545>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/01/07(月) 20:54:43.89ID:AXwyS6QJ
ダイヤ「ポケモンセンターの前でお会いしたおばあさまからお願いされたこと」
ダイヤ「ポケモンのタマゴを連れていってくれないか、と」
ダイヤ「ようちゃんのときもそうだったけれど、わかりますわよね…わたくしは、ポケモンを七匹は連れて歩けない。タマゴを引き取るなら、誰かを置いていかなくてはならない」
ダイヤ「そこであなたに白羽の矢を立てたのは、決してあなたが戦力にならないだとか、もうわたくし達の旅に必要がないだとか、そんな風に考えてのことではありません」
ダイヤ「つい今しがたのアスナさんとの戦闘においても、よしこさんは目覚ましい活躍をしてくれたわね」
ダイヤ「これまでのジムリーダーさん達との戦闘を振り返るに、コータスの体力が危うくなったら、アスナさんはキズぐすりをお使いになる可能性が高かった」
ダイヤ「それを防ぐためには、アスナさんが『危険域』だと認識なさらないぎりぎりのところから、一気に倒しきるしかなかった――」
ダイヤ「あのタイミングでコータスが毒を浴びたのは偶然でもなんでもない、よしこさんがそうしたからなのよね。わたくしにはわかります」
ダイヤ「よしこさんは紛れもなく、黒澤ダイヤモンズの一角を担うとても頼もしい戦士ですわ。叶うならば、旅路の少しとてあなたと離れたくなんかありません」
ダイヤ「それならば、なぜ」
ダイヤ「当然の疑問ですわね」
546名無しで叶える物語(庭)2019/01/07(月) 20:59:27.65ID:uHJo8SLF
丁度映画見終わった後に更新きてて嬉しい
547>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/01/07(月) 21:08:57.29ID:AXwyS6QJ
ダイヤ「答えは明瞭、あなたとならば、いっとき離れる程度のことが障害にはなり得ないと――そう考えたからです」
ダイヤ「その理由は判然としませんが、あああああさんがトウカシティへ戻ろうとおっしゃっている…つまり、あああああさんと同行するかどうかという手段は別にして、今からわたくし達はトウカシティを目指すべきだということなのでしょう」
ダイヤ「ここからトウカシティとなれば、言わずもがな、すでに何度となく辿った道程」
ダイヤ「あなたを置いて未知の冒険へ進むような真似はしないと約束するから、ほんの少し――まだ見ぬタマゴを孵すまでの間だけ、のんびりと休んでいてちょうだいな」
ダイヤ「あーあ、羨ましい。もくたんちゃんはずっと歩き詰めだというのに、少しは楽をさせてほしいものですわ」
【コメント】これはいなくなると見せかけた善子の罠だ!!
ダイヤ「うふふ…そうそう、そのくらいの心意気でいてくださいな。またすぐに迎えにまいりますからね」
ダイヤ「それでは――お休みなさいな、よしこさん」カチ
『もくたんは パソコンを 終了した!』
そして今…
548>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/01/07(月) 21:14:47.37ID:AXwyS6QJ
『ジュプトル ちか かなん ルビィ♡♡♡ ようちゃん タマゴ』
ダイヤ「…」
ダイヤ「じゅっきさん、かずおさんに次いで――よしこさん、か…」
ダイヤ「まったく、本当に――六匹までしか連れ歩けないなどと、一体誰が決めたのかしら」
ダイヤ「わたくしならば十匹でも十五匹でも、皆等しく愛してみせるのに」
ダイヤ「ふんだ」
ダイヤ「は~あ、アスナさんと激戦を繰り広げたら疲れてしまいましたわ。今日はもう切り上げて休むとしましょう」カチカチ
『もくたんは レポートに しっかり 書き残した!』
ダイヤ「また明日ね、みなさん」
カチッ
「…………ぅ…」
「ぅぅぅ…………うっ…」
「すぐに…すぐに、迎えにまいりますから…」
「よしこさぁん……」
549>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/01/07(月) 21:21:10.32ID:AXwyS6QJ
現在のパーティ
(フエンジム突破後)
ジュプトル♀ くさ LV31 しんりょく
メガドレイン、がんせきふうじ、リーフブレード、れんぞくぎり
ちか(アメモース)♀ むし、ひこう LV29 いかく
エアカッター、しびれごな、あまいかおり、バブルこうせん
かなん(ヤルキモノ)♀ ノーマル LV29 やるき
いわくだき、かいりき、いあいぎり、だましうち
ルビィ♡♡♡(エアームド)♀ はがね、ひこう LV22 がんじょう
ほえる、はがねのつばさ、エアカッター、みだれづき
ようちゃん(ワカシャモ)♀ ほのお、かくとう LV24 もうか
つるぎのまい、にどげり、バトンタッチ、ニトロチャージ
タマゴ (ソーナノ)を引き受け、代わりによしこ(ドクケイル)が離脱
よしこ(ドクケイル)♀ むし、どく LV27 りんぷん
サイケこうせん、ヘドロばくだん、ぎんいろのかぜ、ベノムショック
550名無しで叶える物語(庭)2019/01/07(月) 21:24:16.34ID:bp82qHXl
【コメント】おやすみ、ダイヤ
551>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/01/07(月) 21:27:29.04ID:AXwyS6QJ
安価
111番道路~トウカシティで誰か仲間に加えるか >>554
※
サンド、ナックラー、サボネア、ヤジロン、誰も加えない、のいずれか。なお…じゅっきやかずお含め、これまで捕獲してきたポケモンの中から指定するのも可。ただしレベルはお察し。
トウカジム挑戦前にレベリングするかどうか >>556
※ する、しない、のいずれか。なお、センリのポケモンは下記の通り。
ケッキング LV28
ヤルキモノ LV28
ケッキング LV30
ただし、おそらくレベル以上に強いです。
554名無しで叶える物語(プーアル茶)2019/01/07(月) 22:11:48.36ID:0jZtK89y
炎に強い子がいないのを気にしてたから、使うのは当分先になるとしてナックラー捕獲とかありですか?
それと多分地面→炎に対する相性を知らなそうなので
【コメント】地面タイプは炎、電気、岩、鋼、毒タイプに弱点をつけるから優秀だよ
558>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/01/08(火) 07:51:49.53ID:Wsd17Tki
>>554
いいよ!
ひとまず捕獲はしておいて、まだ手持ちに入れない…って感じでいいのかな?
559名無しで叶える物語(庭)2019/01/08(火) 08:05:04.45ID:psYm4A/4
そういう感じでお願いします
外だから庭になってるけど>>554です
556名無しで叶える物語(ぎょうざ)2019/01/07(月) 22:18:27.42ID:PiF4nPOE
ようルビのレベルを揃えて起きたいかも?
557名無しで叶える物語(やわらか銀行)2019/01/07(月) 23:51:25.60ID:TPT3ZvNS
【コメント】眠気覚まし多めに買っておこうな
エアームドならレベルさえ並べば昆布でボコボコに出来そうだ。防御高いし一致技半減だし
560名無しで叶える物語(やわらか銀行)2019/01/08(火) 08:07:55.86ID:R48pkex9
ヒントあげるのはいいけどあんまり教えすぎてもヌルゲーになっちゃうかも
561>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/01/08(火) 08:09:24.01ID:Wsd17Tki
12月27日、浦の星にて
ダイヤ「――明日より誘惑多き冬期休暇となりますが、浦の星女学院の一員であるという自覚と誇りを持って行動するよう努め…」
生徒「…なんだか生徒会長、目腫れてる…?」
生徒「私も思ってた。アイプチ失敗したのかなーって思ってたけど、やっぱり腫れてるのかも…」
生徒「なんかあったのかなあ…」
ダイヤ「真木さん、原野さん、湯部さん、式典の途中ですよ。私語は謹みなさい」
生徒「はい、ごめんなさい…」
ダイヤ「目上の方と接する機会も増える時期ですから、常に敬意と礼節を忘れず――」
ダイヤ「――それでは、これにて第二学期の終了式を閉会いたします」
ダイヤ「羽目を外し過ぎることなく、大切な方々との時間をお過ごしくださいな」
562>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/01/08(火) 08:14:33.90ID:Wsd17Tki
先生「お疲れ、黒澤さん。また三学期からよろしくね」
ダイヤ「はい。先生方も、お疲れの出ませんよう」
生徒「生徒会長~、さようなら~」
ダイヤ「はい、さようなら。坂を走って下ってはいけませんわよ」
生徒「黒澤さん!スクールアイドル活動も頑張ってね!手伝えることがあったら連絡して!」
ダイヤ「ありがとうございます。ご親族の方々に宣伝しておいてくださると嬉しいですわ」
花丸「…ダイヤさんは相変わらずの人気ずら」
ルビィ「Aqoursの活動を始めてから話しかけやすくなったってゆって、前からおねいちゃんのこと気になってた人達が話しかけるようになったから…」
善子 ムー… ←あんまり楽しくない
563>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/01/08(火) 08:24:54.18ID:Wsd17Tki
ガチャ
ダイヤ「下校生徒のお見送りもほとんど終了、あとは今学期のうちに片付けておきたい書類を――」
鞠莉「チャオ~☆」
ダイヤ「あら、鞠莉さん。どうなさったんですの?理事長は階が違いますわよ」
鞠莉「んもう、つれないこと言いっこなしよ!終了式もお疲れ様!」
ダイヤ「ええ。そうおっしゃる鞠莉さんだって、見えないところで奔走なさっているのでしょう?お疲れ様です」
鞠莉「マリーのそんな姿を見ても嬉しい生徒なんかいないもの。ダイヤと果南がわかっててくれればジューブン!」
ダイヤ「くす…さすが、尊敬しますわ。それで、なにかご用ですか?」
鞠莉「やあねえ、もう。放課後に友達を待ってるのに理由なんか二つも三つもないわよ」
ダイヤ「と言いますと?」
鞠莉「帰るわよ!」グイ
ダイヤ「は?」
鞠莉「だから、かーえーるーの!もう果南もちかっち達も揃ってるから!」
ダイヤ「いやあの、生徒会の仕事、まだ書類が、」
鞠莉「いーからいーからそんなの!明日でも明後日でもマリーが一緒にやるから!寄り道して帰れるのは、今年は今日で最後なんだから!精いっぱい遊んで帰るわよ~☆」
ダイヤ「ああっちょっ鞠莉さ、引っ張らないで――生徒会室!施錠!職員室へご挨拶!」
鞠莉「let's go~~~~~~!!」
564>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/01/08(火) 08:38:02.89ID:Wsd17Tki
千歌「見てーよーちゃん!おっき~!」
曜「うわホントだ!ちかちゃん家のイセエビちゃんより大きいよこれ!」
梨子「こんなの取れる人いるの…?」
善子「クックック…あなた達、誰かの存在を忘れてやいないかしら…」ギラリ
花丸「おら取れるかも…」
ルビィ「ほんと!?はなまるちゃん!」
花丸「前に『せが』に遊びにいったときに、少しだけコツを教えてもらったから…」
千歌「えーーすごーーい!ねー取って取って花丸ちゃん!」
善子「ちょっ、あ…こらーー!無視するなーー!私にやらせろーー!」
ワイワイ
果南「若い子達は元気だねえ」
鞠莉「ヤダもう果南ったら、妙に年寄り臭いこと言うのやめてよ」
ダイヤ「そうですわよ。一つか二つしか変わらないのに『若い』だなどと――あら、お抹茶の試飲なんてやってますわ。頂いてこようかしらっと…」
鞠莉「ダイヤも果南のこと言えないくらい年寄りくさいいいいい!やーめーて行ーかーなーいーでーーー!」グイグイ
果南「ちょっともも引き見てきていい?なんか来月結構寒いみたいだし」
鞠莉「なにもも引きって!?響きがヤダ!寒いならマリーがハグするからいいじゃない!ほらちかっち達のところへ行きましょうよ!」
ダイヤ「そういえば年始の集まりに向けてお茶請けを買っておかなければ…」
鞠莉「今じゃなくていーでしょ!放課後なの!友達との寄り道なの!向こうでゲームやってる子達を横目にどうして雷起こし選ばなきゃいけないのよ!」
鞠莉「も~~~…いい加減にしなサーーーーイっ!!」
居合わせた生徒達 (((理事長は大変そうだなあ…)))
二学期最後の登校日も楽しく過ごしました☆
565>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/01/08(火) 08:47:43.00ID:Wsd17Tki
『島合洞、島合洞です…』
果南「じゃ、私達はここで。またね」
千歌「ばいばーい、果南ちゃん鞠莉ちゃん!」
梨子「お休みなさい。果南さん、鞠莉さん」
ダイヤ「鞠莉さん、明日は書類整理を手伝ってもらいますから――」
鞠莉「あ、ハナマル」
花丸「ずら?」
鞠莉「ルビィのこと家までお願いしてもいいかしら」
花丸「構わないけど、ダイヤさんは?」
鞠莉「ここで一緒に降りるから!」グイ
ダイヤ「はい?」
ルビィ「ぴっ!?おねいちゃん!?」
果南「じゃね~」タタタ
鞠莉「また練習で~☆」タタタ
ダイヤ「…??」ズルズルズル…
『発車します…』
566>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/01/08(火) 09:00:18.53ID:Wsd17Tki
往還船
鞠莉「お待たせ~、お迎えアリガト!」
船頭「お帰りなさいませ、お嬢様。果南様にダイヤ様。出発しますので、お座りください」
果南「お願いしまーす。ほらダイヤ、船の中では座らないと」
ダイヤ「…これはどういうことですか」
鞠莉「ンーーー、潮風が気持ちイーね☆」
果南「船って勝手に窓開けていいのかなあ」
鞠莉「いーの!ちゃんと安全に配慮してるもん!」
果南「運転手さんがね」
ダイヤ「鞠莉さん!果南さん!どういうことかと聞いて――」
鞠莉「ノンノン、怒っちゃやーよ。ダイヤ」
果南「そうそう。昔やってたことと変わんないってば」
ダイヤ「昔って…」
567>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/01/08(火) 09:01:05.19ID:Wsd17Tki
鞠莉「まだお仕事は残ってるし、年末年始もそれはそれで忙しいけどさ。ひとまず今日で second school season も終わったんだから、お疲れ様会やりましょうよ」
果南「そーゆーこと。昔みたいに鞠莉の部屋でお菓子食べて、遅くまで話して、疲れたら三人一緒に寝ようよ」
ダイヤ「そ、んなこと…」
鞠莉「ね?マリーと果南からのお願い」
果南「お願い」
ダイヤ「……………はあ」
ダイヤ「お願いって、普通は連行する前に行うものだと思いますが?」
果南「てへぺろってやつ」
鞠莉「果南それはチョット違うかも」
ダイヤ「はいはい、こうなったら話を聞く方々ではありませんものね…満足するまでお付き合いいたしますわ」
鞠莉「やったー!さっすがダイヤ!」
果南「そうこなくっちゃね!」
ダイヤ「たーだーし!明日は二人とも生徒会の書類整理に付き合ってもらいますからね!」
鞠莉「ねー果南、昔みたいに日本昔ばなしの video 観ましょうよ」
果南「いいよ。私あれがいいな、ちびくろさんぼ」
鞠莉「OK☆」
ダイヤ「こらーーーっ、聞きなさーーーい!!」
こうして、ダイヤの年末年始はなんやかんやオメガルビーをするひまなく過ぎていくのでした…
568>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/01/08(火) 09:01:56.82ID:Wsd17Tki
へたにプレイング始めるとまた年始が遠のいちゃうので…
やや強引にゴーイングしました
569名無しで叶える物語(庭)2019/01/08(火) 18:16:15.79ID:q0qg+v79
【コメント】ぶっちゃけまだメンバー全員にバレてないの奇跡じゃね?
570名無しで叶える物語(しまむら)2019/01/08(火) 18:28:26.33ID:rq1NWYfU
【コメント】奇跡だよ!!
571名無しで叶える物語(庭)2019/01/08(火) 22:45:19.81ID:bsgXYc7t
アシスト少し抑え目にしてほしい
573名無しで叶える物語(茸)2019/01/09(水) 19:32:27.00ID:YTdw+0/t
【コメント】
ダイヤさんって座机の前で正座してポケモンしてるの?
578>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/01/10(木) 19:18:29.92ID:geVVIe56
12月31日
黒澤母「それでは、私はもう休みますね」
ダイヤ(こたつ)「え、そうなのですか?」
黒澤母「ええ。明日も早いですからね、年明けの挨拶は明朝に改めてしますから。ダイヤさんはまだ休まないのですか?」
ダイヤ「そう、ですわね…」
『23:36』
ダイヤ「何というわけでもありませんが、せっかくここまで起きていたので、年越しの瞬間を迎えてから休むことにしますわ」
黒澤母「そうですか。大人になりましたね」
黒澤母「では部屋へ戻る前には、そこのもう眠りこけてしまっている子を連れていってあげてくださいね」
ルビィ(こたつ) スピスピ…
ダイヤ「引き受けましたわ。それでは、お休みなさいな」
黒澤母「ええ。お休みなさいな」
ダイヤ モゾ…
『じゃあそろそろカウントダウン始めよっか~!せんごひゃーく、せんよんひゃくきゅうじゅうきゅー、』
『まだ早いわ!残り600辺りで疲れて寝てまうやろ!』アハハハ
ダイヤ「…大人になった?」ハテ…
黒澤母 (やっと、年頃の感覚を養ってくれるご友人ができたのね。これからもっともっと年頃の娘らしく、今時の若者らしく、元気で伸びやかに育ってくれたら嬉しい)
黒澤母 フワァァァ…
黒澤母 (本当なら誰よりも早く伝えたかったけれど、あと30分も起きていられそうにない…)
黒澤母 (私も年を取っ――……大人になったわね) スタスタ…
579>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/01/10(木) 19:25:08.14ID:geVVIe56
『………………』ワハハハ…
ダイヤ (ルビィはとっくに眠ってしまったし、お母様もお休みになった)
ダイヤ (みかんももう食べ飽きたし、こういうテレビ番組は毎年同じ内容ね…) フゥ
ダイヤ (あと20分、一人で起きていて――)
ダイヤ (――目に見えるわけでもないその瞬間を堪能したら、そそくさと布団に入る?)
ダイヤ「…なんだかばからしい」モゾ…
ルビィ スピスピ…
ダイヤ「ルビィちゃーん」
ルビィ スピピ…
ダイヤ ツンツン
ルビィ「ゅ…」イヤイヤ
ダイヤ (かわいい)
ダイヤ「ホットミルクでも作ろうかしら」
ダイヤ「…あ」
ダイヤ「そうですわ、せっかく時間が空いているのだからオメガルビーを――」
『着信 善子さん』ムーッムーッ
ダイヤ「…」
580>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/01/10(木) 19:32:23.77ID:geVVIe56
ダイヤ「…もしもし。ダイヤですが」
善子『えっなに…ごめん、忙しかった…?』
ダイヤ「は?いえ、別にそんなことありませんが」
善子『あ、そう……機嫌悪い?』
ダイヤ「そんなこともありませんけれど…」
善子『ならいいんだけど』
ダイヤ「どうかなさいましたか?」
善子『ううん。どうって別に、…ううん』
ダイヤ「…?」
善子『もうそろそろ来年になるわね』
ダイヤ「そうですわね。そんなに喜ぶことですか?」
善子『嬉しいわけでもないけどさ、なんかわくわくするじゃない』
ダイヤ「わたくしにはない感覚ですわね」
善子『……………ぷっ』
ダイヤ「はあ!?今なぜ笑ったのですか!?」
善子『んー?いやー……』
善子『これまで一日でも、ダイヤがなんの用事もなくこんなに遅くまで起きてたことなんかあったかな~って。思い返してただけよ』
ダイヤ「んなっ…!」
善子『誰もが自らの意思を必ずしも掌握しきれているとは限らないということね――』ギラン
ダイヤ「だ…っ、誰が楽しみにしているというのですか!!」
ルビィ「………ぅゅ…?」パチ…
581>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/01/10(木) 19:34:29.40ID:geVVIe56
ダイヤ「――――――!」
『――――――』
ダイヤ「――――!――――――!」
『――――www』
ルビィ (あー…善子ちゃんか…)
ルビィ (いちばん最初に「お誕生日おめでとう」って言いたいんだなあ、きっと)
ルビィ (…)
ルビィ (…まだ寝てるふりしとこ) モゾモゾ…
582>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/01/10(木) 19:42:11.60ID:geVVIe56
善子「だからやんなくていいでしょ、こんな日くらい。もくたん達だってあっちはあっちで年越しパーティやってるわよ」
ダイヤ『!?』
ダイヤ『そういう季節のイベントもあるのですか!?わたくしも参加したいのですが!』
善子「いやないから。どうぶつの森じゃないんだから」
ダイヤ『また騙しましたわね!?』
善子「勝手に勘違いしたくせに怒らないでくれる?」
『じゅーーー、きゅーーー、はーーーち…』
善子「!」
ダイヤ『あら、もうこんな時刻ですか。ほら善子さん、カウントダウンが』
善子「あっうん、そうみたいね、あと五秒」
『さーーーん、』
善子 ドキドキ…
『にーーーい、』
善子 (まずは順当に明けましておめでとうって言い合って、ダイヤが息をついた瞬間にすかさず…)
『いーーーち』
善子「…!」
善子・ダイヤ「『明けましておめで――
ルビィ『おねいちゃんおたんじょうびおめでとーーーーっ!』
善子「!!!??」
583>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/01/10(木) 19:49:18.18ID:geVVIe56
ダイヤ「あらルビィ、いつから起きてたの?」
ルビィ「今さっき~!」
ルビィ「おねいちゃんなんさいになったの!?」
ダイヤ「わたくしはいつだってあなたの二つ上よ、十八歳ですわ」
ルビィ「こんなにおっきくなって…」ぅゅゅ
ダイヤ「あなたこそ、お誕生日でこそないけれど、随分と大きくなって…昔はカレーライスをこーーんなに小さな口で少しずつ少しずつ食べていたのに…」
ルビィ「おねいちゃんそれ何回ゆうのw」
ダイヤ「だって本当に可愛かったのよ、あのときのルビィ。デザートのみかんも小さな手で一生懸命に剥いてね、いえ、もちろんあなたは今だって可愛いのだけれど」ナデナデ
ルビィ「えへへー♡」
『………………………………かぁ…』
ダイヤ「ん?」
ルビィ「あ。よしこちゃん!明けましておめでとう!」
ダイヤ「ああ、善子さんと電話が繋がっているのでしたわ。善子さん、ほら、年始のお祝いとは別に、わたくしに言うことがあるのではなくて?ほら、恥ずかしがらずに――」
善子『…………る、』
ダイヤ「る?」
ルビィ ス… (スマホをダイヤの耳から離す)
善子『ルビィのばかーーーーーーーーーーーっっっ!!!』キーーーン
ダイヤ「あなた、また善子さんになにか意地悪をしたの…?」
ルビィ「なにもしてないも~ん♪」
年越しも楽しく過ごしました☆
584名無しで叶える物語(庭)2019/01/10(木) 19:51:46.82ID:MQoh/mT7
いいぞ~
585>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/01/10(木) 20:00:10.79ID:8NRRXToA
1月1日
ダイヤ「まあ落ち着いてくださいな、なにも先着順の競争をしていたわけでもないのですから…」
善子『ぐぬぬ…』
ルビィ「まあおちついてくださいな」
善子『その子!その子には悪意があったのよ!私はそれが許せない!』
ダイヤ「ルビィにどんな悪意があったというのですか。姉に誕生日おめでとうと言う、それがなにかいけないことですか?」
善子『違う!それ自体はいいんだけど、絶対狙ってた!』
ルビィ「ねらってないも~ん」
善子『狙ってた奴の言い方でしょうよ!!』
ダイヤ (仲が良いのはよいことね)
善子『くっそー…覚えてなさいよ…背後に気を付けることね、私の手はとっても冷たいんだから…』
ルビィ「やだー!よしこちゃんのいじわるー!はなまるちゃんに守ってもらうもん!」
善子『ず…ずら丸はアカン!!』
善子『ったく、準備できてるわけ?』
ルビィ「できてるよ~、あとコート着たら出れるよ」
ダイヤ「は?」
ダイヤ「ルビィ、あなたこんな時間にどこへ行こうと言うの?」
ルビィ「ルビィだけじゃなくっておねいちゃんも行くんだよ!はつもうで!早く準備しなきゃ!」
ダイヤ「は、つ…もうで?」
ルビィ「そうだよ!元旦になったらみんなで行こうって!」
ダイヤ「……………は?」
ルビィ「あれ…?」
善子『…鞠莉から誘われてたんじゃないの?』ヤレヤレ…
586>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/01/10(木) 20:10:15.97ID:8NRRXToA
鞠莉「ハァイみんな!わずかぶゥりね~☆」
果南「誕生日おめでとう、ダイヤ」
鞠莉「オメデト、ダイヤ。こんなに早く面と向かって言えたのは今年が初めてね~」
曜「おーっ!ダイヤちゃん誕生日かー!おめでとう!」
花丸「謹賀新年のご挨拶より先にお誕生日を祝われるなんて、ダイヤさんの人徳の為せる業ずら…」人 ス…
梨子「ダイヤさん、神様かなにかなの…?おめでとうございます、お誕生日も新年も」
千歌「元旦が誕生日なんてすっごいよね、奇跡だよね!ダイヤさんおめでとーーっ!」
花丸「千歌ちゃん、元旦は元日の朝のことだよ。ダイヤさんのお誕生日は元旦じゃなくて元日ずら」
梨子「とりあえず『おめでとう』って言ったらどうかな…?」
ワイワイ
ダイヤ ポカン…
ルビィ「こんなみたい」つスマホ
善子「なによ、ちゃんと連絡いってるじゃないの」ノゾキコミ
鞠莉さん『ダイヤ!』
鞠莉さん『ハツモーデ行くわよ!』
鞠莉さん『明日!』
ダイヤ『急なお誘いですね。明日は親族一同の集まりがあるため時間を割けるかわかりませんが、承知しました』
ダイヤ『時間が決まったらご連絡ください』
鞠莉さん『オッケーダイジョーブダイジョーブ!』
ルビィ「うーん…時間が書いてないからかなあ」
善子「これは鞠莉が悪いかも」
587>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/01/10(木) 20:20:02.80ID:8NRRXToA
淡島、階段
千歌「いっつも練習で登ってるからかな、いつもとなんだか違う感じがするね」
果南「私達が無事にAqoursとして活動できてるのも、淡島神社のご加護ってやつかもね」
曜「なんだか駆け上がりたくなっちゃうね!」ウズウズ
千歌「それはよーちゃんだけだよ~」ガシッ
ハハハ…
鞠莉「えー?ハツモーデって言ったら、普通元日の朝でしょ?」
ダイヤ「朝どころではないでしょう!何時だと思っているのですか!」
善子「実際こんな足元も見えない中でこの階段登るのって結構危険よね」
ダイヤ「危険に決まっているでしょう!…ふわ」
鞠莉「あー、ダイヤあくびしてる~!かーわイー☆」
ダイヤ「こんな時間まで起きていればあくびの一つや二つ出て当然ですわ!!」
モーッ!
花丸「ルビィちゃん、足元気を付けて。ゆっくりでいいからね」
梨子「でも、提灯が下がっててよかったね。参拝の人、私達以外にもいるみたいだし」
ルビィ「こんな時間にはつもうでなんて、どきどきするね!ほとんど出歩いたこともない時間なのに!」
花丸・梨子 ((確かに…)) ←常日頃から早寝勢
588>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2019/01/10(木) 20:37:22.97ID:8NRRXToA
淡島、山頂
鞠莉「着いたわー♪」
梨子「足元が見えづらくて怖かったこと以外は、全然へっちゃらでしたね」
果南「日頃の練習の賜物だね」
曜「さ、みんな並んで並んで!」
千歌「えー!?みんな並んでやるの!?」ギュウ
花丸「せ、狭いずら…」ムギュ
善子「当然、私達は…九人でAqoursなんだから…」ギュ
ルビィ「かみさまの前でしゃべっちゃだめなんだよー」ギュウウウ
ダイヤ「皆さん、御賽銭は手元に用意なさいましたか?」
「「「は~い」」」
ダイヤ「それでは、」
チャリチャリチャリリリーーン パンッパン!
曜 (……………)
果南 (……………)
ルビィ (……………)
ダイヤ (皆さんが仲良く、楽しく、笑顔で過ごせますように――――――)
ダイヤ「…」
ダイヤ (――それと、立派なポケモントレーナーになれますように)
初詣も楽しく過ごしました☆
589名無しで叶える物語(庭)2019/01/10(木) 21:25:38.48ID:MQoh/mT7
そろそろ2年にもバレる?
590名無しで叶える物語(しまむら)2019/01/10(木) 21:38:23.58ID:f9OKXoi4
季節行事も拾っていくのいいぞ~
591名無しで叶える物語(庭)2019/01/10(木) 22:48:37.38ID:tS75nEgo
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