175>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/07/05(金) 06:40:32.69ID:1Nj1QmKi
ダイヤ カチカチ
『もくたんは レポートに しっかり 書き残した!』
ダイヤ「ルビィ~、起きてるー?」
「………」
ダイヤ コンコンコン
「………スピスピ」
返事がない!ただのぅゅぅゅのようだ!
ダイヤ「んまーっ、まさかこんな時間まで寝ているのかしら!?冬期休暇中だからといって自堕落な生活を送っていてはいけませんわ!」ガラッ
ダイヤ「ルビィ、起きなさい!もうお昼過ぎよ!まったく、スマートフォンまでお布団に持ち込んで!」
ルビィ「んゅー…」
ダイヤ「ほら、しゃんとなさい。それが春には高校二年生になる人の生活ですか!」
ルビィ「……ぅぁ、ルビィ寝ちゃってた…」
ダイヤ「一度起きたの?」
ルビィ「うん。でももくたんちゃんの動画をみてるうちに寝ちゃってたみたい…」
ダイヤ「 」
176>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/07/05(金) 06:43:18.15ID:1Nj1QmKi
ルビィ「どこかおでかけするの?」
ダイヤ「ええ、少し目が疲れたので休憩がてらお散歩にでもと思って──」
ルビィ ジッ
ダイヤ …ハッ!
ダイヤ「な、なんですか!『目が疲れるまでゲームしていたんだ』とか『休憩がてらってことはまたすぐ再開するつもりなんだ』とか言いたいの!?」
ルビィ「ゆってほしいの?」
177>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/07/05(金) 06:49:43.89ID:1Nj1QmKi
ダイヤ「ルビィも一緒に出掛けない?」
ルビィ「行くー!」
ルビィ ルンルン♪(準備中)
ダイヤ「なんだか随分と嬉しそうね」
ルビィ「三が日はおねいちゃんおうちのことばっかりで遊んでもらえなかったもん!」
ダイヤ「うふふ、そうね。季節事の際にはどうしても長女としての責任が付いて回るものね」
ダイヤ「でも花丸さんや善子さんと遊んでいたのでしょう?」
ルビィ「うん、遊んだー。でも三が日はやってないお店も多くて、だいたいどこかでおしゃべりとかしてたかも」
ダイヤ「そう。今日から通常営業に切り替えるお店が多いでしょうし、買い物なんかもできたらいいですわね」
ルビィ「うん!どうせおねいちゃん冬休みの間はずっともくたんちゃんと遊んでると思ってたから、一緒におでかけできるの嬉しい~♡」
ダイヤ「…」
ルビィ ルンルン♪ ←悪気はない
178>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/07/05(金) 06:54:19.19ID:1Nj1QmKi
玄関
ルビィ「玄関に到着!」
ダイヤ「最後のチェックですわ」
ダイヤ「手袋は?」
ルビィ「した!」
ダイヤ「コートは?」
ルビィ「着た!」
ダイヤ「耳当ては?」
ルビィ「はめた!」
ダイヤ「マフラーを」
ルビィ「くるくるくる~♪」
ダイヤ「完璧ですわ!」
黒澤母 (よくできましたの瞳)
ダイヤ (お任せくださいの瞳)
ルビィ (何歳までやるんだろうねこれの瞳)
黒澤母「気を付けていってらっしゃい」
ダイルビ「「いってきます」」ペコッ
179>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/07/05(金) 07:01:12.29ID:1Nj1QmKi
『沼津駅行き、発車いたします…』
ルビィ「もくたんちゃんどこまで進んだの?」
ダイヤ「どこまで観ていたの?」
ルビィ「えっと、雨がふってる…119番道路だっけ、そこに入ったとこまでは覚えてるんだけど…」
ダイヤ「…」
──ダイヤ『や、やめてくださいまし!そんな目で見ないでくださいな!今わたくしは一生懸命に今後のチームに関わることを考えている最中なのですから──』ヤンヤンッ
──ダイヤ『…コホン』
ダイヤ「そう。そこらへんまでならば、まあよいでしょう」
ルビィ「なにが?」
ダイヤ「お天気研究所の危機を救って、それからあああああさんとのポケモンバトルに勝利したあたりよ」
ダイヤ「あ、そうそう。なんとね、りこちゃん♡がジュカインに進化したのよ!」
ルビィ「えー、それ見たかったー!」
ダイヤ「とってもカッコいいんだから!」ドヤッ
ルビィ「後でポケパルレで遊ぶから貸して~」
ダイヤ「え~、どうしましょうかしらね~」
キャッキャウフフ…
180>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/07/05(金) 07:08:26.96ID:1Nj1QmKi
沼津駅前
ダイヤ「さてと」
ルビィ「町がお正月のよそおいですわね!」
ダイヤ「なんですかその変な口調は」クスッ
ダイヤ「のんびりと町を見て歩きながら、イトーヨーカドーにでも行ってみましょうか」
ルビィ「は~い」
ダイヤ「はい、滑らないように手を繋ぎますわよ」ギュ
ルビィ「…は~い」ギュ
出先で誰かに会う? >>182
※ 誰にも会わなくてもよい
181名無しで叶える物語(SIM)2019/07/05(金) 07:10:13.42ID:jlA2g6kA
エリーチカ
182名無しで叶える物語(邪馬台国)2019/07/05(金) 07:11:23.91ID:rziMj/pa
ようちかりこ
183名無しで叶える物語(埼玉県)2019/07/05(金) 16:38:27.26ID:RZGxLHHu
【コメント】ポケモンを捕まえる時にAボタン連打してた人挙手
184名無しで叶える物語(SIM)2019/07/05(金) 16:49:51.08ID:rAsh69aZ
【コメント】ノ
185名無しで叶える物語(SIM)2019/07/05(金) 16:57:17.45ID:+6VJjnvE
【コメント】AB交互連打からのホールドだろJK
186名無しで叶える物語(SB-iPhone)2019/07/05(金) 18:04:58.21ID:n+jqznw5
【コメント】
きんのたまおじさん会った?
187>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/07/05(金) 19:09:29.91ID:1Nj1QmKi
イシバシプラザ
ルビィ「人がいっぱいいるね~」
ダイヤ「考えることはみんな同じということね」
ルビィ「四階行こー、おねいちゃん」
ダイヤ「いいわよ。わたくしは特にこれといって見たいものがあるわけではないから、あなたの行きたいところへ付き合うわ」
ダイヤ「誰かの新譜が出たの?」
ルビィ「でたよー!snAck-BoCsがデビューシングル出すってゆったじゃん!」
ダイヤ「ああっ…そうね、今週だったわね。色々なものが重なってつい忘れてしまっていましたわ…」
ルビィ「もー、しっかりしておねいちゃん」
ダイヤ「新譜管理はルビィにお願いするのが一番ね」
ルビィ「しょーがないんだから~」
ダイヤ「うふふ…」
188名無しで叶える物語(邪馬台国)2019/07/05(金) 19:11:40.99ID:ylsS/Bdr
【コメント】挙手厨うざい
189>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/07/05(金) 19:18:31.21ID:1Nj1QmKi
ルビィ「スクールアイドルはね~、こっち」テテテ
ダイヤ「はいはい」ススス
ルビィ「ちょっとずつコーナーも広くなってきて、ルビィは鼻が高いよ」ぅゅ
ダイヤ「どうしてあなたが鼻を高くするの」クスッ
ルビィ「ん~…あ!あったー!」
ダイヤ「まあ、可愛いジャケットですわ…」
ルビィ「特装版とやらが…置いてある…」
ダイヤ「だ、だめよルビィ!お年玉が手元にあるからって!」
ルビィ「でも考えてみてよおねいちゃん!特装版は発売記念、ここで買わなかったらもう二度と会えないかもしれないんだよ!?」
ダイヤ「で、でも…っ!そんなことを許してしまったら、これから先もきっと同じように特装版を買ってしまいますわ!これまでどんなに欲しくても耐えて通常版を買ってきたではありませんか…!」
ルビィ「それは今までタイミングが悪かっただけ、グッズとの出会いはいちごいちえって、熱い店長さんがゆってたよ!ここで諦めちゃっていいの!?」
ダイヤ「く──くぅぅっ…!!」ギリリ…
「あの~」
ダイルビ「「はぃい!?」」キッ
190>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/07/05(金) 19:21:49.57ID:1Nj1QmKi
ダイヤ「今大切な話し合いをしているところなのですが!」
ルビィ「だれですか!」
女子「ぁ、その、ごめんなさい…」ビクッ
ダイヤ「…」
ルビィ「…」
ダイルビ ((え?本当に誰…?))
ルビィ「ぉ、おねいちゃん、この人だれ?」ヒソ
ダイヤ「いや知りませんわよ。てっきり千歌さんか曜さんか梨子さんだと思ったのに、全然知らない方じゃない」ヒソ
ルビィ「逆にその三人だと思ったのはどうして…?」ヒソ
女子 モジモジ…
191>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/07/05(金) 19:27:24.56ID:1Nj1QmKi
ダイヤ「な、なかなか立ち去りませんね」ヒソ
ルビィ「いづらそうにしてるけど、どこかに行ってはくれないね」ヒソ
ダイヤ「…」
ダイヤ「あ、こちらの商品を取りたかったのですか?邪魔で失礼いたしました」スッ
ルビィ「せっかくならsnAck-BoCsのデビューシングルも買っていってください」つCD スッ
女子「え、いや…」
ダイヤ「なぜあなたがsnAck-BoCsのCDを売り付けるのですか!しかもよりによって特装版を!」
ルビィ「だって聴いてほしいもん!スクールアイドルに興味持ってくれた人なら絶対気に入るもん!」
ダイヤ「スクールアイドルだって系統は様々、どのグループを好み推すかは他人が口を出すべきではありませんわ!」
ルビィ「聴いてみて気に入らなかったらそこでやめたらいいじゃん!聴かずぎらいしないでほしい!」
ダイヤ「だーかーらー……」ハッ
ルビィ …ハッ
ダイルビ チラッ
女子 モジモジ…
ダイルビ ((Aqoursのファンか──!!)) ドーン
192>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/07/05(金) 19:35:21.58ID:1Nj1QmKi
ダイヤ「あのう、もしや、その…わたくし達のことをご存知でいらっしゃる方ですか…?」
女子「!」パア
女子「は、はいっ」
女子「黒澤ダイヤさんですよね!それに、妹のルビィちゃん!」
ルビィ「ぴっ」ビクッ
ダイヤ (害意はなさそうに見えるけれど、どこまで対応したものか…これだけ人がいるのだから滅多なことはないにせよ、ルビィに危害が及ぶことだけは万に一つも避けなければ…)
ダイヤ「ええ、そうです。いつも応援していただき、ありがとうございます」
ダイヤ「まだまだ小さなグループですが、これからも見守っていただけたら嬉しいですわ」ペコッ
ダイヤ (これでも話を続けようと食い下がってくるようならば──)
女子「グループ…?」
193>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/07/05(金) 19:40:10.35ID:1Nj1QmKi
ダイヤ「…へ?」
女子「グループでの活動だったんですか…あ、ユーチューバーみたいなやつですか?」
ダイヤ「えっ、と…」チラッ
ルビィ「…??」
ダイヤ「あのう、こんなことを訊くのも変ですが、わたくし達をどういう存在であるとご認識でいらっしゃいますか?」
女子「ごめんなさい、ダイヤさん達のグループっていうのはピンと来ないんですけど…」
女子「ダイヤさんは、私がとっても好きな実況者です!」
ルビィ「!!」
女子「もくたんちゃんとの冒険、いつも楽しく観させてもらってますっ!」
ダイヤ「──────はい…?」
194名無しで叶える物語(家)2019/07/05(金) 19:40:46.35ID:d9j1sLJX
草
195>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/07/05(金) 19:45:45.20ID:1Nj1QmKi
そのとき、黒澤ルビィの動きは速かった。
普段は自他共に認める甘えん坊で、ともすれば賢くないと見られることも多い彼女だが、それは周囲の環境によるところが強い。
頼れる姉を始めとし、なんでも捌き率いてくれる存在に恵まれていることで、自身がしっかりする必要をあまり感じない。
ゆえに、無意識ながら彼女は『手を抜いている』──周囲の認識に合わせ、黒澤ルビィに求められる期待に応えるべく、愛らしい彼女自身を知らず知らずに演じている。
だが、決して彼女はばかではない。
黒澤の血を引いて産まれ、姉の背を見て育ったのだから当然と言えた。
そして、このとき──黒澤ルビィは瞬間的な判断で一連の流れを手中に納めた。
196>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/07/05(金) 19:54:18.15ID:1Nj1QmKi
ダイヤ「もく──た、ん…」
女子「はい!今日やっとジュプトルちゃん…じゃない、りこちゃん♡が進化しましたね!もうそろそろ次の町に着いちゃいますけど、せっかくならヒンバスを釣ってから…」
ルビィ「やだあっ!」グイッ
ダイヤ「え?る、ルビィ?」
女子「?」キョトン
ルビィ「おねいちゃあん…ルビィ、今はスクールアイドルのことだけ考えてたい。せっかくおねいちゃんとおでかけしてるのに、他の人とおはなししないで」グイ…
ダイヤ「るびぃ…!」キューン
女子 キューン
ルビィ「うゅゅ…」モジモジ
ダイヤ「…コホン」
ダイヤ「申し訳ありません。いつも応援してくださるのはとても嬉しいのですが、今日は久し振りに姉妹水入らずでの外出なのです」
ダイヤ「お気持ちは充分に頂きました。どうか、この場はお引き取りいただけませんか」
197>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/07/05(金) 19:56:44.69ID:1Nj1QmKi
女子「あ、えと、そうですよね。ごめんなさい、急に話しかけちゃって」アワアワ
ダイヤ「いいえ。これからもぜひ応援してくださいな」ニコッ
女子「は、はいっ。それじゃ、頑張ってください…」
ルビィ ジッ…
ルビィ「…わがままゆってごめんなさい。また、会えたらいいですね」(上目遣い)
女子 ドッキューーーンッ
女子「ぁ……あ…っし、失礼します!!」バッ タタタタッ
<ルビィちゃんもやばい~~~~~っ!
ルビィ「…………ふぅ…」
198>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/07/05(金) 20:06:18.80ID:1Nj1QmKi
ルビィ (目の前の脅威は去った。けど…)
ダイヤ「………ルビィ」
ルビィ ビクッ
ルビィ「な、なあにおねいちゃん…?」
ダイヤ「今の方、Aqoursの黒澤ダイヤのファン──かしら」
ルビィ「えと、えと、う~ん、なんだか不思議なこともゆってたけど、きっとそうなんじゃないかなあ」
ダイヤ「そう」
ダイヤ「ですが」
ダイヤ「確かに、もくたんちゃん、と…おっしゃいませんでしたか…?」
ルビィ「ピエエエエッ、ゅ、ゆったかなあそんなこと~?」
ダイヤ「これはどういうことなのでしょうかねえ」
ダイヤ「ねえ、ルビィ」
ダイヤ「あなたは、なにか知っている…?」ゴゴゴゴ
ルビィ「しッ、知らない知らない!なんにも知らない!なんでもくたんちゃんとかゆってたのか全然わかんない!」ブンブンブンッ
199>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/07/05(金) 20:10:51.15ID:1Nj1QmKi
ダイヤ「ルビィはここで待っていなさいな。少し、善子さんとお話ししてきますから」
ルビィ「ぅ、うぅ…」ブルブル
ルビィ (まずい、まずい。とめなきゃ、全世界配信なんて知ったら、絶対ゲームやめちゃう。やだ、やめてほしくない、せめて殿堂入りまでは達成してほしい)
ルビィ「ぉ、おね…ぉねぃちゃ…」
「あれー、ダイヤさんだ~」
ダイヤ「…!」
ルビィ (ま、またぁ!?もう無理だよぉ、さすがにごまかしきれないよぉ──)
ダイヤ「…千歌さん」
千歌「こんにちはー!明けましておめでとうございまーす!…って、それはこの前言いましたよね」エヘヘ
ルビィ (ち──千歌ちゃん!)
200>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/07/05(金) 20:15:42.80ID:1Nj1QmKi
千歌「沼津で会うなんてすっごい偶然ですね!内浦でもなかなか会わないのに~」
ダイヤ「ええ、そうですね…」
千歌「あ!ルビィちゃんもいる!やっほー!」
ルビィ「こ、こんにちはぁ」手フリフリ
ルビィ (ちゃ、チャンス!今のうちに善子ちゃんに連絡しておかなきゃ!) スマスマ
千歌「ダイヤさん達もお買い物ですか?せっかくお年玉貰ったんだから、欲しいものパーッと買わなきゃ損ですもんね!」
ダイヤ「千歌さん、わたくし、少しだけ用事が──」
千歌「どこ行っちゃったかな~。よーちゃん達も一緒なんですよ!」
曜「あ、あんなとこにいた!ちかちゃーん」
梨子「もう、目を離したらすぐどこか行っちゃうんだから」
ルビィ「!!」
ダイヤ「…っ」
201>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/07/05(金) 20:27:57.44ID:1Nj1QmKi
曜「おー、ダイヤさんだー!」
梨子「ルビィちゃんも。こんにちは」
ゾロゾロ…
梨子「内浦の人もお正月はこっちの方まで出てくるものなのね」
曜「向こうには高校生がお年玉を使うようなお店ってほとんどないからねー」
千歌「ダイヤさん達もお年玉をぱーっと使いにきたんだって!」
曜「えー、意外!」
ダイヤ「なっ…誰がそんなことを言いましたか!わたくしはルビィのお買い物についてきたのであって、」
ルビィ「お、おでかけしようって誘ってくれたのおねいちゃんじゃん」
ダイヤ「ルビィ!」
千歌「ほらやっぱりね~!」
曜「恥ずかしいことじゃないですよ、ダイヤさん!お年玉は使うために貰うんだもん!」
ダイヤ「や、ですからわたくしは…」
梨子「ルビィちゃんはなにを買いにきたの?」
ルビィ「スクールアイドルのデビューシングル!」
ようちかりこ「「「あ~…」」」
ダイヤ「あ~ではありません!なんですかその目は!わたくしではなくルビィだとさっきから、」
ルビィ「おねいちゃんはい特装版」つCD
ようちかりこ「「「あ~~~…」」」
ダイヤ「ルビィ!!!」
202>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/07/05(金) 20:35:58.36ID:1Nj1QmKi
千歌「ねーダイヤさん、ゲームセンターで勝負しよー!」
ダイヤ「げ、ゲームセンター!?校則で立ち入ってはいけないことになっているでしょう!」
千歌「え~~~、ダイヤさんが来てくれないならチカ達だけで行くことになっちゃいますよ~」
ダイヤ「い、いけません!わたくしが行こうが行くまいがだめなものはだめで、」
曜「そーいえば、クレーンキャッチャーにあったやつ、あれなんだっけ?聞いたことあるようなないような…」
ルビィ「今月クレーンキャッチャーには、すいーぽぽぺぽのグッズが追加されたんだよ」
ダイヤ「!」
曜「あー、それそれ!それだ!その柄のタオルがクレーンキャッチャーコーナーにあったよ!」
ダイヤ「!!」
梨子「曜ちゃん…悪い人…」
曜「にししっ」
203名無しで叶える物語(SIM)2019/07/05(金) 20:38:52.27ID:ylsS/Bdr
从c*・ヮ・§
204>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/07/05(金) 20:39:39.62ID:1Nj1QmKi
千歌「ねーダイヤさ~ん行こ~」グイグイ
ダイヤ「ちょ、あの、引っ張らないでください…!」
曜「ほらほらダイヤさーん、行きましょーよー」グイグイ
ダイヤ「ちょちょ、あのあの、押さないでください…!」
梨子「…」
梨子 (がんばりこっ!) グッ
ダイヤ「見ていないで!!」
ダイヤ「あっ待っ、わたくしは行くとは、そもそも行っていいと言った覚えも、や、離しなさ……こらーーー~~~っ!」
ひとまずこの場は乗り切りました。けど、みんなとばいばいした後どうなるのか思うと、なんだか遊ぶのに集中しきれないルビィなのでした…
205>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/07/05(金) 20:40:38.58ID:1Nj1QmKi
リトルデーモン1号『よしこちゃん』
リトルデーモン1号『やばい』
リトルデーモン1号『知らない人からもくたんちゃん応援してますって言われた』
善子 ガタガタガタガタ…
続く──!
206名無しで叶える物語(もんじゃ)2019/07/06(土) 00:36:05.24ID:f+TJ+swd
そういや身内にしか配信してないって思ってる設定だったな
207名無しで叶える物語(SIM)2019/07/06(土) 19:05:15.04ID:e5HDMgHa
あくあくAqours
209名無しで叶える物語(SIM)2019/07/07(日) 13:59:45.80ID:HqHbdc53
確か土日は忙しいんだっけ
210名無しで叶える物語(茸)2019/07/07(日) 19:47:16.39ID:mC/3S1Hz
善子の知り合いで、善子と一緒に見てただけという逃げ方がある
211名無しで叶える物語(SB-iPhone)2019/07/07(日) 19:55:36.87ID:dwyl+ywC
善子の生放送でうっかり口が滑ったとかいう言い訳もできるな
現状はみんな見てることを肯定しちゃうけど途中まではしっかりAqoursメンバーしか見てなかったってことにできるし
212名無しで叶える物語(SIM)2019/07/07(日) 20:16:03.24ID:W/Bfm3lK
善子の生放送で口が滑ったとなると、ダイヤの認識としては全世界に情報が解き放たれたと同義なんじゃないだろうか……
>>210の方がまだ持ちこたえられそうな気はする(声をかける人が増え始めたらアウトだが)
214名無しで叶える物語(SB-iPhone)2019/07/07(日) 20:28:02.52ID:dwyl+ywC
>>212
ここで全世界の人に見られてるっていうのがバレるのも一つの転機として面白いなって思うし、どっちに転んでも楽しみではあるけどそもそもバレたらやめちゃうか
213名無しで叶える物語(邪馬台国)2019/07/07(日) 20:23:25.27ID:z/bB6+Ml
実は気付いてるけどあたふたしてる善子やルビィが可愛いからと、わざと知らないフリをしてるダイヤさんがいてもいいと思うのです
215名無しで叶える物語(邪馬台国)2019/07/07(日) 20:34:37.55ID:z/bB6+Ml
どう転んでも面白くしてくれる>>1だから安心できる
216>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2019/07/08(月) 05:14:10.83ID:7hInCOHr
チッ チッ チッ チッ…
リトルデーモン1号『ちかちゃん達と合流した』
リトルデーモン1号『さっきよしこちゃんに電話しようとしてたけど、ちかちゃんが連れ回してくれてる』
チッ チッ チッ チッ…
リトルデーモン1号『ちかちゃん達と解散するまではよしこちゃんに連絡するの諦めたっぽい』
チッ チッ チッ チッ…
リトルデーモン1号『なんで既読無視するの』
リトルデーモン1号『よしこちゃん』
リトルデーモン1号『そろそろ解散するみたいだよ』
善子「…………よし」
217>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2019/07/08(月) 05:21:29.82ID:7hInCOHr
千歌「は~楽しかったね~~」
梨子「お正月からこんなに一日友達と遊んだことなんて初めてだよ」
曜「向こうだとどんな風にしてたの?」
梨子「元日のお昼からはおばあちゃんのお家で親戚みんなで集まって、三日のお昼くらいに家に戻って、そこからは家族と過ごして冬休みが明けることが多かったかな」
千歌「うわ~、現代っ子みたい…人との繋がりが希薄で寂しいね…」
梨子「現代っ子ですから!友達との繋がりが希薄なんじゃなくて家族との繋がりを大切にしてるの!!」
曜「ダイヤさん?疲れちゃいましたか?」
ダイヤ「え?いえ、そんなことは」
曜「結局一日付き合ってもらって、ありがとうございました。千歌ちゃんってばダイヤさんとルビィちゃんに会えたのがよっぽど嬉しかったみたいで」
ダイヤ「ええ、わたくし達も楽しかったですから。ね、ルビィ」
ルビィ「うん!一緒におでかけしてよかった~」
218>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2019/07/08(月) 05:26:52.36ID:7hInCOHr
曜「じゃ、私はここで。ここまで歩くの付き合ってくれてありがとー!」
梨子「それじゃあ、またね。曜ちゃん」
ダイヤ「冬期休暇も残りわずか。課題もあるでしょうし、練習もあるから。計画的にお過ごしくださいね」
曜「は~い。それじゃちかちゃんもルビィちゃんも、また練習でね!」
千歌「ばいば~い!」
ルビィ「ばいばい、曜ちゃん」
ダイヤ「…さて、内浦方面のバスは…っと」
♪
ダイヤ「!」
ルビィ「あと15分くらいみたいだね」
千歌「どーする?お茶してく?」
梨子「していかないよ。もう充分遊んだでしょ」
ダイヤ「…ごめんなさい、お二人とも。ルビィのことをお願いできますか?」
梨子「え?」
ダイヤ「わたくしはこの辺りで、やっていかなければならないことができてしまいました」
ルビィ「おねいちゃん…?」
219>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2019/07/08(月) 05:34:43.23ID:7hInCOHr
ダイヤ「…」スタスタスタ
──ダイヤ『千歌さん達と一緒に、先に帰っていてちょうだい』
──ルビィ『おねいちゃんは?』
──ダイヤ『…彼女のところへ行ってきます』
ダイヤ「……」スタスタスタ
──女子『黒澤ダイヤさんですよね!それに、妹のルビィちゃん!』
──女子『もくたんちゃんとの冒険、いつも楽しく観させてもらってますっ!』
ダイヤ「………」スタスタスタ… ピタッ
ピンポーン
「………今、開けるわ」
善子さん『果たし状』
善子さん『今日、うちに寄ってください』
220>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2019/07/08(月) 05:38:44.55ID:7hInCOHr
善子の部屋
善子「いらっしゃい。突然呼び立てて悪かったわね」
ダイヤ「いえ。ちょうどこちらにおりましたので」
善子「らしいわね」
ダイヤ「…ルビィから連絡でも?」
善子「千歌さん達と一緒だったそうじゃない。せっかくなら呼んでくれてもよかったのに」
ダイヤ「生憎、スマートフォンを触るひまも与えてもらえなかったもので」
善子「そう。ま、いいわ」
ダイヤ「話したいことがあって呼んだのでしょう?」
善子「あなたからも話したいことがあったから来てくれたんでしょ?」
ダイよし「「ちょうどいい」」
221>>1 ◆1Y9DDrqNbw (しうまい)2019/07/08(月) 05:43:56.52ID:7hInCOHr
善子「…私から話しましょうか?」
ダイヤ「単刀直入に聞きます」
善子「!」
ダイヤ「わたくしがオメガルビーをプレイしている様子は、どこまでの方が観ているのですか?」
善子「…」
ダイヤ「今日、全く知らない方から声を掛けられたわ。てっきりAqoursのファンだと思ったのだけど、なんとAqoursのことなど知りもしないご様子でした」
ダイヤ「それはそれで少し残念ですが、言いたいのはそんなことではなく…」
ダイヤ「その方はおっしゃったのです。『もくたんちゃんとの冒険、いつも楽しく観させてもらってますっ!』と」
222>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/07/08(月) 05:54:36.97ID:hTJvjSmL
ダイヤ「これは──どういうことですか」
善子「…」
ダイヤ「様々な可能性を考えましたわ」
ダイヤ「実は善子さんの知り合いの方で一緒に観ているのかとか、あるいは善子さんがご自身の生放送とやらでうっかり口を滑らせたのではないかとか」
ダイヤ「幸い、千歌さん達と過ごす時間があったことで頭は冷えたからね」
ダイヤ「ここへ来るまでに、ある程度は落ち着きました。全く知らない方から一方的に認知されるという感覚にはまだ慣れないけれど、Aqoursのことで多少は経験があるもの」
ダイヤ「理由如何によっては呑み込むことができると思いますが──」
ダイヤ「説明、してくれる?」
223>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/07/08(月) 05:58:09.03ID:hTJvjSmL
善子「今日、ダイヤに声を掛けてきたっていうその人は」
善子「もしかして、黒髪で巻き毛の子?」
ダイヤ「………いえ、茶髪でショートの方でしたが」
善子「あらそう、残念。当てずっぽうで当たればラッキーと思ったけど」
ダイヤ「善子さん」
善子「そう怒らないでよ、私の冗談やいたずらは今に始まったことじゃないでしょ?」
善子「すぐに説明するから──」
224>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/07/08(月) 06:03:12.13ID:hTJvjSmL
善子 (──っげええええええええ!)
善子 (想像してたよりだいぶ怒ってるぅぅ…!)
善子 (てっきり会うなり怒鳴り付けられるいつものパターンかと思ったら全くそんなことないじゃない!)
善子 (時間が経ったことで落ち着いたって、私にとっては全然いい方向にはたらいてないんだけど!)
善子 (でも、でも大丈夫…そんなのはこっちだって想定していたことよ。伊達にこの数ヶ月間、一番近い場所であなたをからかってきたわけじゃない)
善子 (これがなんの前情報もなしだったら危なかった。普通にジ・エンドだった)
善子 (私の勝因は──ルビィがこっち寄りのスタンスで動いてくれたこと、これに尽きる)
善子 (このアドバンテージがあるおかげで、私はこの勝負に勝てる…!)
225>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/07/08(月) 06:07:47.33ID:hTJvjSmL
善子「…コホン」
善子「単刀直入に聞かれた問いには、単刀直入に答えるのが礼儀というものかしらね」
善子「ダイヤ」
善子「あなたのプレイング──『黒澤ダイヤの実況』と銘打っているけれど、これはね」
ダイヤ「…?」
善子「全世界」
善子「全世界に向けて配信されていて、具体的な数字にして約九万人──それだけの人が熱心に観ているみたいね」
ダイヤ「…………」
ダイヤ「…………」
ダイヤ「…………は…?」