321>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/21(水) 19:15:06.45ID:NFwY3T2G
ダイヤ「ろ、ろーてんしょんばばあに比べて随分と小粋な肩書きを頂戴されていますわ」
ダイヤ「これはこれで、我が家の表札で自分自身を『小町』と謳うのはなかなか勇気がいることでしょうし、やはりいたずらなのでは…」
千歌「チカだったら『みかん色のアホ毛が踊る家』にする!」
善子「え?自分で自分を卑下していくスタイルなの?」
ルビィ「『堕天使の眠る家』」ボソッ
善子「!」
善子「ククッ──」ウズ…
善子「今日はかまぼこ買って帰るわ!」
ダイヤ「表札をかまぼこ板で作ろうとしないでください」
ルビィ「うちはなんにしよっか?」
ダイヤ「『黒澤』で」キッパリ
ちかルビよし「「「ええ~~~……」」」
ダイヤ「なんですかその声は!そっちの方がおかしいのでしょうが!」
ダイヤ「…」カチ
『3号室 オヤジたちの家』
千歌「くさそう」
322>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/21(水) 19:19:04.77ID:NFwY3T2G
ダイヤ「1号室、2号室、それに3号室も関係ないと…」カチカチ
千歌「え!?寄ってかないの!?」
ダイヤ「テッセンさんに呼ばれたのだから、テッセンさんのお部屋へまっすぐ行くのが道理でしょう。あなたは道行く途中にある全ての家に用もなく立ち寄っていくのですか」
ルビィ「今までそうしてきたくせに」
善子「リアルの常識唱えられたら勝てっこないんだから持ち出すのやめなさいよ」
千歌「そーだそーだ!ゲームと現実を一緒にしちゃいけないんだよ!」
ダイヤ「それはそういう思考をするための言葉ではありません!」
323名無しで叶える物語(あら)2019/08/21(水) 19:22:35.34ID:zyhOD4Aj
【コメント】くさそうワロタ
324>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/21(水) 19:23:33.46ID:NFwY3T2G
千歌「寄ってこーよー!チカろーてんしょんばばあに会いたい~~!」
ダイヤ「ご自分で表札を掲げられたのだとしたら、絶対にローテンションではないと思いますが…」
ルビィ「でもリボン小町さんには会ってみたくない?」
ダイヤ「む」
ダイヤ「それは…少し気になるわね。キンセツシティで通った名なのだとすれば、きっと相応に可愛らしい方なのでしょうし…」
善子「オヤジたちにも会いたくない?」
ダイヤ「わたくしは会いたくないです」
善子「私は会いたいみたいな言い方するんじゃないわよ!」
ダイヤ「だって善子さん、お
善子「おじさん好きじゃ、ない!!!」クワッ
なんのことかピンと来ない人は、決意改め編のからくり屋敷パートを読んでね!
325>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/21(水) 19:29:02.86ID:NFwY3T2G
ダイヤ「もう、わかりました!」
ダイヤ「そんなに言うのならそれぞれのお部屋を少しずつ覗いていくとしましょう」
ダイヤ「ただし人に呼ばれている道中なのだから、手短に済ませつつ行きますわよ」
善子「そう来なくっちゃ!テッセンの用事が済んだら入れなくなっちゃうかもしれないでしょ、人との出会いは一期一会よ」
ダイヤ「まったく、調子のよいことを…」
ルビィ「でもほら、いろんな人とお話しするの好きでしょ。おねいちゃん」
ダイヤ「それは、まあ」
ルビィ「それにいろんなポケモンにも会えるかもしれないしね!」
ダイヤ「はいはい、もう乗せられてあげるわよ。それじゃ、……」
ダイヤ「千歌さん。まずは1号室からお邪魔するから、まだこちらにいなさい」
千歌「3号室はくさそうだからヤだよ」(部屋の隅)
【コメント】くさそうワロタ
326>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/21(水) 19:32:17.81ID:NFwY3T2G
1号室、ろーてんしょんばばあの家
ろーてんしょんむすめ『…こんにちは』
ダイヤ「こ、こんにちは…」
ろーてんしょんむすめ『…うちの婆ちゃん、どっか遠くの生まれなんだ』
ろーてんしょんむすめ『…話、聞いたげて』
ダイヤ「あ、は、はい…」
ダイヤ「──なんだか怖いのですが!?」ヒソ
ルビィ「ローテンションとかじゃなくて、なんか普通にふんいきが怖いね…」
善子「呪われてんのかしら」
千歌「あのお婆ちゃん死んでるってこと?」
ルビィ「発想」
327>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/21(水) 19:38:05.37ID:NFwY3T2G
ろーてーしょんばばあ『やあやあ、よく来てくださったねえ!お茶でも飲んでくかい?』
ダイヤ「…!?」
ろーてーしょんばばあ『ああ、孫からなにか言われたんだろう?そうなんだよ、あたしゃイッシュ地方ってところの生まれでねえ!ホウエン地方とは文化も気候も全然違うのさ』
ダイヤ「ろ、ローテンションとは…一体…」
善子「…つまりあの娘の方がばばあなんじゃないの?」
ダイヤ「じゃあこちらの方は!?一体なにになるというのですか!?」
千歌「ろーてんしょんむすめのばばあ(ろーてんしょんとは言ってない)」
ダイヤ「いや思い切り『ろーてんしょんばばあ』とありますが──って、あら…?」
ルビィ「よく見たらちがくない…?」
ろーてーしょんばばあ『特にイッシュ地方ではホウエン地方にない形式のポケモンバトルが流行っててねえ!やってみるかい?』
ダイヤ「────おばあさまの方はローテーションですわ!!」
328>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/21(水) 19:44:48.33ID:NFwY3T2G
ろーてーしょんばばあ『ローテーションバトルってんだけどねえ、三匹ずつで、臨機応変に戦うポケモンを切り替えながらやるバトルなのさ!なあに、やってみたらわかるよ』
ダイヤ「表札に偽りがあるでしょう一軒目から」
ルビィ「これは表札がいたずらの可能性もちょっと出てきたね」
善子「おばあさんがやったと考えても娘がやったと考えても結構いやらしい感じだものね」
千歌「あの子、自分のことお婆ちゃんだと思ってるんじゃないの?」
ルビィ「だからさっきから発想」
ダイヤ「どちらかと言うと、おばあさまがご自身はローテンションであると思っていらっしゃる可能性の方が…」
善子「それはそれで自己認識やばいでしょ」
ダイヤ「まあとにかく」
ダイヤ「ローテーションバトルとやらをやりましょうか!」ウズウズ
──手短に済ませつつ行くと言ったのは誰だったか。喉まで出かけた言葉を、その場にいた三人が三人とも呑み込んだという。
329>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/21(水) 19:46:46.55ID:NFwY3T2G
キンセツヒルズは書き堪えがありますね…
ニューキンセツに立ち入れるのはまだ先になりそうです
330名無しで叶える物語(SB-Android)2019/08/21(水) 21:27:03.61ID:qck6WxFa
なんだ原作でもこんな面白い事になっているのか。
みかん色のアホ毛はかわいい
331名無しで叶える物語(SIM)2019/08/21(水) 21:30:09.43ID:81OVuucO
【コメント】曜ちゃん花丸ちゃん梨子ちゃんにはこの放送のこと教えてあげないの?
332>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/22(木) 06:05:32.20ID:VvzBBIt1
ダイヤ「…!」
『まりのママの だんがいのつるぎ!』ズドドゴガァッ
『相手の ヤナッキーは 倒れた!』
『ろーてーしょんばばあとの 勝負に勝利した!』
まり『…』
マル『…』
ダイヤ ポカン…
ろーてーしょんばばあ『たまげたねえ!ホウエン地方のポケモントレーナーもまだまだやるじゃないか』
ルビィ「おねいちゃん…」
善子「頼りにしたくなるのはわかるけど、せっかくのローテーションバトルで一匹で三タテはちょっと…」
ダイヤ「や!いや!だって、ほのおわざもくさわざもそう効きませんし、そういえばみずわざも効果がないんだと思ったら、他のコでじゃんけんのようなことをするメリットもあまり感じなくて、そうこうしている間に」アワアワ
千歌「まりとマルかわいそう…」ボソッ
ダイヤ「ぐはあっ!」グサッ
333>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/22(木) 06:08:33.02ID:VvzBBIt1
ろーてんしょんむすめ『…婆ちゃん、楽しそうだった』
ろーてんしょんむすめ『…これ、お礼にあげる』
『もくたんは ピーピーエイダーを 手に入れた!』
善子「う~ん、お婆ちゃん想いの良い子ね」
千歌「お婆ちゃんと戦ってくれたからって自分の宝物あげるなんてね!チカにはできないな~」
善子「別に宝物とは言ってなさそうだけど」
ルビィ「…」
ダイヤ ズーン… スッスッ
マル『~♡』
ルビィ (なぐさめのポケパルレやってる…)
334>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/22(木) 06:16:04.78ID:VvzBBIt1
2号室、リボン小町の家
女の子『こんにちは、トレーナーさん!』
ダイヤ「あら、こんなに小さなお嬢様だったのですか。小町というものだから、てっきり年頃の方かと思っていたけれど」
千歌「ねー、小町ってなに?」
善子「ぅ」ギクッ
善子「な、なんでよりによって私に聞くのよ…ルビィ、パス!」
ルビィ「え!?えっと、小町だから、あの、こきんわかしゅうの」
ダイヤ「それは小野小町でしょう。語源は彼女の名前だとする説もありますが」
善子「第一回遣唐使の」
ダイヤ「それは男性です。しかも小町関係なくなっているではありませんか」
ダイヤ「『小町』とは、美しいと評判の若い女性を立てていう言葉よ。この場合は、なんらかの形でリボンのイメージや功績を持つ方だということなのでしょうね」
千歌「ほえ~」
よしルビ ((ほえ~~))
ダイヤ「…」
ダイヤ「小野妹子は遣隋使でしょう」
善子「わー戻ってきたァ!」
335>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/22(木) 06:20:46.10ID:VvzBBIt1
ダイヤ「あなたがリボン小町さんですか?なるほど、『小町』の呼び名にたがわぬ可愛らしいお嬢さんでいらっしゃいますわね」
ダイヤ「可愛いリボンでもお召しなのかしら」フフ…
女の子『トレーナーさんのグラードン』
ダイヤ「うん?ええ、はい。最近新たに友達となったまマさんです。よろしくね」
善子「…まマさん?」
ルビィ「まりのママさん、の略みたいだよ」
善子「ニックネーム越えのあだ名はぶっぶ限定だったんじゃないの…」
女の子『あんまりあなたと仲良くないんだね!』
ダイヤ「──────は?」コキーン…
善子「ぶっ!wwww」
千歌「お、おお…」
336>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/22(木) 06:24:45.74ID:VvzBBIt1
女の子『あーあ、わたしのリボンをあげてもいいなって思うくらい、トレーナーと仲良しのポケモンに会いたいな~』
ダイヤ「な、ぇ、あの…ぃ、いやですわねえ…その年端でなかなか辛口のご冗談を嗜まれるようで…」ヒクッ
善子「めっちゃ怒ってない?」ヒソ
ルビィ「相手がちっちゃい子だからなんとか我慢できてるっぽいね」ヒソ
善子「我慢できてるかしらね?あれ…」
千歌「まりのママ、ダイヤさんのことそんなに好きじゃないのかなー」
よしルビ「「!?」」
ダイヤ ガッ
千歌「ほむぅ!」ムギュ
ダイヤ「なにか言いましたか…?」
千歌「いっへまひぇん」モゴモゴ
337>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/22(木) 06:28:19.56ID:VvzBBIt1
リボン小町『こんにちは、トレーナーさん。最近妹がなまいきを言うようになってしまって困っているのです。トレーナーさんにも失礼なことを言ってしまったらごめんなさい』
ダイヤ「ぁ、あなたがリボン小町さんでしたか…」
ダイヤ「あの年齢で心根をはっきり口にできるのは、ええ、よいことだと思いますわ…」
千歌「いたい」ヒリヒリ
ルビィ「千歌ちゃんが余計なことゆうからでしょ!」
善子「そうよ。ダイヤの目の前でポケモンばかにするなんて自殺行為よ」
千歌「だって仲良くないなんて言うから──」
ダイヤ ピクッ
千歌「あいやいや、あいやいやささ!なんでもないよ!」
ダイヤ「…」カチカチ
よしちかルビ ホッ…
338>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/22(木) 06:34:20.92ID:VvzBBIt1
千歌「でもあれ、どーゆー基準で仲良しとか仲良くないとか言ってるの?」ヒソ
ルビィ「えー、なんだろう…なつき度かな…?」ヒソ
善子「いや、なかよしリボンでしょここ。だったら、たぶんパルレの仲良し度を参照してるんだと思うわ」ヒソ
善子「選択肢が出なかったってことは、自動で先頭のポケモンを見るんでしょうしね」ヒソ
ルビィ「あー…まりのママさん捕まえたばっかりだもんね…」ヒソ
千歌「じゃ、りこちゃん♡とかだったら」ヒソ
善子「めちゃくちゃ仲良しだねって誉めちぎられて、おまけになかよしリボンってやつをくれてりこちゃん♡に着けてくれたはずよ」ヒソ
千歌「ついてないね…」ヒソ
よしルビ「「ねー…」」
ダイヤ「善子さん!ルビィ、千歌さん!リボン小町さんがまマさんにリボンを着けてくださいましたわ!」キャッキャ
ルビィ「よ、よかったねおねいちゃん!」
339>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/22(木) 06:38:35.40ID:VvzBBIt1
3号室、オヤジたちの家
ダイヤ「…千歌さんはどちらへ?」
ルビィ「シャワー借りるってゆってた」
善子「無理やり嫌いな親戚ん家に連れてかれた心境にでもなってるのかしら」
ダイヤ「まだ今からなのですが…」
ルビィ「『チカ、一日三回はシャワー浴びなきゃ気が済まないからね!あっ、シャワーの時間だ!借ります!』ってゆってた」
善子「しずかちゃんか。これまで半年以上一緒に過ごしてきて、そんな習性片鱗も見せたことないじゃないのよ」
ダイヤ「ま、まあ、いやなものを無理に同席していただく必要はありませんし…せめて千歌さんが戻る前にこのお部屋を出るとしましょう」カチ
340>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/22(木) 06:43:58.36ID:VvzBBIt1
ダイヤ「こんにちはー…」
ガラン…
ダイヤ「…あら?」
善子「ん?」
ダイヤ「誰もいませんわね」
ルビィ「ほんとだ…」
善子「あれ、そうだっけ。私が来たときは五人くらいいたような気がするんだけど」
ルビィ「ルビィも」
ダイヤ「お出かけされているのでしょうか」
善子「そういう類いのCPUじゃないと思うんだけどな~…」
善子「ここのイベントって殿堂入り後なんだっけ?」ヒソ
ルビィ「わかんない…もしかしたらそうなのかもね」ヒソ
善子「今は誰もいないみたいだし、ここは引き上げていいんじゃない?」
ダイヤ「そうですわね。家主がご不在の家に許可なく留まり続けるのはよくないでしょうから」カチカチ
ルビィ「千歌ちゃんはむだに我が家の水道代を引き上げただけとゆうことに」
ダイヤ「そんなに切迫していません」
341>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/22(木) 06:50:26.89ID:VvzBBIt1
ダイヤ「そういえば、鞠莉さんは大丈夫なのでしょうかね」
善子「鞠莉がどうかしたの?」
ルビィ「果南ちゃんに水かけられたみたいなんだけど、あれから返事ないのかな」
善子「水かけられたァ?喧嘩かなんかかしらね?」
ダイヤ「連絡を寄越してきた果南さんの様子を窺うに、そこまで緊迫した雰囲気ではなさそうでしたが…」
ルビィ「でも私服でずぶ濡れの姿って、結構くるものがあったよね」
ダイヤ「そうね…」
善子「ちょ、怖いけど私も見てみたい」
ルビィ「千歌ちゃんが戻ってきたらスマホ貸してもらお」
ダイヤ「もうお戻りのようですが」スッ
よしルビ「「ん?」」
アホ毛 ピョコピョコ…
よしルビ ((みかん色のアホ毛が踊ってる…))
342>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/22(木) 06:55:46.71ID:VvzBBIt1
千歌「やー、もー!終わったんなら終わったって言ってよー!もしまだ変なことしてるんだったら入りたくないなーって余計な心配しちゃったじゃーん!」ハハハ
ダイヤ「オヤジさん達のお部屋へお邪魔することを変なことと言わないでください」
善子「ねえ千歌さん、」
千歌「あ、なみのりよけられなかった鞠莉ちゃんでしょ?ちょっと待ってねー」スマスマ
善子「なみのり…?」
ルビィ「トクサネジムのときだったんだけど、みてなかった?」
善子「観てたけど。出る準備したりコンビニ寄ったりしてたから、そんなにずっとちゃんと観れてなかったのよね」
千歌「あ、あったーこれこれ!見てよ~、果南ちゃん『やっちゃった』とか言って、どうしたらこんなことになるのか」ス…
善子「どれどれ…」
『着信:鞠莉ちゃん』ブブ
善子「ひいっ!?」ビクッ
343>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/22(木) 07:00:10.84ID:VvzBBIt1
千歌「おわ!びっくりした、なんか来た?」
善子「ちか、千歌さん、ち、電話、まり…」
ダイヤ「善子さん?電話ですか?」ヒョコ
ダイヤ「あら鞠莉さんから」
ルビィ「なんだか毎回タイミングいいね」
千歌「なんだろー」スッ
善子 (びっくりしたー…心臓に悪い…)
善子 (今まさに鞠莉の写真を見ようとしてたところに電話がかかってくるなんて、ほんと、タイミングよす…ぎ…)
善子「…」
『黒澤ダイヤの実況 配信中…』
善子「………!」
千歌「もしも~し、鞠莉ちゃーん。どーしたのー?」
善子「だめっ千歌さん!その女は私達がなにをしようとしてたか知ってる──」
鞠莉『随分と楽しそうなことしてるわねェ、ちかぁっちぃ…?』
千歌「ま、鞠莉ちゃん…?」
344>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/22(木) 07:04:15.54ID:VvzBBIt1
鞠莉『まるでマリーがヒサンな目に遭ってる写真を見て楽しもうとしてるんじゃないかと思っちゃったけど、どうかしらね~~~?』
千歌「ぇ…」
ダイルビ ギョッ
千歌「や、やだなー鞠莉ちゃん!そんなわけないじゃーん!ど、どーして急にそんなこと…」
鞠莉『声がねー、聞こえるのよ』
鞠莉『だから推測でしかないんだけどねー』
ダイヤ「こ、声…?」ヒソ
ルビィ「なんか怖いよう、おねいちゃん。なんで鞠莉ちゃん、ルビィ達の…」ヒソ
善子「二人とも」ヒソ
ダイルビ「「!」」
善子 スッ…
『黒澤ダイヤの実況 配信中…』
ダイルビ「「………」」
ダイルビ ((き、聞かれてる────!!))
345>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/22(木) 07:09:32.38ID:VvzBBIt1
千歌「ちちち、違う違う!チカ達は今ダイヤさんちでポケモンやってるだけだから鞠莉ちゃんのことなんか全然これっぽっちも」
鞠莉『ふゥ~ん、そうなのねー』
善子「とめて!あの電話をやめさせなさい!墓穴掘りまくってる!」
ダイヤ「あっ、ま、鞠莉さんごきげんよう!今我が家はお客さんがたくさんいらしていて少し慌ただしいので急ぎの御用でなければまた時間を改めて──」
鞠莉『あら、そうなの?じゃやめといた方がよかったかしら?』
ダイヤ「え、なにが……」
鞠莉『でもせっかくだし、みんなの顔だけでも見たいなー、なんて』
ダイヤ「どう、いう…」
ピンポーン
ルビィ「…………ぇ…」
千歌「善子ちゃん。果南ちゃんからなんか来た」
善子「今ァ!?なにを連絡してくることが──」バッ
果南ちゃん『ごめ!』
果南ちゃん『とめらんなかったわ』
ダイルビよし「「「え────」」」
ピンポーン…
346>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/22(木) 07:10:25.26ID:VvzBBIt1
なんかホラーみたいな展開と引きになっちゃった…
こんな大人数になったら捌けないわ、どうしよう、と思いました。
また今夜。
347名無しで叶える物語(SB-Android)2019/08/22(木) 09:57:14.18ID:A6YUjgh3
おつ1
いやいやさばけてるさばけてる。4人の時点で普通は持て余すって。
348>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/22(木) 18:54:00.10ID:KrmTEu2n
鞠莉「chao~☆」
そう言ってにこやかな笑みを浮かべる鞠莉ちゃん、その笑顔はどこか冷たくて、怖くて、控えめにひらひらと手を振る様子すらも、なにかおまじないのようにも見えました。
鞠莉「四人でいたのね。マリー達も呼んでくれたらいいのに」
その後ろで果南ちゃんは決まりが悪そうに頭を掻いて、山か海かに視線をやっています。
鞠莉「ところで、ねーえ」
鞠莉「さっき、一体どんな画像をみんなで楽しもうとしてたの?マリーにも見せて」
じり、じり、近づいてくる鞠莉ちゃんに、千歌ちゃんはすっかり怯えて目には涙を浮かべて、お姉ちゃんの裾を掴んでいました。
鞠莉「ふゥん、マリーがずぶ濡れの写真、ね──」
千歌ちゃんのスマホに視線を落とした鞠莉ちゃんは、すうっと目を細めて、そして…
鞠莉「だいたい果南はいつもそう!マリーのことなんか大切な幼馴染か友人くらいにしか思ってないんだから!」プンプン
果南「どうどう、鞠莉。人ん家だよ」
ダイちかよしルビ ((((なぜ私達は二人の痴話喧嘩を聞かされているんだろう……)))) ズーン
349>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/22(木) 18:59:29.61ID:KrmTEu2n
鞠莉「言ってみてよ果南!マリーと魚、どっちが好きなの!?無人島に好きなだけ持っていくならどっち!?」
果南「食べ放題なら魚」
鞠莉「果南のばかああああっ!」ウワァァァァン
ルビィ「びっくりしたね…怒られるかと思ったら、なんやかんや果南ちゃんにしか怒りのほこさき向かないんだもん…」ヒソ
ダイヤ「結局鞠莉さんが感情を思いのままにぶつけられるのは、それを難なく受け止めてくれる果南さんなのだということでしょうけれど…」ヒソ
千歌「チカは退学を覚悟しました」ヒソ
善子「こうなるんならなんでここまで来たのよこの人達…」
果南「大切な鞠莉を無人島になんか連れていけないよ。危ないんだから」
鞠莉「か…かなぁん…!」チョローン
千歌「鞠莉ちゃんまたチョロってる」
善子「淡島って一応無人島なんじゃないの?」
ルビィ「大切な幼馴染か友人くらいに思われてればじゅうぶんだと思うんだけどなあ」
ダイヤ「ツッコミどころしかないようですわね、この二人の会話には」
350>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/22(木) 19:06:31.73ID:KrmTEu2n
やがて…
鞠莉「ハァイ!ダイヤ達が随分楽しそうに Ω-ruby やってるものだから、遊びにきちゃったわ」
善子「記憶改竄した?」
ダイヤ「余計なことを言わない。また地獄のような雰囲気に戻りたいのですか」
果南「ダイヤん家にこんな大人数がいるって結構珍しいよね」
ダイヤ「基本的に、内浦の友人はあまり黒澤家に入りたがりませんからね…」
千歌「まったくー、友達の家に遊びにいくのになーに遠慮してるんだか!」
ルビィ「千歌ちゃんはもっと遠慮してもいいんだよ」
善子「ダイヤに会うのはともかく、ルビィはあんまり黒澤の人間って感じしないから、『ルビィに会いにきたんだ』と思えば割と入りやすいわよ」
ダイヤ「あなたには後でお話があります」
ルビィ「この場合ルビィも怒っていいよね?」
果南「…ま、遠慮して集まらないようなメンバーでもないか」
351>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/22(木) 19:12:32.47ID:KrmTEu2n
鞠莉「さ!いつまでもグダグタしてないで、さっさと Ω-ruby やりましょ!」
善子「今止まってるの鞠莉達が来たからなんだけど」
鞠莉「oh, sorry.」テヘペロ
千歌「でも一番盛り上がるとこ終わっちゃったよね」
果南「グラードン戦のことかな?お疲れさんだったね」
千歌「すごかったんだよ!ルビィ♡♡♡とまりがこうね、たった二匹で勝っちゃってね」
鞠莉「ウンウン、すごかったわね。マリー達も観てたわ」
ダイヤ「わざわざお二人でわたくしのオメガルビーを観ていらしたのですか?」
果南「鞠莉が一緒に観ようってウチに来てくれたからさ。私もなんの予定もなかったしね」
ルビィ「もうほとんどみんなみてるみたいだね」
ダイヤ「むむむ…」
352>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/22(木) 19:20:11.19ID:KrmTEu2n
善子「今なんかサブイベ潰してってるとこだし、正直こんな大人数でいても仕方ないと思うのよね」
鞠莉「エ~?でも四人でワイワイ楽しそうだったじゃない」
ルビィ「全員でずっとオメガルビーに集中してたわけじゃないけどね」
ダイヤ「千歌さんなんかシャワー浴びてましたわよ」
千歌「すっきりした!ちょっと寒い!」
ダイヤ「なぜすぐに言わないのですか!風邪を引いたらどうするの!」毛布⊂彡 バッ
千歌「もふもふ…」
果南「じゃあ、ちょっとストーリーは中断してさ」
善子「ん?」
果南「ここらでバトルでもやったらどうかなん?」
ルビィ「えっ」
鞠莉「oh♪」
千歌「おお!」
ダイヤ「バトル…」
353>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/22(木) 19:27:13.41ID:KrmTEu2n
ダイヤ「バトルって、その…」
善子「ポケモン…バトル…?」
果南 ニッ
果南「いやゲームじゃなくてさ、こんだけ友達が集まったんだから、スポーツしようよって」
善子「そっちかーーーい!!」
ルビィ「まぎらわしい言い方を…」
千歌「果南ちゃんここがどういう場所かわかってるの!?みんなの需要はポケモンバトルだったよ、今ぁ!」
ダイヤ「みんなって誰ですか」
鞠莉「ダイヤの Ω-ruby を観たいのは山々だけど、確かに六人もいるのに部屋に引きこもって game っていうのは不健康だし nonsense よねえ」
善子「ド正論じゃないのよ」
千歌「…じゃーまーオメガルビーは一旦この辺にして」
果南「みんなでダイビングしよっか~」
ダイちかよしルビまり「「「「「するかーーーーーっ!!」」」」」
354>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/22(木) 19:30:12.14ID:KrmTEu2n
こうして冬休み最後の一日は、みんなで楽しく過ごしましたとさ…
355名無しで叶える物語(SB-Android)2019/08/22(木) 19:38:46.51ID:A6YUjgh3
ふぅー、修羅場からのバトル突入かと思ったわ。生放送見てる連中は「なんだこれ……」って気分だろうな
千歌ちゃんは6歳くらいの設定で書かれてるなこりゃ
356名無しで叶える物語(もんじゃ)2019/08/22(木) 20:03:49.77ID:Oxyj//Kg
Gs千歌ならこんなもんじゃない?
357>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2019/08/22(木) 21:15:07.47ID:DR2TJWsj
今日はちょっとひよったんですけど
ダイヤさんに挫折を味わわせたいとかいうとんでもないレスがあったので、誰かとのバトルを挟むことも検討しています
展開を考えるのに時間を貰う可能性もありますが、なにか要望はありますか?
358名無しで叶える物語(SIM)2019/08/22(木) 21:19:45.04ID:aPtrx2LU
というかこの調子だと他の人と対戦せずとも四天王で普通に負けそう。レベル的にも回復の縛り的にも
359名無しで叶える物語(もんじゃ)2019/08/22(木) 21:23:16.39ID:Oxyj//Kg
物理と特殊を理解してもらう為にも誰かに受けル使ってもらうとか?
害悪戦法になるけどぶっぶさんもそういう型だし
360名無しで叶える物語(SIM)2019/08/22(木) 21:33:36.82ID:aPtrx2LU
ルネジムは多分グラードン無双だろうしなあ
361名無しで叶える物語(たまごやき)2019/08/22(木) 22:24:31.74ID:Iapv5V1D
マリーとの対戦なら伝説禁止だろうし(短期間とはいえ)グラードンに甘えてちゃだめだっておもうんじゃないかな?
マリーとの対戦でこの一体を見殺しにすれば次の控えで必ず勝てるけど、交代で出すと負ける、みたいな状況になったら今のダイヤさんはどうするのか……
362名無しで叶える物語(ぎょうざ)2019/08/22(木) 22:30:47.13ID:H8XBM3Is
影踏み滅びの歌コンボとかトラウマになりそうダイヤさん
363名無しで叶える物語(茸)2019/08/22(木) 23:02:02.33ID:DeYz7Dkv
果南ちゃんはクレバーでドライな戦術使いそう
364名無しで叶える物語(ぎょうざ)2019/08/22(木) 23:04:38.80ID:H8XBM3Is
四天王で一撃必殺技食らうとかもありかな?