【安価SS】黒澤ダイヤの実況 八つ目の煌めき編 4

661>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/06() 06:56:30.32ID:NtIc9+Xt

シーキンセツ、デッキ


ダイヤ「ただいま、っと」カチ

ダイヤ「なんだか久し振りに陽の光を浴びたような気分ね。途中屋外にも出たしそんなとこはないのだけど、なんともね…見なくてもいいものを見、知らなくてもいいことを知ったような重さがずしりと響くわ」

ダイヤ「それにしても、シーキンセツ内を巡る中で、シーキンセツと──それにニューキンセツ計画の表層が剥がれてしまったわね」

ダイヤ「わたくしが覗いてしまったのはそれでもほんの一部だけなのでしょうけれど、」

──テッセン『キンセツシティは長い歴史から見るとつい最近になって、ようやく人が増えて栄えてきたんだ。その流れを活かそうっちゅうてもっと人を呼び込むための開発計画だったんだがな…』

──テッセン『一年前に、なんだ、計画は無期凍結になった』

ダイヤ「…明るい街も組織の一つ。気さくなテッセンさんも大人の一人。そういうことですわよね」

ダイヤ「彼の──彼らの過去がどうであれ、関係のないこと。わたくしにとっては、旅の味方として、また関門として、あるいは友人として、共にいてくださったことだけが大切な事実」

ダイヤ「余計な詮索もこれ以上の思考も控えて、全てこの捨てられた船の中に──置いて帰るとしましょう」

 

662>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/06() 07:02:14.94ID:NtIc9+Xt

造船所員『あ、キミ…』

ダイヤ「はい?」

造船所員『僕、ほら、覚えてないか。クスノキさんのとこで働いてるんだけど』

ダイヤ「造船所の方ですか。申し訳ありませんが、どなただったか…」

造船所員『そりゃそうか!僕が見かけただけで、話してないもんね!』

ダイヤ「心苦しさを返してください」

造船所員『ところでキミ、シーキンセツの帰りなの?中でさ、変なものを拾わなかった?捜してるものがあるんだけど…』

ダイヤ「変なものはたくさん拾いましたが」

造船所員『…って、それ!たんちき!それだよ、僕が捜しにきたもの!』

ダイヤ「へ?」

──ダイヤ『大丈夫なのかしら、これ。中身がなにかはわからないけれど、この船は海に浸かっている──つまりこの空間を満たすのは海水。モノがなんであれ、ボロボロなのでは…』カチ

──『もくたんは たんちきを 手に入れた!』

──ダイヤ『絶対やばいでしょうそれは』

ダイヤ「ああ…」

 

663>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/06() 07:06:55.10ID:NtIc9+Xt

造船所員『それさあ、クスノキさんの忘れ物──おっと、クスノキさんがここに立ち寄ったときに落としていったものなんだよ』

造船所員『それが急に必要になったとかで、捜してきてほしいなんて言われたもんだから困っちゃってね…』

ダイヤ「…随分と奥まで『立ち寄った』のですね」

ダイヤ「っといけないいけない」

ダイヤ「無事に機能するかどうかはわかりませんが、お捜しだったのであればちょうどよいですわ。わたくしには無用のどうぐですし、お持ちくださいな」カチ…

造船所員『いやあ、ほんとよかったよ!それ、クスノキさんに渡してくれる?造船所にいると思うからさ!』

ダイヤ「はい?」

 

664>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/06() 07:15:05.15ID:NtIc9+Xt

ダイヤ「まーーーーた!」

ダイヤ「まーたわたくしを郵便屋さん扱いしてえ!」プンスカ

ダイヤ「あなたが用命されたのだからあなたが完遂すればよいものを!別に後から口を挟んで手柄を横取りしようなどというつもりもないのに!」

ダイヤ「ラティオスさんがいるしむげんのふえもあるし、たいした労力にはならないけれど…」カチカチ

ダイヤ「なんだか納得いきませんわ!!」ムキーッ

ダイヤ「こうなったらきんのたまの群れも遠慮なく売り払ってやるんだから!これくらいのことをしなければ、釣り合いが取れないというものです!」フンス

『それでしたら80,000円でお引き取りいたしましょう!』

ダイヤ「ええお願いしますとも!ついでにモンスターボールをたくさん下さいな!」カチカチ


クスノキ『もくたんちゃんが見つけてくれたのかい、ありがとうね。これ、些細なものだけど、色んないい逸話があるものなんだ。ぜひ持っていきなさい。本当にありがとう』

『もくたんは とうめいなスズを 手に入れた!』

ダイヤ「………………」←自分の行いが恥ずかしくなった

 

665>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/06() 07:17:16.81ID:NtIc9+Xt

まだあさせのほらあなと、サファリゾーンとかいうとんでもない巨玉が残っていますが、このままホウエン地方巡りの旅を続行しますか?
(
ストーリーを進めてという声もあるので確認です)

 

666名無しで叶える物語(ぎょうざ)2019/09/06() 08:07:29.57ID:tCGq6LLl

そこらへんやるなら他キャラ乱入させても良いんじゃないかなって

 

667名無しで叶える物語(SIM)2019/09/06() 09:44:04.87ID:X1LCgFi/

そうか、ダイヤさん一人だともやもやに答えが出ないのか。

 

668>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/06() 18:37:24.88ID:NtIc9+Xt

この後の進路 >>670
※ ストーリーに戻る、ホウエン地方巡りの旅を継続する、のいずれか。隣に配置する人を併せて指定可。(多くても二人まで)

 

669名無しで叶える物語(SIM)2019/09/06() 18:45:53.03ID:9aj3smdT

誰でも読みたいのでkskに回るぜ

 

670名無しで叶える物語(邪馬台国)2019/09/06() 18:47:02.42ID:i3UJ9Z3y

旅継続

聖良さん

 

671名無しで叶える物語(茸)2019/09/06() 18:48:11.14ID:4W6sJfky

地方巡り
かなまり

 

672名無しで叶える物語(光)2019/09/06() 18:50:49.70ID:BB1mGlsB

聖良さんんん??

 

673>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/06() 19:25:07.54ID:NtIc9+Xt

ダイヤ「もしもし、ダイヤです」

聖良『どうも。聖良です』

ダイヤ「で、なんでしたっけ」

聖良『ええ。ですから、北海道は冬休みが長いんです。自治体や年度にもよりますが、私の高校は来週末まで冬休みです』

ダイヤ「そうですか、それは羨ましいことです」

聖良『いえいえ。その代わりに夏休みが短いですからね、休みの総日数は大差ないはずですよ』

ダイヤ「そうですか」

聖良『なんだか返事がそっけないですね』

ダイヤ「心当たりはありませんか?」

 

674>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/06() 19:28:22.67ID:NtIc9+Xt

聖良『…遊びにきたのがいけなかったんですか?』

ダイヤ「いらしたこと自体をとやかく言うつもりはありませんが」

聖良『と、おっしゃると?』

ダイヤ「わたくし達は明日も学校なので早めに引き上げていただきたいのです」

聖良『なるほど…ダイヤさんの気持ちはわかりました』

聖良『──でも友達の家に遊びにきたのに電話で話すなんてあんまりじゃないですか!』←別室

ダイヤ「大きな声を出さないでくださいな」

 

675名無しで叶える物語(SIM)2019/09/06() 19:30:54.64ID:X1LCgFi/

【コメント】セイントスノーの鹿角聖良!?なんで居るの!!?!?函館遠くない!!??!?

 

676>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/06() 19:31:20.46ID:NtIc9+Xt

聖良「まったく、なんの嫌がらせかと思いましたよ。まさかダイヤさんにあんな仕打ちを受けるとは」ヤレヤレ

ダイヤ「理亞さん、こんばんは。遠路はるばるようこそお越しくださいましたね」

理亞「ついでだったから、平気。ルビィ達にも会えたし」

聖良「ダイヤさん。聖良さんにも優しい言葉をかけてください」

ルビィ「でもいいな~、まだ冬休みなんて。ディズニー行くんでしょ?」

理亞「だから、姉さまが言った通り、夏休みが短いから。別に羨ましがられるようなことじゃない」

聖良「理亞がどうしても北海道ウェルカムウィークでディズニーへ行きたいと言うものですから」

理亞「ね、姉さま!!」

 

677>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/06() 19:35:15.65ID:NtIc9+Xt

ルビィ「でもディズニーって千葉だよ。沼津ってちょっと寄るって距離じゃないのに…」

理亞「函館と関東の往復が分母になるなら、千葉と沼津の往復くらい訳ない」

聖良「理亞が関東に行くなら多少無理してでもルビィさん達に会いたいと言うものですから」

理亞「姉さま!」

ダイヤ「聖良さん、あまり理亞さんをからかうのはおよしなさいな…」

理亞「嘘はよくない!沼津に来たのは姉さまが黒澤ダイヤ達に会いたいって言ったからだよ!」

聖良「理亞!!」

ルビィ「なんなのこの姉妹」

ダイヤ「不思議姉妹というやつですか」

 

678>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/06() 19:41:47.53ID:NtIc9+Xt

ダイヤ「それで聖良さん、まさか当日に連絡を寄越してきておきながら、明日も学校へ行くわたくし達の家に厄介になろうなどというおつもりではないでしょうね」ジト

聖良「ふふ…私達がそこまで常識を持ち合わせていないように見えますか?きちんと十千万さんに部屋を取っています」

ダイヤ「でしょうね。あなた方が内浦へ来ることは千歌さんから聞いて知りましたからね」

聖良「わかっているならここぞとばかりに私へ嫌味を言わないでください」

ダイヤ「ちょっとした腹いせです」

聖良「だいたい、私は今日の午前中には連絡していましたよ!スマホを見ないダイヤさんにも非があります!」

ダイヤ「学校にいるのに用もなくスマートフォンなど触るはずがないでしょう。そういうのは依存症と言うのです」

理亞「黒澤ダイヤって姉さまのこと嫌いなの…?」コソ

ルビィ「ううん。聖良さんはからかうと面白い反応するから楽しいんだってゆってた」コソ

理亞 ムッ…

 

679>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/06() 19:47:55.40ID:NtIc9+Xt

理亞「黒澤ダイヤ」ズイ

ダイヤ「どうなさいましたか、理亞さん」

理亞「姉さまに意地悪言うのはやめて。そういう付き合い方する相手なんかいないんだから、姉さま本当は傷ついてるかもしれない」キッ

聖良「理亞」

ダイヤ「…理亞さん」

理亞「なに」

ダイヤ「わたくし達、もう知らぬ仲ではないでしょう。少し気恥ずかしく思うのもわかりますが、どうでしょう。そろそろわたくしのことは気軽に名前だけで呼んでくださいませんか?」

理亞「な…!」

ダイヤ「わたくしは『理亞さん』と呼んでいるのに、これでは一方的に距離を感じてしまって悲しいですわ。ね、内浦のお姉さんだと思って、ほら」

理亞「だ、誰が……!」

理亞「……………ダイヤ、さん…?」

ダイヤ「ええ、ダイヤです。これからはそう呼んでくださいな」ニコッ

理亞「……うん…」コクン

ルビィ「聖良さん。理亞ちゃんが味方してくれなくなりましたよ」

聖良「理亞ァ!!」

 

680>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/06() 19:54:47.53ID:NtIc9+Xt

ダイヤ「で、なんでしたっけ」

聖良「せっかく沼津へ来たのだから、なにかして一緒に遊びましょう」キリッ

ダイヤ「よくそんな表情ができるわね」

ダイヤ「なにかしようと言われても、こんな時間からなにをしようというのですか。今から沼津の町へ出てもすぐに終バスの時間に──」

聖良「今一番流行っているものでいいじゃないですか」

ダイヤ「今一番流行っているもの?」

聖良「ダイヤさん、ゲームをするとき独り言が随分と多くなるみたいですね」

ダイヤ「…あなたもまさか!」

聖良 ニッコリ

ダイヤ「擬態語で返事をするのではありません!!」

 

681>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/06() 20:01:01.53ID:NtIc9+Xt

ルビィ (もくたんちゃんのプレイは観たいけど、せっかく理亞ちゃんが来たのに四人でゲームにかじりつくのはなあ…)

理亞「ルビィ」

ルビィ「うゅ?」

理亞「これやろう」スッ…

つ『四つならべるゲーム』

ルビィ「それは…!理亞ちゃんとルビィの因縁のゲーム…!」

理亞「まさかルビィに一敗するなんて思わなかったから、猛特訓した」コク

ルビィ「い──いいよ、やろう!ルビィだってさらに練習して強くなったんだから!」

理亞「大先輩として、まだまだこの座は明け渡さない」ニッ

ルビィ「むむ~っ、ルビィだってぜったい勝つもん!」

ルビィ「とゆーわけでおねいちゃん!ルビィ達は部屋で決闘──じゃない、遊んでるから!ごはんのときは呼んで!」

理亞「姉さま。私──行ってくる…!」

ルビりあ タタタタ…

ダイヤ「…決闘?」

聖良 (理亞…逞しくなりましたね…!) グスッ

ダイヤ「涙が安い」

 

682>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/06() 20:07:06.81ID:NtIc9+Xt

ダイヤ「…行ってしまいましたが」

聖良「ええ、向こうは向こうで楽しんでくれるというならば是非もありません。さっそくゲームを始めてください」

ダイヤ「ちなみに聖良さん達、十千万で夕食を摂るつもりならそう時間はないと思いますけれど」

聖良「一介の高校生が背伸びをするには限度のある旅館でした」フッ…

ダイヤ「でしょうね。それならどうするつもりですか?」

聖良「一緒にファミレスでも行こうと思ったのに、ろくな店がないじゃないですか」プン

ダイヤ「は?あなたの家の周りにだって早く閉まるパン屋さんくらいしかないではありませんか」

聖良「ご近所さんの悪口を言うのはやめてください!レイモンハウスがあります!」

ダイヤ「絶対にファミレスの分類ではないでしょう」

 

683>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/06() 20:12:24.45ID:NtIc9+Xt

ダイヤ「…ま、そんなことだろうと思ってお母様には夕飯のお願いをしてありますから」

聖良「ありがとうございます、本当にお世話になります」ペコッ

ダイヤ「献立がなんであれ完食するという約束、守ってもらいますわよ」

聖良「ははは、私を誰だと思っているんですか。小学生じゃないんですから、なんだって食べられますよ。なので普通のメニューにしてください、普通の。私達がいることなど全く影響しない普通のメニューに」

ダイヤ「あ、閲覧者の方が少し増えてるわね」カチカチ

聖良「ダイヤさん?ふふ、わかってますよ。私を焦らせて楽しもうという寸法でしょう。もうばれていますから、ネタばらしをしていいですよ」

ダイヤ カチカチ

聖良「ダイヤさん。ネタばらしを、早く。早く私を安心させてください。こんな気持ちでは心からダイヤさんのゲームを楽しめません。ダイヤさん」

ダイヤ カチカチ

聖良「ダイヤさん!!」

 

684>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/06() 20:13:24.25ID:NtIc9+Xt

ホウエン地方巡りの旅を継続でいきます。

 

685名無しで叶える物語(光)2019/09/06() 20:20:17.19ID:BB1mGlsB

【コメント】ダイヤおかえり。あれ…今日は違う人がいるんだね?

 

686名無しで叶える物語(SIM)2019/09/07() 14:39:37.00ID:x70V3TMj

【コメント】なんかうたって

 

687名無しで叶える物語(たまごやき)2019/09/07() 23:04:35.80ID:HvhvfzCg

【コメント】ふたりともスクールアイドル関係以外に友達っていないの?

 

689>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/09() 12:50:40.81ID:3pq4qp+7

聖良「いけ!そこです、ダイヤさん脛!脛を叩けばこちらのものですよ!」シュッシュッ

ダイヤ「あの、聖良さん」カチカチ

聖良「なんですか?」シュ?

ダイヤ「脛ってどこですか」

ドククラゲ『…』

聖良「それは触手の膨らんだところの少し上なのではないでしょうか。八十箇所もあるのだから狙いやすいでしょう」

ダイヤ「…」カチカチ

『マルの ほうでん!』シバァシバァァッ

聖良「脛は!?」

ダイヤ「マルちゃんは姑息な戦術を得意としていませんので」

聖良「待ってください。その言い方ではまるで私が姑息な戦術を得意としているみたいじゃないですか。誤解を招くような物言いはやめていただきたいですね」

 

690>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/09() 12:59:46.55ID:3pq4qp+7

ダイヤ「というか」カチカチ

聖良「はい?」

ダイヤ「八十箇所というのは?」

聖良「ふふん、さすがのダイヤさんも知りませんか。ドククラゲには触手が八十本あるんですよ」ドヤッ

ダイヤ「八十ぅ~~?」

ダイヤ ジッ…

ドククラゲ『…』

ダイヤ「…八本の間違いでしょう。どう多く見積もってもせいぜい十本が関の山ですわ」

聖良「それはグラフィックの都合上でしょう。それともダイヤさんは、こんな精緻な触手が八十本もうねうねと動き回る様子を見たいんですか?」

ダイヤ「ぅ、それは…イヤですが…」

聖良「そうですよね。だったらそういう大人の事情には口を出さないのが双方のためというものです」

 

691>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/09() 13:07:15.88ID:3pq4qp+7

ダイヤ「まさか聖良さんもポケモンをやっていたとは…流行り廃りに疎い方でないことは自覚していましたが、ここまで周りに溢れていたものに手出ししていなかったなんてね…」

聖良「いえ、私はポケモンをやったことはありませんよ」

ダイヤ「へ?」

ダイヤ「そ、それではドククラゲの触手が八十本もあるという情報はどこから…?」

聖良「それはもちろんポケモンWikiからですが」

ダイヤ「さも当然のように言われても」

ダイヤ「…」

ダイヤ「チルタリスの分類ってなんでしたっけ」

聖良「ハミングポケモンですよ」

ダイヤ (そうなんだ)

 

692>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/09() 13:20:33.91ID:3pq4qp+7

聖良「ポケモンといえば、今では世界中にその名を知らない人はいないビッグコンテンツですから。なんにも知りませんというわけにはいきませんよ」

ダイヤ「でもプレイはしないのですか?せっかく情報を得たのなら実際にゲームもしてみればよいものを」

聖良「いえ、さすがにそこまでは手が回りません。ポケモンだけでも相当な数がありますからね、かといって半端にはできませんし」

ダイヤ「…ポケモンだけでも?」

ダイヤ「聖良さん、まさかあなた…」

聖良「もちろん」

聖良「ドラクエもFFも、妖怪ウォッチもどうぶつの森も、ある程度の知名度を誇るものは概ねインプットしています」トントン

ダイヤ (あっこの人もバカの部類だ!そうだった!)

ダイヤ「でも先日うちの千歌さんがメラゾーマどうこうでお邪魔した際にはお力添えくださらなかったとか」

聖良「いつの話ですか?」

ダイヤ「いつの話でもないのでお気になさらず」

 

693>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/09() 13:33:18.79ID:3pq4qp+7

聖良「この後はなにを?」

ダイヤ「今はホウエン地方巡りの旅をしているところなので、あとは…サファリゾーンか浅瀬の洞穴に行こうと思っていますわ」

聖良「どちらも楽しそうな響きですね!楽しみです!」ワクワク

ダイヤ (こういう素直な反応は可愛いのよね)

【コメント】マリーがタマザラシに似てるってずっと思ってて、そのあさせのほらあなってところに出るからストーリーに直接関係ないけど見つけたら行ってみてもいいかも

聖良「!?」

ダイヤ「ほう、そうですか。鞠莉さんに似ているというのは容姿でしょうか?ふふ、金色でぴかぴか笑顔のポケモンかしらね。ではせっかくですし、先に浅瀬の洞穴へ向かうとしましょうか──」

聖良「だ、ダイヤさん!今のは!?なにか話しかけられたような感じでしたが…!」

ダイヤ「ああ、初めてだと驚いてしまいますか。今のはアシスト機能で、このオメガルビーを観ている方々が」

聖良「しかもダイヤさん会話してませんでしたか!?」

ダイヤ「話をお聞きなさいな」

 

694>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/09() 13:39:38.40ID:3pq4qp+7

聖良「ほー…こんな形でファンの方々と交流する機会を作るなんて、なかなかやりますね」

ダイヤ「別にそういう意図でやっているわけではないのですが…」

聖良「Aqoursファンの方しかいないのでしょうか」

ダイヤ「Aqoursを知らない方すらいると思いますが…というか聖良さんほどの方であればむしろ、」

【コメント】セイントスノーの鹿角聖良!?なんで居るの!!?!?函館遠くない!!??!?

聖良「んん!?」

ダイヤ「あら、さっそく。Saint Snow のファンの方なのではありませんか?」

聖良「わ、私のことも…!」アワワ

ダイヤ「よくご存知ですわね。おひまだからと遊びにきてくださったのですよ」

聖良「ま、まま、待ってください、適当なことを言わないでください!私達のグループのイメージと沽券に関わります!」

ダイヤ「そういうのは気にするだけ無駄ですわよ」←悟った

 

695>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/09() 14:18:25.55ID:3pq4qp+7

聖良「うわー、うわー。こんなに色んな人達から生の声を貰ってるんですか、いいなあ」カチカチ(マウス)

ダイヤ「ね。皆さんふざけたり嘘をついたりもなさいますが、どなたももくたんちゃんを応援してくださるいい方々ばかりですわよ」カチカチ(キー)

聖良「ふざけるのはともかく嘘をつくのはどうですかね…?」

ダイヤ「あ、いえ、たぶん聖良さんが想像なさっている類いの嘘ではないので…」

聖良「例えばどういう嘘をつかれたんですか?」

ダイヤ「果南さんや鞠莉さんを騙って話しかけてきたり、とかですかね」

聖良「それやばいやつでしょう!」

ダイヤ「大丈夫です大丈夫です」

聖良「どうしてそんなに楽観的なんですか!一歩間違えば犯罪ですよ!」

ダイヤ「本人でないことくらいすぐにわかるので大丈夫ですよ」

聖良 (ダイヤさん周りの治安は私が守らなくては…!) ワナワナ

ダイヤ (変なこと考えてそう) カチカチ

 

696名無しで叶える物語(SIM)2019/09/09() 14:23:42.78ID:eRpe6+zL

【コメント】理亞の彼氏だけど質問ある?

 

697>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/09() 15:05:33.11ID:3pq4qp+7

浅瀬の洞穴で捕まえるポケモンを旅の候補に加えますか>>698
※ タマザラシ、トドグラー、ユキワラシ、誰も加えない、のいずれか。

 

698名無しで叶える物語(SIM)2019/09/09() 15:10:49.38ID:eRpe6+zL

ユキワラシ

 

699名無しで叶える物語(SIM)2019/09/09() 18:08:44.71ID:+RgMeMFL

【コメント】セイントスノーの鹿角理亞が「ルビィちゃんだいすきくらぶ」に入会したって噂は本当だったのか……

 

700名無しで叶える物語(らっかせい)2019/09/09() 18:50:38.85ID:T5QfRk2m

上のコメントで出たからタマザラシも欲しいです

 

701>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/10() 06:10:46.79ID:MNmjezz+

浅瀬の洞穴


もくたん トコ…

ダイヤ「ここが…」

聖良「浅瀬の洞穴…」

ダイヤ「んー…」カチカチ

聖良「どうかしましたか?」

ダイヤ「…いえ。涼しそうな洞穴だと思いまして」

聖良「函館の方が涼しいですよ」

ダイヤ「なんですかその張り合い方は」

 

702>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/10() 06:20:07.87ID:MNmjezz+

聖良「あそこに人がいますよ」

ダイヤ「本当。地質調査の方でしょうか」カチ

おじいさん『この浅瀬の洞穴は、潮の満ち引きに大きな影響を受けるんだ。満潮に近づくと海水が流れ込んで、今とはがらりと様相が変わる』

ダイヤ「なるほど、浅瀬にあるがゆえの特徴ですか」

おじいさん『ところで、この洞穴で取れるどうぐをお持ちでないかな?あさせのしお、あさせのかいがら、その二つが…そうだね、それぞれ四つずつあればいいものを作ってあげられるんだが』

ダイヤ「ほう!塩と貝殻で…なにかトクサネシティに伝わる工芸品のようなものでしょうか。ぜひ頂きたいですわ!」

聖良「南蛮からくりのようなものですかね。私も見てみたいです、…が」

 

703>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/10() 06:21:37.50ID:MNmjezz+

聖良「持っているんですか?そのあさせのしおとあさせのかいがらとやらを」

ダイヤ「いいえ、一つも」

聖良「じゃあどうしようもないじゃないですか」

ダイヤ「ふふ…ポケモンWikiとやらには書いてありませんでしたか?こういう場合の定石が」

聖良「え?」

 

704>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/10() 06:25:14.29ID:MNmjezz+

ダイヤ カチ

『もくたんは あさせのしおを 手に入れた!』

ダイヤ「これで二つ目。奥へ進めば、あと二つくらいは難なく採ることができそうですわね」

聖良「…!」

聖良「そ、そんな裏ワザが…」

ダイヤ「裏ワザだなんてそんな。この程度はオメガルビーを嗜む者としては常識の範囲内ですわ」

ダイヤ「知識の収集も大事なことではあるけれど、やはり経験値に基づくフィールドワークと実践を疎かにしてはいけないということですね」

聖良「くっ、やりますね…ダイヤさん…!」

ダイヤ「喧嘩を売ったわけではないので勝負魂に火を着けないでいただけますか」

 

705>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/10() 06:31:08.18ID:MNmjezz+

ダイヤ「それにしても、なんだか変わった構造の洞穴ね」カチカチ

聖良「!」

聖良「変わった、と言いますと?」

ダイヤ「例えば…ここ」トン

ダイヤ「なにがあるわけでもなくぽっかりと空間になっているでしょう。至る道もないし他階から続く足場もない。これまでの自然迷路では見なかった光景ですわ」

聖良「それは…ダイヤさんの言葉がそのまま答えなんじゃないですか?」

聖良「自然迷路なんだから、全てが理に叶った作りになっている方が不自然でしょう」

ダイヤ「そう言われるとそうなのですが…」カチカチ

聖良「…」

 

706>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/10() 06:37:12.83ID:MNmjezz+

ダイヤ ムー… カチカチ

聖良 (納得していなさそうだな)

聖良 (常に論理的な思考を敷くダイヤさんとしては受け入れがたいってところかな。だけど天然の洞穴と考えれば、やっぱり別段違和感は…)

──ダイヤ『なにがあるわけでもなくぽっかりと空間になっているでしょう。至る道もないし他階から続く足場もない。これまでの自然迷路では見なかった光景ですわ』

聖良「………」

聖良 (これまでには見なかった、か…)

 

707>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/10() 06:42:55.50ID:MNmjezz+

聖良 (ここで言う自然迷路とは、すなわちポケモンのゲームに当てはめると──ダンジョン、のことに違いない)

──『(前略)多くは、自然で作られたあるいは人が作ったが少しでも野性ポケモンが出現する建物や敷地などをダンジョンと呼ぶことが多い』(ポケモンWikiより引用)

聖良 (そして確か、ダンジョン一覧というページにも目を通したことがある。その記憶から推測を重ねると…)

聖良 (ダイヤさんはここまでに、六つか七つ程度のダンジョンを踏破してきたはず) ピーン

聖良 (その中でも『見なかった』構造というのは、確かにやや違和感がある。いくら自然迷路とは言え、ゲームである以上、論理的に構成されることも頷ける)

聖良 (つまり──これまでの情報から全てを組み合わせると──)

 

708>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/10() 06:46:19.42ID:MNmjezz+

聖良「ダイヤさん、わかりましたよ!」

ダイヤ「へ!?なにがですか!?」

聖良「この浅瀬の洞穴というダンジョンは──満潮時と干潮時で、その有り様を変えるということです!」ドーン

ダイヤ「…それは入口のおじさまから聞きましたが」

聖良「あ──あれえっ!?」

聖良「そう、そうじゃなくてですね、それはそうなんですけど、これこそがダイヤさんの疑問に答えを出す鍵というか」ワタワタ

ダイヤ「わたくしの疑問に?」

聖良「はい!」

 

709>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/09/10() 06:54:23.67ID:MNmjezz+

聖良「潮が満ち海水が流れ込むことで『様相が変わる』とのことでしたが、では実際どんな風に変わるのか?」

聖良「簡単で論理的な回答として、洞穴内に海水が満ちる、これしか考えられません」

ダイヤ「はあ。でしょうね」

聖良「まだわかりませんか?これはつまり、ダイヤさんの──いえ、もくたんさんですか。もくたんさんの行動範囲が、満ちた海水の水位分だけx軸方向に遷移するということですよ!」

ダイヤ「!」

ダイヤ「そ、そうか…海水が満ちることで、浅瀬の洞穴内部での移動手段が徒歩からなみのりに変わる…それによって、今は離れ小島になっている空間へ渡ることができる…!」

聖良「ふふん、どうですかダイヤさん。この私の完璧な論理的推理は。非の打ち所もない──」

ダイヤ「ええ、本当にその通り!実際にプレイしたわけでもないのによくぞお気づきになったものですわ!さすが、と言わざるを得ませんわね!聖良さん!」

聖良「ぅぇ…」

聖良「ま、まあまあまあ、そんなに言うほどのことでも…あるとかないとか、ええ、ありがとうございます…」// ゴニョゴニョ…

ダイヤ ニコニコ