

【コメント】ちかっちが曜ちゃん梨子ちゃんに言わないわけないからなぁ……下手したら十千万の宿泊客にまで知れ渡ってるレベル

 

188>>1 ◆1Y9DDrqNbw (調整中)2019/09/26() 06:10:41.19ID:J5zksXnY

ダイヤ「ルビィ」

ルビィ「な、なに?おねいちゃん」

ダイヤ「体調がよくなかったりするのかしら」

ルビィ「え、えっと…うん、そうかも…ちょっとお腹痛い…とか…」

ダイヤ「とか?」

ルビィ「ううん、痛い!お腹痛いなあ。いたたた…今日はお風呂に入って早めに寝ようかなあ…」ソロ…

黒澤母「まあ、大丈夫ですか?ルビィさん」

ダイヤ「大丈夫よねえ」

ダイヤ「お腹はいっぱいだものねえ」

ルビィ ギクッ

ルビィ「あ、あはは…」

ダイヤ「ルビィ~~~~~~っ!!」

ルビィ「うわ~んっ、もうおやつはこりごりだよぉ!」


今度はお夕飯の時間が遅い日を狙って行かなきゃ!

 

189名無しで叶える物語(SIM)2019/09/26() 19:09:56.15ID:BSuuLtPk

おん

 

190>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/27() 06:11:23.82ID:JpFHWNzw

ザァァァァァ…

ダイヤ「綺麗な景色ですね」

梨子「そうですね」

ダイヤ「わたくしも母に連れられ様々な国内の名所を訪ねましたが、それらに勝るとも劣らぬ迫力と美しさ」

ダイヤ「この景色を見たこと、そしてそれを共にした梨子さんのこと。きっと、わたくしの大切な記憶として強く礎になっていくことでしょう」

梨子「…はい」

ダイヤ「それでは、いきましょうか。再び笑ってこの景色を見るために。わたくし達は、歩き続けることでしか前には進めない──と言いつつ」カチ

あくあしっぷ『シュルルギァッ!』カットイン!

ダイヤ「歩くのではなく、滝を登るのですけれどね!」

梨子「…はあ」


サイユウシティ、ポケモンセンター前

 

191>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/27() 06:15:53.03ID:JpFHWNzw

ダイヤ カチ…

ダイヤ「皆さんの体力は万全。お薬も充分に補充した──できるだけ使わずに済ませたいものですが」

ダイヤ「ここからの険しい道を、共に来てくださいますね?」

梨子「は、はい。ダイヤさんのお願いなら…」

ダイヤ「まりさん。ぶっぶさん、かなんさん、ちかちゃん、マルちゃん、それにあくあしっぷさん」ウットリ…

梨子「な…っ!」// プルプル…

ダイヤ「梨子さんもよいですか?」

梨子「いーですよ、もうっ!早く進めてください!」プンッ

ダイヤ「?」

ダイヤ (なにか怒っている?悠長に旅の景色を楽しむような真似がお気に召さなかったのかしら) カチカチ

 

192>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/27() 06:20:38.17ID:JpFHWNzw

ダイヤ「この洞窟が、ポケモンリーグ」

ダイヤ「最先端で巨大な建物を想像していたけれど、なるほど、ポケモントレーナーとしての最後の関門というならばこういう厳かな雰囲気の方が相応しいのかもね」ゴクリ…

梨子「…」


回想

放課後、二年生教室

ガラリ

ダイヤ『梨子さんはいらっしゃいますか?』

梨子『!』

千歌『あ!ダイヤさん!』

ダイヤ『ごきげんよう、千歌さん。今日も一日居眠りせずにお勉強しましたか?』

千歌『ちょっとだけ寝ました!』

ダイヤ『うーん…』

梨子『あの、ダイヤさん。なにか…?』

ダイヤ『ああ、失礼いたしました』

 

193>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/27() 06:25:11.33ID:JpFHWNzw

ダイヤ『今日はこの後、なにかご予定はありますか?』

梨子『いえ、特にないです。帰って宿題でもしようかなって』

千歌『え~、なんで帰ってまで勉強するの!梨子ちゃんってば』

曜『そのためのものだからね、宿題って』

ダイヤ『それはちょうどよかった。宿題も責任を持ってわたくしが見ますので、まずはうちへお出でなさいな』

梨子『…へ?』

ダイヤ『へ、ではありません。いずれ来るというのなら、むしろ都合がよい日に予定を合わせた上で来ていただく方がお互いにとってよいというものです』

ダイヤ『では、帰り支度を済ませて校門に集合ね』

千歌『チカもダイヤさんとこ行く~!』

ダイヤ『千歌さんはまた今度ね』

千歌『え~』

 

194>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/27() 06:28:36.14ID:JpFHWNzw

ガラガラ…ピシャ

梨子『…』

千歌『いいな~梨子ちゃん。チカも行っちゃだめなのかな~』チェー

曜『梨子ちゃん、ダイヤさんとなにか約束してたの?』

梨子『………記憶にございません』

曜『ええっ!?そうなの!?』

梨子『でも、あんなに堂々と言い切られると自分が忘れてるだけなのかもしれないって思うわね』

曜『そうだね。ちょっと不思議な言い方ではあったけど、どう考えても約束がある感じの誘い方だったよね』

梨子『…とりあえず、行ってくるね。曜ちゃん、千歌ちゃん、また明日』タタタ

曜『明日なんだったのか聞かせてね~』

千歌『いってらっしゃ~い』ノシ

回想終わり

 

195>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/27() 06:32:24.95ID:JpFHWNzw

梨子 (そうして校門で合流して、坂道を下って重須の道を歩いて一緒にダイヤさんの家まで帰ってきたわけだけど──)


チャンピオンロード


ダイヤ「…む!?本当に天然の洞窟のような雰囲気…!」

梨子 (──これなに!?)

梨子 (着くなり飲み物を用意して、すぐにゲーム始めちゃったんだけど…)

梨子 (私これなにに誘われたの!?滝はとっても綺麗だったけど!)

ダイヤ「水辺はここまで、再び陸地を行くのね。そしてさっそくかいりきが必要と…あくあしっぷさん、ゴー!」カチー

梨子 (ダイヤさんすごく楽しそう)

 

196>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/27() 06:37:45.63ID:JpFHWNzw

ダイヤ「梨子さんはポケモンをご存知ですか?」カチカチ

梨子「あ、はい。知ってます。やったことはないですけど、アニメは観てましたよ」

ダイヤ「そうですか。ゲームをされたことがないのなら驚くことがたびたびあるかもしれませんが、なんでもわたくしに聞いてちょうだいな」カチカチ

梨子 (今より驚くことはそうそうないと思いますけど…)

『野生の ドゴームが 飛び出してきた!』

ダイヤ「ドゴームですか。レベルは39と、やはりここまでの道中とは一段強いポケモンが生息しているのね…気を引き締めて進まなければ…」カチカチ…

梨子 (口おっきい。確か音を扱うポケモンよね。音楽みたいな繊細なものではなかったけど…)

ダイヤ「────アニメ!!!??」グワッ

梨子「ひいっ!?」ビックゥゥゥ

 

197>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/27() 06:40:54.49ID:JpFHWNzw

ダイヤ「アニメ、とは?」

梨子「え、や、そのままですけど。ポケモンのアニメ、サトシとピカチュウが主人公の…」

ダイヤ「もくたんちゃんではなく…?」

梨子「も、木炭…?あ、ダイヤさんのプレイキャラクターでしたっけ」

ダイヤ「旅の主人公です」

梨子「あ、はい…」

ダイヤ カチカチ…

梨子「…」

ダイヤ「……アニメ、が、あるの…ふうん…」カチカチ

梨子 (これはオメガルビーというよりポケモンそのものへの興味が果てしなく大きくなってる感じね)

 

198>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/27() 06:45:47.36ID:JpFHWNzw

梨子「今も続いてるはずですよ、ポケモンのアニメ」

ダイヤ「でもその主人公はサトシさんとやらで、もくたんちゃんではないのですよね」

梨子「ち、違いますけど」

ダイヤ「…偽物かあ」ハァ

梨子 (いやどっちが?)

梨子 (いやいや別にもくたんちゃんだって偽物ってわけじゃないんだけど。ダイヤさんにいきなりアニメやゲームのパラレル性を理解してって言う方が難しいよね…)

ダイヤ「…ご覧なさい、梨子さん!ドゴームさんを捕まえたわよ!」

梨子「お、おめでとうございます!」

梨子 (というか、そっか) フム

 

199>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/27() 06:51:21.13ID:JpFHWNzw

梨子 (私たぶん、実況の相棒枠として呼ばれたんだ…)

梨子 (なるほどね。なるほどなるほど)

梨子 (実況してる人って、割と自分の中で話が完結しちゃうこと多いもんね)

──???『リリー!明日は儀式よ!準備はできてる!?』

──梨子『き、聞いてないよぉ!?』

梨子 (ダイヤさんも、そうなっちゃったのかあ) シミジミ…

梨子 (始めたきっかけの人が『あれ』じゃ、そうなるのも時間の問題だったのかもしれないけど──)

ダイヤ「『木造の 家を コナゴナに 吹き飛ばすほどの 大声を 出して 相手を 痛めつける』ですって。三匹の子ぶたのようですわね」

梨子 (──早かったなあ)

ダイヤ「梨子さん?聞いていますか?」

梨子「聞いてませんでした」

ダイヤ「り、梨子さん…?いつもの丁寧な態度はどこへ…?」オロ

梨子「あっごめんなさい」←他の実況相方時の癖が出た

 

200>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/27() 06:58:52.94ID:JpFHWNzw

梨子 (確かにこの前は千歌ちゃんもダイヤさんとゲームしたって言ってたし、割とAqoursの中でもダイヤさんのポケモンは話題になるけど)

梨子 (まるで、私も相方の機会を窺ってるのを知ってますと言わんばかりの誘い方だったなあ。全くそんなつもりなかったんだけどなあ)

ダイヤ「しかし、野生のポケモンを一匹捕まえるだけでもそれなりに消耗してしまったわね…なかなか不安な立ち上がりですわ…」ム…

梨子 (…ま、いいか。せっかく誘ってもらったんだし、ダイヤさんの家で二人きりで遊ぶ機会なんてこれまでなかったから、このチャンスにたくさん仲良くなっちゃおうっと)

梨子「とりあえず回復してあげたらどうですか?」

ダイヤ「えー…回復…」

梨子「なんでイヤそうなんですか!?」ガーンッ


梨子さんが 遊びに きましたわ! ▼

to be continued...

 

201名無しで叶える物語(茸)2019/09/27() 08:04:42.88ID:XgGf02/N

【コメント】梨子ちゃんはりこちゃん♡がいないことに不満なのです

 

202名無しで叶える物語(SIM)2019/09/27() 18:11:27.12ID:MirhaAN7

【イベント】梨子ちゃんのお腹が鳴る

 

203名無しで叶える物語(SIM)2019/09/27() 19:02:00.72ID:tUY6DevD

うまいこと「ひかりのかべ」使うタイミングないかな。梨子ちゃんに見せてやらないと

 

204>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/27() 20:09:08.35ID:JpFHWNzw

エリートトレーナー『!』

ダイヤ「!」

エリートトレーナー『ここから先は、生半可な実力じゃ越えられない道のりだぜ。君にその実力があるのか、確かめてやろう!』

ダイヤ「ここから先…?ここが最後なのではないの…?」

ダイヤ「いえ、今はそんなことよりも目の前の戦闘に集中しなくてはね!いきますわよ、梨子さん!」

梨子「私は集中してますよ」

ダイヤ「り、梨子さん…?」

『エリートトレーナーは シンボラーを 繰り出してきた!』

 

205名無しで叶える物語(SIM)2019/09/27() 20:12:11.82ID:UYJON9KC

【コメント】また新しい女出てきた

 

206>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/27() 20:17:27.84ID:JpFHWNzw

ダイヤ (なんだか、梨子さんが普段と異なる様子なのだけれど…先に宿題をしたかったのかしら…) カチカチ

もくたん『いっておいで!まり!』

まり『ザシュリシュ!』

梨子「まりちゃん進化したんですね」

ダイヤ「ええ、おかげさまで。もう少しすれば、きっと今よりもっとずっと格好よく逞しいドラゴンポケモンに進化するはずなのですよ──」

梨子「ジラーチの映画のフライゴンは格好よかったですね…」

ダイヤ「ジラーチ?フライゴン…?なんのお話ですか?」

梨子「ポケモンのアニメって映画もやるんですけど、ジラーチっていうポケモンが主役の映画があって、そこでフライゴンがすごく活躍してたんですよ」

ダイヤ「はあ…」←よくわからなかった

 

207名無しで叶える物語(SIM)2019/09/27() 20:21:24.04ID:UYJON9KC

【コメント】ネタバレするとか失望しました。フライゴンのファンやめます

 

208>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/27() 20:28:10.50ID:JpFHWNzw

【コメント】ネタバレするとか失望しました。フライゴンのファンやめます

ダイヤ「!?」

梨子「ネタバレ…?」

ダイヤ「ふ──フライゴンのファンがお一人減ってしまいましたわ!」

梨子「ダイヤさん、フライゴンのこと知らないまま焦ってません?」

ダイヤ「フライゴンがなにかはわかりませんが、これまで応援してくださっていた方が離れてしまうというのはとても悲しいことでしょう」

梨子 (アイドルの素質があり過ぎる)

ダイヤ「なんでしょう、なにかわたくし達に不手際があったのかしら」

梨子「このコメントを見るに、ネタバレがまずかったんだと思いますけど。ネタバレなんかありましたかね…?」キョトン

 

209>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/27() 20:33:21.42ID:JpFHWNzw

ダイヤ「梨子さんがフライゴンがどうこうとおっしゃったのですよ。なにか心当たりがあるのではありませんか?」カチカチ

梨子「んんー?映画のことですかね…」

ダイヤ「フライゴンが活躍したという映画ですか。もしかしたら、この方はその映画をまだご覧になっていないのかもしれませんわ」

梨子「今になって観てないんだったら、ちょっとフライゴンの話をしたくらいで私が怒られる筋合いはないと思う…」

ダイヤ「いけませんわよ、いつでも謙虚でいなくては。それは梨子さんの考え方であって、誰しもが同じように考えるとは限らないのですから」カチカチ

梨子「むぅ…」

 

210>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/27() 20:37:37.63ID:JpFHWNzw

ダイヤ「というか、いや、ええ…」

梨子「どうしたんですか?」

ダイヤ「めっちゃ負けそうですわ…」

シンボラー『…』

まり『…』

ダイヤ「お互いにわざを撃ち合って、シンボラーは次のまりさんの攻撃を耐える余裕がありそうなのに対し、まりさんは絶対に次のサイコキネシスを耐えられない」

ダイヤ「誰かに…交代するしか…」

梨子 (私、ゲームのことは本当によくわからないんだけど…実況の相棒になった以上は、『そうですね』ばっかり返すわけにもいかないよね…うーん…)

梨子「…か、回復したらどうですか…?」

ダイヤ「だから!回復はあまりしたくないのだと言っているではありませんか!」

梨子「知りませんもんそのポリシー!」

 

211>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/27() 20:39:28.92ID:JpFHWNzw

梨子「でもこのままで負けちゃうんだったら、回復するしかないじゃないですか」

ダイヤ「誰かに交代するという手があるでしょう」

梨子「交代って、私が操作したらそれこそ今よりひどい状況になると思いますよ」

ダイヤ「なぜプレイヤーを交代するのですか!」

梨子「じゃあ交代ってなにをですか!?」

 

212>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/27() 20:41:42.04ID:JpFHWNzw

ダイヤ「だから、ね。今はまりさんが戦っているでしょう。それをほら、こうして…控えの誰かに交代するということですわ」カチカチ

梨子「そ、そういうことができるんですね」

ダイヤ「…梨子さんは今までオメガルビーを観てきたのではないのですか?」

梨子「そんなには…」

ダイヤ「ではなぜ皆さん代わる代わるわたくしのオメガルビーを冷やかしにくるのですか!」

梨子「それは冷やかしにきた皆さんに聞いたらいいじゃないですか!」

 

213>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/27() 20:47:39.76ID:JpFHWNzw

ダイヤ「梨子さんも、鞠莉さん達に唆されてその機会を窺っていたのではないの…?」

梨子「まりさん…?」

ダイヤ「ザシュリシュ!ではなく、シャイニーの方の」

梨子「あ、ビブラーバじゃなくて鞠莉さんですね。…いや鳴き声うまくないですか。どうやって出したんですか、今の音」

ダイヤ「ずっと聞いていたら案外自分でも出せるものですわね」

梨子「絶対にそんなことないと思います」

ダイヤ「…鞠莉さん達に唆されていないとすると、もしかして梨子さんはわたくしのオメガルビーにそこまで興味があるわけではない…と…?」

梨子「…はい、まあ。たぶん他の人達ほどは…」

ダイヤ「………!!」ワナワナ…

梨子 (あ、自分の思い込みと強引さに気がついた表情ね)

 

214>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/27() 20:51:16.05ID:JpFHWNzw

ダイヤ「………」

梨子「…」

ダイヤ「……」

梨子「…」

ダイヤ「…」

梨子「…」

ダイヤ「…ひとまず、ぶっぶさんに交代しようと思います」カチカチ…

梨子「あ、はい。いいと思います」

もくたん『もどっておいで、まり!いっておいで!ダイヤ!』

ダイヤ『ヒュオオオァンッ!』

梨子「────名前ダイヤ!?」

ダイヤ「その話はぶっぶさんの前で掘り返さないでください!!」シッ!

梨子 (ぶっぶさん…!?)