281>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/20(火) 18:49:02.13ID:KHgiyj3Y
善子「チキチキ!ホウエン地方巡りの旅~!」
ダイルビ「「いえ~~~~~!!」」
千歌「ちきちきってなに?」
善子「…ダイヤ」
ダイヤ「知己。知人、友人など、自分のことをよくわかっている方を言いますわ」
千歌「う~ん、違いそう。次!」
ダイヤ「地気。風土、気候、また動植物を育む大地の精気です」
千歌「お…ホウエン地方巡りっていうのにはちょっと合ってるかも!他は?」
ダイヤ「稚気。子どもっぽい様子を表す言葉です」
千歌「それはチカのことでしょ!」ビシッ
ルビィ「いやいいのそれで」
千歌「へへ、今のはちきとチカをかけた──」
ルビィ「いいから」
善子「てゆーか、なにこの企画。そもそも企画なの?」
ルビィ「タイトルコールしたの善子ちゃんのくせに…」
282名無しで叶える物語(SB-Android)2019/08/20(火) 18:52:41.80ID:J6FCaz/y
ドラマCDばりにルビィちゃんのツッコミが冴えわたるぜ……!
283>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/20(火) 18:57:55.81ID:KHgiyj3Y
ダイヤ「要は、気を抜けない戦いの連続も一段落ついたということで、ここらで少しばかり小休止を挟んでもよいのではないかということですわ」
ルビィ「うん、いいと思う。ジムリーダーさんは逃げないしね」
千歌「さんせー!」
善子「せっかくジム戦だと思ったのに…ま、いいけど。好きにしなさいよ」
千歌「じゃーまずどこから行こっか?」
ルビィ「もう行けるけどまだ行ってないってところ、実は結構あるんだよね」
ダイヤ「そうなのですか?」
ルビィ「サファリゾーンに行ってないでしょ、ニューキンセツと…シーキンセツにもまだ行ってないし、浅瀬の洞穴も後回しにしちゃったよね」
善子「細かいとこだと、石の洞窟の奥とか119番道路の橋の向こうとかもね」
千歌「お~!どこがどこか全然わかんないけどいっぱいあるね!」
ダイヤ「ここがおくりび山であることを考えると、一番近いのはサファリゾーンですか。園のポケモンを捕まえるかどうかは置いておいて、覗きにいくのもいいですわね」
284>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/20(火) 19:03:01.76ID:KHgiyj3Y
千歌「じゃーまずは近いサファリゾーンに行こーっ!」
ダイヤ「ええ。それではさっそく──って、ああ…!」
千歌「どうしたの、ダイヤさん!」
ダイヤ「頑張って山を登ってきたもくたんちゃんが、ここに来て『もう歩けない』と言っていますわ!」
千歌「そ、そんなあ…!」
ダイヤ「無理もありません。ミシロタウンを旅立ってからこの方、ご自身の身体ひとつと自転車、時にハギおじいさまの船、なみのりでかずおさんやぶっぶさん、あくあしっぷさん、ルビィ♡♡♡のそらをとぶの力を借りながら長旅を歩んできたのですから。脚はパンパン、息はふうふうでも仕方がないことでしょう」
ルビィ「脚はパンパン息はふうふう」
善子「身体ひとつと、多くない…?」
285>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/20(火) 19:07:01.40ID:KHgiyj3Y
ダイヤ「こうして自分の部屋で座し北へ南へと指示を出すばかりのわたくしが、どうしてこれ以上もくたんちゃんに無理をさせられましょうか!」
千歌「でも、でもぉ…!そんなこと言ったらもう旅を続けられなくなっちゃうよ!おくりび山からも出られないし、ここでみんなでヨマワルになっちゃう…!」
ダイヤ「しかし生憎ルビィ♡♡♡には休暇を与えているところですし、わたくしの手元にはそらをとぶことができる方もおらず、もくたんちゃんが歩けないとあっては他に取れる手段が──」
ルビィ「あ、歩きつかれて困ったな!自転車こぐのもやだもんな!そんなあなたに朗報です!」
ダイヤ「る、ルビィ…!?」
善子「今回そんなあなたにお勧めしたいのが、こちら!むげんのふえ!」
千歌「よ、善子ちゃんまで…って、」
ダイちか「「むげんのふえ?」」
286名無しで叶える物語(SB-Android)2019/08/20(火) 19:08:57.39ID:J6FCaz/y
【コメント】浦の星女学院購買部始まった
287>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/20(火) 19:14:21.17ID:KHgiyj3Y
千歌「むげんのふえって、ダイゴさんから引き継いだ、あのどうぐ?」
ダイヤ「頂いたっきり、カバンにしまっていましたが、これが一体…」
【コメント】浦の星女学院購買部始まった
ルビィ「取り出したるのはむげんのふえ、こいつぁ世にも奇妙な笛でさあ!」
善子「笛の嗜みいりゃあせん、咥えて一息ピーヒョロリ!」
ルビィ「お山にいようが小島にいようが、吹いてみやしょうピーヒョロリ!」
善子「音色に誘われやって来たるは、」
ダイヤ「や…やって来たるは…?」ゴクリ…
善子「……そいつぁ言えねえ明かせねえ!知りたきゃ自分で鳴らしてごらんよその笛を!」
千歌「善子ちゃん!知ってるなら意地悪しないで教えてよ!」
ルビィ「千歌ちゃん、台本だからね」
ルビィ「そいじゃあーしらはこの辺で!」
善子「咥えて一息ピーヒョロリ!次の迷い子はいずこかな」
ルビィ「ピーヒョロリったらピーヒョロリ…」(フェードアウト)
288名無しで叶える物語(SB-Android)2019/08/20(火) 19:15:53.30ID:J6FCaz/y
【コメント】ホテルオハラグループの提供でお送りしたのかな……?
289>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/20(火) 19:19:34.99ID:KHgiyj3Y
ダイヤ「な、なんだったのでしょうか…今の方々は…」
千歌「歩いて来て歩いて帰ってく感じだったけど、わざわざおくりび山のてっぺんまで…過酷な職務内容だね…」
【コメント】ホテルオハラグループの提供でお送りしたのかな……?
千歌「鞠莉ちゃんとこはブラック企業。はっきりわかんのだ」
ダイヤ「ですが、この状況を打開する策は、奇しくもわたくし達の手の中にあったようですわね」カチカチ
→むげんのふえ
千歌「これが、むげんのふえ…!」
『どこに いても ラティオスや ラティアスを 呼び寄せることが できる 笛』
千歌「す、すげえ効果なのだ!」
ダイヤ「すげえ高価そうですしね」
────从*・ヮ・§────!
ダイヤ「今のはあなたを呼び出したくてわざと言いました」
290>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/20(火) 19:23:24.70ID:KHgiyj3Y
千歌「ラティアスとラティオスは知ってるよ!映画観にいったもん!」
ダイヤ「映画ですか?」
千歌「ダイヤさん知らないの、ポケモンって毎年映画やってるんだよ」
ダイヤ「ほう。もくたんちゃんが主人公ですか?」
千歌「もくたんちゃんは出てきたことないかな」
ダイヤ「そう…」シュン
善子「とりあえず使ってみたら?むげんのふえ」ニュ
ルビィ「おねいちゃん好きだと思うよ、おおぞらをとぶ」ニュ
ダイヤ「お帰りなさい」
千歌「いい感じでした!」パチパチパチ
ダイヤ「おおぞらをとぶ…なんと素敵な響きでしょうか。鞄の肥やしにしていいようなどうぐではなさそうだし、さっそく使ってみるとしましょう」
千歌「わーい!」ワクワク
291>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/20(火) 19:27:25.66ID:KHgiyj3Y
ダイヤ カチ
『もくたんは むげんのふえを 吹いた!』
ダイちか ワクワク…
ラティオス ヒュァァーーーンッ
ダイヤ「ら、ラティオスさんが!」
千歌「飛んできた!」
ダイヤ「飛んできて──」
もくたん バッ
千歌「もくたんちゃんが飛び乗ったーー!」
ダイヤ「格好いいですわ!ねえ善子さん、ルビィ、」
善子「まだよ!もくたんから目を離さないで!」
ダイヤ「え、え…!?」
292>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/20(火) 19:31:43.92ID:KHgiyj3Y
もくたん on
ラティオス キィィィィン…
ダイヤ「こ──この輝きは…!」
ズズゥッ ウォォオオァァッ
千歌「ゲンシカイキしたーーーっっ!!」
ダイヤ ブッブーーーッ バタッ
ルビィ「うわー!あんまりのかっこよさにおねいちゃんが鼻血ふいて倒れたー!」
善子「まじかこの姉!」
ルビィ「ティッシュティッシュ!」バタバタ
善子「やばいやばいカーペットに着く!この気持ちよくて水をよく吸いそうなカーペットに!」バタバタ
千歌「かっけー…!」ソッ…
ダイヤ「ち、千歌さん…おそらく、おそらくですが…この場合はゲンシカイキではなく、メガシンカだと…思い、ます…わ…」
ルビィ「おねいちゃん!意外と冷静!」
ダイヤ「あとDSから手を離しなさい…もくたんちゃんとおおぞらをとぶのは、絶対に…この、わたくし…」ガッ
千歌「くっ、ばれた…!」
善子「案外余裕ありそうねこの人」
293>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/20(火) 19:33:52.06ID:KHgiyj3Y
むげんのふえ吹くだけでこんな大騒ぎになるとは…
明日からチキチキホウエン地方巡りの旅を開始します
どこからでもよいですか?
回る順番などご要望があれば。
294名無しで叶える物語(SB-Android)2019/08/20(火) 19:47:05.15ID:J6FCaz/y
おつー。未プレイ組なので特に要望なし。
千歌ちゃんダイヤさんが楽しそうすぎて完全にやりたくなってんじゃん。
295名無しで叶える物語(あら)2019/08/20(火) 21:13:11.59ID:iQA8gmja
真ん中くらいにキンセツでホラー体験してほしいかなぁって
296名無しで叶える物語(もんじゃ)2019/08/20(火) 21:14:35.95ID:fIbwGh1o
レジ系もやっちゃいます?
本編戻れるのいつになるかわかったもんじゃないけど
297>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2019/08/20(火) 21:24:08.13ID:9sBFTIib
レジ系ですかー
書きたいのは書きたいけど、捕獲イベントってそんなにパターン生めなさそうなので面白くならないんじゃないかと思ってるんですよね
せっかくORASは伝説祭りなのでたくさんの伝説と会ってはほしいけど…
あとジーランスとホエルオー捕まえないといけませんしね
298名無しで叶える物語(ぎょうざ)2019/08/20(火) 21:26:27.69ID:SFbKh0n1
エピソードデルタだけでいいんじゃないかなあ
299名無しで叶える物語(もんじゃ)2019/08/20(火) 21:59:24.15ID:fIbwGh1o
捕獲シーンはグラードンみたいじゃなくてもいいけど謎解きしてるダイヤさんは見たいなーって思って
300>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/21(水) 05:46:05.65ID:NFwY3T2G
ダイヤ「ご覧ください、千歌さん!眼下にはホウエン地方の広大な景色が贅沢に広がり、その中を自由に飛び回ることができますわ!」
千歌「ねーずるいー!チカもやらせてー!」グイグイ
ダイヤ「千歌さんに任せたら墜落しそうなんですもの…」
千歌「しないよーー!内浦の船頭と呼ばれたチカの腕を見せるときだよ!」
ダイヤ「船ではありませんか!」
善子「おおぞらをとぶだけであと一時間は遊んでいられそうね、この人達」
ルビィ「うん。ルビィもそう思うけど、そろそろ進めない?もうよくない?」
301>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/21(水) 06:01:31.98ID:NFwY3T2G
ダイヤ「さて、どこへ行きましょうか。ラティオスさんの力をお借りすれば、近場のサファリゾーンに限らずとも、北はハジツゲタウンに南はムロタウンまで自由自在に行き放題ですわよ」
善子「そんなこと言われたっけ?」
ダイヤ「え?」
善子「いつでもどこでも呼べるとは書いてあったけど、何度でも呼べるとは書いてなかったでしょ」
ダイヤ「え、あ、そ、そういえば──」
ルビィ「だからなんでそうゆういじわるばっかりゆうの、善子ちゃんは!」ペシ
ダイヤ「まーた嘘ですかァ!あなたは!」
善子「ノット嘘、からかっただけよ」
千歌「じゃーしょーがないね!」
302>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/21(水) 06:05:15.43ID:NFwY3T2G
ムロタウン
善子「というわけで最初に来るのはここなのね」
ダイヤ「旅で訪れた順番を意識してみました」
千歌「あ、チカここ知ってる。かくとうタイプのジムのとこでしょ」
ルビィ「ゅ。そっか、千歌ちゃんRSEはちょっとやったんだっけ」
ダイヤ「るびさふぁ?」
善子「オメガじゃなかった頃のルビーのことよ」
千歌「うん、ちょっとだけやってた~。この辺まではやったんだと思う」
ルビィ「最初だれ選んだの?」
千歌「誰だっけなー。みずタイプのやつ、名前なんだっけ」
ルビィ「ミズゴロウさん!」
千歌「たぶんそれ!」
善子「…最初は当然ミズゴロウデッショー」
ダイヤ「…………!?」バッ
善子「~♪」ヒューヒュー
303>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/21(水) 06:08:46.58ID:NFwY3T2G
石の洞窟、壁画の前
千歌「うわー、すご…!」
ダイヤ「ここで初めてダイゴさんとお会いしたのですよね。なんだか歯切れの悪い去り際だったけれど、きっとまた会えますわよね…」
善子「…」
千歌「ねーダイヤさん、これなにが描いてあるのかな?」
ダイヤ「え、ああ、これはね。グラードンさんと、対になるカイオーガ、そして二匹を治めるレックウザ──だったかしら。その三匹を描いた壁画だそうよ」
千歌「へ~!」
ルビィ「…善子ちゃん?」
善子「ん、なに?」
ルビィ「どうかした?かな、って」
善子「さすが、なんやかんや目敏いわね」
304>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/21(水) 06:12:55.38ID:NFwY3T2G
善子「自分でも言ってたけど、ダイヤってダイゴのことあんまりよく思ってなかったわよね」
ルビィ「あー…おつかいが連続したからだっけ」
善子「イヤな奴として描かれてたわけでもないし、まあ単純にダイヤがゲーム慣れしてなかったからこその受け取り方だったんだろうけどさ」
ルビィ「うん」
善子「ライバル──あああああも、嫌がらせみたいに変な名前に仕立て上げたりして、しばらくは会うたびに噛み付いてる感じだったけど…」
ルビィ「…あ~」
ルビィ「そうだね、最近は信頼してるみたいだもんね」ニヤニヤ
善子「腹立つわね。なにそのカオ」
ルビィ「わかってるくせに~」
ルビィ「善子ちゃん、ダイゴさんとかあああああさんにちょっぴり嫉妬してるんでしょ」
善子「…うっさい」プイ
305>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/21(水) 06:16:04.07ID:NFwY3T2G
善子「だってさ、オメガルビー始めたばっかりのときは、画面放ったらかしで私に電話して訊いてきたりしてたのにさ」
善子「どんどん知識も身につけていっちゃうし、頭いいからなんでも自分で推測して進めていっちゃうし、もう私の助言なんか──一つもいらないみたいじゃない」
善子「グラードン戦だって、誰も瀕死に追い込むことなく乗り切っちゃうし」
善子「…まさか過ぎるわよ」ムスー
ルビィ「よしよし。善子ちゃんよしよし」
善子「ばかにしてる?」
ルビィ「してないよ。善子ちゃんかわいいなあって思って」
306>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/21(水) 06:20:57.78ID:NFwY3T2G
ルビィ「前にね、鞠莉ちゃんがゆってたの」
ルビィ「善子ちゃんはおねいちゃんのことを好きになり過ぎちゃった、って」
ルビィ「そのせいで、思い切って踏み込むことができなくなっちゃってる、って」
善子「…なにそれ知らない」
ルビィ「うふふ。今、ルビィその言葉の意味がよくわかっちゃった」
善子「なによ。教えなさいよ」
ルビィ「えー、やだ~」
善子「なんなのよ、この子はっ!」ウリウリ
ルビィ「きゃー!やーめーてーよ~~~!」
ダイヤ「善子さん、ルビィ。なにを二人だけで騒いでいるのですか?」ム
ルビィ「…おねいちゃんのこと、もっともっとちゃんと見てあげて」
307>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/21(水) 06:27:02.11ID:NFwY3T2G
ルビィ「善子ちゃんのこと頼りにしてないなんて、全然そんなことないよ。あんまり質問したりしなくなったのも、そんな理由じゃない。逆だよ」
善子「逆?」
ルビィ「おねいちゃんはね、自分一人でもちゃんとゲームできるんだってところ、善子ちゃんに見せたいんだよ」
ルビィ「善子ちゃんとかゲームをよくする人からしたら当然みたいなことを何回もきいちゃうの、申し訳ないとか思っちゃうんだよ」
ルビィ「自分も善子ちゃんくらいゲームできるんだって、おんなじ位置に立てるんだって、ちょっぴり背伸びしてるんだよ」
善子「そんな、勉強でも運動でもないのに…」
ルビィ「だっておねいちゃんは、黒澤ダイヤだから」
善子「…!」
ルビィ「みんながゲームしたりテレビ観たりしてたとき、おねいちゃんはずっと勉強して、踊りやって、お琴を弾いてたから」
ルビィ「おねいちゃんにとっては、ゲームのことなんでも知ってて、一つ聞いたら答えと豆知識と聞いてもない三つくらいを余計に返してくれる善子ちゃんのことが、先生みたいに思えるんだよ。きっと」
ルビィ「だからね」
308>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/21(水) 06:34:25.38ID:NFwY3T2G
──ダイヤ『これはいわゆる「ぬるげー」というやつなのでは』
──ダイヤ『これが、対戦…!』
──ダイヤ『オーバーキル、となることを、どうかご容赦くださいな』
──ダイヤ『ぱわーばらんすが崩れてしまいますわ!』ドヤァァッ
ルビィ「おねいちゃんの初めてのゲームは──オメガルビーは、ずっと善子ちゃんと一緒にプレイしてるようなものなんだよ」
ルビィ「ほら」
善子「!」
千歌「ねーダイヤさん、チカは自転車に乗れるようになったの二年生の頃なんだよ!早いでしょー」クイクイ
ダイヤ ジー…
ルビィ「かまってほしい、ってよ」
善子「…っ」//
309>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/21(水) 06:38:34.68ID:NFwY3T2G
善子「なんなのよ、ほんとにもう…どいつもこいつも…」
ルビィ「え、ルビィも?」
善子「あんたも!…一人だけ大人になっちゃってさ」
善子「もー、なにやってんのよ!降りた先でも自転車使うんだからまだ乗ったままでいいの!」
ダイヤ「だって洞窟の中で自転車に乗るなんて危ないではありませんか。もくたんちゃんが転んで怪我でもしたら…」
善子「ダイヤじゃないんだからそう簡単に転んだりしないわよ、もくたんは!」
ダイヤ「んまーっ!誰がいつ転んだというのですか!」
千歌「ダイヤさん左ステップ苦手だよね、よく転ぶじゃん」
ダイヤ「千歌さん!!」
ワイワイ…
ルビィ「うふふ…♪」
ルビィ「ねーえ、ルビィもまぜてーっ!」ムギューッ
ダイヤ「きゃあっ!ほらもう手元が狂ってズバットさんが出てきたじゃない!」
ルビィ「関係ないでしょ~~~」
310>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/21(水) 06:44:39.59ID:NFwY3T2G
105番水道
もくたん(なみのりの姿) スイー
ダイヤ「ここを北上するとトウカシティの辺りに出るのよね、きっと」
ルビィ「そうだね」
ダイヤ「やっとハギおじいさまのお世話にならず、トウカシティとムロタウンを行き来できるようになって…よかったですわ」
千歌「ダイヤさん、島があるよ」
善子「!」
ダイヤ「あら本当。立ち寄ってみましょうか」カチ
ダイヤ「やはり船で一息に運んでいただくばかりでは気づけないことも多いのね」
ルビィ「ここ…」
善子「…そうね」
311>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/21(水) 06:49:41.46ID:NFwY3T2G
小島の横穴
ダイヤ「ん…なにもない、わね」
千歌「ほんとだー、広いだけだね」
ダイヤ「…この壁、なにか書いてあるような」カチ
千歌「なにこれ」
ダイヤ「点字ね…」
千歌「なんて書いてあるの?」
ダイヤ「『このまま うごかず ふたつの ときを まて』…だそうよ」
ルビィ「え!?」
ダイヤ ビクッ
善子「読めるの!?」
ダイヤ「な、なんですか急に…点字くらい、それとわかればさして読むのが難しいものでもないでしょう…」
善子「あんたのお姉さん、ちょっとおかしいわよ…」
ルビィ「だっておねいちゃんは、黒澤ダイヤだから」
善子「最低な使い回ししてんじゃないわよ」
312>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/21(水) 06:52:27.03ID:NFwY3T2G
善子 (だけど)
ルビィ (だよね、確か)
千歌「どーゆー意味?」
ダイヤ「なにか、謎かけのようなものなのでしょうか」
千歌「ふたつのとき…?十時のおやつと三時のおやつみたいな?」
ダイヤ「幼児ではないのだから、千歌さんにおやつの時間は二度も必要ありません」
千歌「じゃーお昼抜くから!お願い!」
ダイヤ「より悪いでしょうが!」
313>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/21(水) 06:56:00.41ID:NFwY3T2G
再び105番水道
ダイヤ「結局なにもわかりませんでしたね」
千歌「お腹減っちゃったことくらいかな」
ダイヤ「…まあ、すっかりお昼を食べ損ねた感じはありますからね」
善子「私が来た時点でごはんにすればよかったじゃない」
ルビィ「来たとたん『ジム行こう』ってゆったの善子ちゃんでしょ」
ダイヤ「そして三人もいながら誰も頷かずおくりび山へ向かったのがわたくし達ですわ」
千歌「そこにチカ達の意見はなかったような…」
ルビィ「おねいちゃんが一人で行きたがったんだよね」
ダイヤ「なにを裏切ってますの!!」
314>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/21(水) 07:02:28.19ID:NFwY3T2G
104番道路
ダイヤ「あら、なんだか見覚えのある砂浜が」
千歌「トウカシティに着いたのかな?」
ダイヤ「ああ、そのようですわね。よく見たらあれはハギおじいさまのお家と船ですわ」
もくたん(陸地の姿) スタッ
千歌「とーちゃーく!」
ダイヤ「数名の海水浴の方々とポケモンバトルをした以外、特に新しい発見はありませんでしたね」
善子 (基本的に、小島の横穴がある場所、だからねあのマップ──とはまだ言えないけど)
ルビィ (海水浴の人達かなあ、あれ…)
ダイヤ「ここからはよく知る場所ですし、再び大空の旅と洒落込むことにしましょうか」
千歌「!」
千歌「つ、次こそチカがもくティオスちゃんと──」
善子「混ざってる混ざってる」
ダイヤ「ハギおじいさまにご挨拶してから、ね♡」カチカチ
千歌「んむ~~~~~っ!」
315>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/21(水) 07:04:51.50ID:NFwY3T2G
次はニューキンセツとシーキンセツ辺りですかね
ちなみにグラードン戦は終わったもののオダマキ博士と話していないので、全国図鑑にパワーアップはしていません
(これ以上ポケモンが増えると収拾つかなくなりそうだなと思ってる部分もあります)
解放したければコメントなりで誘導してください
316>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/21(水) 18:46:32.63ID:NFwY3T2G
キンセツシティ
もくたん ズザァッ
ダイヤ「このね、着地が格好いいのです。わずかに慣性を残してこう、ザーって」
千歌「もくたんちゃん運動神経はんぱないよね」
ダイヤ「鍛えていますから」ムフー
千歌「チカも練習しよ!」
ダイヤ「危ないからおやめなさいな」
ダイヤ「ところで、ニューキンセツと言いましたか。それは一体どこにあるのですか?」
善子「んー…あ、あの人に聞いたらわかるんじゃない?」
ダイヤ「あれは…テッセンさん!?」
テッセン ウーン…
317>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/21(水) 18:55:54.07ID:NFwY3T2G
テッセン『うーん…しかし、わしが離れるわけにはいかんしなあ…』
ダイヤ「て、テッセンさん!お久し振りでございます、もくたんですわ!」カチ
テッセン『…ん?おまえさんは…』
テッセン『おお、いつぞやの元気な挑戦者じゃないか!もくたんと言ったかな』
ダイヤ「ええ。その節は大変お世話になりました」ペコ
ダイヤ「時に、なにかお困りのように見えましたが、どうかなさったのですか?ジムを離れてこんなところに…」
テッセン『ふむ。おまえさんなら任せられるかもしれんな』
ダイヤ「はい?」
テッセン『なあ、もくたん。実は頼みたいことがあってな、わしの家まで来てくれんか』
ダイヤ「は?ええ、構いませんが…」
テッセン『わしの家はこのキンセツヒルズの二階にある!エレベータに乗れるようにしておくから、時間ができたら寄ってくれい!』スタスタ…
ダイヤ「あ、え、テッセンさん!」
ダイヤ「…ここでは言えないようなことなのかしら。とりあえず、テッセンさんのお宅を探すとしましょう」カチカチ
318>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/21(水) 19:00:28.68ID:NFwY3T2G
ダイヤ「確か、キンセツヒルズの中には住人の方々しか立ち入ることができないとかで、エレベータにも乗れなかったのですよね」
千歌「乗れるよーになったのかな?」
ダイヤ「テッセンさんがなにか権限を操作してくださったのかしらね…」カチ
『ピピピ!オキャクサマハ もくたんサマ!コノ エレベータヲ ゴリヨウ イタダケマス!』
千歌「わあ!エレベータがしゃべったー!」
ダイヤ「い、一体なにをもって認識されたのか不明ですが…」
エレベータ ウィン
ダイヤ「乗れるようにはなったみたいね」
千歌「高級マンションの中にはいれるなんてお金持ちみたいだね!」
善子 (黒澤さんは普通にお金持ちだと思うけど。ま、関係ないか)
ルビィ (なんか変なこと考えてそうな表情だなあ)
319>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/21(水) 19:05:26.55ID:NFwY3T2G
チン
もくたん トコ…
千歌「お部屋がいっぱいあるね~」
ダイヤ「ほう…」
ダイヤ「テッセンさんのお部屋が何号室なのか、聞いておくべきでしたわね…」
千歌「いーじゃん!かたっぱしから入ってみようよ!」
ダイヤ「ま!知らない人が突然家に入ってきたら驚くでしょうが!」
善子「これまでも散々無断で民家に入ってきたじゃない」
ダイヤ「はっ!そういえば…!」
ルビィ「いやでも、うん、こんな風にマンションの廊下みたいになってたら入りづらいって感じるの、よくわかる。入るけど」
善子「表札見てみなさいよ、表札」
ダイヤ「ああそうか、表札を見ていけば中に入らずとも部屋の主がわかる──」カチ
『1号室 ろーてんしょんばばあの家』
ダイヤ「表札いたずらされていますが!?」
320>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/21(水) 19:07:36.79ID:NFwY3T2G
ルビィ「おねいちゃん。1号室にはろーてんしょんばばあが住んでるんだよ。いたずらされてるわけじゃないよ」
ダイヤ「我が家の表札を『ろーてんしょんばばあの家』と掲げる人がいるものですか!常識的にお考えなさいな!」
善子「試しに2号室の表札も見てみてよ」
ダイヤ「まさかこっちにもいたずらが…」カチ
『2号室 リボン小町の家』
ダイヤ「やや洒落ついている!!」