204>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/05(月) 05:23:40.94ID:DWuImZmA
123番道路
ダイヤ「せっかくカイナシティへ戻らなければならないのならば、せめてまだ通ったことがないこの道を行くとしましょう」カチカチ
少女『あら、あなたくさタイプのポケモンを連れてるのね』
ダイヤ「ええ、このコはりこちゃん♡と言って、わたくし達の旅を初めからずっとサポートしてくれている素敵な相棒ですわ」
ダイヤ「思えば、そうね、もくたんちゃんとわたくし達の旅はりこちゃん♡と出会うところから始まったのでした──」
ダイヤ「ホウエン地方へ引っ越してきたその日、近くの草むらを散歩しようと出かけたところ、ポチエナが人を襲っている場面に出くわしたのです」
ダイヤ「後から知ることになったのですが、その方は名の知れた研究者のようでね。オダマキ博士とおっしゃるのですが、ご存知でしょうか」
ダイヤ「とにかく、そのときオダマキ博士をポチエナから救わんと共に戦ったのが、このりこちゃん♡でした──当時はまだこんなに小さなキモリでしたが、今では逞しく育って、近く世界樹への進化も控えており、」
少女『だったらぜひこのどうぐを使ってみて!きっと役に立つわ!』
ダイヤ「まだりこちゃん♡のお話の途中でしょうが」
『もくたんは おおきなねっこを 手に入れた!』
ダイヤ「ありがとうございます…」ムゥ
205>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/05(月) 05:29:33.90ID:DWuImZmA
もくたん ユサユサ
『もくたんは オボンのみを とった!』
『もくたんは ヒメリのみを とった!』
『もくたんは ロメのみを とった!』
ダイヤ「!」
ダイヤ「ロメのみ…?」カチカチ
『ロメのみ』
『ポケモンに あげると とても なつき やすくなるが とくこうの 基礎ポイントは さがる』
ダイヤ「出た!基礎ポイントとやら!」
ダイヤ「とてもなつきやすくなる…?どうにも信じがたいことですわ」
ダイヤ「とくこうが成長するというのならまだしも、下方へ向かうようなものを与えられて、なぜそんなトレーナーのことを好きになってくれるのでしょう」
ダイヤ「自然物の中にもこういうハズレが紛れ込んでいるだなんて、気を付けなければいけませんわね」ヤレヤレ
206>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/05(月) 05:46:28.01ID:DWuImZmA
ダイヤ「あら、釣りのおじさま達が大勢いらっしゃるわ」
ダイヤ「大きな池ではないけれど、もしかしてなにか素敵なポケモンが釣れるのでしょうか」
ダイヤ カチカチ
ダイヤ「こ、こんにちは。お隣でお邪魔させていただきますね」ソワソワ
『もくたんは いいつりざおを 使った!』
もくたん ヒュンッ チャポ…
【コメント】なんかうたって
ダイヤ「!」
ダイヤ「歌…」
ダイヤ「釣りをする際の作法など心得てはいないけれど、皆さんが静かに釣りをなさっている中、わたくしだけ呑気に歌っていてもよいものかしら」
207>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/05(月) 05:53:56.72ID:DWuImZmA
ダイヤ チラッ
釣りおやじ『…』
ダイヤ コホン…
ダイヤ「ち、小さな声でね」
ダイヤ「♪コレといった取り柄もなく 他人に語れる夢もなく 出世街道どっぱずれ いいじゃない お気楽極楽トンボ」
ダイヤ「お、おお、おお、おお、お、お!」ルン
ダイヤ「♪アタリ来た来た さイサキいいね イカはイカがとウマヅラ親父さん コイと言われりゃ即ハゼ参じ」ルンルン
ダイヤ「♪タコな野郎さ 墨でまっクロ、ダイ~~~」
『………………逃げられた!』
ダイヤ「…」
208>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/05(月) 06:06:55.43ID:DWuImZmA
ダイヤ「当時わたくしには面白さがよくわかりませんでしたが、『アニメは違う』とかなんとかぶつくさ言いながらも父が観ていました」
ダイヤ「珍しく父がアニメを観ている姿が新鮮で、わたくしもわからないながら隣で一緒になって観ていたのを思い出しますわ」
ダイヤ「確か放映期間もそう長くなかったはずで、聞こえたタイトルの割にあっさりと終わってしまったはずですが、わたくしにとってはなかなか記憶に残っているアニメ作品です」
ダイヤ「それは父が観ていたからという理由も大きいのですが、それだけではなく」
ダイヤ「当時クラスメイトだった男の子三人が、なにを思ったか、わたくしのことを『クロダイ』と呼び始めたからです」
ダイヤ「起因するところはすぐにわかったし、あからさまな蔑称というわけでもないから、なんとも思ってはいませんでしたが──」
ダイヤ「わたくしの表情を見て取った果南さんが、まあ、…………それですぐにその呼び方をする人はいなくなったわけです」
ダイヤ「あの頃は気にしていないつもりだったけれど、今となって思えば、呼称そのものというよりもそう呼ぶことを面白がっている様子を不快に感じていたのは確かね」
ダイヤ「なにより、わたくしがなにを言ったわけでもないのに果南さんが立ち上がってくださったことが、最も顕著ですか」
『ヘイガニを 釣り上げた!』
ダイヤ「まあ!大きなザリガニ──さっそく捕まえましょうね!」カチカチ
209>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/05(月) 06:11:07.69ID:DWuImZmA
釣り堀123、釣り小屋
ダイヤ「そう、ここは釣り堀だったのですか」
『外の池で釣れたポケモンは、欲しかったら連れてっちゃっていいからね』
ダイヤ「よ、よいのですか…?それならばお言葉に甘えますが…」
ダイヤ (釣りをするのにお金を取るわけでもなし、一体どこに目的を置いて営んでいるのかしら…)
ポチエナ『アウ!』
ダイヤ「む」
ダイヤ「なんですか、ポチエナさん」
ダイヤ「わたくしが先ほどどこぞのポチエナさんを悪く言ったから怒ったのですか?なんてね」クス
210>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/05(月) 06:13:18.95ID:DWuImZmA
ダイヤ「気を悪くしたのならば謝りますわ。わたくしだってポチエナをみんな悪いと思っているわけではないのです」
ダイヤ「あのポチエナだって、オダマキ博士が尻尾でも踏んだのかもしれませんしね。あの方はどうもおっとりしているところがありますし…」
『ポチエナは なんだか 苦しそうにしている…』
ダイヤ「!」
ダイヤ「ど、どうかしたの!?」
『背中を さすって あげますか?』
ダイヤ「も…もちろん!わたくしにできることがあるならなんだってしますわ!」カチ
211>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/05(月) 06:17:55.11ID:DWuImZmA
サスサス… サスサス…
ダイヤ「よしよし…これで少しでも楽になればよいのだけど…」
『ポチエナの 口から なにかが 飛び出した!』
『ポチエナは すっかり 元気になった!』
ダイヤ「喉に詰まりものがあったのね…!」
ダイヤ「…………何事もなくてよかったぁ」ヘナ
ダイヤ「こういうとき人間ならば文字に書いて助けを求めることもできるのにね。あなた達とは言葉を交わせない分、もっともっとしっかりコミュニケーションを取っていかなければね」
212>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/05(月) 06:21:06.32ID:DWuImZmA
『…おお!ポチエナ、今朝からなんだか苦しそうにしてたんだけど…そんなものが喉に詰まってたなんて!』
『ありがとう、トレーナーさん。これからは気を付けるよ』
ダイヤ「ええ、ぜひそうしてくださいな」
『まったく、落ちてるのを飲んじゃったのかな。人がたくさん来るだけに落とし物も多いからね。きちんと掃除しないとな…ん?』
『これ、ゴミかと思ったらどうぐみたいだな。トレーナーさん、よかったら持っていくか?』
ダイヤ「へ?」
『もくたんは ギャラドスナイトを 手に入れた!』
ダイヤ「……!!」
213>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/05(月) 06:26:31.61ID:DWuImZmA
ダイヤ「ぎゃ、ギャラドスナイト…!」
ダイヤ カチカチ
『ギャラドスナイト』
『ギャラドスに 持たせておくと 戦いのとき メガシンカが できる 不思議な メガストーンの 一種』
ダイヤ「やはり!」
ダイヤ「りこちゃん♡に引き続き、かずおさんにもメガシンカの力を与えるどうぐが…!」
ダイヤ「りこちゃん♡はメガシンカをすることで身体が一回り大きくなり、しかも尻尾がぐんと伸びたのですよね」
ダイヤ「元から身体の大きなかずおさんがメガシンカなんかしてしまった日には──」
ダイヤ「──ぅへへへ…♡」ニヤニヤ
ダイヤ「仕方がありませんから、これはわたくしが貰って──いえいえ、誤っても二度とポチエナさんが呑んでしまわぬようどこか遠くへ捨ててきますわ!」
ダイヤ「ごめんあそばせ!」カチカチ
ガチャ バタン
214>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/05(月) 06:33:58.97ID:DWuImZmA
ダイヤ「このお家…」
木の実名人『やあ、植物好きなお嬢ちゃん。今日もいい木の実が獲れたからね、分けてあげよう』
ダイヤ「やはり木の実名人さんのお家でしたか!ということは、ここから程なくして海を渡ればキンセツシティ!」
ダイヤ「無事に戻ってくることができたようですわ」
木の実名人『ほれ、もう一個!遠慮せずに持っていきなさい!』
ダイヤ「ありがとうございます!裏のお庭にもお邪魔させていただきますわね!」カチ…
ダイヤ「…」
『かっこいい ギャラドス』
木の実名人の妻『こんな言葉じゃったかのう…しかし考えてくれてありがとうよ。これはお礼だよ』
『もくたんは クラボのみを 手に入れた!』
ダイヤ「お礼など結構ですわ!」ニコニコ
215>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/05(月) 06:41:16.22ID:DWuImZmA
カイナシティ
ダイヤ「やっとここまで戻ってこられたわ」
ダイヤ「カゼノさんに頂いた自転車があるとは言え、これだけの距離を移動するとそれなりに時間がかかってしまうわね…」
ダイヤ「造船所は確かこっち──」カチカチ
カイナ造船所
ダイヤ「飛び込みで失礼いたします!こちらにマグマ団の手が及んでなどは…」
ダイヤ「…あら?特にお変わりもなさそうですね」
ダイヤ「マグマ団が押し入ってきた、あるいは潜水艇が奪われたとなれば、こんなに静かでいられるとは思えないけれど…」カチ
所員『クスノキさんなら出かけてるよ。たぶん、船着き場にでもいるんじゃないかな』
ダイヤ「はあ、そうですか。何事もないならそれで結構、せっかくですしクスノキさんにご挨拶でもしていきましょうか…」
ダイヤ「………船着き場…!?」ハッ
216>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/05(月) 06:46:41.22ID:DWuImZmA
カイナ船着き場
クスノキ『なんだキミ達は!』
マツブサ『なにも我々のものにしようというんじゃない。ホウエン地方の未来のため、わずかの間お借りしたいと言っているだけだ』
クスノキ『ホウエン地方の未来のため…?』
マツブサ『かのクスノキ殿にも我々の理想は理解できないかね。それならそのままでいいさ、ただ指をくわえていたまえ』
マツブサ『私は断られたら仕方ないと思ってお願い事をしにきたのではないからな──』
ダイヤ「クスノキさん!ご無事ですか──あっ!マツブサ!」
マツブサ『!』
マツブサ『ここに辿り着くとは、なかなか頭も冴えるようだな』
217>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/05(月) 06:55:42.92ID:DWuImZmA
ダイヤ「生憎ですが、この場所を示唆してくださったのはあなたの部下。もっと言えば幹部の中にもあなたの意思に反する思考をお持ちの方がいらっしゃるようですよ?」
ダイヤ「世界がどうだと大きなことを言う前に、組織の頂点に立つ者として為すべきことがあるのではありませんかね」
ダイヤ「大義を掲げるのは結構ですが、そのために小事を切り捨てていくようなやり方はいつか必ず痛い目を見ると、若輩から苦言を呈させていただきます」
マツブサ『しかし、世界には流れというものがあるのだ。キミはその大きな流れの中で、必死にもがいているに過ぎない』
マツブサ『さて、ゆっくりお話を楽しむのも悪くはないが、私はこれで失礼する………そこの潜水艇を頂いてな!』
ダイヤ「!」
ダイヤ「マツブサ…っ」
下っ端『おっと!ここは通さないぜ!』
ダイヤ「っ、またしても…!」ギリ…
218>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/05(月) 07:03:31.61ID:DWuImZmA
『かなんの かいりき!』グオオオンッ
『相手の ゴルバットは 倒れた!』
『マグマ団の 下っ端との 勝負に 勝利した!』
ダイヤ「こんな二人、足止めにもなりませんわ!さあマツブサ、今すぐにここから引き上げなさい…」
潜水艇 ズズズ…
ダイヤ「!!」
クスノキ『そんな、私達の技術が…悪事に使われてしまうのか…』
ダイヤ「くっ…なんと手際のよい…!」
ダイヤ「いいえ、まだ諦めてはいけません。彼の目論見を打ち砕いてさえしまえば潜水艇にもう用はなくなるはず、どうせわたくしはその責務を背負っているのだから同じこと」
ダイヤ「しかし、今度こそマツブサがどこへ向かったのか、その手がかりがないと…」
クスノキ『もくたんちゃん』
ダイヤ「クスノキさん。申し訳ありません、わたくしの駆け付けるのが遅かったばかりに…ひとまず、クスノキさんご自身にお怪我がないようで安心です」
219>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/05(月) 07:11:12.90ID:DWuImZmA
クスノキ『潜水艇は他にもある。その中でも始めからあれを狙っていたとしたら、彼は…とんでもないところへ向かおうとしているのかもしれない』
ダイヤ「…どういうことですか?」
クスノキ『あの潜水艇は、耐熱性能に極めて優れた機体なんだ。その性能は、マグマにも耐えられるほど』
ダイヤ「マグマに…!?」
クスノキ『ホウエン地方にマグマ地帯などないはずなんだが、彼が目指しているのはホウエン地方ではない場所なんだろうか』
ダイヤ「…」
クスノキ『今の私にできることは、キミをミナモシティの船着き場まで送ってあげることくらいだ。力になれず悪いが、ミナモシティまで行くかい?』
ダイヤ「ミナモシティ…」
──マグマ団『ここはマグマ団のアジトだぜ!』
ダイヤ「これといった手がかりもない今、改めて縋るのも一つ手ですか…」
ダイヤ「…ええ。お願いできますか?わたくし達を、ミナモシティまで──!」
220名無しで叶える物語(ぎょうざ)2019/08/05(月) 07:14:32.89ID:0sBanxlO
おはダイヤ
221>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/05(月) 07:15:51.93ID:DWuImZmA
123番道路でいあいぎりを使いたかった関係上、パーティ編成を対あああああ戦から継続しました。この後、アジトへ乗り込む前に安価で決まったパーティに変更します
たいした影響はないと思いますが、念のため。
ルビィ♡♡♡にそらをとぶを覚えさせますか? >>223
※ 覚えさせなくても可。覚えさせるなら、ほえる、エアカッター、はがねのつばさ、まきびし、の中から忘れさせるわざを指定。
身も蓋もないことを言うと、道程の描写をカットできるのでメタ視点の利便性にはあんまり影響しないと思います
222名無しで叶える物語(ぎょうざ)2019/08/05(月) 07:18:14.12ID:0sBanxlO
エアカッター→そらをとぶ
223名無しで叶える物語(筆)2019/08/05(月) 11:16:44.56ID:Q3aLJND2
エアカッター→空を飛ぶ
224>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/05(月) 12:11:22.24ID:DWuImZmA
パーティ編成まだですが
現在のパーティ
(マグマ団アジト挑戦前)
ちか(アメモース)♀ むし、ひこう LV39 いかく
エアスラッシュ、しびれごな、メロメロ、ぎんいろのかぜ
ようちゃん(バシャーモ)♀ ほのお、かくとう LV40 もうか
つるぎのまい、にどげり、バトンタッチ、ブレイズキック
ダイヤ(ミロカロス)♀ みず LV36 かちき
どくどく、じこさいせい、なみのり、メロメロ
まり(ナックラー)♀ じめん LV30 ありじごく
メロメロ、いわなだれ、だいちのちから、かみくだく
よしこ(ドクケイル)♀ むし、どく LV29 りんぷん
サイケこうせん、ヘドロばくだん、ぎんいろのかぜ、ベノムショック
ルビィ♡♡♡(エアームド)♀ はがね、ひこう LV37 がんじょう
ほえる、はがねのつばさ、そらをとぶ、まきびし
225>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/05(月) 18:36:20.77ID:DWuImZmA
ミナモシティ、ポケモンセンター
ダイヤ「…」
『りこちゃん♡ ちか かなん ようちゃん ダイヤ まり』
ダイヤ「りこちゃん♡、それにかなんさん。お二人には、ここらで少しお休みいただくことにしようと思います」
ダイヤ「先ほどタウンマップを見ていて思ったのだけれど、ここから先は移動の大半が海になるように見えるの」
ダイヤ「だから、かなんさんに会得していただいてる秘伝わざは、もしやしばらく使わずとも進めるのではないかと思ってね」
ダイヤ「りこちゃん♡とお二人、この旅の一番初めからずーっと頑張ってきてくださったものね。ですから、ちょっと身体を休ませる時間があってもよいでしょう」
ダイヤ「とは言え、チームの支柱とも言える最古参の方が誰もいない状態というのは避けたいから、ちかさんにはもう少し頑張ってもらいますわ。この後どこかでお休みをあげるから、許してちょうだいな」
ダイヤ「そ、し、て」カチカチ
『よしこ』
ダイヤ「よしこさんもチームへと呼び戻します!」テテーン
226名無しで叶える物語(ぎょうざ)2019/08/05(月) 18:41:42.86ID:0sBanxlO
【コメント】ばいばいりこちゃん
227名無しで叶える物語(邪馬台国)2019/08/05(月) 18:45:07.90ID:C3gdvRhx
【コメント】りこちゃん♡は世界樹だから常に外の空気を吸わせていないと干からびてしまうんだ
228>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/05(月) 18:46:56.50ID:DWuImZmA
ダイヤ「思えば、トウカシティで戦線を退いていただいたっきりね。あれから新しい仲間が増えたりメガシンカに触れたりと慌ただしく、ついお迎えが遅くなってしまいました」カチカチ
ダイヤ「今からマグマ団のアジトへ乗り込むという大切な局面で、またチームに力を貸してくださいな」
ダイヤ「…ねえ、お返事は?」
ダイヤ「よしこさん」
ダイヤ「んもう、なにを拗ねているのですか!」
ダイヤ「確かにあなたを置いて先へ進むことはしないと言ったのはわたくし、結果としてその発言の内容にそぐわぬ動きをしてしまったことについてはきちんと謝ります」
ダイヤ「でもね、聞いてちょうだい。期間はやや長かったように感じるかもしれないけれど、進んだ距離はさほどではないし、ジムバッジだって新たに獲得したのは一つだけ」
ダイヤ「それにもくたんちゃんやわたくしよりももっと大きな『世界の意思』によって抗えない選択があったこともわかっていてほしい──こら、そっぽを向いているのではありません!よしこさん!こちらを見なさい!」
ダイヤ「よしこさん!!」
229>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/05(月) 18:53:24.07ID:DWuImZmA
ダイヤ「まったくもう」スッスッ
よしこ『~♡』
ダイヤ「散々ふてくされたかと思えば、ポケリフレを始めた途端嬉しそうに飛び回って。わたくしのことが好きなのかポフレが好きなのか…そういうところはお名前に似なくてよいというのに」
ダイヤ「はいはい、よしこさんはもうお腹いっぱいで満足したでしょう」
ダイヤ「併せてチームへ戻っていただいたルビィ♡♡♡も同じだけ甘やかし──ではない、労いと激励をしなくてはならないのだから」スッスッ
ルビィ♡♡♡『~♡』
ダイヤ「えへへー、美味しいですか?ルビィ♡♡♡♡よーしよし、おやつを食べ終えたらパズルで軽い運動もしましょうね~」デレデレ
『ぱったんパズル』
ダイヤ スッスッスッスッスッスッスッスッスッスッ(無表情)
『00:23 NEW!』
ダイヤ「なかなか20秒の壁を越えられないわねえ…精進しなくては」
230>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/05(月) 18:58:48.49ID:DWuImZmA
ダイヤ「さてと、ルビィ♡♡♡を呼び戻したのには、実は目的があってね」
ダイヤ「もちろん一緒に旅の道を行きたいという理由も多分にあるのだけれど、それだけではなくて、一つあなたに覚えてほしいわざが」カチ…
【コメント】ばいばいりこちゃん
ダイヤ「ば、ばいばいとかじゃありませんもん」グ…
ダイヤ「ちょっとお休みいただくだけです。ここまで休みなく最前線に立ち続けてくれたのだから、それくらいしなくては疲れてしまうでしょう」
ダイヤ「りこちゃん♡の力はすぐにでも必要になるんだから、すぐまたチームに戻っていただくもん」
ダイヤ「だから軽率にばいばいとかそういうりこちゃん♡が悲しむような物言いをしないでください──」
【コメント】りこちゃん♡は世界樹だから常に外の空気を吸わせていないと干からびてしまうんだ
ダイヤ「うええええんっ、うそだぁぁぁっ!りこちゃん♡!平気よね?死んじゃわないわよね!?またどうせからかっているのでしょう!?そうなのでしょう!嘘だとおっしゃいなさい今すぐに!」
ダイヤ「りこちゃん♡死んじゃいやですわぁぁあ……!!」
231>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/05(月) 19:05:25.56ID:DWuImZmA
ダイヤ「コホン」←落ち着いた
ダイヤ「いらぬことを言ってみんなの無用な不安を煽るような真似はおやめなさいな」
ダイヤ「ただでさえ、六匹しか連れていくことができないことで代わりばんこに寂しい想いをさせているというのに」
ダイヤ「お話が途中になってしまったけれど、ルビィ♡♡♡」
ダイヤ カチカチ
『ひでんマシン02 そらをとぶ』
ダイヤ「あなたにはこれを覚えてもらいます」
ダイヤ「あああああさんから頂いてから、鞄にしまい込んですっかり放ったらかしていたのだけれど」
『1ターン目で 空へ 飛び 2ターン目に 相手を 攻撃する。 知っている 街に 飛ぶことも できる』
ダイヤ「高めの威力もさることながら、注目すべきはこの後半。これは、戦闘の外で発揮する効果を差している」
ダイヤ「このひでんマシンを下さったとき、あああああさんご自身も簡単にご説明くださいましたが、ヒワマキジムのジムバッジと併せることで、文字通り『空を飛ぶ』ことが可能となるようです」
232名無しで叶える物語(SIM)2019/08/05(月) 19:07:38.27ID:3kd9xlKn
【コメント】前から思ってたけどさぁ、♡の読み方えっちだよね
233>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/05(月) 19:11:42.08ID:DWuImZmA
ダイヤ「諸々の情報から組み上げた推測で概ね相違はないでしょうけれど、百聞は一見に如かず」
ダイヤ「実際に使ってみれば本当のところは火を見るより明らかとなるわ」カチカチ
『ルビィ♡♡♡は エアカッターの 使い方を きれいに 忘れた!』
『ルビィ♡♡♡は 新しく そらをとぶを 覚えた!』
ダイヤ「まさか力の行使に回数の制限などないことは祈っておく必要があるけれど…」
ダイヤ「ひとまず、キンセツシティ辺りにでも飛んでみるとしましょう」カチカチ
『キンセツシティへ 飛びますか?』
→はい カチ
ダイヤ ゴクリ…
ルビィ♡♡♡『キョエキィー!』カットイン!
ルビィ♡♡♡ ヒュバッ バサァッ
ダイヤ「!」
──────スタッ
ダイヤ「……………え!?」
234名無しで叶える物語(ぎょうざ)2019/08/05(月) 19:13:53.01ID:0sBanxlO
【コメント】最近ルビィと梨子ちゃんの事を呼ぶ時もそれっぽい発音になってるから気をつけてねお姉ちゃん
235>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/05(月) 19:18:59.72ID:DWuImZmA
ダイヤ「も──もう着いた…の…?」キョロ
ダイヤ「この中央広場にあのオブジェ、ここは間違いなくキンセツシティですが…」
ダイヤ「は………」
ダイヤ (速スギィ…!!)
ダイヤ「だって、ミナモシティから結構離れてますわよ?いくらか寄り道したとは言え、先ほど123番道路を行ったときには15分ほどかかったはずなのに…」
ダイヤ「こんな…こんなの……」
回想
善子『いやこのMPでこれはおかしいでしょうよ!』カチカチ
ダイヤ『なにがですか?』ノゾキ
善子『白魔導師のMP上限が153なのに、パーティ全体回復が消費20なのよ!こんなん赤魔導師あたりにMPサポートさせたら絶対死なないじゃない!パワーバランス崩れてんでしょこんなの!』
善子『私この魔法絶対使わないから!!』プンプンカチカチ
ダイヤ (あまりに費用対効果が良すぎるものは、歓迎されないのね…)
回想終わり
ダイヤ「ぱわーばらんすが崩れてしまいますわ!」ドヤァァッ
236>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/05(月) 19:28:50.93ID:DWuImZmA
ダイヤ「まったく!ルビィ♡♡♡は本当にまったく!」
ダイヤ「曲がりなりにもオメガルビーはゲームであるということを忘れているのかしら!」
ダイヤ「こんなに便利な行為が可能となってしまっては、全体のパワーバランスが崩れてしまうではありませんか!」
ダイヤ「あのコは昔からそういう配慮に欠けていて困ってしまうわ!」
ダイヤ「せめてわたくしにできるのは、この力に頼り過ぎないよう気を付けることくらいのもの」
ダイヤ「しかし、まあまあまあまあせっかくルビィ♡♡♡が空を飛べるようになったのにその力を全く使ってあげないのは可哀想だという意見にも理解を示します」
ダイヤ「ですから!仕方なく!ここらで冒険の助けになるのとは別に、何度か空を飛んでもらうとしましょう!」
ダイヤ「仕方なくね!!」カチカチ
ルビィ♡♡♡『キョエキィー!』カットイン!
ダイヤ「おほーーーっ!」カチカチ
ルビィ♡♡♡『キョエキィー!』カットイン!
ダイヤ「こんなに離れたところへもひとっ飛び!」カチカチ
ルビィ♡♡♡『キョエキィー!』カットイン!
ダイヤ「離れ小島のムロタウンにだって行き放題ですわァ!!」キャーーーッ♡
237名無しで叶える物語(SB-iPhone)2019/08/05(月) 19:33:50.85ID:VfXPROx3
【コメント】ルビィ♡♡♡のあの鋼の身体めちゃくちゃ乗り心地悪そう
238>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/05(月) 19:41:21.49ID:DWuImZmA
ミナモシティ
ダイヤ フーッ…
ダイヤ「散々飛んだ」
ダイヤ「訪れたことがない場所へは飛ぶことができないというのは理に叶っていますが、そんな制約を忘れてしまうほどホウエン地方の各地を飛び回りました」
ダイヤ「具体的には、これまでに訪れてきた全ての町に今この時間だけで少なくとも二回ずつは訪れました」
ダイヤ「ついでとばかりに、各地に植えたきのみをも収穫して回ったし、ダウジングマシンを頭に装着し町の隅々まで練り歩きました」
ダイヤ フーーーッ…
ダイヤ (正直やり過ぎた)
ダイヤ (あれからかれこれ一時間は悠に経過した)
ダイヤ (マツブサにべにいろのたまのみならず潜水艇までをも奪われ、いよいよ危機が目前に迫りつつあるこのときに)
ダイヤ (マグマ団のアジトへ乗り込み手がかりを探るという使命も放ったらかしに、そらをとぶに夢中になった。なり過ぎた)
ダイヤ (MPとやらの仕様があったら、赤魔導師のサポート?があっても恐らく全く足りないであろうことが容易に想像できるくらいには力を乱用した)
ダイヤ「…さすがにアジトへ向かうとしましょう。すでに遅きに失し過ぎた感は否めないけれど、だからと開き直るのも違うでしょう」カチ…
【コメント】ルビィ♡♡♡のあの鋼の身体めちゃくちゃ乗り心地悪そう
ダイヤ「あァ!?乗ってもいないのにルビィ♡♡♡の背中をばかにしましたか!?もくたんちゃんがどれほど快適に空の旅を楽しんでいたか見ていなかったのですか!?」
ダイヤ「いいでしょう、今度こそその目を見開いて刮目していなさいな!!」カチカチ
ルビィ♡♡♡『キョエキィー!』カットイン!
ダイヤ「んまーーーーーーっ!♡」
ダイヤが再びミナモシティへ戻ったのは、それからさらに30分後のことであった…
239>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/08/05(月) 19:43:59.62ID:DWuImZmA
今さら過ぎる事実①
わざマシン36(ヘドロばくだん)が手に入るのは、トウカジム突破後
今さら過ぎる事実②
ORASにはどうぐとしての「タウンマップ」は存在しない
あああああさんの存在からも、本来のORASとはやや異なる世界であるらしいことが窺えますね
240名無しで叶える物語(もんじゃ)2019/08/05(月) 21:35:33.97ID:QPUGBg+c
保守&支援 ルビィエアームド
>>239
ラブライブ時空ではタウンマップがあるのだ