192>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/11/13(火) 15:29:44.50ID:ZC+bbBv1
三日後…
善子 カチ
『配信中の放送はありません』
善子 ムム…
よしこちゃん『ダイヤは?』
リトルデーモン1号『勉強してる』
善子「頻度だいぶ減ったわね…夜通しやってた頃が嘘みたいだわ」
193>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/11/13(火) 15:32:30.07ID:ZC+bbBv1
鞠莉 カチ
鞠莉「あ、やってる」
鞠莉「…けど」
ダイヤ スイスイスイスイ
ダイヤ『ハイスコア…!』
ダイヤ スッスッ
ダイヤ『かなんさんはオレンジ色のが好きなんですわよね~♡』
鞠莉「またポケパルレね…」フゥ
鞠莉「……… puzzle 速過ぎるでしょ、まったく」
194名無しで叶える物語(庭)2018/11/13(火) 15:33:33.45ID:JIQJ8QKA
ポケパルレ中毒者が生まれてしまった……
195>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/11/13(火) 15:35:45.77ID:ZC+bbBv1
ルビィ「あんなのおねいちゃんじゃない」ブスーッ
善子「わざわざウチ来てまでなにぶうたれてんのよ」
善子「はい」つココア カチャ
ルビィ「ありがとう…」
善子「だいたい、ダイヤらしくないって言うんなら、そもそもゲームにガンハマりだったこの間までの方がおかしいんでしょ」ズズ…
ルビィ「…そーゆーんじゃないもん」
196>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/11/13(火) 15:42:30.11ID:ZC+bbBv1
ルビィ「おねいちゃんは昔から凄かったの。ルビィとはちがって、なんでもできたの」
ルビィ「勉強だって学年で一番だったし、踊りもお琴もすぐに上手になったし、かけっこ――は、ちょっと苦手みたいだけど…」
善子 ズズ…
ルビィ「もちろん、勉強だって踊りだってお琴だって、苦手な部分があったり上手にできないところがあったりもしたけど」
ルビィ「絶対に途中で諦めたりしなかった。遅くまで、一人で、何回でも、ずっとずっと頑張って、絶対に乗り越えてきたんだもん」
ルビィ「それなのに、今のおねいちゃんは…」
善子「勝負することから逃げて、ポケモンを起動する頻度がそもそも減り、たまに起動したかと思えばずーっとポケパルレで手持ちのポケモン達と遊んでる」
善子「リセットしたことに落胆するコメントもあったし、生放送の視聴率だって前ほどの数字じゃなくなったわね」
善子「ま、そこについて言えば、これまでの視聴率の方が異常だったんだけど…」ズズ
ルビィ ジッ…
善子「なによ」
197>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/11/13(火) 15:45:42.26ID:ZC+bbBv1
ルビィ「そもそもよしこちゃんのせいなんだけど」
善子「!?」
善子「な、なにが!?」
ルビィ「よしこちゃんがリセットなんか教えたからでしょ!」
善子「や、待ってよ、だってゲーム内で全く説明されないし、あるのにコマンドを知らないってのはゲーマーとしては」アタフタ
善子「それに、教えたからってまさかあのダイヤがリセットなんかすると思わないじゃない!」
ルビィ「それだってよしこちゃんが最後の一押ししたんでしょー!『可愛い決め台詞』とかゆって!わざわざ煽るようなコメントして!!」
善子「う…」タジ…
ルビィ「あそこで止めてくれてたらおねいちゃんはリセットなんかしなかったのに!」
善子「そ、そんなこと言ったって!」
198>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/11/13(火) 15:50:25.24ID:ZC+bbBv1
善子「確かに煽ったのは悪かったわよ、そのせいでダイヤがリセットに踏み切ったんだってことも理解してるわ」
善子「でも、じゃああのまま続けてたらどうなってたと思うわけ!?」
ルビィ「どうって、」
善子「逆転して勝てたと思う?曲がりなりにも私とポケモンやってたんだからわかるでしょ、無理よ」
善子「あそこから勝つとしたら、他のポケモン壁にしてかなんのHPを回復させて、それ以降も定期的に薬漬けにして消耗戦に持ち込むしかなかったわ」
善子「そのどっちか片方だって、ダイヤにできたと思う?」
ルビィ「それは…」
善子「ダイヤがかろうじてまだポケモンをやめないのは、『負けてない』――自分のポケモン達をズタズタにすることだけは避けられたからでしょ?」
善子「かずお一匹であの落ち込みようだったのに、全滅なんてしてみなさいよ――どうなったかわかったものじゃないわよ…」
ルビィ「うう…」シュン…
199名無しで叶える物語(庭)2018/11/13(火) 15:51:49.16ID:SWz8SEk+
ダイヤさんにアニポケ見てほしい
200>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/11/13(火) 16:00:27.54ID:ZC+bbBv1
善子「…にしたって、もう無理かもね」
ルビィ「…無理ってなに」
善子「ストーリーに戻るのが、よ。ポケパルレだって無限にできるわけじゃないだろうけど、その次はスパトレに移って、それも行き着いたとき――またキンセツジムに行くと思う?」
ルビィ「…」
善子「潮時、かもね。ま、私としてはダイヤが私のやってることに興味示してくれただけでも嬉しかったからいいんだけど」
ルビィ「おねいちゃんが興味を示したのは、ルビィとおんなじ名前だったからでしょ…」
善子「だとしても私がゲーム好きじゃなかったらやってないわよ」
ルビィ「やってたよ。よしこちゃんなんか関係ないもん」
善子「始めようがないでしょうが!私がハード買ってセッティングしたんだもの!」
ルビィ「ようちゃんだってちかちゃんだってゲームやるもん!よしこちゃんに聞かなくたってできたー!」
善子「ぐぬぬぬぬ……」
ルビィ「ゅゅゅゅゅ……」
201>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/11/13(火) 16:05:39.03ID:ZC+bbBv1
ルビィ「…そんなにゆうなら、簡単に諦めないでよ」
善子「…」
ルビィ「これからもおねいちゃんがゲームするのを支えて、ずっと一緒に楽しんでてよ」
善子「…そうしたいのは山々。けど、無理」
善子「私には今のダイヤを戦闘に呼び戻すことなんかできないわ」
善子「ダイヤ自身がやりたがったゲームを始めさせるのとは話が違う、ダイヤにつらい表情させてまで一緒にゲームしたいとは、私には思えないのよ…」
ルビィ「よしこちゃん…」
善子「だから」
善子「どうしてもまた立ち直ってほしいのなら、他を当たって。事情を知ってるマリとかさ」
ルビィ「………うん…」
202>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/11/13(火) 16:06:44.97ID:ZC+bbBv1
…とここまで。
ダイヤさんが一言も生で話さなかったぞ!
203名無しで叶える物語(庭)2018/11/13(火) 16:09:26.97ID:SWz8SEk+
ゲームって心折れたら続きやるのつらいよね……
204名無しで叶える物語(庭)2018/11/13(火) 16:12:25.94ID:JIQJ8QKA
ルビィがタマゴあげるとかどうすか
206名無しで叶える物語(茸)2018/11/13(火) 17:49:30.67ID:+sKB4bEZ
>>204
ナイス👍
205名無しで叶える物語(庭)2018/11/13(火) 16:14:50.36ID:SWz8SEk+
負けて悔しいけどその悔しさをバネにもっと強くなろうって気持ちにさせてくれるものはないだろうか
207>>1 ◆1Y9DDrqNbw (もんじゃ)2018/11/14(水) 00:44:04.04ID:u7lNy3hB
安価だけ
ルビィからタマゴを貰うかどうか >>209
※ 貰う、貰わない、のいずれか。貰う場合、なんのタマゴを貰ったのかと、ボックスに送るポケモンを必ず指定。ただしかなんは指定不可。
208名無しで叶える物語(庭)2018/11/14(水) 00:48:14.89ID:4AHv8u51
フィオネはやめようね!
安価下
209名無しで叶える物語(庭)2018/11/14(水) 00:51:42.78ID:gEx7kzx8
貰うのはアチャモのたまご
送るのはコイル
210名無しで叶える物語(庭)2018/11/14(水) 00:55:59.14ID:Hw0KTo5K
【コメント】アチャモのポケパルレ可愛すぎる
211>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/11/14(水) 08:13:13.87ID:OfPUECzd
鞠莉「むーりー」カチカチ
ルビィ「むりってそんな」
鞠莉「今のダイヤを外から引っ張ったって、再起なんかしないわよ。…あ、ヨマワル」
ルビィ「まりちゃんまで…」
鞠莉 カチカチ
鞠莉「…ルビィにはダイヤが――今のダイヤがどう映ってるのかしら」
ルビィ「どうって?」
鞠莉「情けない、かっこ悪い、ださい、みっともない、そのどれに該当するのかってことよ」カチカチ
ルビィ「そ、そんなのどれでもないよ!ちょっとくじけちゃったからって、おねいちゃんのこと情けなくなったりなんかしないもん!」
鞠莉「だったらなにが問題なの?」
ルビィ「えっ…」
212>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/11/14(水) 08:20:18.67ID:CKJdpRvh
鞠莉「ポケパルレをとことん楽しむのだって、このゲームの遊び方の一つじゃない。ミツルボーイに大層な説教をしてた通りね」
鞠莉「そりゃ用意された story があるんだから、それを辿らない限り完全クリアはできない。このゲームにはポケパルレマスターなんて道はないけど」
鞠莉「かと言って、ポケパルレを楽しむことで本人がこのゲームを充分に満足できるのなら、それは他の誰かが『間違ってる』と指摘するようなことじゃないわ」
鞠莉「そうでしょ?」
ルビィ「それは…そうだけど……」
鞠莉 ……カチカチ
鞠莉「あ、level up♪」
ルビィ「…」
鞠莉 …………ハァ
213>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/11/14(水) 08:23:00.40ID:CKJdpRvh
鞠莉 つ2DS スッ
鞠莉「いーい、ルビィ。ちょっと聞きなさい」
ルビィ「ゅ…」
鞠莉「あなたがもやもや引っ掛かってるのは、あなたの中のダイヤと今のダイヤの姿が噛み合わないからでしょう?」
ルビィ「うん」
鞠莉「でもね、ダイヤをよく知る私にしてみれば、今のあの姿はさほど意外でもないのよ――たぶん、果南が見ても同じことを言うわ」
ルビィ「…」
214>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/11/14(水) 08:27:30.24ID:CKJdpRvh
鞠莉「あの子はカチカチの堅物だけど、だからといって完璧主義者ってわけでもないのよ。案外ね」
鞠莉「手を抜くことはしない、easily に流されることだってない。その代わり、どうしても達し得ないことには割と心が折れやすいのよ」
ルビィ「うそだぁ」
鞠莉「ほんとよ。どうもあなたの前では格好付けたがる節があるから、あなたが気付かないのも無理はないけどね」
215>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/11/14(水) 08:29:54.41ID:CKJdpRvh
ルビィ「…」
鞠莉「中でも、ダイヤが特に苦手なことがなんだか、わかる?」
ルビィ「わかんない」フルフル
鞠莉「二律背反よ」
ルビィ「にりつはいはん!うん!」コクコク
鞠莉「わからないことはわからないと言いなさい。どうしてそこだけ見栄を張るの」ペシ
ルビィ「ゅ」
216>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/11/14(水) 08:37:36.47ID:CKJdpRvh
鞠莉「自分一人が頑張ってどうにかなることなら、ダイヤは最強よ。それだったら私は――たぶん果南も、あの子が『負ける』のを見たことがないわ」
鞠莉「でもね、あちらを立てればこちらが立たず、誰かが得して誰かが損をする、自分のために誰かを犠牲に。そういうのが凄く苦手なのよ」
鞠莉「まさか忘れてはいないでしょう?まだ私達三人だけだった頃の Aqours が、どんな風に崩れてしまったか」
ルビィ「あっ…!」
鞠莉「it's exactly.」
鞠莉「今の状況はそれにとても似てるって、マリーは思うの。もくたんとかなん――これはヤルキモノね、かなん達が傷付くのを恐れて、選んだのは自分の矜持を捨てる道」
鞠莉「他人を踏み台にしてまで勝利するくらいなら」
鞠莉「そんな前提がある場合に限っては、あの子はいとも簡単に諦めるのよ――自分自身のことをね」
217>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/11/14(水) 08:43:26.07ID:CKJdpRvh
鞠莉「私が無理だって言うのは、それが理由よ」
鞠莉「今の状態で Pokemon Gym に再戦を挑めというのは、手持ちのポケモンで泥仕合をしろって言うのと同じ。何匹か犠牲にする前提で、ギリギリの勝利を掴みにいけ、ってね」
鞠莉「善子も似たようなことを言わなかった?」
ルビィ「!」
ルビィ「ゆってた…」
鞠莉「今はあの子がダイヤの一番近くにいるからね、なんとなく性分に気付いちゃったんでしょ」
ルビィ「…そっか」
ルビィ「ルビィだけ、おねいちゃんのこと知ってるつもりでなんにも知らなくて、だから一人で騒いでたんだ…」シュン…
鞠莉「ノンノン」ポン
ルビィ「まりちゃん…」
218>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/11/14(水) 08:49:49.43ID:CKJdpRvh
鞠莉「あなたと私達の役目の違いが、まさにそれよ」
ルビィ「役目のちがい…?」
鞠莉「私はダイヤのことを知り過ぎてしまった。善子はダイヤのことを好きになり過ぎてしまった――もちろん、ルビィが劣っているというわけじゃないわ」
鞠莉「でもね、そんな私達では、ダイヤの中に踏み込むことは、もうできないのよ」
鞠莉「だけどあなたは違うわ」
鞠莉「cool で、beautiful で、justice
な黒澤ダイヤのことを、誰よりも真っ直ぐに信じられる。応援して、負けるなと背中を押すことができる――これはあなたにしかできないことよ」
ルビィ「ルビィにしか、できない…」
鞠莉「yes. 他の誰が諦めても――たとえダイヤ自身が諦めたとしても、あなただけはあの子のことを諦めないでいて。ばかみたいに、真っ直ぐ信じて応援してあげて」
鞠莉「結局、親友でもステディでも――愛する妹には敵わないというものよ♡」
219>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/11/14(水) 08:53:43.43ID:CKJdpRvh
ルビィ自室
ルビィ「…」
ダイヤ『今日はちかさんに合わせて、壁紙を青にしてみましょうか!』
ルビィ「…」
――鞠莉「あなたにしかできないことよ」
ルビィ グッ…
ルビィ カチッ
『ポケットモンスター オメガルビー』
ルビィ カチカチ…
220>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/11/14(水) 08:54:37.70ID:CKJdpRvh
こんなところで。
たぶん次はダイヤさんも話すと思う
221名無しで叶える物語(やわらか銀行)2018/11/14(水) 08:59:10.59ID:G9g6LFBN
パルレはやめられなくなる
227名無しで叶える物語(茸)2018/11/15(木) 09:24:49.27ID:F2uLdJyV
久々にポケモンをやろうと思うスレ
228名無しで叶える物語(茸)2018/11/15(木) 15:51:59.53ID:CAYEgf6c
gba版しかやったことない
2ds買いたくなってきた
232名無しで叶える物語(庭)2018/11/16(金) 18:44:57.09ID:vBhOnm2B
>>1はピカブイ買ったのかな
234名無しで叶える物語(茸)2018/11/17(土) 02:10:13.95ID:RPjhX39x
ダイヤさんはここで止まってしまうのか…?
235>>1 ◆1Y9DDrqNbw (プーアル茶)2018/11/17(土) 08:21:15.33ID:Dugg/fdr
おはよう
放置していて申し訳ない
今日か明日には書けます
エタらせはしないのでご安心を!
ピカプイは買ってないし買わないよ
236名無しで叶える物語(やわらか銀行)2018/11/17(土) 09:40:49.42ID:UO1TwGHS
待ってます
237名無しで叶える物語(茸)2018/11/17(土) 13:31:19.74ID:p+OJElK7
昨日はないだろ
ドーム行ってそうだし
238>>1 ◆1Y9DDrqNbw (プーアル茶)2018/11/17(土) 23:04:15.36ID:Dugg/fdr
リトルデーモン1号『お姉ちゃんがポケモン始めたよ』
善子「ん?」
善子「…なんでわざわざ?」
☆Ruby☆『お姉ちゃんがポケモンを始めました』
鞠莉「これは…」
鞠莉「…観ろ、ってことかしら?」
239>>1 ◆1Y9DDrqNbw (プーアル茶)2018/11/17(土) 23:06:37.59ID:Dugg/fdr
ダイヤ「ふう…」
ダイヤ「机に向かうのはこれくらいにして、そろそろポケモンを始めましょうかね」
ダイヤ イソイソ カチャカチャ
『ポケットモンスター オメガルビー』
ダイヤ スッスッ
『ポケパルレ』
ダイヤ「さあさ、元気にしていましたか?あら、かずおさんお腹ぺこぺこですか?仕方がありませんわねえ」スッスッ
ダイヤ「~♪」
240>>1 ◆1Y9DDrqNbw (プーアル茶)2018/11/17(土) 23:15:28.21ID:Dugg/fdr
ダイヤ「どうも『ねらってヘッド』は苦手なのですよねえ。曲がりなりにも音楽に携わる者として、リズム感がないのは問題でしょうか…」
ダイヤ スッスッ
ダイヤ「…む」
ダイヤ「なかなかハイスコアを更新できませんわ…しかしランクは最高ですし、まあよしとしましょうか」
ダイヤ「さあ、遊んだ後はおやつにしましょうね」スッスッ
ダイヤ「……ん?」
『通りすがりの ルビィさんが 交換を 申し込んできました!』
ダイヤ「ルビィ…!?」
241>>1 ◆1Y9DDrqNbw (プーアル茶)2018/11/17(土) 23:17:44.76ID:Dugg/fdr
ダイヤ「…いえ、まさかあの子のはずが…」
ダイヤ「もくたんちゃんのことは考えないようにと釘を刺したもの。もう覚えているはずが…」
ダイヤ「…これも善子さんのいたずら、ですか?」
ダイヤ「…」
→交換する カチ…
『相手の 都合で キャンセルされました!』
ダイヤ「は?」
242>>1 ◆1Y9DDrqNbw (プーアル茶)2018/11/17(土) 23:24:02.21ID:Dugg/fdr
『通りすがりの ルビィさんが 対戦を 申し込んできました!』
ダイヤ「次から次になんなのですか…」
ダイヤ「…って、今度は対戦…!?」
ダイヤ「対戦というと…」
――からくり大王『あんたこのワシに挑戦しにきたってわけだろう!そうだろう!』
――『もくたんは 巻物に 書かれた 合言葉を 覚えた!』
――『もくたんは わざマシン12を 手に 入れた!』
ダイヤ (あの驚くほど面白くない………)
243>>1 ◆1Y9DDrqNbw (プーアル茶)2018/11/17(土) 23:27:12.36ID:Dugg/fdr
ダイヤ (やりたい気持ちは微塵もありませんが…善子さんは好きなのでしょうか…)
ダイヤ (まあ、やりたいとおっしゃるのなら付き合うことに吝かではありませんが…)
→対戦する カチ
『このルールで 対戦します!』
『フラットルール』
ダイヤ「はいはい、なんでもよいですわよ」カチカチ
『対戦に 参加する ポケモンを 選んでください』
ダイヤ「あら?こんなのあったかしら…?」
244>>1 ◆1Y9DDrqNbw (プーアル茶)2018/11/17(土) 23:30:56.05ID:Dugg/fdr
ダイヤ「選べと言われても…」
ダイヤ「いあいぎりが必要なのでかなんさんは外せないとして、ジュプトルちゃんと、えー…そもそも何匹選べばよいのでしょう…よしこさんと…」カチカチ
ダイヤ「…む。三匹までのようですわね」
ダイヤ「前回は仲間の数に縛りなどなかったはずだけれど…『フラットルール』だからなのでしょうか」カチカチ
『試合を 開始します!』
ダイヤ「はいはい…」
コンコンガラッ
ダイヤ「えっ」
245名無しで叶える物語(茸)2018/11/17(土) 23:32:36.07ID:p+OJElK7
お、ライブからかえったか
246>>1 ◆1Y9DDrqNbw (プーアル茶)2018/11/17(土) 23:34:41.97ID:Dugg/fdr
ルビィ(装備:3DS) ドン!
ダイヤ「る、ルビィ…??」キョトン…
ルビィ「はいるね」
ダイヤ「え、ええ…構わないけれど…お姉ちゃん今ちょっとゲームを…ノックしたら返事を待ってから…」
ルビィ スタスタ… ポフ
ルビィ「おねいちゃんの画面は見ないから」
ダイヤ「うん、別に見てもいいけれど…あなた一体なにを……」
ルビィ「ポケモンバトル、始まるよ」
ダイヤ「あっそうでした!ごめんね、これが終わるまで待ってちょうだい」ワタワタ
247>>1 ◆1Y9DDrqNbw (プーアル茶)2018/11/17(土) 23:46:49.73ID:Dugg/fdr
もくたん『いけっ!かなん!』
かなん『グガァァッ!』
『ルビィは アゲハントを 繰り出してきた!』
かなん LV22
あげはちゃん LV20
ダイヤ「20レベル…かなんさんより下、ですか…」
ダイヤ「確かアゲハントはそこまで防御が高いポケモンではなかったはずですね。かなんさんの攻撃なら二回もあれば――」カチカチ
248>>1 ◆1Y9DDrqNbw (プーアル茶)2018/11/17(土) 23:51:43.06ID:Dugg/fdr
『かなんの いあいぎり!』ズパァッ
ダイヤ「…………!」
あげはちゃん『…』
ダイヤ「ぜ、全然効かない…!?そんなわけは…」
『相手の あげはちゃんの エアカッター!』シュパパパン
ダイヤ「……まさか、レベルが下のアゲハントを相手にかなんさんが打ち負けるなどということが…!」
249>>1 ◆1Y9DDrqNbw (プーアル茶)2018/11/18(日) 00:04:39.92ID:+lSDtWJ5
ダイヤ (いや、いや。焦るな焦るな…)
ダイヤ (アゲハントは防御がそう高くない代わりに、確かに攻撃は強かったはず。エアカッターは威力60で、いあいぎりは威力50なのだから、単純に考えれば打ち負けてもおかしくは――)
ダイヤ (――レベルの差を抜きにしても…)
ダイヤ「…」モンモン…
ダイヤ …ハッ
ダイヤ「そ、そういえばわたくしはなぜポケモンバトルを!?巻物探しでは!?」
250名無しで叶える物語(茸)2018/11/18(日) 00:05:30.87ID:/ZeIUDfj
キタ━(゚∀゚)━!
251>>1 ◆1Y9DDrqNbw (プーアル茶)2018/11/18(日) 00:06:32.03ID:+lSDtWJ5
ダイヤ「えっと、」
かなん『…』
あげはちゃん『…』
ダイヤ「…考えても仕方がありませんか。ひとまず目下は、このポケモンバトルに勝利することに集中しなければ」
252>>1 ◆1Y9DDrqNbw (プーアル茶)2018/11/18(日) 00:11:21.09ID:+lSDtWJ5
『たたかう』
『いわくだき アンコール いあいぎり だましうち』
ダイヤ (アゲハントに有利を取れる技はない…)
ダイヤ (確か、いわ技が効果抜群だったはずね…それならば)
ダイヤ カチカチ
もくたん『もどれ、かなん!いけっ!ジュプトル!』
ジュプトル『ジュアアッ!』
ダイヤ「一回攻撃を――しかも苦手なひこう技を受けてしまうことになるけれど、耐えてください…!」
253>>1 ◆1Y9DDrqNbw (プーアル茶)2018/11/18(日) 00:18:47.49ID:+lSDtWJ5
『相手の あげはちゃんの かたくなる!』キピキピ
ダイヤ「!」
ダイヤ「た、助かりましたわ!」
ダイヤ「素早さで後れを取ることはないはずですから…」
→がんせきふうじ カチ
ダイヤ「これでアゲハントは倒れ――」
『ジュプトルの がんせきふうじ!』ズゴゴォッ
『こうかは ばつぐんだ!』
ダイヤ「――倒れ、ない…!?かたくなるが厄介でしたか……」
ダイヤ (………かたくなるを使われていなければ倒せていた?本当に?…このダメージから察するに、かたくなるがなくても――あるいは――)
254>>1 ◆1Y9DDrqNbw (プーアル茶)2018/11/18(日) 00:20:51.40ID:+lSDtWJ5
『相手の あげはちゃんの エアカッター!』シュパパパン
『こうかは ばつぐんだ!』
ダイヤ「……よし、耐えましたわ!」
ダイヤ「お互いに次の攻撃は耐えられませんが、それならば素早さで勝っているジュプトルちゃんの――」カチカチ
『ジュプトルの がんせきふうじ!』ズゴゴォッ
『こうかは ばつぐんだ!』
『相手の あげはちゃんは 倒れた!』
ダイヤ「――勝ちですわァっ!!」グッ
255>>1 ◆1Y9DDrqNbw (プーアル茶)2018/11/18(日) 00:38:44.43ID:+lSDtWJ5
ダイヤ「続くお相手のポケモンは…」
『ルビィは ワカシャモを 繰り出してきた!』
ダイヤ「う…!ワカシャモ…ですか…」
ダイヤ (ちかさんもかずおさんも『選ん』でいない…ほのお技に加えてひこう技のつつくまで使うワカシャモは、ジュプトルちゃんもよしこさんもかなり相性が悪い…)
ダイヤ (ここはかなんさんに――)
→かなん
ダイヤ (かなんさんは先のアゲハントの攻撃で体力が減っているけれど、大丈夫かしら…)
ダイヤ (…)
ダイヤ (いえ、大丈夫です。レベルはこちらが上ですし、ノーマルタイプのかなんさんは効果抜群の技を受けることはないのだから)
ダイヤ (大丈夫…大丈夫……) カチカチ
256>>1 ◆1Y9DDrqNbw (プーアル茶)2018/11/18(日) 00:42:28.57ID:+lSDtWJ5
もくたん『もどれ、ジュプトル!いけっ!かなん!』
かなん『グガァァッ!』
ダイヤ「かなんさん、一度だけ耐えてくださればその後はわたくしが勝利へ導きますから――」
『相手の しゃもちゃんの にどげり!』ゲシッ
『こうかは ばつぐんだ!』
ダイヤ「――えっ…」
ダイヤ「効果…抜群……?かなんさんが…?ノーマルタイプなのに……?」
ダイヤ「威力の低い技だからよかったものの、これがもっと強い技だったらと思うと――」
ダイヤ …ゾクッ
ダイヤ「…!」
ダイヤ (この、感じは…)
257>>1 ◆1Y9DDrqNbw (プーアル茶)2018/11/18(日) 00:44:31.15ID:+lSDtWJ5
――『相手の マクノシタの つっぱり!』ズドンッ
――『四回 あたった!』
ダイヤ「…………二度、蹴り…?」
ダイヤ サー…
ダイヤ「かなんさ ゲシッ
『こうかは ばつぐんだ!』
『二回 あたった!』
『かなんは 倒れた!』
ダイヤ「………………っ!!」
258>>1 ◆1Y9DDrqNbw (プーアル茶)2018/11/18(日) 00:47:47.68ID:+lSDtWJ5
ダイヤ「そんな…かなんさんが……っ」
ワカシャモ LV20 『…』
ダイヤ (控えているのはジュプトルちゃんとよしこさん――両者とも、ほのお技およびひこう技に弱い)
ダイヤ (考えろ…考えろ……)
ダイヤ (ワカシャモを相手に、どちらに戦闘の場へ立ってもらうべきか…)
ダイヤ (……………)
ダイヤ (………!)
ダイヤ「わかった――」
259>>1 ◆1Y9DDrqNbw (プーアル茶)2018/11/18(日) 00:53:39.11ID:+lSDtWJ5
もくたん『いけっ!よしこ!』
よしこ『グーゲェッ!』
ダイヤ「確信なき賭けではありますが、ワカシャモがかくとうタイプを有しているとすれば――」カチカチ
――『トウキは ワンリキーを 繰り出してきた!』
――『よしこの ねんりき!』
――『こうかは ばつぐんだ!』
ダイヤ「――この技は!」
『よしこの サイケこうせん!』ジギギギッ
『こうかは ばつぐんだ!』
ダイヤ「ぃよしっっ!!!」
260>>1 ◆1Y9DDrqNbw (プーアル茶)2018/11/18(日) 00:58:54.51ID:+lSDtWJ5
ダイヤ「ヒントとなったのは、にどげりの技」
ダイヤ「まさかかなんさんに効果抜群となる技があるとは考えてもいませんでしたが――つまり、裏を返せばにどげりはこれまでかなんさんが受けたことのないタイプの技だということ」
ダイヤ「そこに『蹴り』である事実を加味して考えれば、かくとうタイプである可能性が高い」
ダイヤ「かくとう技を使うポケモンがかくとうタイプであるとは限りませんが、みず技を使えるコがいない現状、体験に賭けてみたら――見事にハマったようですわね」
ダイヤ「これでワカシャモの脅威は去って――」
しゃもちゃん『…』
ダイヤ「――…………っ!」
ダイヤ「効いて…いない……」
261>>1 ◆1Y9DDrqNbw (プーアル茶)2018/11/18(日) 01:05:12.49ID:+lSDtWJ5
ダイヤ「くっ……一体なぜ…!」
ダイヤ (なんなのですか、この――先ほどから続く思考と事実の噛み合わなさは…!)
ダイヤ (決して知識は豊富ではないものの、実体験に基づいた理論と計算で戦っているのに、どこか芯をずらされているような歯がゆさ…)
ダイヤ (ワカシャモの攻撃はなんですか?ひのこ?つつく?いずれにせよ、威力は高くない――たった一回で体力を全て持っていかれるなどということはないはず…)
『相手の しゃもちゃんの はじけるほのお!』ボンパチチッ
ダイヤ「は…はじけるほのお……!?」
262>>1 ◆1Y9DDrqNbw (プーアル茶)2018/11/18(日) 01:06:30.09ID:+lSDtWJ5
『こうかは ばつぐんだ!』
『よしこは 倒れた!』
ダイヤ「…………っ」
263>>1 ◆1Y9DDrqNbw (プーアル茶)2018/11/18(日) 01:09:49.11ID:+lSDtWJ5
ダイヤ カチ…
→ジュプトル
ダイヤ グッ…
ダイヤ (ジュプトルちゃんはくさタイプ。弱点はほのおタイプ――はじけるほのおには、耐えられない可能性が…)
ダイヤ ドクン…
ダイヤ (もしもここでジュプトルちゃんまでもが倒れてしまったら……)
ダイヤ ドクン…ドクン……
ダイヤ (今なら――)
ダイヤ (――今ならまだ、かなんさんとよしこさんが負った傷を――『なかったこと』にする方法が――)
264>>1 ◆1Y9DDrqNbw (プーアル茶)2018/11/18(日) 01:10:15.73ID:+lSDtWJ5
ルビィ「また消すの?」
265>>1 ◆1Y9DDrqNbw (プーアル茶)2018/11/18(日) 01:13:45.17ID:+lSDtWJ5
ダイヤ「!!!」
ダイヤ バッ
ダイヤ「ルビィ…あなた…!」
ルビィ「負けそうになったから、また消すの?」
ダイヤ「先日の戦闘を見て――」
ルビィ「教えておくとね、最後の一匹はコイルだよ。20レベルの」
ダイヤ「は…?最後の一匹?コイル?なんの話ですか…」
ルビィ「ワカシャモを倒したとしても、次に出てくるのはコイルだよ。勝てる?」
ダイヤ「だからなにを…」
ダイヤ「……………えっ、うそ…まさかこれは、善子さんではなくて……あなた…」
ルビィ「…」
ダイヤ「そう、なのね……!」
266名無しで叶える物語(庭)2018/11/18(日) 01:19:20.77ID:u7OkZF4g
いいぞ……!