710>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/10(火) 07:01:50.97ID:MNmjezz+
浅瀬の洞穴、地下二階
ダイヤ「お…?」
聖良「なんだか急に様子が変わりましたね」
ダイヤ「そうですね。端的に言って──寒そうな部屋ですわ」
聖良「いえ、これくらいで寒いとは言わせません」
ダイヤ「ちょいちょい北海道感を見せつけてくるのなんなのですか」
聖良「これ以上進む必要ありますか?」
ダイヤ「え?」
聖良「あさせのしおは四つ手に入れたじゃないですか。とうとうここまで一つも見かけていないことから、あさせのかいがらは満潮時に海水と共に流れ込んでくるという想像も現実味を帯びてきましたし、こうも雰囲気を一変させた中を闇雲に進むのは危険じゃないのかと言いたいんです。もくたんさんはとても薄着なようですし」
ダイヤ「心配してくださるのですか?」クス
聖良「そ、そういうのではないですけど…!」
711>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/10(火) 07:08:22.17ID:MNmjezz+
ダイヤ「大丈夫、もくたんちゃんのことなら心配はいりませんわ。こう見えてわたくし達よりよっぽど強いから…肉体的にも精神的にもね」
ダイヤ「それに、わたくしはまだこの浅瀬の洞穴の探索を終えるわけにはいかないのですよ。目的を果たしていませんから」
聖良「目的…ですか?あさせのかいがら集めではなくてですか?」
ダイヤ「ええ。突然この寒そうな部屋に辿り着いたことはやや驚きですが、がらりと雰囲気が変わったことで──ここだと確信できましたわ」カチカチ
聖良「ダイヤさん…一体なにを…」
ダイヤ「!」
『野生の タマザラシが 飛び出してきた!』
ダイヤ「きた──鞠莉さん見ーっけ!ですわ!」
聖良「ま…鞠莉さん!?」
712>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/10(火) 07:14:33.20ID:MNmjezz+
ダイヤ「さて、鞠莉さんに似ていると言わしめるその金色でぴかぴか笑顔のお姿とはいかに──」
聖良「金色でぴかぴか笑顔というわけではなさそうですが…」
ダイヤ「ん、いや…でも確かにタマザラシが鞠莉さんに似ていると…」
ダイヤ「んんん?」ジーッ
聖良「…」ジーッ
ダイせい「「………ああっ!」」ハッッ
ダイヤ「口がーー!口が似てるゥーーー!」
聖良「3の口!いわゆる3の口というやつですよ、これは!」
ダイヤ「3ですかね!?いえ言いたいことはわかりますが、3と言ってよいものですかね!?」
聖良「目が大きくて可愛い!!」
ダイヤ「手がちっちゃくて可愛い!!」
713>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/10(火) 07:21:33.03ID:MNmjezz+
安価の意義を問われそうですが、流れとしても自然なので、今回はタマザラシとユキワラシの両方を採用します。
タマザラシの性別とニックネーム >>715
※ ニックネームはつけなくてもよい。
タマザラシのとくせい >>716
※ あついしぼう、アイスボディ、のいずれか。通常遭遇につき夢特性は不可。最終進化までしてもとくせいは変わりません。
714名無しで叶える物語(茸)2019/09/10(火) 07:42:03.13ID:5Ng2OqQe
ドラマCDのアザラシってディビッドだっけ
715名無しで叶える物語(ぎょうざ)2019/09/10(火) 07:44:31.04ID:jypZ7Abs
♡♡りあ♡♡
716名無しで叶える物語(ぎょうざ)2019/09/10(火) 07:44:59.79ID:jypZ7Abs
すいません♀で
特性安価下
717名無しで叶える物語(SIM)2019/09/10(火) 07:53:52.48ID:Tor3VD7Y
あついしぼう
718名無しで叶える物語(たまごやき)2019/09/10(火) 10:26:04.34ID:QlT0wUQN
りあちゃんへの熱い風評被害
719名無しで叶える物語(茸)2019/09/10(火) 18:18:06.93ID:PQB8nFP7
トドゼルガ
720>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/10(火) 18:46:55.25ID:RceVuoM4
聖良「ダイヤさん」
聖良「恥ずかしいとは思わないんですか」
ダイヤ「…念のために訊きますが、なにに対してですか?」
聖良「決まっているでしょう。こんな──こんな…っ」
タマザラシ『…』
かずお『…』ドン
聖良「こんな可哀想な状況を作り出していることにですっ!」
ダイヤ「ええ…」
721>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/10(火) 18:50:03.93ID:RceVuoM4
聖良「この小さなタマザラシを前にして、どうしてそんなに身体も大きくて凶暴そうなポケモンを向かわせる必要があるんですか!もっと同じくらいのポケモンでいいじゃないですか!」
ダイヤ「同じくらいと言われても、…よしこさんかまりさんくらいしかいないのですが」
聖良「鞠莉さんはタマザラシの方でしょう!」
ダイヤ「いえ違います」
ダイヤ「というか聖良さん…もしかして、タマザラシのことを気に入ったのですか?」
聖良「ギクゥッ!」
ダイヤ「ギクゥッて言いました?」
722>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/10(火) 18:56:27.00ID:RceVuoM4
聖良「だ、だって…なんだか可愛いですし…いえでも好きだとかそういうのでは」
ダイヤ「別に隠さなくてもよいでしょう。これだけ個性に溢れた魅力的なポケモンがたくさん出てくるのだから、その中で好きなポケモンが見つかるのは当然のことですわ」
ダイヤ「わたくしなんか、ギャラドスもジュプトルもドクケイルもビブラーバもマルマインもグラードンも…選べないくらいたくさん好きなポケモンがいるのですから」
聖良「…私、ポケモンWikiの文章と何枚かの絵をぱらぱらと見た程度の知識しかないので、こう…生き生きと動くポケモンを見たのが初めてなんです」
ダイヤ「ええ」
聖良「──何百匹の中からこれと決めたならまだしも、最初に見たから好きになったみたいでタマザラシに悪いじゃないですかあっ!」ウワーンッ
ダイヤ (面倒くさ…)
723>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/10(火) 19:00:30.65ID:RceVuoM4
ダイヤ「最初に見た一匹でも、数百匹を見た最後でも、あなたがタマザラシを可愛いと思った気持ちに偽りはないでしょう。それならば、その気持ちに胸を張っていなさいな」カチカチ
ダイヤ「でなければ、好きになったことそのものを恥じるように映ってしまいますわよ」
聖良「…それはイヤですね」
聖良「タマザラシは可愛いです。好きです」
ダイヤ「はい」ニコッ
聖良「少し怖いですが、ギャラドスもまあ…もくたんさんの仲間なので認めてあげましょう」
ダイヤ「ふふ…ありがとうございます」カチカチ
聖良「ところでダイヤさん」
ダイヤ「なんですか?」
聖良「なんでタマザラシを攻撃してるんですか!」
ダイヤ「いやそういうゲームですから」
724>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/10(火) 19:05:34.04ID:RceVuoM4
聖良「しかもこおりのキバって!」
聖良「なんだかよくわかりませんが、とんでもない攻撃をしていそうに見えますよ!」
ダイヤ「よくわからないのなら口を出さないでくださいな…これでも、一番ダメージが少なさそうなわざを選んだのですから…」
聖良「ほんとですか!?なみのりというわざの方がよっぽど平和的に見えますが!」
ダイヤ「一線級のわざですわよ、それ」
タマザラシ『…』
ダイヤ「…と恣意的にこおりのキバを選択したとはいえ、想像以上に効きませんわね」
聖良「じゃあもう逃げましょう」
ダイヤ「じゃあもうではありませんが」
725>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/10(火) 19:10:38.06ID:RceVuoM4
ダイヤ「…これならなみのりでもよさそうですわね」カチカチ
聖良「ちょっと!一線級のわざだって今ダイヤさん自身が!」
ダイヤ「大丈夫です大丈夫です、この感じなら全然大丈夫です」
聖良「らしからぬ貧弱な語彙での説得!全く安心できません!」
『かずおの なみのり!』ザバァァアアッ
『こうかは いまひとつの ようだ…』
ダイヤ「ほら」
聖良「本当ですね…」
ダイヤ「…というかここまで…もしかしてかずおさんは相性が悪いのでしょうか…」
聖良「ここまでの道中を振り返ってこの戦局を見ると、そんな感じがしますね…」
726>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/10(火) 19:14:26.31ID:RceVuoM4
やがて…
『やったー!タマザラシを 捕まえたぞ!』
ダイヤ「まさかねむるを使う上に、いびきとやらで寝ていても攻撃してくるとはね…」
ダイヤ「想像以上に苦戦しましたが、これにて無事捕獲ですわ」
聖良「捕獲?捕獲したんですか?仲間になったということですか?」ソワソワ
ダイヤ「ええ。ほら…」
『タマザラシの データが 新しく ポケモン図鑑に 登録されます!』
『歩くより 転がる ほうが 断然 速い。食事の 時間は みんなが 一斉に 手を たたいて 喜ぶので 結構 うるさいのだ』
聖良「この解説!ポケモンWikiで読んだことあります!」
ダイヤ「可愛いげのない反応ですわね」
728>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/10(火) 19:20:48.88ID:RceVuoM4
『タマザラシに ニックネームを つけますか?』
ダイヤ カチ…
聖良 ソワソワソワソワソワソワ
ダイヤ「えっ気持ちわる…」ビクッ
ダイヤ「ニックネームをつけたいのですか…?」
聖良「つ──つけてもいいんですか!?もくたんさんの仲間なのに、私が!?『りあ』がいいです!」
ダイヤ「うーん、迷いがなさ過ぎて承諾を越えてきましたか」
ダイヤ「まあよいでしょう、Aqoursの皆さんのお名前はみんな借りてしまったところで、つけたいニックネームがあるわけでもありませんし」カチカチ…
聖良「あっ違いますダイヤさん、もうちょっと可愛い感じで、なにか記号とか、ほらそっち、いいのがあるじゃないですか!」
ダイヤ (うるさ) カチカチ
『♡♡りあ♡♡を ボックスに 転送しました!』
729>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/10(火) 19:28:01.75ID:RceVuoM4
ダイヤ「これを機にポケモンを始めてみてはいかがですか。ぜひタマザラシをご自身でも仲間にしたくなったでしょう」カチカチ
聖良「べっ、別に…そんなこと…今は忙しい時期ですから、ゲームなんてやっているひまは…」
ダイヤ (これは卒業したら買うな)
聖良「まだ先へ進むんですか?」
ダイヤ「ええ。この辺りにはまだ捕まえていないポケモンがいるようですし、奥にどうぐが落ちているかもしれませんし、もう少し」カチカチ
聖良「はー…随分熱心にフィールドワークをするんですねー…」
ダイヤ (ピントのずれた感心をされている…) カチカチ
【コメント】ふたりともスクールアイドル関係以外に友達っていないの?
ダイせい「「は?」」
730>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/10(火) 19:35:07.25ID:RceVuoM4
ダイヤ「またあなた方はそうやって、いわれなくわたくしを──わたくし達をからかうようなことを…」ヤレヤレ
ダイヤ「言っても高校三年生ですわよ?小学生の頃から十二年間も休みなく学校生活を送っているのに、友人がそれっぽっちのはずがないでしょう」
ダイヤ「この生放送とやらでご一緒したのがたまたまスクールアイドルに関わる友人だけだったからそんなことを言ったのでしょうけれど、さすがに視野が狭いと呆れてしまいますわ──ねえ、聖良さん」
(聖良) コツゼン
ダイヤ「あら!?聖良さん!?先ほどまでここにいませんでしたか!?なぜわずかな香りを残して忽然と姿を消したのですか!?」
ダイヤ「まさか…」
ダイヤ「聖良さんなど始めからおらず、全てはわたくしが見ていた………夢……」
731>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/10(火) 19:36:56.63ID:RceVuoM4
ダイヤ「なーんてね!」プッ
聖良「お手洗いをお借りしていました」ガラッ
ダイヤ「ひっ!?お、お帰りなさい…行きも帰りもそんな前触れなく忍者のように…」
聖良「オメガルビーはどこまで進みましたか?」
ダイヤ「え?いえ、この十数秒でろくに進んでなどいませんが…」
聖良「早く進みましょう。不毛な会話に時間と集中力を割いていないで、さあ早く!」
ダイヤ「言われずとも進めますが…」カチカチ
聖良 キリッ
ダイヤ (この人のキリッとした表情はなぜこうも面白いのだろう) カチカチ…
732>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/10(火) 19:39:40.94ID:RceVuoM4
拾いたいものさせたい会話が多すぎて話があちこちに散らかる…
ご容赦ください
733>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/11(水) 06:10:40.86ID:atS2teh2
もくたん ツーーー
もくたん ドン
ダイヤ「…」
聖良「行き詰まりましたか?」
ダイヤ「行き詰まってなどいませんが、もくたんちゃんがいつまでも氷上の遊戯を楽しんでいるだけです」
聖良「接続詞が変ですよ」
ダイヤ「全体の構造が見通せないので、パズルが苦手な方はスケートリンクから抜け出すための道筋を見つけるのに苦労しそうね」
もくたん ツーーー ドン
聖良「ダイヤさん、パズル苦手なんですか?」
734>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/11(水) 06:15:33.34ID:atS2teh2
ダイヤ「なんですか先ほどから。まるでわたくしが氷の迷路を抜け出せずに困っているような物言いをして」
ダイヤ「もくたんちゃんがスケートを楽しんでいるのだと言ったでしょう」
聖良「その意地いりますか?なんなら代わりますよ。私こういうの得意ですから」
ダイヤ「わたくしも相当得意です。小学生の頃は母に毎月パズルブックを買ってもらっていましたから」
もくたん ツーーー ドン
聖良「エピソードはとても可愛らしいんですけど、もくたんさんの足取りが伴ってませんよ」
735>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/11(水) 06:17:01.75ID:atS2teh2
聖良「ちょっともう、貸してくださいよ!やきもきして見ていられません!」
ダイヤ「おやめなさいな!ホウエン地方は雪も降らないし、こんな風にスケートや氷を楽しめる機会は珍しいのですから!もくたんちゃんが心行くまで遊ばせてあげるのです!」
聖良「『もう充分!もう充分楽しんだよダイヤさん!』」
ダイヤ「なんですかそれはァ!もくたんちゃんの声真似のつもりではないでしょうね!?」
聖良「『ダイヤさん、わたし寒い。函館に帰りたい』」
ダイヤ「もくたんちゃんは函館出身ではありません!というか先ほど函館の寒さはこんなものじゃないとかのたまっていたでしょうが!」
ギャーギャー
理亞「…」ジーッ
ルビィ「…」ジーッ
ダイせい「「──っはああああ!!」」ビクゥゥゥッ
736>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/11(水) 06:21:29.80ID:atS2teh2
聖良「あ、り、理亞。違うんですよ、今のは。ふざけていたわけではなくて、ダイヤさんが不甲斐ないので私が手本になろうと」
ダイヤ「あっ、ずるいですわよ!わたくしを出汁に使って!そんなことありませんからねルビィ、わたくしはもくたんちゃんと遊んでいたのに聖良さんが言いがかりをつけてきて」
理亞 ジワ…
聖良「り、理亞!?」ギョッ
理亞「姉さまが…姉さまが、変になった…」ウッ
聖良「傷つく反応はやめてください」
ルビィ「もくたんちゃんと遊ぶのも大事だけど、となりにいるお友達とも仲良くしなきゃだめだよ。おねいちゃん」
ダイヤ「はーい…」
聖良「なんでルビィさんの方はそんなに落ち着いているんですか」
737>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/11(水) 06:25:37.09ID:atS2teh2
ルビィ「…」
理亞 グス
聖良 サスサス…
ダイヤ カチカチ
もくたん ツーーー ドン
ルビィ「もくたんちゃん、スケート上手だね。前は寒いところに住んでたのかもね」
ダイヤ「かもしれませんわね」
ルビィ「おねいちゃんがあんまりもくたんちゃんにずっとスケートさせてるから、聖良さんも手伝おうとしてくれたんでしょ」
ダイヤ「そのようね」
聖良「………言葉もなしに状況を理解したんですか!?」
738>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/11(水) 06:29:22.03ID:atS2teh2
ルビィ「それくらいわかりますよ」アハハ
聖良「そ、そうですかね…?」
ルビィ「だっておねいちゃん、こうゆうパズルみたいなのすごく得意だもんね」
ダイヤ「ええ」
もくたん ツーーー ドン
聖良「そうは見えないんですけど…」
ルビィ「おねいちゃん、その先にもスケートできるとこあるから、進んじゃっていいと思うよ」
ダイヤ「あら、そうなの?ならば先へ進みましょうか」カチカチ
もくたん ツーーー ツーーー ツーーー スタッ
聖良「えっ」
ダイヤ「わたくしが取り繕っていると思っていたのでしょう」ジトー
聖良「や、だって、…はい」
ルビィ「なんてゆったって、おねいちゃんは小学生のときお母さんにいっぱいパズルの本買ってもらってたんですよ!」
聖良「そのエピソードは聞きました」
739>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/11(水) 06:32:53.08ID:atS2teh2
ダイヤ「もっと広いスケートリンクがありましたわ!」ワーイ
ルビィ「そもそもスケートリンクじゃないけどね、それ」
理亞「…姉さま、落ち着いた?」
聖良「だから私は………」
理亞「『もう充分!もう充分楽しんだよダイヤさん!』」
聖良「…はい、落ち着きましたよ」
理亞「よかった」ホッ
聖良「…」←複雑
740>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/11(水) 06:37:24.16ID:atS2teh2
ダイヤ「そういえば、決闘とやらはどうなったの?」
理亞「!」
ルビィ「えっとねー、全部で二十三回勝負したんだけど」
聖良「だいぶやりましたね」
ルビィ「る
理亞「私が勝ち越した!」
ダイヤ「あら、ルビィは負けてしまったの」
理亞「でも強かった。勝ちパターンを抑えつつ奇想天外な戦略で攻めてきて、毎回どっちが勝ってもおかしくないくらい手に汗握る白熱した勝負ばっかりだった」
ルビィ「もっと強くなって理亞ちゃん追い抜いてみせるからね!」
理亞「いつでも受けて立つ」
ダイヤ (…将棋かなにか?)
聖良 (いえ、四つ並べるゲームです)
741>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/11(水) 06:42:53.69ID:atS2teh2
ルビィ「でもね、理亞ちゃん優しいんだよ。毎回負けた後ね、どこがどう悪かったのかって一つひとつ教えてくれるの!」
ダイヤ「まあ」
理亞「る、ルビィ!余計なこと言わなくていい!」
ルビィ「えー。でも嬉しいんだもん」
ダイヤ「うふふ。いつもルビィと仲良くしてくださってありがとう、理亞さん」
理亞「ぅ…別に、そんなんじゃないけど…」プイッ
聖良「…」
聖良 チョンチョン
理亞「な、なに?姉さま」
聖良 スッ
理亞「?」
【コメント】セイントスノーの鹿角理亞が「ルビィちゃんだいすきくらぶ」に入会したって噂は本当だったのか……
理亞「!!?」
742>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/11(水) 06:48:13.80ID:atS2teh2
ダイヤ「ほう…」
理亞「『ほう…』じゃない!適当なこと言わないで!誰こいつ!」
聖良「理亞、口が悪いですよ。大好きなルビィさんの前で」
理亞「ねねね姉さままでやめてください!」
ダイヤ「いつからだいすきくらぶの名誉会員なのですか?」
理亞「勝手に名誉会員にしないで!いつからでもない!」
聖良「でもルビィさんのことは大好きですよね?」
理亞「なっ」
ダイヤ「お嫌いですか?」
理亞「そんなことっ」
ルビィ ジッ
理亞「ーーーー~~~~……っ、………!……」
理亞「………………………………だいすき」
ダイせいルビ (((はあ尊い)))
743>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/11(水) 06:55:51.19ID:atS2teh2
聖良「私は幸せですよ…理亞にこんなにもかけがえのない大切な相手ができたこと…」
理亞「遠い目をしないで」
ダイヤ「ところでルビィはどうなの?理亞さんのこと大好きなの?」
ルビィ「大好きに決まってるよ!じゃなかったらわざわざ函館から来てくれたのに四つ並べるゲームで何十分も遊ばないよ!」
聖良 (んんん~~~???)
ダイヤ「ねえルビィ。もしあなたにそういう話があるのだとしたら、恥ずかしがらないでお姉ちゃんに教えてほしいわ。もちろん無理にとは言わないけれど、わたくしは善子さんとのこともあるし、多少の理解はあるつもりだから…」
ルビィ「うん!そうゆうデリケートなことはあんまりここ(生放送画面の前)では話したくないかな!」
理亞 (正論だ)
聖良 (完璧なネチケットですね)
744>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/11(水) 07:08:30.38ID:atS2teh2
聖良「ところでダイヤさんは、いつまでこの部屋にいるつもりなんですか。見たところ一周して元の場所に戻ってきているみたいですけど」
ダイヤ「言ったでしょう、まだ捕まえていないポケモンがいるのだと。珍しいポケモンなのか、なかなか出てきてくれませんわ」カチカチ
理亞「捕まえないと進めないの?」
ダイヤ「そんなことはないのですが、せっかくここまで来たのだから出会って、どんなポケモンなのかを知りたいのです」
理亞「ふーん…そういうもの?」
ダイヤ「理亞さんも、せっかく沼津に来たならルビィやわたくしだけでなく、他の方々にも会いたいと思わない?そんな気持ちと同じですわ」
理亞「…ちょっとわかった」コクン
聖良 (なんだか打ち解けてるぅぅぅ!嬉しいことだけど複雑ですねこれはぁぁぁ!) ギリギリ…
ルビィ「おとなになってください、聖良さん」
745>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/11(水) 07:34:10.70ID:atS2teh2
次こそユキワラシを捕まえ(たいと思ってい)ます。
少し早いですが
ユキワラシの性別とニックネーム >>747
※ ニックネームはつけなくてもよい。
ユキワラシのとくせい >>748
※ せいしんりょく、アイスボディ、ムラっけ、のいずれか。エンカウントをまだ書いていないので群れバトル(=夢とくせい)も可です。
ユキメノコ進化の場合、せいしんりょくとアイスボディはゆきがくれに、ムラっけはのろわれボディに変わります。オニゴーリなら不変。
746名無しで叶える物語(SIM)2019/09/11(水) 18:19:52.66ID:/RbCxAD/
誰か踏んでやれよ
747名無しで叶える物語(茸)2019/09/11(水) 18:33:46.44ID:lJ/Qtasg
ゆきほ
748名無しで叶える物語(茸)2019/09/11(水) 18:34:45.91ID:lJ/Qtasg
性別書いてなかったや
♀で
特性は↓
749名無しで叶える物語(SIM)2019/09/11(水) 18:53:39.25ID:/RbCxAD/
ムラっけ
750名無しで叶える物語(庭)2019/09/11(水) 20:48:41.04ID:A+4JAQ0q
あーくそ、ねえさま♀ってずっと狙ってたのに過ぎちゃったか…!
751>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/12(木) 06:11:07.05ID:S3FnS+nw
ダイヤ「なかなか出ませんわねえ」カチカチ
聖良「そもそも、本当にまだ捕まえていないポケモンがいるんですか?ダイヤさんの勘違いということは?」
ダイヤ「今のわたくしがそんな初歩的な勘違いをするはずがないでしょう」
聖良「ダイヤさんの実力については無知なのでよくわかりませんが」
ダイヤ「ねえ?ルビィ」カチカチ
ルビィ「そうだね。ずかんナビにはシルエットが残ってるもんね」
ダイヤ フフン
聖良「なにをどや顔でこっち見てるんですか。私には『ずかんナビ』がなんなのかすら理解できていないので、『おー』とはなりませんよ」
理亞「この三角のシルエットがそうなんじゃないの」トン
ダイヤ「その通りですわ、理亞さん。さすがの視野ですね」
理亞 ///
752>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/12(木) 06:14:29.31ID:S3FnS+nw
ルビィ (出現率高くはなかったはずだけど、こんなに出ないものかあ。あれ?干潮時でも出るよね?満潮時だけとかじゃないよね…)
ダイヤ「このままでは埒が明かないわね」フゥ
理亞「なにか策があるの?」
ダイヤ「一つだけ。本当はちかさんがいればよかったのだけれど…今となってはもうそのわざも忘れさせてしまったから、回数に限りはありますが」カチカチ
ルビィ「!」
→どうぐ
→あまいミツ
理亞「…カブトムシ!」
ダイヤ「いえ違います」
聖良 (なぜ千歌さんが出てきたのだろう)
753>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/12(木) 06:22:27.80ID:S3FnS+nw
『もくたんは あまいミツを 使った!』
『辺りに あまい香りが 広がった…』
理亞「塗るわけじゃないんだ」
ダイヤ「それでポケモンが集まってきてしまったら、それこそカブトムシのようではありませんか」
聖良「あっ、戦闘になったようですよ」
ダイりあ「「!」」
『野生の ユキワラシの 群れに 遭遇した!』
ダイヤ「おおっ、出ましたわ!あの三角なお姿は紛れもなく捕まえていないポケモン!」
ルビィ (群れバトルで呼び出せるんだ…そこに気付くのもそのために迷いなくあまいミツを思い出して使えるのも、やっぱり『今の』お姉ちゃんならではだよね)
754>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/12(木) 06:27:10.37ID:S3FnS+nw
ダイヤ「しかしわたくしは知っているのです。五匹も一度に相手をしていては、もくたんちゃんがボールの狙いを定められないことを」ギラン
ダイヤ「ここは一匹ずつ追い返して、最後に残ったユキワラシさんを捕まえることにしましょう」カチカチ
聖良「…理亞」ヒソ
理亞「うん…」ヒソ
ルビィ (…ん?)
聖良「こんなにたくさんいたというのに、なぜ今まで出会えなかったのでしょうか」ヒソ
理亞「ちょこっと見かけるくらいしてもよさそうなのにね」ヒソ
聖良「あまいミツとやらは、もしかして私達が思っている以上に強力なものなのでしょうかね」ヒソ
理亞「化学物質が多量に含まれてるかもしれない」ヒソ
聖良「それをこんな、狭くないとはいえ密閉した空間で…」ヒソ
ルビィ「…」
ルビィ「がんばれー、おねいちゃん」ファイトッ
ダイヤ「残り三匹!」カチー
755>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/12(木) 06:37:17.10ID:S3FnS+nw
『相手の ユキワラシの こごえるかぜ!』
『相手の ユキワラシの こおりのつぶて!』
ダイヤ「うう…やはりレベルが低いとは言え手数は多いし、かと言ってなみのりで一気に数を減らすこともできない…それなりにダメージがかさんでしまうわね」
ダイヤ「しかもこごえるかぜですばやさは下げられるし、こおりのつぶてとやらはビュンビュン飛んでくるし…」
ダイヤ「まマさんに交代してしまいたいけれど、この氷の洞窟内で強烈な太陽を呼び出しては可哀想だものね。なんとか踏ん張ってくださいな、かずおさん」ムムム…
ルビィ (太陽を呼び出したら可哀想…!すごい…!)
聖良「あれは笠ですかね。そうするほど寒いのなら住み処を変えればいいのに…」
理亞「お店もあるし、なかなかそういうわけにはいかないから」
聖良「…なるほど!」
ルビィ (もはや不思議姉妹じゃんこの人達)
756>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/12(木) 06:44:28.92ID:S3FnS+nw
ユキワラシ『…』
ダイヤ「やっとお一人になりましたか。群れからはぐれさせてしまったお詫びではないけれど、あなたにはわたくし達の仲間になっていただきますわよ」
ルビィ (そうやって聞くと結構ひどいことしてる感じする)
理亞「捕まえるって、アミかなにか?」
ダイヤ「いいえ。ポケモンは捕まえるための専用のどうぐがあるのですよ。それがこの」カチカチ
『もくたんは モンスターボールを 使った!』ヒューン
ダイヤ「モンスターボールですわ!」
ポワァン コン、コンコンコン…
理亞「すごっ…ものすごくハイテク…!」
聖良「ボールをぶつけられて痛くないのでしょうか」