737社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/02(月) 07:38:29.36ID:Acpx00UH
鞠莉「善子への真剣な思いと」
花丸「守りたい気持ち、信頼…」
鞠莉「いいわ、乗りましょう」
花丸「そうだね」
千歌「そう来なくっちゃ」
花丸「元より、善子ちゃんを前に引き返す選択なんてないずら」
善子 (今日はあの人いないから昼ごはん私が作るのか…四人分なのかしらね、これ)
738社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/02(月) 07:40:25.61ID:Acpx00UH
鞠莉「それで?具体的にはどうするつもりなの?」
千歌「まあまあ慌てないで鞠莉ちゃん。三つのバトルで二人には善子ちゃんへの思いを争ってもらうよ」
花丸「三回戦…」
善子 (バトルなのか)
739社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/02(月) 08:03:00.67ID:Acpx00UH
千歌「バトルの内容はもちろんチカが指定するからね!準備はいーい?質問がなければ始めちゃうよ~」
鞠莉 / 花丸 / 善子「>>741」
(質問の有無、あるなら発言者)
741名無しで叶える物語(茸)2018/07/02(月) 08:45:50.49ID:AxOXcGdJ
鞠莉「勝った方は善子と結婚出来るかしら!?」
743社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/02(月) 18:45:08.61ID:Acpx00UH
鞠莉「はい!勝った方は善子と結婚できるのかしら?!」
花丸「んなっ!」
善子「できるわけないでしょ」
千歌「ふむう…鞠莉ちゃんは善子ちゃんと結婚したいの?」
花丸「はいはいはい!そういう賭けみたいなことは不純だと思うずら!」
千歌「おっと、まさか花丸ちゃんから異議が出るとは」
鞠莉「じゃあハナマルは勝っても結婚しなければいいだけのことよ!」
花丸「鞠莉ちゃんが勝ったら?!」
鞠莉「それはマリーが決めることよ!」
善子「いや私が決めることでしょうよ」
744社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/02(月) 18:50:25.17ID:Acpx00UH
千歌「…わかりました」
まるまり ゴク…
千歌「勝った方には善子ちゃんの意思の優先度が付与されることにします!」
花丸「優先度が」
鞠莉「付与」
千歌「つまり、どちらが勝ったかという事実が善子ちゃんの意思決定に大きく関与するということだよ!」
花丸「っ!!」 鞠莉「っ!!」
善子「…」
花丸「そういうことなら納得だね…」
鞠莉「やっぱり勝ちを譲るわけにはいかないようね…」
千歌「それで異議はないね?」
まるまり「「異議なし!!」」
善子 (実質的な勝利報酬ないってことじゃない?)
善子 (ま、私には関係ないからいいけど)
745社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/02(月) 18:54:06.78ID:Acpx00UH
千歌「それじゃー早速バトルに移ろうか」
鞠莉「マリーから善子を奪おうなんて、そんなこと考えちゃったおつむを恨みたくなるほど…コテンパンにしてあげるわァ」パキパキ ←関節
花丸「たまたま居合わせただけでよくもそこまで厚顔不遜にいたこと…真っ赤な羞恥でその脳に刻み込んであげるずらァ」パキパキ ←首
善子 (なんか怖いなこの人達)
746社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/02(月) 18:58:36.54ID:Acpx00UH
千歌「最初のバトル内容はこちら!」
『>>747』フリップ ドン!
自己プレゼン、料理バトル、善子からお題を貰う…のいずれかから。
747名無しで叶える物語(家)2018/07/02(月) 18:59:59.53ID:hUI+duNp
料理バトル!
748社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/02(月) 19:03:28.60ID:Acpx00UH
千歌「これだーっ!」
『作ってラブラブ!食べてモグモグ!善子ちゃんの胃袋ハンターバトル!』フリップ ドン!
花丸「作ってラブラブ…」
鞠莉「食べてモグモグ…」
まるまり「「善子ちゃんの胃袋ハンターバトルぅ?!」」
善子 (語呂も悪いし語感もダサくて言うことなしだ…っ!!)
749社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/02(月) 19:05:54.78ID:Acpx00UH
千歌「それではただ今からルールを説明するよ…心して聞くように」ゴゴゴゴ…
鞠莉「要は料理バトル?」
千歌「あ、うん」
花丸「善子ちゃんにより美味しいと思わせた方が勝ち?」
千歌「うん、そう」
善子 (ルール説明の必要皆無じゃない…)
750社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/02(月) 19:07:09.32ID:Acpx00UH
善子「ってか、なによそのフリップは」
千歌「こんなこともあろうかと、」
善子「預言者か」
751社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/02(月) 19:08:18.72ID:Acpx00UH
料理のお題 >>753
鞠莉の料理レベル >>755
花丸の料理レベル >>757
※レベルが高い方が必ず勝つわけではない
753名無しで叶える物語(茸)2018/07/02(月) 19:14:42.77ID:te/T2b5G
ハンバーグ
754名無しで叶える物語(茸)2018/07/02(月) 19:17:33.93ID:m1UzSb9v
正直下手くそ
755名無しで叶える物語(茸)2018/07/02(月) 19:19:50.46ID:lZK4DmdI
あんまり上手くはない
757名無しで叶える物語(茸)2018/07/02(月) 19:24:45.51ID:D45wEylf
魚料理だけ得意
758社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 07:09:24.05ID:AMdb4VTa
鞠莉「んじゃ、さっそく料理に取り掛かるわよ~☆」
花丸「…」
鞠莉「ハナマル?どうしたの?ぼーっと立ってても料理は完成しないのよ」
花丸「料理勝負なのにお題はないのかなって」
千歌「あ」
鞠莉「あ」
千歌「…あるよ?」
善子 (決めてたことにした!)
千歌「善子ちゃんから発表されるよ」ススイ
善子 (しかも振ってきたァ!!)
善子「えー…」
善子「…じゃ、ハンバーグ」
花丸「応ッ!!」
鞠莉「オッケ~イ!」
759社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 07:11:32.00ID:AMdb4VTa
鞠莉「食材はなんやかんやでこの魔法の冷蔵庫に入ってるから好きに使っていいわよ」
花丸「まほうの れいぞうこ!」
千歌「昔のゲームかな?」
760社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 07:14:11.56ID:AMdb4VTa
鞠莉「なんのお肉にしようかしらね~」ゴソゴソ
花丸「ししとう…あるずら!ムール貝……あるずら!ズッキーニ………ふおおおおっ、あるずらぁ~~!」
千歌「…」
千歌「料理勝負は食材選びから。」
千歌「この勝負をどう見ますか?解説の善子さん」
善子「思ったよりひまになることに気付いたんでしょ」
761名無しで叶える物語(茸)2018/07/03(火) 07:16:00.45ID:+Fn//67X
下手くそと魚料理しか作れない2人にハンバーグ...
大丈夫か?
762社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 07:18:45.23ID:AMdb4VTa
善子「そうねえ」
善子「あの二人が料理してるとこって、私あんまり見たことないのよね…それこそ出会った頃から数えても」
千歌「チカは、………まあ、見たことないかも」
善子「でもずら丸もいい年齢なんだし、少しはできるんでしょ。だからどっちかといえば未知数なのは、鞠莉の方ね」
千歌「一緒に住んでても知らないの?」
善子「だって炊事は私の仕事なんだもの。…最近はポニ子ちゃんがやってるけど、どっちにしたって鞠莉が台所に立つことはこの家ではほとんどないに等しいわ」
763社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 07:21:43.70ID:AMdb4VTa
千歌「そっかー」
善子「ええ。だから、誰でも作りやすいハンバーグを指定したつもりなんだけど」
千歌「善子ちゃんが食べるんだもんね…」
善子「え」
千歌「え?」
善子「私が食べるの?」
千歌「そりゃそーだよ。ルールは『善子ちゃんに美味しいと思わせた方が勝ち』なんだから」
善子「ちょっと二人ともォ!絶対変なもの持ってくるんじゃないわよ!」
千歌「それはフラグというのでは」
764社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 07:24:14.57ID:AMdb4VTa
千歌「もし料理の腕が同じくらいなんだとすれば、有利なのは鞠莉ちゃんかもね」
善子「それはどうして?」
千歌「んー?ふふ…だって、」
鞠莉「ただ美味しいハンバーグを作るわけじゃない…善子に食べてもらうのよ…」ブツブツ
千歌「ずっと近くにいた鞠莉ちゃんは、善子ちゃんの好みをよくわかってるだろうからね」
善子「…なるほどね」
765社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 07:27:25.87ID:AMdb4VTa
千歌「お、二人とも食材は選び終わったみたいだね」
善子「さて、私達はどうしましょうか」
千歌「どうって?」
善子「まさか、二人が料理する様子をただ眺めてるつもり?レシピによっては一時間くらい掛かるわよ、ハンバーグって」
千歌「………っ!」
千歌「…松月でも、行く?」
善子「ひまならあなたも作ってくれば?私は食べないけど」
千歌「食べてくれないなら作らないよ!」
766社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 07:30:18.57ID:AMdb4VTa
~数十分後~
鞠莉「もうできるわよー」
花丸「こっちもー」
ガラリ
善子「んん、なかなかいい匂いね」スンスン
花丸「善子ちゃん、いいから早くお皿出して」
善子「すげー使われるんだけど」カチャカチャ
767社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 07:32:34.56ID:AMdb4VTa
鞠莉「あら、ちかっちは?」
善子「千歌さんなら向こうよ」
鞠莉「寝てるの?」
花丸「勝負には関係ないから別にいいけどね」
ガラッ
千歌「寝てないしひどくない?!」
花丸「食卓に遅れる方が悪いずら」
善子「Maru's kitchen かな?」
768社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 07:34:25.44ID:AMdb4VTa
千歌「さて、二人の料理が出揃ったよ!」
鞠莉「ちかっちなんだかやつれてるわ」
千歌「善子ちゃんゲーム強すぎてあんまり楽しくなかった」ボソ
千歌「せっかくだからそれぞれメインの食材と簡単な紹介をしてもらおうかな!」
769社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 07:38:32.73ID:AMdb4VTa
千歌「まずは鞠莉ちゃん」
鞠莉「OK」
鞠莉「なんといってもこの勝負の point は、審査員が善子であることよ。ただ美味しいハンバーグを作ればいいわけじゃない」
鞠莉「そういう意味じゃ、ハナマルには少し不利だったわね」
花丸「ずら?」
鞠莉「毎日善子のごはんを食べてきたんですもの。善子の好きな味も、好きな食材も、まるで自分のことのように知っているのよ」
花丸「…なるほどね」
770社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 07:42:27.20ID:AMdb4VTa
鞠莉「そんなマリーはもちろん知ってるわ…善子がどのお肉を一番好きであるかもね!」
千歌「そうだね。料理バトルにおいて、審査員に対するアドバンテージはなかなか覆せるものじゃないよ…」
千歌「かの天才的審査員であるピエロだって、人間であるがゆえに電子レンジに嫌悪感があるという穴を持っていた…」
善子「何たてじゃパンの話よ」
771社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 07:46:28.03ID:AMdb4VTa
鞠莉「それでは発表するわよ」
鞠莉「マリーがメインのお肉に選んだのは…これよ!!」
『おうちでサイコロステーキ』ドン!!!
花丸「………………」
千歌「………………」
善子「………………は?」
772社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 07:49:07.59ID:AMdb4VTa
鞠莉「善子はまじめだけど出不精だからねー、買い物に行かないで通販に頼ることが多いのだけど」
鞠莉「昔っからこの冷凍のサイコロステーキがお気に入りよね。月に一回はこれだもんね」
鞠莉「だからマリーも今回、善子のイチオシお肉をメインに使ってみました☆」
善子「りょ…料理経験のなさが浮き出てるわ!!」ガーンッ
773社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 07:53:47.99ID:AMdb4VTa
千歌「い、いやいや…いくら出来合いのサイコロステーキとは言え、美味しいお肉であることには違いがないんだから。ちゃんと工程を踏めば、なかなか間違いのない味に…」
花丸「…ぷぷっ」
千歌「ちょっと!花丸ちゃんなんで笑ったの?!チカのことバカにしたでしょ!」プンスコ
花丸「ご、ごめんなさい…千歌ちゃんをばかにしたわけじゃなくて、その…おらは調理過程を隣で見てたから…」
千歌「チカがバカにされたんじゃないならいいや」
善子「よくないわよ。つまりそれって、」
鞠莉「出でよ!善子に捧ぐ、マリーのハンバーグ!」
774社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 07:55:41.43ID:AMdb4VTa
マリーの ハンバーグが あらわれた!
マリーの ハンバーグは いびつなかたちを している!▼
鞠莉「まずはサイコロステーキを焼いて、そのあとハンバーグを作るようにこねたわ」←手真っ赤
善子(こういうことだァーーーーーん!!!)
776名無しで叶える物語(茸)2018/07/03(火) 12:51:46.91ID:ooYdbuav
おつおつ、面白い
777社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 18:42:05.23ID:AMdb4VTa
マリーのハンバーグ試食中…
善子「形が凄い…」
鞠莉「形は味に関与しないわ」
善子「味覚には関与すると思うのよ」
善子「とは言え、火はちゃんと通ってそうだし、ぱっと見て変な部分はないわね…」クンクン
鞠莉「なんだか失礼ねえ」
善子「えーい、ままよっ!」パクッ
778社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 18:44:28.09ID:AMdb4VTa
善子 モグモグ…
花丸「…」
千歌「…」
鞠莉 ドキドキ…
善子「…うん」
善子 ヒョイ パク
花丸「二口目に行った…」
千歌「ってことは!」
善子「美味しいわ」
鞠莉「ぃやったあーーーーっ!!」フゥーッ
花丸「ばかなァっ!」
779社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 18:45:53.53ID:AMdb4VTa
善子「普通に美味しい」モグモグ
善子「でもまあ当然の結果ね」
鞠莉「そうよね。マリーの善子を想う気持ちさえあれば、美味しくないなんてことは」
善子「そういうんじゃなくて、もっと現実的に」
780名無しで叶える物語(茸)2018/07/03(火) 18:47:10.42ID:B8pyfvFd
鞠莉ちゃんの腕が>>755ってのを考えると結果的には大健闘か
781社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 18:49:13.36ID:AMdb4VTa
善子「あらかじめ考察されてた通り、そもそもこのお肉は出来合いなんだから、下処理も味付けもきちんとされてる。鞠莉がやったことは焼いて揉んだだけなんだもの」
鞠莉「揉んでない。マリーはこねたのよ」
善子「割と期待してなかっただけに、なかなか満足したわ」
花丸「くっ…」
千歌「これは想定してなかったね…あの流れからまさか鞠莉ちゃんが持ち直すなんて」
鞠莉「ふふんっ。さあ、あなたの番よ…ハナマル」ニイッ
782社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 18:53:24.81ID:AMdb4VTa
花丸「…」ウツムキ
千歌「花丸ちゃん?」
鞠莉「怖じ気付いちゃったのかしら?ハナマル」
花丸「ふふ…甘い」ニイイッ…
鞠莉「っ?!」
783社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 18:57:23.11ID:AMdb4VTa
花丸「調理の手際を横で見てたおらからすれば、正直この一回戦は圧勝…勝負にもならないと思ってたよ。でもまさか、結果的に大健闘してくれるとは…予想外だったな」
花丸「でも…甘い」
鞠莉「…どういうことかしら」
花丸「善子ちゃんは言わなかったけど、鞠莉ちゃんのハンバーグには致命的な欠点があるんだよ」
千歌「致命的な…」
鞠莉「欠点…ですって?」
花丸「ね、善子ちゃん」
善子「………」
花丸「まあ、論より証拠。百聞は一口に如かず。勝負の結果はこのコに見せてもらうから」
花丸「来て!勝利を導く…おらのハンバーグ!!」バッ
784名無しで叶える物語(茸)2018/07/03(火) 19:00:48.41ID:UKsn8ldE
ハンバーグ二つも食べれない
785社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 19:02:06.41ID:AMdb4VTa
はなまるの ハンバーグが あらわれた!
鞠莉「…普通ね」
千歌「…普通だね。見た目におかしなところはない…あえて言うなら、焼き色が薄いくらいかな?」
鞠莉「そうね。両面はそれほどじゃないにしても、側面なんかほとんど焼き色がないと言っても過言ではないくらいよ」
善子「…そういうこと」
花丸「うふふ。言葉はいらないよ。善子ちゃん、準備ができたらいつでも食べて」
善子「ええ」
786社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 19:05:02.98ID:AMdb4VTa
善子「頂きます」スッ パク
鞠莉「マリーの食べるときとえらい違いだわ」
千歌「仕方ないよ。チカでもそうなるよ」
善子 モグモグ…
花丸「お味はどうかな。お口に合ったなら、二口でも三口でも全部でも食べちゃっていいよ」
善子 モグモグ…ゴクン
善子「お言葉に甘えて」ヒョイ パク モグモグ
鞠莉「………っ!」
花丸「ずら♡」
787社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 19:07:44.14ID:AMdb4VTa
善子「ごちそうさま」
鞠莉「そんな…」
千歌「完、食…」
花丸「おそまつさまでした」ニコッ
千歌「…判定はついてる?」
善子「そうね…いいわよ」
千歌「それじゃ、お願い」
まるまり ゴクリ…
善子「一回戦、料理勝負は…」
788社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 19:08:36.70ID:AMdb4VTa
善子「ずら丸の、勝ちよ」
鞠莉「…………!!!」
花丸「うふふ、嬉しいずら♡」
789社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 19:11:18.12ID:AMdb4VTa
千歌「勝利の決め手は?」
善子「決め手ね…その前に、ずら丸」
花丸「ん?」
善子「あなた、メイン食材の発表をしなかったでしょ」
千歌「あ、そういえば」
善子「勝者の義務よ。済ませなさい」
花丸「わかった」
790社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 19:12:34.69ID:AMdb4VTa
花丸「おらのハンバーグのメインはこれだよ」スッ
アジの切り身 ドン!
千歌「お…お魚?!」
鞠莉「そんな…お肉じゃなかったの?!」
791社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 19:15:54.23ID:AMdb4VTa
花丸「千歌ちゃん達も気付いてたように、おらのハンバーグは普通のハンバーグに比べると茶色よりも白に近かったよね。もちろん、鞠莉ちゃんのハンバーグと比べても」
花丸「その理由はこれだよ。みんな知っての通り、魚肉は加熱すると白くなる」
鞠莉「魚肉…ハンバーグ」
花丸「そう。ハンバーグとして両面にある程度の焼き色はつけたけど、見た目を考えなければ魚肉ハンバーグの加熱は白くなる程度で充分なんだよ」
792名無しで叶える物語(公衆)2018/07/03(火) 19:18:09.08ID:MYsij9x2
すげぇ
793社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 19:20:07.17ID:AMdb4VTa
善子「思い出したわ。確か、アンタ料理は結構苦手な方だったわね」
花丸「うん」
千歌「え?でも、とてもそんな風には…」
善子「魚料理を除いて…ね」
鞠莉「魚料理を除いて?!」
花丸「高校を卒業してからも、たまに果南ちゃんに釣りに釣れていってもらったりしててね。お魚の処理だけがどんどん上手になって、引き換えにお肉の扱い方はよくわかんなくなっちゃったんだ」
花丸「お題がハンバーグだったから食材にお肉しか用意されなかったらどうしようと思ったけど、助かっちゃった…まほうのれいぞうこのおかげでね♡」
鞠莉「っ!」
鞠莉「私は自分で自分の首を…」
794社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 19:24:42.69ID:AMdb4VTa
千歌「お魚のハンバーグで乗り切ってみせるなんて…とんだ策士だったね…」
千歌「つまり、勝負の決め手は意外性だったってことかな」
鞠莉「うう…マリーの想いが、小手先の料理技術と発想に負けるなんて…」ガクッ
花丸「魚肉を活かせないお題だったら、きっといい勝負になってたはずだよ。健闘にエールを送るずら」スッ
鞠莉「ハナマル………次は負けないんだから!」ガシッ
花丸「次もおらが勝ってストレート決めちゃうよ!」ニカッ
千歌「勝敗を超えて結ばれる友情…いい話だねえっ」ウルウル
795社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 19:26:12.96ID:AMdb4VTa
善子「ちょっと待ちなさい」
鞠莉「え?」
花丸「善子ちゃん、今おら達青春で忙しいから…」
善子「勝敗は沙汰の通り。でも、判定の決め手は意外性なんかじゃないわ」
千歌「ほえ?」
796社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 19:30:50.72ID:AMdb4VTa
善子「鞠莉」
鞠莉「は、はいっ」
善子「あなたのことだから、おどけてはいるけど傷付いてるんでしょ。どうせ自分は料理が下手なんだとか、わけのわかんない自責をしてみたりして」
鞠莉「そ、そんなこと…」
善子 ジッ
マリーの ハンバーグ(たべのこし)は ひえきっている!▼
797社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 19:34:10.53ID:AMdb4VTa
善子「きちんと言ったはずよ。鞠莉のハンバーグも、ずら丸のハンバーグも、どっちも『美味しい』って」
鞠莉「でも…」チラ
善子「そうね。私はあなたのハンバーグを食べ残した」
善子「それに判定はずら丸の勝ち。これじゃ、状況だけ見れば鞠莉が納得しないのもわかるわ」
善子「でもね、はっきり言うわ。私は鞠莉のハンバーグの方が美味しいと思ったわよ」
花丸「…………っっ?!!」
鞠莉「な、慰めなんていらないわよ!」
善子「慰めなんかじゃない。本音よ」
798社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 19:36:04.84ID:AMdb4VTa
鞠莉「だったらどうして…」
善子「ずら丸が言ったでしょ、鞠莉のハンバーグには致命的な欠点があるって」
鞠莉「あ…」
千歌「そういえば…」
善子「判定の決め手はそれ。致命的な欠点が、味の評価を超えられなかった――それだけよ」
800名無しで叶える物語(茸)2018/07/03(火) 19:37:13.45ID:lW24sqtV
お茶番
801社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 19:38:49.61ID:AMdb4VTa
千歌「そ、その欠点って、いったい…」
善子 クルッ スタスタスタ
マリーの ハンバーグ(たべのこし)は ひえきっている!
鞠莉「だ…だめよ善子。それはもう冷え切ってて美味しくないから、」
善子「美味しいわよ。冷えてても」ヒョイ
善子 パクパクパク…
善子「…うん。やっぱりこっちの方が好き」
802社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 19:41:34.21ID:AMdb4VTa
善子「勘違いしないでね、ずら丸。アンタの魚肉ハンバーグだって美味しかったのよ。でも、やっぱりハンバーグは動物のお肉で食べたいかも」
花丸「…」
善子「鞠莉のハンバーグの欠点、それはね」
鞠莉 ゴク…
善子「どこまでいってもステーキであって、どう味わってもハンバーグじゃないってことよ!!」
鞠莉「………!!」
千歌「………!!な、」
ちかまり ((なんだとォーーーーっ!))
803社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 19:42:54.96ID:AMdb4VTa
善子「あなたのハンバーグを食べ残したのは、ただずら丸のハンバーグも控えてたからってだけの理由」
善子「美味しかったわよ、鞠莉。ずら丸」
善子「ごちそうさまでした」
カンカンカンカァーーーーーン!!
804社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 19:47:28.15ID:AMdb4VTa
千歌「い…以上で第一回戦は終了ォ!」
千歌「勝敗判定こそ花丸ちゃんに寄ったものの、その実情は苦い結果となったようであります!」
千歌「試合に勝って勝負に負けるとは――いえ、これは無粋な物言いでしょう」
千歌「花丸ちゃんの一勝勝ち越し!」
千歌「続いて二回戦に移りまーーーす!!」
二回戦のバトル内容 >>807
働き者バトル、想い出バトル、善子に任せる…のいずれか
805名無しで叶える物語(茸)2018/07/03(火) 19:50:05.04ID:B8pyfvFd
想い出バトル
806名無しで叶える物語(アラビア)2018/07/03(火) 19:52:56.98ID:t8HzqTmY
善子にまかせる
807名無しで叶える物語(茸)2018/07/03(火) 19:53:00.49ID:bUhnspFq
善子に任せる
808名無しで叶える物語(茸)2018/07/03(火) 19:54:35.23ID:ZYkZC2/v
ちかっちいる意味なかったな
809社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 20:19:37.03ID:AMdb4VTa
千歌のいる意味は見出だせないかもしれない
頑張るけども
811社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 20:45:00.49ID:AMdb4VTa
千歌「それでは二回戦に進むよ…ん?」
花丸 ムム…
鞠莉 グヌ…
ギス…
善子「ちょっと…二人の仲がやや険悪になりつつあるんだけど…」
千歌「これにはさすがの私も驚きだよ…」
812社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 20:48:13.87ID:AMdb4VTa
千歌「ほらほら、ちょっとちょっと!」パンパン
千歌「思うところがあるならバトルの中で取り返すことだよ!そんな態度でいいの?!善子ちゃんが見てるんだよ!」モーッ
まるまり ハッ!
花丸「りょ、料理の腕を補正するほどの善子ちゃん知識は見事だったずら~」ニコォ…
鞠莉「ハナマルこそ、お題の穴を突くような発想には感服しちゃったわよ~」ニコォ…
千歌「よしよし、元の仲良しさんだね」
善子「そう?ほんとにそう?」
813社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 20:50:25.61ID:AMdb4VTa
鞠莉「次のバトルに行きましょう、ちかっち!」
花丸「さあ、早くお題を!」
千歌「おっ。やる気だね二人とも」
善子「陰湿な闘いが行われそうな内容はやめてよね」
千歌「うん、大丈夫!」
善子 ホッ
千歌「二回戦の内容は善子ちゃんに決めてもらうからね!」
善子「なんでよ!!」
814社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 20:54:14.64ID:AMdb4VTa
善子「さっきみたいにフリップ出せばいいじゃない!」
千歌「フリップ一つしか用意してないし…」
善子「なんなのよその中途半端な段取りの悪さは!」
千歌「ささ、善子ちゃん。時間も限られてるから!早く決めて!」
善子「は、腹立つわね…」
善子「…」
善子「座談」
花丸「え?」
善子「二回戦の内容は『座談』よ。みんな、席に着きなさい」
千歌「ええ…」
鞠莉「地味な battle になりそうね…」
善子「文句があるなら不戦敗でも結構よ」
鞠莉「ハァイやるやる!マリー小学生の頃から座談だーいスキ!」ガタッ
花丸「それは普通に引く…」ガタ
815社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 22:28:15.28ID:AMdb4VTa
~座談開始~
千歌「こうして四人座ってはみたけど」
花丸「これでなにするの?」
善子「手札と目的を晒し合うのよ」
鞠莉「マリー、あなたのそういう中二な言い回しは結構好きよ」
善子「中二言うな!」
816社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 22:31:25.71ID:AMdb4VTa
善子「まず、鞠莉。ずら丸。あなた達の目的があまりに不明瞭よ」
善子「なし崩し的にオークションが始まっちゃったけど、そもそもあなた達の目的はなに?それをはっきりさせないことには、たとえ勝者が決まったとしても、私にはなにも決められないわ」
鞠莉「それはその通りね」
善子「…」
善子 (オークション要素どこ行ったのかしら)
善子「続いて手札」
817社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 22:39:46.50ID:AMdb4VTa
善子「例えばあなた達の目的が、………家政婦の取得または維持だったとして」
花丸「異議あり!異議あり!」
鞠莉「その認識には異議を申し立てるわ!」
善子「だああああっうるさい!!例えばの話をしてるんだから静かにしてなさい!」
善子「だったとして!目的がはっきりになったところで、そこに賛同したいと思わせるための手札がどれだけあるのかを知らないことには、これもやっぱり私になにかを決めることはできない」
鞠莉「ハイハイハイ!マリーは善子のことを守り続けられるわ!」
花丸「おらは善子ちゃんと共に成長できる存在でいるずら!」
善子「だああああから早いって言ってんでしょーが!!」
818社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/03(火) 22:47:32.74ID:AMdb4VTa
善子「…ま、そういうことで。本当に私を占有しようという意思があるのなら、あなた達の手札と目的を隠さずに晒しなさい。正々堂々とね」
善子「言うまでもないと思うけど、最終的な私の意思決定に大きく関与するわ」
鞠莉「…ま、当然よね」
花丸「異議なし。早く始めよう」
善子「じゃ、司会進行は頼むわよ。リーダー」
千歌「え?!チカがやるの?!」
善子「じゃなきゃあなたなんのためにここにいるのよ。一番公正な立場にいるんだから、円滑かつ実りのある座談にしてね」
千歌「ヴェェェ…」
819おはよう ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/04(水) 06:05:10.43ID:MSPMkATo
千歌「じゃ、じゃあ…いささか役者不足感が否めないのは事実でありますが、僭越ながら不肖この私めが司会進行を…」
善子「さっきと同じこと言ってるのになんでそんな恐縮してんのよ」
千歌「だあって!チカの一挙手一投足が善子ちゃんのこれからの進退を決めると思うと――」
善子「それなら最初から遊び半分でこんなの催すんじゃないわよ」
820社長 ◆1Y9DDrqNbw (茸)2018/07/04(水) 06:10:14.30ID:MSPMkATo
千歌「とは言え、聞かなきゃいけないことのいくつかははっきりしてるもんね。まずはその辺りを話してもらおっか」
千歌「初めは目的!花嫁とか結婚とかって言葉が飛び交ってたけど、結局自分の目的はなんなのか…このオークションに勝って、明日から善子ちゃんとどんな関係でいたいのか」
千歌「今回は花丸ちゃんから、お願い」
花丸 コク
花丸「えー…」
花丸「おら、わたし、えー、国木田花丸と申します。ここにいる人達には改めて自己紹介するまでもないかと思うけど、えー」ガチガチ
善子「アンタまで引きずられてんじゃないわよ!ほんとにするまでもないから先に進みなさい先に!」