【安価SS】黒澤ダイヤの実況 激闘!グラードン戦編 10

488>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/29() 19:30:11.26ID:QnCBSZwC

果南「そんなことよりマリアナのターンだよ」

ダイヤ「随分タイムラグがありましたね」

ルビィ「跳躍時間がとんでもないみたいな現象でしょ(適当)

【コメント】申し訳程度の水g人間アピール

果南「あ。引き続きカメラ止めといてもらっていいですか?ちょっとしばかなきゃいけない用事が」

ルビィ「そうゆう制度ないんでだいじょうぶです」

ダイヤ「先の展開はよ」

果南 コホン

果南「ゲンシグラードンはほのお、じめんタイプ。対するマリアナはみずタイプだよ?よく交換せずに居座ったね」

ダイヤ「は」

ダイヤ「ふ…果南さん、まさかとは思いますが…ご存知でないのですか?」

果南「うん?なにをかなん?」

ダイヤ「まマさんは確かにみずタイプのわざを浴びれば尋常ではないダメージを受けるでしょう。──浴びれば、ね」

果南「…ふうん?」

 

489>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/29() 19:36:32.70ID:QnCBSZwC

ダイヤ「ポケモンの知識がどれだけ豊富なのかは知りませんが、肝心要の一点が抜けていてはお話になりませんわよ」

ダイヤ「ご存知ないというのならば教えて差し上げましょう」

ダイヤ「このまマさんの前では、いかなるみずタイプのわざも蒸発して届くことがない──」

ルビィ ギュッ…

『マリアナの アクアテール!』

『こうかは ばつぐんだ!』

ダイヤ「──の、で…す………」

ダイヤ「…………ぇ…」

まりのママ『…』

果南「結構効いたように、私には見えるけどねえ」


マリアナ残り体力:29.4%(オボンのみ発動後)
まりのママ残り体力:21.1%

 

490>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/29() 19:42:06.47ID:QnCBSZwC

ダイヤ「な、ぜ…」

まりのママ『…』ピコン…ピコン…

ダイヤ「なぜ…!?」

まりのママ『…』ピコン…ピコン…ピコン…

ダイヤ「──なぜなのですかッ!?」

ダイヤ「だってまマさんはとくせい『おわりのだいち』があって、あのときも!」

──『相手の ホエルコの みずのはどう!』

──『こうかが ないようだ…』

ダイヤ「あのときも!」

──『相手の ペリッパーの しおみず!』

──『こうかが ないようだ…』

ダイヤ「あのときだって…っ!!」

ダイヤ「一番の弱点であるみずわざを浴びたことなど、今まで一度だってないのに…ッ」

果南「ダイヤ」

 

491名無しで叶える物語(SIM)2019/08/29() 19:46:22.81ID:a1IeJy1o

アクアジェットありそう

 

492>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/29() 19:47:08.96ID:QnCBSZwC

ダイヤ「果南、さん…!」キッ

果南「睨まないでよ。私がちゃんと教えるから、」

ダイヤ「あなたが…あなたがなにかいらぬことをしたのですか…!」

果南「そうじゃないよ。これは純粋な知識の問題で、」

ダイヤ「まマさんのとくせいをなかったことにするようなッ、余計ななにかを──」

果南「いいから聞きなってば!」

ダイヤ「…っ」ビクッ

ルビィ「か、果南ちゃん…」

 

493>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/29() 19:52:39.19ID:QnCBSZwC

果南「まりのママがピンチになったのは、ダイヤが勘違いしてたからだよ。正しくない知識を盲信してたからだよ」

果南「それをさ、教えてあげるって言ってるんじゃん」

ダイヤ「果南さん…」

ダイヤ「いえ、そんな、わたくしは…だって、きちんとまマさんのとくせいを理解して…」

果南「ダイヤ。ポケモンバトルは一匹でやってるんじゃない。相手と二匹でやってるんだよ」

果南「レートで鳴らした私だって、普段あんまり見ないポケモンのとくせい一つを勘違いしてたせいで流れを全部持っていかれて、そのまま惨敗することだってある」

果南「ダイヤ、ゴルダックのとくせいがなんなのか、言える?」

ダイヤ「そ、れは…言えませんが…わたくしはゴルダックを捕まえたことがない、見たのも今この場が初めてのことで…」

果南「ゴルダックに交代したときさ、ちゃんと表示されたじゃん。とくせい」

ダイヤ「え…」

──『マリアナの ノーてんき!』

──『天気の 影響が なくなった!』

ダイヤ「…あ…!」ハッ

 

494名無しで叶える物語(SIM)2019/08/29() 19:56:04.04ID:a1IeJy1o

この果南ちゃん彼女に暴力振るいそう、やはり水g

 

495>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/29() 19:59:21.05ID:QnCBSZwC

果南「あのときダイヤは私のチマチマした戦術にイライラしててよく見てなかったみたいだけど、ちゃんと表示されてたでしょ。冷静になって考えれば、気づけたはずでしょ」

果南「天気の影響がなくなるってのが、どういうことかってことくらいさ」

ダイヤ「天気の影響がなくなる…」

──『まりのママの おわりのだいち!』

──『日差しが とても 強くなった!』

ダイヤ「…大日照状態ではなくなっていた、というの…?マリアナさんが戦闘の場に立った、あのときから…」

果南「そうだね」コク

果南「だからふんえんはいつもほどのバカみたいな火力が出なかったし、アクアテールは蒸発なんかせずにあたったんだ」

ダイヤ「………!」

──『まりのママの ふんえん!』ブオオボオオッ

──『こうかは いまひとつの ようだ…』

──ダイヤ (効果今一つとは言え、まマさんの攻撃をここまで耐えるなんて…)

ダイヤ「あそこですでに、その片鱗は見えていた…」

 

496>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/29() 20:11:11.66ID:QnCBSZwC

果南「ここまではなんとか進んでこられたみたいだけど、ここから先は──もっと強い相手がどんどん出てくるんだよ」

果南「とくせい、わざ、フィールド効果、天候、色んなものに目一杯気を配ってないと、どこからどんな形で刺されるかわからない」

果南「そういう戦いに、ダイヤは踏み出そうとしてる──大切な仲間達を連れていこうとしてるんだよ」

果南「まだまだダイヤはポケモントレーナーとして未熟なんだから。少しだって慢心しないで、一つひとつ、確かめながら戦っていかなくちゃ」

果南「大切な仲間達を、傷つけたくないんでしょ?」

ダイヤ「────はい…」

果南「ん、よし。そんじゃバトルの続きやろっか!まだまだ始まったばっかり、楽しまないとね!」

ルビィ「かなんちゃん…」

果南「ね、ルビィ。こういうことが伝えたかったんだよね、ダイヤに」

ルビィ「…………」

果南「あれ、ルビィ?」

ルビィ「かなんちゃん──こわかったああああああっ!!」

果南「──へ…!?」

 

497>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/29() 20:17:48.13ID:QnCBSZwC

ルビィ「あんな!あんな怖い言い方しなくっていいでしょ!おっきな声ださなくっていいでしょ!」ポコポコ

果南「わ、や、でも伝えたかったのは…」

ルビィ「そーだよ合ってるよ!ゆってくれたことは全部合ってるー!でもあんな怖くゆわなくていーじゃんってーー!」ポコポコ

果南「そ、怖かった?ごめ、そんなつもり…ちょ、叩くのやめれば…」

ルビィ「んーーっ!んーーっ!」ポコポコ

果南「だ、ダイヤ…ルビィを…」

ダイヤ プルプルプル…(涙目)

果南 ギョッ

ダイヤ「わたくしもっ、ルビィにっ、同意見、ですっ!」ボコッ

ダイヤ「果南さんのお気持ちはわかるしっ、叱咤激励をしてくださったことに感謝もしますがっ、それでもっ、言い方っ、こわ、過ぎますからぁっ!」ボコッボコッ

果南「ちょ、痛っ、ダイヤは割としゃれにならない!体格!ルビィとの体格差を考えて!」

ルビィ「んーーーーっ!!」ポコポコ

ダイヤ「ん~~~~っ!!」ボコボコ

果南「わかっ、わかったから二人とも、謝るって、ちょ、」

果南「叩くのやめぇ~~~~~~っ!」

 

498>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/29() 20:19:22.44ID:QnCBSZwC

1.あやしいひかり
2.
果南が怖くなり過ぎたこと
上記二点、すみませんでした…明日に続きます

 

499名無しで叶える物語(SIM)2019/08/29() 20:29:52.83ID:a4MEQdST

いちおつ。果南ちゃんもそらいらっとするよ。しゃーない。

ゴルダックはサンムーンの大会かなんかでも大活躍してたよね。友達のポケ廃がすげー興奮してた。

 

500>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/30() 06:14:47.83ID:zlm/4VpQ

※ みんな落ち着きました。


ルビィ「パーティはまだおたがいに三匹とも生き残ってる。体力の減り方はまマさんとマリアナさんがそれぞれぎりぎり、クギバットさんがちょっぴり削れてるってところ」

ダイヤ「想定外の事態で驚き取り乱してしまったけれど、ここから…!ここから、きちんと積み重ねていって、果南さんとの勝負を制してみせるわ」

果南「ふふ、私は負けるつもりは一切ないからね。やってみなよ」

ダイヤ「ふんっ、そうやって憎まれ口を叩くのもわたくしを鼓舞するためなのでしょう」

果南「ありゃ、ばれちゃった」

ダイヤ「ありがたい配慮ですが、もう結構ですわ。元より果南さんが相手だからと手を抜くつもりも気を抜くつもりもありませんからね」

果南「そうだよね。そんじゃ、『廃人』と呼ばれることも多い私に──ダイヤの今の力、見せてみなよ!」

ダイヤ「言われずとも!」

ルビィ「よばれてるとかじゃなくて廃人さんでしょ」

 

501>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/30() 06:21:06.77ID:zlm/4VpQ

ダイヤ (まマさんにもみずわざが有効となってしまうのであれば、それほど脅威なこともない。幸い先の攻撃は耐えてくれたものの、次に同じ攻撃を受ければ倒れるのは必至──とは言え)

マリアナ『…』

まりのママ『…』

ダイヤ (この局面──)

ルビィ (っていうか、さらっと言ったけど、特化だんがいのつるぎ確定耐えって…)

ルビィ (まあ、ゴルダックを積極的に採用する一番の理由はゲンシグラードンメタのはずだもんね)

まりのママ『…』

ルビィ (体力はあと二割くらい。まさか一撃を耐えるためだけの調整なんかしてるはずないから、きっと次の手は──)

 

502>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/30() 06:27:37.60ID:zlm/4VpQ

ダイヤ (弱点のみずわざも、それは浴びてしまえばというお話)

──『まりのママの だんがいのつるぎ!』ズドドゴガァッ

──『マリアナの アクアテール!』

ダイヤ (まマさんの方が先に行動できる…はずなのだから、ここは信じて攻撃しましょう。しかし先の場面、安易にだんがいのつるぎを選択したのはまずかったわね)

ダイヤ (だんがいのつるぎは命中率85%)

──果南『ここでだんがいのつるぎが外れることに賭けるよりは、あそこで混乱自傷に賭ける方がいくらか分がいいでしょ?』

ダイヤ (大切な局面であればあるほど、外れてしまう可能性があるわざは避ける。幸い、じしんでも確実に倒しきれるところまで体力は減っているし、じしんは外れることがないわざなのだから)

ダイヤ「──勝負!」カチ

 

503>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/30() 06:36:36.91ID:zlm/4VpQ

果南「…ダイヤの手は、じしん」

ダイヤ「!」

果南「さっきのターンで先に動けることがわかったんだから、ここは命中安定のわざを選択。充分じしん圏内だしね」

ダイヤ「…クギバットさんへの、交代…」

果南「ん、それもなくはない選択肢なんだけどね。じしんを透かしたところでクロバットが一撃で倒せるか怪しいし、引かれちゃったら次いつ出てくるか読みづらくなる」

果南「ここではゲンシグラードンが居座ることを前提に、確実に処理しておくよ」

ダイヤ「ですが、すばやさはまマさんの方が高いはずでしょう。まさかじしんを耐える術をお持ちだとでも…?」

果南「これも、ダイヤに覚えておいてほしいことの一つ」カチ

ダイヤ (一体なにが…)

 

504>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/30() 06:39:50.02ID:zlm/4VpQ

『マリアナの アクアジェット!』

ダイヤ「!!」

ダイヤ「なっ、先に──」

『こうかは ばつぐんだ!』

ダイヤ「ま──まマさん…っ」

『まりのママは 倒れた!』

果南「こういう、必ず先手を取れるわざを先制わざって呼ぶんだけどさ」

ダイヤ「先制わざ…」

果南「でんこうせっかとか、よく見ない?」

ダイヤ「あ…見ます…!そう、なるほど、先制わざですか…」

果南「これが頭から抜けてると、今みたいなことが起こるんだ。すばやさで勝ってるからここで倒せるって思い込んでたら、思わぬ一撃を受けちゃうってことがね」

ダイヤ「くっ…肝に命じておくとしますわ…」

 

505>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/30() 06:45:07.32ID:zlm/4VpQ

ルビィ「果南ちゃん、このためにわざと…」

果南「お、さすがルビィ。よく気づいたね」

ダイヤ「なんですか?」

ルビィ「ゴルダックがゲンシグラードンを倒すなら、なみのりでいいんだよ」

果南「そう。なみのりなら、………(こっちが無振り、ゲンシグラードンが耐久極振りでも、有利な乱数で)…一撃で倒せる可能性が高い」

ルビィ (素人に配慮した物言い!この廃人…できる…!)

ダイヤ「それならばなぜなみのりではなくアクアテールとやらを……ああいえ、それこそがわたくしへの教えということなのですね」

果南「みずわざが通るのを知った上でまりのママが居座るかどうか怪しかったから、ちょっと怖かったけどね」

ダイヤ「まんまと思惑通りの動きをしてしまったということですか…」

 

506>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/30() 06:50:27.05ID:zlm/4VpQ

ダイヤ (相手はみずタイプのマリアナさん。となればここで出ていただくべきは当然──)

→りこちゃん♡ カチ…

ダイヤ (しかし、果南さんの控えにはクロバットがいる。それを思うと決して安全な選択ではないものの…)

『よしこ』

ダイヤ (よしこさんに代わっていただいたとしてもそれは同じこと。それ、ならば…)

もくたん『よくやった、まりのママ!いっておいで!りこちゃん♡!』

りこちゃん♡『ジュオオオゥッ!』

果南「三匹目はりこちゃん♡──だよね」

ダイヤ「一番信頼しているコですから」


マリアナ残り体力:29.4%

 

507>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/30() 06:57:16.68ID:zlm/4VpQ

ダイヤ (さて、ここですが)

ダイヤ (メガシンカは外せない選択として) カチ

ダイヤ (わざ…)

ダイヤ (順当に考えれば、マリアナさんに最もよく効くであろうリーフブレードですが…)

果南「…」

ダイヤ (相手は果南さん。これまで戦ってきた誰よりも知略と戦術と実力を備えた強敵──)

ダイヤ (──だったら!) カチ

ルビィ「!」

果南「ジュカインって結構速いんだよね。それがメガジュカインともなれば、ちょっとそこら辺のポケモンじゃ太刀打ちできないくらいに。マリアナじゃどう頑張っても上から行動することなんかできない──でも」

『カナンは マリアナを 引っ込めた!』

『カナンは クギバットを 繰り出してきた!』

果南「じゃーん、クギバットでした!」

ダイヤ「…」

果南「およ?驚かないの?」

 

508>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/30() 07:02:41.13ID:zlm/4VpQ

『りこちゃん♡の ジュカインナイトと もくたんの メガバングルが 反応した!』

ダイヤ「驚きませんとも」

もくたん ヒュバッ

キィィィィン…

ズズゥッ ウォォオオァァッ

ダイヤ「なぜならわたくしには──」

『りこちゃん♡は メガジュカインに メガシンカした!』

ルビィ (お姉ちゃんが…)

『りこちゃん♡の がんせきふうじ!』ズゴゴォッ

果南「!」

ダイヤ「それが『読めて』いましたから──!」

ルビィ (的確に読んだ…!!)

 

509>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/30() 07:12:19.07ID:zlm/4VpQ

ダイヤ「ここでわたくしが取る選択肢は、リーフブレードを撃つことが最有力候補だったはず」

ダイヤ「だからこそ、果南さんならばそれを『読んで』クギバットさんに交代すると思いましたわ。クギバットさんならば仮にわたくしがよしこさんへ交代したとしても、危なげなく対応することができるのですから」

果南「んー、やるねえ」ニヤリ

果南「すごいねダイヤ、さすがだよ。きちんとその一歩先を見据えて考えたところも含めてね」

ダイヤ「お誉めの言葉をありがとうございます。ですが、そう余裕をかましていられる状況ですか?」

果南「ん」

ダイヤ「言わずもがな、いわタイプのがんせきふうじはクギバットさんに──」

『こうかは ばつぐんだ!』

ダイヤ「ですが?」

果南「…だねえ」

 

510>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/30() 07:17:23.70ID:zlm/4VpQ

ダイヤ「加えてがんせきふうじには追加効果もある」

『クギバットの すばやさが 下がった!』

ダイヤ「これでご自慢のすばやさも掛け値なく機能するとはいかないでしょ──う──」

果南「でも、惜しいね」

クギバット『…』

果南「わざの威力が足りないよ」

ダイヤ「………!」

ルビィ (がんせきふうじは威力60。追加効果が優秀だし命中率もいわわざの中では安定してる、手としては最善だったけど…)

ルビィ (純粋な攻撃わざとして見ると、圧倒的に打点が低い…!)

果南「準速メガジュカイン抜き調整のうちのクギバットも、さすがにこの状態じゃメガりこちゃん♡すら抜けないと思うけど──さてさてこのダメージ」

果南「次のがんせきふうじで、クギバットを倒せるのかなん?」


クギバット残り体力:49.9%

 

511>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/30() 07:22:34.50ID:zlm/4VpQ

ダイヤ (威力が、足りない…!?)

──ダイヤ『しかし、やはりそろそろ皆さんの攻撃力が頭打ちになってきた感覚があるわね』

──ダイヤ『りこちゃん♡のメガドレイン然り、ようちゃんのニトロチャージ然り。タイプ一致という恩恵があるからまだよいものの、これから先の道程、わざの威力が悩みどころとなってきそうですね…』

ダイヤ (いつかふと気づいた課題に、その場ですぐに向き合っていれば…!)

果南「その表情は、準備不足に心当たりでもあるみたいだね」

ダイヤ「っ…」

果南「そう。こうなってからじゃ遅いんだ。準備不足は、そうだと気づいたときにはもう手後れなんだよ」

果南「威力が10高いわざに変えておけば、体力を回復するもちものを持たせておけば、すばやさにあと少しでも振っておけば」

果南「後悔先に立たず──って、そんなこと、ポケモンでさえなければ私がダイヤに言われるようなことだと思うけどさ」

果南「それでも諦めずに、取れる最善手を取り続けなよ。手持ちのポケモン達を窮地に追い込んでしまったトレーナーには、それしかできることがないんだから」

 

512>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/30() 07:28:57.96ID:zlm/4VpQ

『りこちゃん♡の がんせきふうじ!』ズゴゴォッ

『こうかは ばつぐんだ!』

『クギバットの すばやさが 下がった!』

果南「残念」

ダイヤ「くっ…!くううう…っ!」

果南「ダイヤはまだまだ強くなれるよ。ポケモンの痛みを一緒に感じることができるんだから、これから──まだまだ強く」

ダイヤ「り──りこちゃん♡!耐えて!耐えきって!ここさえ耐えればわたくし達が勝利できるのだから!」

果南「無理だよ──」

ダイヤ「りこちゃん♡!愛しています!愛していますわっ、だから──だからなんとかここだけ──」

『クギバットの アクロバット!』

『こうかは ばつぐんだ!』

果南「B極振りでやっと乱数の、オーバーキルだからね…!」

『りこちゃん♡は 倒れた!』

ダイヤ「ぁ…ぁぁあ…っ」

ルビィ (え…えげつない…!!)


クギバット残り体力:8.2%

 

514名無しで叶える物語(SIM)2019/08/30() 09:34:10.01ID:WzhXRoY7

おつ!

【コメント】果南ちゃんがかしこそう……しんじられない光景ずら……

 

515名無しで叶える物語(光)2019/08/30() 10:00:13.78ID:T5ZaNc4t

【コメント】ダイヤ…私たち、もっと強くなろう!

 

519名無しで叶える物語(SIM)2019/08/30() 15:46:38.66ID:WzhXRoY7

【コメント】2連敗からの3人抜きなんてポケモンではよくあること!あきらめたらだめ!!

 

520>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/30() 19:12:50.35ID:zlm/4VpQ

ダイヤ カチ…

→よしこ

ダイヤ (わたくしの元に残っているのは、よしこさんただお一人。体力こそ万全と言えど、果南さんの元には強敵クロバットに加え、二匹ものポケモンがいる)

ダイヤ (これで、どうすれば…!) グッ…

ルビィ「…おねいちゃん、」

【コメント】2連敗からの3人抜きなんてポケモンではよくあること!あきらめたらだめ!!

ダイヤ「!」

ダイヤ「そう──そうよね」

ダイヤ「これくらいのピンチ、これまでだって何度かあったはずでしょう。そしてそのたびに、みんなで力を合わせて乗り越えてきたのだから」

ダイヤ「この程度を窮地とも死地とも、わたくし達は思わない…!」

ダイヤ「お行きなさいな──」カチ

もくたん『よくやった、りこちゃん♡!いっておいで!よしこ!』

ダイヤ「よしこさん!」

よしこ『グーゲェッ!』

 

521>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/30() 19:19:16.91ID:zlm/4VpQ

【コメント】ダイヤ…私たち、もっと強くなろう!

ダイヤ「もくたんちゃん…!」

果南「…」

果南「えっもくたん…?」

ルビィ「果南ちゃん」ポン

果南「るび…」

ルビィ フルフル

果南「ルビィ…」

ダイヤ「幸い、果南さんの手の内はここまでに全て見えているのだから。クギバットさん、マリアナさん、そしてかげむしゃさん」

ダイヤ「この三匹をよしこさんで倒すだけ。ただ、それだけのこと」

ダイヤ スゥ…

ダイヤ「──よし!」

 

522>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/30() 19:22:46.22ID:zlm/4VpQ

果南「いい目になったね」

ダイヤ「おかげさまで。まだまだ諦めるつもりなど、毛頭ありませんから」

果南「ふふ…いいね。楽しみだよ」

ダイヤ「最後の1ターンまで油断せぬようにと、僭越ながら忠告させていただきますわ」

果南「ありがと」

ルビィ (バトルものっぽい──!)

果南「ここまでの健闘を讃えて華を持たせたいって気持ちは私にもあるんだけどさ、ま…ダイヤがそんなの喜ぶわけないし、今回はそういうわけにもいかないんだよね。頼まれ事だし」

ダイヤ「ええ結構。持たされた華などわたくし達には不要ですわ。勝利は自ら掴み取りにいきます」

果南「ん」コク

果南「そんじゃ遠慮なく、最後まで手を抜くことなく本気で確実でいやらしく──ヤらせてもらうよ」

ダイヤ「受けて立ちましょう」

 

523>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/30() 19:27:46.91ID:zlm/4VpQ

クギバット『…』

よしこ『…』

ダイヤ (とは言ったものの、かなり苦境に立たされていることは事実として認めなければならない)

ダイヤ (がんせきふうじですばやさががくっと下がっているとはいえ、元々そこまでべらぼうに速いわけではないよしこさんが、果たしてクギバットさんより先に行動できるか──)

ダイヤ (先手を譲れば、あのとんでもない威力のアクロバットが──効果抜群のひこうわざが飛んでくる)

『どくどく ヘドロばくだん むしのさざめき ちょうのまい』

ダイヤ (どくタイプのクギバットさんにどくどくは悪手。ヘドロばくだんもむしのさざめきも決して大打撃を与えられるものではないでしょうけれど…)

ダイヤ (クギバットさんの体力は風前の灯火。ここは倒しきれることを信じて──) カチ

 

524>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/30() 19:35:44.74ID:zlm/4VpQ

果南「…むしのさざめきは撃てないでしょ」

ダイヤ「!」

果南「どくタイプにもひこうタイプにも半減のむしわざは、まさかこの追い詰められた局面で無闇に放てるものじゃない」

果南「むしのさざめきが来るんだとしたら、これはまずかったんだけどね」

ダイヤ (むしのさざめきではまずい?というのとは…)

ダイヤ「──かげむしゃさん!」

果南「ご名答」

『カナンは クギバットを 引っ込めた!』

『カナンは かげむしゃを 繰り出してきた!』

ルビィ (ここで交代…?)

ルビィ (準速メガジュカイン抜きとかいうクロバットでも、今のままじゃドクケイルを抜けない、しかも半減ヘドロばくだんでもさすがに耐えられない…と、判断したってことかな)

ルビィ (考えたこともない状況ばっかりで全然想像できないけど、安牌を切ったんだとして──よりによって抜群むしのさざめきを受けるリスクがあるアブソルを…)

ルビィ (…そういえば、このかげむしゃさん、まだなに一つ行動してない。型どころかわざの一つも見えてない)

ルビィ (一体──)

『よしこの ヘドロばくだん!』グジュボアッ

果南「ん、いいね」

ダイヤ「くっ…!」


かげむしゃ残り体力:73.2%

 

525>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/30() 19:42:05.99ID:zlm/4VpQ

かげむしゃ『…』

よしこ『…』

果南「私にはどうしてもやらなきゃいけないことがある」

ダイヤ「!?」

果南「リスクを冒してこの対面に持ち込んででも、やろうとしなきゃいけないことがあるんだ」

ルビィ (やろうとしなきゃいけないこと…?)

果南「さあ、ダイヤ。最後のターンだよ」

ダイヤ「──!」

ルビィ (最後のターン!?体力満タンのドクケイルを一撃で吹き飛ばすだけの火力が──)

ルビィ (…ある。あるよね。確かにメガアブソルならそれができるかもしれない)

ルビィ (これが本当に──)

ダイヤ (最後のターン…に、なるというの…!?)

果南「…」

 

526>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/30() 19:47:40.67ID:zlm/4VpQ

ダイヤ (怖い)

ダイヤ (怖い)

ダイヤ (怖くて、震えてしまいそう)

ダイヤ (最後のターンと言った)

ダイヤ (それはつまり、この次の攻撃で、よしこさんが倒れてしまうと──果南さんは、そう確信しているということ…)

ダイヤ (イヤだ)

ダイヤ (今すぐに『降参』ボタンを押して、よしこさんを痛みから遠ざけたい)

ダイヤ (もうみんな充分頑張った)

ダイヤ (できるだけのことはやった)

ダイヤ (ここで白旗を挙げることを、誰に咎められるものか)

ダイヤ (────でも)

ダイヤ (わたくしは、知らなければならないのだろう。この戦闘がどのような結末を迎えるのか。わたくし達が──どのようにして、敗北するのか)

ダイヤ (それを知って、次へ進まなければならないのだろう)

ダイヤ「果南さんがこうおっしゃる以上、ここでの敗北は免れないのでしょう。せめて一矢報いたいというこの行動は、破れかぶれと言われるものなのでしょう」

ダイヤ「…それでも」

ダイヤ「よしこさん…わたくしは、それでも…あなたの力を…」

ダイヤ「…信じたい」カチ

果南「──よく言ったね」

ルビィ「………!」

 

527>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/30() 19:56:06.07ID:zlm/4VpQ

果南「これが私がダイヤに見せる、最後の教えだ──」

ルビィ (一体…)

ダイヤ (一体…)

ダイルビ ((どんな強擊が──))


『かげむしゃの ほろびのうた!』


ルビィ「──────え。」

『ほろびのうたを 聞いた ポケモンは 3ターン後に 滅びてしまう!』

ダイヤ「…!?ほ、滅びて…?」

『よしこの むしのさざめき!』キシキシキシ…

『こうかは ばつぐんだ!』

果南「うわっ、やっぱ結構効くなあ。危なかった~」

ルビィ「最後って、そうゆう…」ポカン…

果南「ん。あとは三匹で受け回せばいいからね。どうかなダイヤ、ポケモンバトルは難しいけどさ、きっとダイヤなら修められるって信じてるよ!」

ルビィ「か…っ」

ダイヤ「…? ???」

ルビィ「果南ちゃあ~~~~~ん!!!」


『ポケモントレーナーの カナンとの 勝負に 敗北した!』

 

528>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/30() 19:57:48.19ID:zlm/4VpQ

おれが失態を晒しただけだったような気もしますが…これにて決着です。
調整を考えてみるのは楽しかったですが、ポケ廃には程遠く、到底なれなさそうでした。

 

529名無しで叶える物語(SIM)2019/08/30() 20:32:50.49ID:WzhXRoY7

おつー。ラス1残して滅びかぁ、酷いなぁ。


>
果南「るび…」
>
>
ルビィ フルフル
>
>
果南「ルビィ…」

身内がボケたときみたいな不憫な空気出さないでかなんちゃん

 

530名無しで叶える物語(茸)2019/08/30() 20:37:33.07ID:D/UUCENY

【コメント】果南ちゃんの鬼!悪魔!ゴリラ!

 

531名無しで叶える物語(光)2019/08/30() 20:41:58.67ID:T5ZaNc4t

【コメント】私たちはまだまだ強くなれるよダイヤ! 今度こそカナンに勝とうね!

 

532名無しで叶える物語(茸)2019/08/30() 21:53:26.69ID:0h1jZKVK

そういや特殊と物理は教えるのかな?

 

【安価SS】黒澤ダイヤの実況 激闘!グラードン戦編

 

【安価SS】黒澤ダイヤの実況 八つ目の煌めき編

 

に続く…