【安価SS】黒澤ダイヤの実況 激闘!グラードン戦編 9

445>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/28() 18:42:54.93ID:iEEcw6n0

ルビィ「あ、ちょ、ちょっとだけ待って…!」

果南「早くしてって言ったり待ってって言ったり、忙しいなあ」

ルビィ「おねいちゃん!」

ダイヤ「うん、なに?」スッスッ

ルビィ「ポケパルレやってないでえ!」

ダイヤ「な、なんですか…あなたにポケパルレを止められる謂れはないわよ…」

ルビィ「うう、そうなんだけど、そうじゃなくって、今はちょっとだけやめて!」

ダイヤ「まったく、なんだと言うの」

果南「愛せるうちに愛してあげておいた方がいいんじゃな~い?」

ルビィ「言い回し怖いよ!」

 

446>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/28() 18:49:58.47ID:iEEcw6n0

やがて…


ルビィ (これなら、なんとか…体裁だけはまともになったかな…)

ダイヤ「まだルネジムへ挑むのはもう少し先なのだから、慌てて今準備をしなくても…」

ルビィ「う、うん。でもほら、つい忘れちゃったらだめだし、ね?」

ダイヤ「やれやれ、ルビィは心配性なのだから。はいはい、ありがとう。これでいつどんな戦闘が起こっても慌てずに対応することができるわ」

果南「…へえ」

ルビィ「!」

ダイヤ「あなたはなんですか、先ほどからお一人でぶつくさと。我が家でお一人でやるゲームは楽しいですか?」

果南「んー、飽きてきちゃったかも」

ダイヤ「勝手な…」

 

447>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/28() 18:53:02.70ID:iEEcw6n0

果南「ところでダイヤ、『いつどんな戦闘が起こっても慌てずに対応することができる』んだよね?」

ダイヤ「は?オメガルビーの話ですが、聞いていたのですか…それがなにか?」

果南「なにかって、うーん…」カチカチ

ルビィ「お、おねいちゃん…」クイ

ダイヤ「なに──え…?」

『通りすがりの カナンさんが 対戦を 申し込んできました!』

ダイヤ「これ、は…」

果南「…ばあ♪」

 

448>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/28() 19:00:11.46ID:iEEcw6n0

ダイヤ「…!」

──『通りすがりの ルビィさんが 対戦を 申し込んできました!』

ダイヤ「以前にあなたとやった──」

ルビィ「…うん」

ダイヤ「カナンさんが、って…」

ダイヤ「果南、さん…?」

果南「だよ」

ダイヤ「か──果南さんもオメガルビーをやっていらしたのですか!?」

果南「そうだねえ。久し振りに触ったけど」

ダイヤ「そ、そうだったのですか…」

ダイヤ「意外とわたくしの周りには、オメガルビーを──ポケモンをやっている方がいたのね…」

果南「ねえ、ダイヤ。返事待ってるんだけど」

ダイヤ「へ?」

果南「だから、対戦」

『通りすがりの カナンさんが 対戦を 申し込んできました!』 

ダイヤ「ぁ…」

果南「やる?やんない?」

ダイヤ「まだ驚いている途中なのですが…まあ、そんなことはよいですか」

ダイヤ「──もちろん、お相手いたしましょう」

果南「そう来なくっちゃね」ニッ

 

449>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/28() 19:05:13.44ID:iEEcw6n0

『対戦に 参加する ポケモンを 選んでください!』

ダイヤ「ああ、そうそう。確かこんな雰囲気でしたか──って、もしかしてルビィ、あなたこれがわかっていたから戦闘の準備などさせたのね?」

ルビィ「ぅゅ…」

ダイヤ「まったく、脈絡もなくやれ持ち物を見直せだの戦い方を考えてみようだの言い出すからなにかと思えば、」

ルビィ「お、おねいちゃん!選ぶのも時間の制限あるから早く…!」

ダイヤ「あら、そうなの?もう、それならばそうと先に言っておいてくれたらよいものを…ええと」

ルビィ (果南ちゃんのパーティはどんなんだろう…)

──ルビィ『果南ちゃんにお任せするけど、…変化わざのいやらしさが伝わるような感じとか、そうゆうのできる?』

ルビィ (メガゲンガーとか、スイクンとか、そういう感じだよね…)

ルビィ「──…え!?」

 

450>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/28() 19:10:18.39ID:iEEcw6n0

『カナン』

『アブソル♂ クロバット♂ ゴルダック♀』

ルビィ (結論パが一匹もいない…!?)

ダイヤ「どうかしたの?」

ルビィ「あ、ううん、なんでもない」

ルビィ (っていうか──見せ合いの時点で三匹しかいないって…)

ダイヤ「あら?果南さん、お手持ちが三匹しかいないようですが」

果南「うん。この三匹しか使わないからね。他のは連れてきてないよ」

ダイヤ「…わたくしは今から三匹を選ぶのですよね?よくわかりませんが、それでは果南さんのお手持ちに合わせて選べてしまいますが…」

果南「そうだね」

ダイヤ「そうだねって…」

ルビィ (お姉ちゃんの選出がどんなであれこの三匹で勝ってみせるっていう、絶対的な自信…!いや、もしかして選出まで読んだ上での…?)

果南 ニコニコ

ルビィ ゾッ…

 

452>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/28() 19:17:32.55ID:iEEcw6n0

ダイヤ「うーん…これはアブソルよね。それと、クロバット。この青いのは見たことがないような気がするけれど…」

果南「あんまり喋りながらやると、私に選出がばれちゃうよ」

ダイヤ「え?」

ルビィ「おねいちゃんがどの三匹を選ぶかってゆうのはまだ果南ちゃんにはわかんない情報だから、それも一つおねいちゃんの手札になるってことだよ」

ダイヤ「ああ、そういうことですか…」

ダイヤ「でもこちらからは見えているのにわたくしだけが一方的にそれを隠すというのは、フェアではないでしょう。どうせ戦うのならば条件は対等でなければ──」

果南「はは、ダイヤってば。まだわかってないの?」

ルビィ「!」

 

453>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/28() 19:19:36.06ID:iEEcw6n0

果南「私がなんで三匹しか連れてきてないと思う?」

ダイヤ「…なぜって、この三匹しか選ばないからだと今しがた自分で、」

果南「じゃなくてさ」

果南「私はパーティがばれてても、ダイヤがそれに合わせて選出しても、絶対に負けないって──だから三匹しか連れてきてないんだよ」

ダイヤ「は…」

果南「ダイヤと私は最初から対等なんかじゃない。対等な条件で対戦なんかしても、勝負にならないんだって」

果南「私が稽古つけてあげるから、今ダイヤが出せる全力でぶつかってきなって言ってるんだよ──!」

ダイヤ「──────」カッチーーーン

 

454>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/28() 19:23:14.94ID:iEEcw6n0

ダイヤ「ほ…ほおおおおう…?これまた果南さんらしくない、随分な物言いをなさるではありませんか…!」ヒクッ

ルビィ (ひ…ひええ…)

ダイヤ「わたくしでは勝負にならない?稽古つけてあげる…?」

ダイヤ「──上ッ等ですわァ!!その大口を取り下げもくたんちゃん達に謝らせてやろうではありませんか!!」

果南「選出時間、迫ってるよ」クイ

ダイヤ「言われるまでもありません!」フンッ

ダイヤ カチカチ…

果南「じゃ、私は向こう向いてプレイするから」クル

ルビィ (お姉ちゃんから遠慮を取り除くためなのはわかるけど、煽り過ぎだよぉ…)

 

455名無しで叶える物語(SIM)2019/08/28() 19:28:30.90ID:BDVfZEO0

【コメント】やだ果南さんワルかっこいい……壁ドンして……

ていうかこの状況は放送されてたっけ?

 

456>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/28() 19:29:37.46ID:iEEcw6n0

ダイヤ ジッ…

『アブソル♂ クロバット♂ ゴルダック♀』

ダイヤ (──アブソルはあくタイプ。『わざが急所に当たりやすい』というとんでもないとくせいを有している上、攻撃力も高い)

ダイヤ (──クロバットはどく、ひこうタイプ。捕まえていないから詳細はわからないけれど、素早く、非常に強力なわざ『アクロバット』が印象に残っている)

ダイヤ (残る一匹は知らないポケモン、推測をするしかないけれど──)

ダイヤ ジィィッ…

ダイヤ (これは…くちばし?カモノハシのような造形…それに、手足にみずかきがあるようにも見える)

ダイヤ (やや安易かもしれないけれど、推測するに──みずタイプのポケモンと見た)

ダイヤ (それならばこちらから戦闘に出ていただくのは──選出をするのは、)

ダイヤ「…」カチカチ…

ルビィ「…」ムムム…

 

457>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/28() 19:34:40.34ID:iEEcw6n0

ダイヤ「…これでよいでしょう」

果南「お、決まった?勝てそう?」

ダイヤ「勝ちますが。もくたんちゃん達の絆を軽んじたこと、反省させてあげますから覚悟していなさいな」

果南「ふふ…楽しみだね、それは。とか言っておきながら三タテなんてのは勘弁してよね」

ダイヤ「さんたて…?」

ダイヤ「果南さんこそ、ウサギとカメたらぬよう気を引き締めておいでなさい」

果南「じゃ、いいよね?ルビィ」

ルビィ「う、うん…だいじょうぶだよ」

果南「さーて」

果南 コキッ…コキッ…

果南「やったろうかねえ…!」ニィィ…

【コメント】やだ果南さんワルかっこいい……壁ドンして……

ダイヤ グッ


『ポケモントレーナーの カナンが 勝負を 仕掛けてきた!』

 

458>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/28() 19:35:36.33ID:iEEcw6n0

始まらなかった。
配信されてます、コメントもできます!

 

459名無しで叶える物語(茸)2019/08/29() 01:00:31.67ID:5G/QOj/Y

【コメント】えげつねェな…

 

460>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/29() 06:03:07.06ID:jaKfnlHM

ダイヤ (第一手…)

ルビィ (おねいちゃんと果南ちゃんの対面は…)

『カナンは かげむしゃを 繰り出してきた!』

『いっておいで!よしこ!』

よしこ『グーゲェッ!』

ルビィ (──アブソル対ドクケイル!)

ダイヤ「!」

果南「お、まじか」

ダイヤ (アブソルはあくタイプ。それに対してよしこさんはむし、どくタイプなのだから、これは…)

ルビィ「おねいちゃんが出し勝った…!」

 

461>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/29() 06:05:10.30ID:jaKfnlHM

ダイヤ「やはりそうですか、これはわたくしにとって有利な状況ということよね」

ルビィ「この対面ならね…」

果南「初手よしこかあ。これは、うーん…普通に読み間違えたなあ」

ルビィ (とは言っても、もちろん果南ちゃんには交代の手がある。それに普通にしてればアブソルが上を取れるだろうから、居座ってなにかしてくる可能性も充分ある)

ルビィ (…さすがにそんなぺらぺらとアドバイスするわけにはいかないけど…)

果南「ルビィ、いいよ?ダイヤのセコンドに付いてあげても」

ルビィ「! え、でも…」

ダイヤ「大丈夫よ」

 

462>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/29() 06:07:48.91ID:jaKfnlHM

ダイヤ「先ほどからの様子を見るに、わたくしより豊富な知識と経験をお持ちなのでしょうが…」

ダイヤ「だからと言って、相手を舐めてかかり、あまつさえ手を抜いてくるような方に、わたくしは絶対に負けませんから」

ダイヤ「ルビィは安心して見ていなさいな」

ルビィ「…うん。がんばって」

果南「手を抜いてるつもりなんかないんだけどなー」

ダイヤ (果南さんがどんなことをしてくるのか、アブソルにはどんなことができるのか、わたくしには圧倒的に知識が足りない。なれば下手に複雑な予測をするよりも、ここはまず強気に攻めて──流れを掴む!) カチ

ルビィ (──ターンが動く。先に動くのはかげむしゃだと思うけど…)

『カナンは かげむしゃを 引っ込めた!』

ダイヤ「!」

『カナンは クギバットを 繰り出してきた!』

ルビィ「クロバット…!」

 

463>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/29() 06:14:33.64ID:jaKfnlHM

ルビィ (…当然の選択、かな)

ルビィ (かげむしゃを温存するためなのか、それとも本当に打点がないのか、どっちもなのか…真意はまだわかんないけど。これで)

『よしこの むしのさざめき!』キシキシキシ…

『こうかは いまひとつの ようだ…』

ダイヤ「く…!」

果南「居座って真っ正面からやり合うだけが戦い方じゃない。不利な対面ならきちんと切り替えて、負け筋を作らないこと」

果南「果南ちゃんのポケモン講座その一、ってところかなん」

ダイヤ「たった一度の攻撃を上手くかわした程度のことで、随分と喋るではありませんか。もしかして、表の態度ほどには自信がないのですか?」

果南「先輩の教えだよ。ま、素直な気持ちで受け取っておきなって」

ダイヤ「それはどうも」

バチバチバチバチ…

ルビィ (ふ、雰囲気ぃ…!)

クギバット『…』

ルビィ「──ってゆうかニックネームぅ!」


クギバット残り体力:93.7%

 

464>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/29() 06:20:30.55ID:jaKfnlHM

クギバット『…』

よしこ『…』パタパタ…

ダイヤ (このクロバットというポケモン、ズバットの進化した姿であるからと舐めていては痛い目に遭う…)

──『相手の クロバットの アクロバット!』

──『こうかは ばつぐんだ!』

──ダイヤ『ぐ…さすがの効果抜群。こうでなくては、秘密組織の総大将の名が泣きますものね…』

──『ようちゃんの ブレイズキック!』ボウンゴアアッ

──ルビィ『たえられちゃったね…』

ダイヤ (ようちゃんの体力をごっそりと削る攻撃力に、その反撃を耐え抜く防御力──あの戦いがなければ、ここで選択を誤っていた可能性も充分にある)

ダイヤ (ここまでわたくし達が経てきた全てが、今に繋がっている。これまでの旅が決して無駄なものではなかったことを証明するためにも、この戦いに──勝ちたい…!) カチ

 

465>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/29() 06:32:05.59ID:jaKfnlHM

ルビィ (続く2ターン目、お姉ちゃんは)

もくたん『もどっておいで、よしこ!いっておいで!まりのママ!』

果南「!」

まりのママ『ぐらぐらるぅぅぅぅ!』

ルビィ (まマさんに交代する)

ダイヤ「せっかくなので、さっそく先輩の教えとやらを取り入れてみることにしました。ひこうタイプのわざを放たれては危険ですからね」

ダイヤ「そしてここで──」

『グラードンと べにいろのたまが 反応した!』

キィィィィン…

ズズゥッ ウォォオオァァッ

『グラードンは ゲンシグラードンに ゲンシカイキした!』

ダイヤ「まマさんが、ゲンシカイキする!」

『まりのママの おわりのだいち!』

『日差しが とても 強くなった!』

ダイヤ「場もまマさん向けの状態に仕上がったけれど、さて──果南さんはどう迎え撃ってくださるのかしら…?」

ルビィ (…そしてそれは)

果南「…だーよね♪」

ダイヤ「!?」

果南「ここぞって戦闘で今のダイヤがグラードンを選出することくらい、ちょっとプレイングを見てれば誰の目にも明らかだよ」

ルビィ (100%、読まれてる…!)

 

466>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/29() 06:37:33.17ID:jaKfnlHM

果南「先発で出してくると思ったんだけど、そこは読みが外れちゃって残念だったね」

ダイヤ「な──なにを余裕そうな態度を!果南さんだってポケモンに明るいというのならば、まマさんが…ゲンシグラードンがどれだけの力量を備えているのかご存知でしょう!」

ダイヤ「たとえクロバットと言えど、生半可な攻撃ではロクにダメージを与えることもできませんわよ…!」

果南「そう、かもねえ」ニヤ…

ルビィ (ここでまマさんが出てくることは、果南ちゃんには当然わかってたはず。合わせてゴルダックに交代してくる?居座るんだとしたら、一体なにを…)

果南「だったら、こんなのはどうかなん?」

『クギバットの いばる!』フンスッ

ルビィ (──いばる!)

『まりのママの こうげきが ぐーんと 上がった!』

『まりのママは こんらん してしまった!』

果南「ゲンシグラードンには、ゲンシグラードン自身に攻撃させるさ…!」

 

467>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/29() 06:49:25.02ID:jaKfnlHM

ダイヤ「混乱、ですか…」

ルビィ (まマさんのわざは、ふんえん、ビルドアップ、じしん、だんがいのつるぎ。クロバットにはじめんわざが通らないから、普通に考えればここはふんえん──お姉ちゃんがビルドアップを選ぶとは思わないし、選択としてもない)

ルビィ (ふんえんは特殊わざだから、こうげき上昇の恩恵を受けられない。つまり、素ダメふんえんか混乱自傷、これもないとは思うけどまマさんが引いて交代、のどれか)

ルビィ (リスクを負うことなく混乱だけを刺したってことだよね)

ルビィ (次、果南ちゃんはゴルダック交代が安定択──まさか今のお姉ちゃんにそれを読んでじめんわざを撃つなんてことは絶対にできないし、そもそもノーてんきのことを知らないはずだから…)

ルビィ (ここが一つ、ターニングポイントだね…)

果南「………」

 

468>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/29() 06:56:06.14ID:jaKfnlHM

ダイヤ (相手はクロバット。こちらはまマさん。まマさんはいばるを受け、こうげきがぐーんと上がる代わりに混乱してしまった)

ダイヤ (ここでわたくしが取るべき行動は一体なにか…?)

ダイヤ (厄介なのは…)

クギバット『…』

ダイヤ (相手がクロバットだということね)

ダイヤ (混乱は他の状態異常と異なり、交代することで治る。まマさんがご自身を攻撃してしまうリスクを避けるのならば一旦引くのがよいのでしょうけれど…) チラッ

果南「…」

ダイヤ (本当にそうなのか)

ダイヤ (わたくしが持っている有利は、選んだ三匹のうち、残り一匹を知られていないこと。ここでその有利を保とうとすれば、交代で場に出ていただくのは必然よしこさんとなる)

ダイヤ (果南さんは──それを誘っている…?)

 

469>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/29() 07:03:28.22ID:jaKfnlHM

ダイヤ (よしこさんが再び登場するとして、果南さんがそれを『待って』いたとしたら)

ダイヤ (果南さんの次の行動は──ひこうタイプの攻撃わざ)

ダイヤ (だったらわたくしはそれを『待って』、ここでの行動は──上がったこうげきを活かして、クロバットへのふんえんカウンター!) カチ

果南「…ここ、結構リスキーなんだけどさ」

ルビィ「…………クギバットさん居座り!?」

『クギバットの くろいきり!』グァサァァア…

『全ての 能力が 元に 戻った!』

ダイヤ「能力が元に…!?それって、」

ルビィ「…まマさんのこうげきが、ぐーんと上がってたのがなくなっちゃったってことだよ」

【コメント】えげつねェな…

ダイヤ「そんな…!それすらも待たれていたの…!?」

 

470>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/29() 07:12:05.85ID:jaKfnlHM

果南「…?別に、ゲンシグラードン居座りは読んでたっていうか当然だし、特に待ってもいなかったけど…」

ダイヤ「!? ???」ピヨピヨコンコン

ルビィ「おねいちゃんが混乱してしまった!」

ルビィ (お姉ちゃんなりになにか考えてて、それが外れちゃったってことなのかな。クギバットが居座ったことを驚いた感じじゃなかったもん…ね?)

果南「どっちかって言うと、ここは私が勝負に出た場面なんだけどね」

ルビィ「そ──そうだよ!だって晴れ下でゲンシグラードンのふんえんなんか、」

果南「クロバットに耐えられるはずがないもんね。特殊耐久には振ってないし、極振りしてても致命傷は避けられないだろうけど。それでも」

果南「先輩として胸を貸すってんだから、安定択ばっかりで詰み将棋なんかしてたって仕方ないでしょ」ニヤッ

ルビィ (つ──強気…!ものすごい強気の行動だ…!)

 

471>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/29() 07:16:32.60ID:jaKfnlHM

果南「それにね、ちょっと理屈に頼ったところもあるんだよ」

ルビィ「え?」

果南「C特化ならまだしも、ダイヤのゲンシグラードンは野生産で個体値は不明瞭だし努力値だってばらけてるだろうからね」

果南「もしここでふんえんが命中しても、耐えるんじゃないかなってさ」

ルビィ「そ…っ」

ルビィ (その程度の推測で、この局面でゴルダック交代をせずに居座りくろいきりなんて…無謀とすら言えるよ…)

果南「ほら、見ててよルビィ」

『まりのママは 混乱している!』ピヨピヨコンコン

『まりのママは わけも分からず 自分を 攻撃した!』

ダイルビ「「!!」」

果南「強気なプレイングこそが、勝利を呼び込むのさ…!」


まりのママ残り体力:89.4%

 

472名無しで叶える物語(星の眠る深淵)2019/08/29() 07:23:30.34ID:nGn/Reku

果南ちゃんえげつねえ

 

473>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/29() 07:25:51.40ID:jaKfnlHM

今朝はここで。
このペースで進むと結構かかりそうですね、思ったより進みが遅いです。
気長にお付き合いください

 

474名無しで叶える物語(たまごやき)2019/08/29() 08:51:27.70ID:t5hokdwv

あかん、俺も混乱してきた。
攻撃上げるとリスクはあるけど混乱ダメージも上がるのでは?なぜかなんちゃんは黒霧を……?

 

475名無しで叶える物語(SB-iPhone)2019/08/29() 08:52:59.27ID:LnFnkuFZ

混乱させたいならあやぴかでいいしな……

 

476名無しで叶える物語(SIM)2019/08/29() 17:49:01.65ID:iFW4FpCW

ORASってRSEのリメイクとして見るとあまりいい出来とは言えない作品だよな

当時はリメイクと聞いてめっちゃワクワクしてたのに情報が解禁されていくにつれ困惑が強くなっていった記憶

 

477名無しで叶える物語(SIM)2019/08/29() 17:54:47.56ID:iFW4FpCW

対戦方面はかなり充実してたけども

 

478>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/29() 18:37:32.48ID:QnCBSZwC

ダイヤ「くっ、この…!まともに攻撃もしてこず、ちょこまかと交代したり混乱させたりと小賢しい真似ばかり…!」イライラ

果南「それも立派な戦術だよ。現に、ダイヤはその戦術を前に押され気味なんだから」

ダイヤ「そんなことくらい言われずともわかっています!」

果南「うー、こわ」

ルビィ「お、おねいちゃん、落ち着いて…冷静にならなくちゃ…」

ダイヤ「そうですがッ、んんんん…!」ギリギリ…

ルビィ アワワワ…

ダイヤ「次こそ必ずふんえんをあてて、あの憎たらしいクロバットを地に落としてあげなさい!」カチ

果南「へえ、ふんえん撃つんだ。おっけー、じゃあ私はこうしよっと」カチカチ

ダイヤ「あっしまった、つい口に…!」ハッ

ルビィ「あぅぅ…おねいちゃん…」

ルビィ (やっぱり画面越しの方がよかったかなあ…果南ちゃんの盤外戦術で、考えも行動も短絡的になっちゃってる…)

 

479>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/29() 18:43:19.58ID:QnCBSZwC

『カナンは クギバットを 引っ込めた!』

ダイヤ「また交代…!」

ルビィ「!」

ルビィ (ここで交代ってことは──)

『カナンは マリアナを 繰り出してきた!』

ルビィ (──ゴルダック!だったらとくせいはもちろん、)

ダイヤ「ここでこのポケモンが出てくるのですか…!ええいっ、そのポケモンがどんな小手先戦術を放ってこようが関係ありませんわ!まマさん!」

『マリアナの ノーてんき!』

『天気の 影響が なくなった!』

ダイヤ「超火力のふんえんで吹き飛ばしておしまいなさいな!」

果南「……ふんえんって、ほのおタイプのわざだよ?」

ダイヤ「は?なにを今さら──」

 

480>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/29() 18:51:23.89ID:QnCBSZwC

『まりのママの ふんえん!』ブオオボオオッ

『こうかは いまひとつの ようだ…』

ダイヤ「──ぅ…!?」

ダイヤ (効果今一つとは言え、まマさんの攻撃をここまで耐えるなんて…)

果南「おー…」

果南「まあ、いいくらいかな…」

ダイヤ (しかし、ほのおタイプのふんえんが効果今一つということは、やはり…)

ダイヤ「そのマリアナさんとやらは、みずタイプのようですわね」

果南「ん?うん、そうだよ。みずタイプのあひるポケモン、ゴルダック。そっか、ダイヤはゴルダック見たことなかったんだね」

ダイヤ「ええ、そうですわね…」

ルビィ (しれっと分類覚えてるんだけどこのポケ廃さん)

 

481>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/29() 18:57:22.33ID:QnCBSZwC

果南「さてさて、ご自慢のゲンシグラードンでも満足にダメージを与えられないみたいだけど、どうする?ダイヤ」

ダイヤ「二度も同じ手には乗りませんわ、言うものですか」フンッ

果南「おっ、経験が活きてるね」

ダイヤ イラッ

ルビィ (頑張れ!頑張って耐えて、お姉ちゃん!)

ダイヤ ムム…

ルビィ (1ターン遅れてだけど、ここが一つの重要なポイント)

果南 (私がダイヤに教えられる──気づかせてあげられることは、全て教える。そのための対戦だから)

果南 (私の見立てが正しければ、ダイヤはきっと勘違いをしてる。鞠莉のスマホを覗いただけ、こうして数ターンを交わしただけだけど、ダイヤの頭の中なんか、口ぶりを聞けば大方の予想はつくからね)

果南 (ルビィ)

ルビィ コクン…

ルビィ (…あれ、そういえば…1ターン遅れたのって、果南ちゃんがくろいきりをしたからだけど…)

ルビィ (なんでくろいきりなんかしたんだろう…)


マリアナ残り体力:76.7%
まりのママ残り体力:89.4%

 

483>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/29() 19:06:58.31ID:QnCBSZwC

果南 カチ

ダイヤ カチ

ルビィ (えっと、えっと──第5ターン…!)

ダイヤ (先に動くのは──)

『まりのママの だんがいのつるぎ!』ズドドゴガァッ

ルビィ「!」

ダイヤ「──まマさんですわ!」

ルビィ (だんがいのつるぎが命中する…!)

果南「ゴルダックじゃ、ほとんど最速にしないとゲンシグラードンは抜けないからね。それは必要な調整じゃないから」

ダイヤ (先のふんえんで、マリアナさんは体力が3/4ほど減っている)

ルビィ (だんがいのつるぎは、さすがに──)

果南「代わりに──」

マリアナ『…』

ダイヤ「たっ…!」

ルビィ「耐えたあ…!?」

果南「──耐久には厚く振ってあるんだよ」

 

484>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/29() 19:13:37.34ID:QnCBSZwC

ルビィ「耐えるんだ…あそこから、だんがいのつるぎを…!」

果南「耐えたねえ。結構危なかったけど」

ダイヤ「体力は赤…あとほんの少しで倒しきることができたのね…っ」

『マリアナは オボンのみで 体力を 回復した!』

ダイヤ「!」

ルビィ「オボン持ち…」

果南「ま、ゲンシグラードンを前にこんだけ回復しても焼け石に水だけどね。第六世代じゃ半分回復実がゴミだから、オボン持たせとくしかないよね」

ルビィ「ご、ゴミって…」

ルビィ (なんだっけ、まだないんだっけ…?いや、イアのみとかは普通にあったような………まあいっか。それよりも、)

ルビィ「このためのくろいきりだったんだ」

ダイヤ「え…?」

果南「そうだね」

 

485>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/29() 19:21:46.89ID:QnCBSZwC

ダイヤ「ど、どういうことですか…?」

果南「このゴルダックはゲンシグラードンの特化だんがいのつるぎを確定で耐えるように調整してるんだよ」

果南「ダイヤのその──まりのママ?がまさか特化なわけないけど、とは言えA二積みじゃさすがに耐えられないだろうからね」

果南「ここでだんがいのつるぎが外れることに賭けるよりは、あそこで混乱自傷に賭ける方がいくらか分がいいでしょ?」ニコッ

ルビィ「い──」

ルビィ (いやいや…どっちもどっちでしょ…!耐えるにしたってたぶんこんなの乱数の範囲だったんだろうし、一つひとつのプレイングが強気過ぎるよぉ…!)

ダイヤ「えっと、わからないのですが…」

ルビィ「あ、うんとね、さっきくろいきり使ってなかったら、まマさんのこうげきがぐーんと上がったままだったから、今のだんがいのつるぎでマリアナさんは倒れてたんだよ」

ダイヤ「…!なるほど…」

 

486>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/29() 19:24:11.16ID:QnCBSZwC

ダイヤ「いばるでまマさんを混乱させ、くろいきりでそれと引換えの強化を白紙に戻した──結果的に混乱という状態異常だけを押し付けられたのだものね…」

ルビィ「うん……………あれ?なんであやしいひかりとかじゃなくて、そんな回りくどいことを…クロバットってあやしいひかり覚えるよね?」

果南「!」

果南「………………………」

果南「覚えるね」

ルビィ「まさか忘れてたの!?」

果南「仕方ないじゃん!なぜかあのときの私はいばるくろいきりコンボが大正義だと思っちゃったんだもん!あやぴかなんか頭の片隅にも思い浮かばなかったんだよ!」

ダイヤ「どのときのあなたですか」

ルビィ「ポケ廃も人間とゆうことがわかりました」

 

487名無しで叶える物語(SIM)2019/08/29() 19:25:34.53ID:a1IeJy1o

【コメント】申し訳程度の水g人間アピール