善子「南ことりに恋をして」 6

228ぬし ◆z9ftktNqPQ (大陸鉄道)2018/06/11() 22:03:33.11ID:efuRTpQb

ことり「こんにちは~っ♪」 

雪穂「先生、遅いよー」 

真姫「久し振りね、ことり。来てくれて嬉しいわ」 

ことり「わあっ、真姫ちゃん!ほんとに久し振り!ことりも会えて嬉しいよ!」ヤンヤンッ 

善子「こ、ことり…さん…」ガタッ 

梨子「…」 

ダイヤ「…」 

雪穂「あ…」 

真姫「…」フウ 

真姫「紹介するまでもなさそうだけど。こちら、私の友人の南ことりよ」 

梨子「は、初めまして。桜内梨子といいます」ペコ 

ダイヤ「初めまして…黒澤ダイヤと申します」ペコ 

ことり「梨子ちゃんに、ダイヤちゃん。初めまして!よろしくね」ニコッ 

ことり チラッ 

善子 ビクッ 

ことり「じゃあ、あなたが…」 

ことり「津島善子ちゃん――だね」 

善子「…っ、はい…」 

ことり「そんなに緊張しないで。とりあえず、ね?座ろ」

 

229ぬし ◆z9ftktNqPQ (大陸鉄道)2018/06/11() 22:04:33.88ID:efuRTpQb

真姫「どこか寄ってたの?」 

ことり「うん。偶然ね、知り合いと会ったから。少しお話ししてたの」 

雪穂「先生マイペースなんだから」 

ことり「ユキちゃんだってなにも言わずに行っちゃったくせに~」プンプン 

ことり「っていうか先生はやめてってばあ」 

梨子「せ、先生というのは?」 

ことり「えっとね、…あれ?ユキちゃん自己紹介したの?」 

真姫「させたわ」 

雪穂「したよー。わたし、ことりちゃんのとこでアシスタント兼マネージャーやらせてもらってるんだ。だからね、先生」 

ことり「先生じゃなーいーっ!」チュン

真姫「大先生」 

ことり「真姫ちゃんまで!」ガーンッ

 

230ぬし ◆z9ftktNqPQ (大陸鉄道)2018/06/11() 22:05:47.93ID:efuRTpQb

ダイヤ「あの…つかぬことをお伺いしますが」 

ことり「うん。なあに?」 

ダイヤ「ことりさんがいらしているということは、その…他の方々も?」 

ことり「μ'sの?」 

ダイヤ コク 

真姫「呼んでないわよ。ことりと雪穂だけ」 

ダイヤ「そ、そう…ですか…」シュン 

梨子「…ダイヤさん」ジトッ 

ダイヤ「だ、だって!」 

ことり「うふふ。ことりたちのこと、好きでいてくれてるんだ。嬉しいなあっ♪」 

ダイヤ「も、もちろんですわ!μ'sはわたくしたちの…いえ、全スクールアイドルの憧れですもの!」 

雪穂「わたしたちだってμ'sに憧れて始めたんだもん。みんな同じだって」 

ことり「えへへ…照れちゃうね」 

真姫「そ、そう?たいしたことないデショ」クルクル 

ことり「うふふ…」 

梨子「あの」 

梨子「ご歓談中に悪いんですけど、伺ってもいいですか?」

 

231ぬし ◆z9ftktNqPQ (大陸鉄道)2018/06/11() 22:09:47.36ID:efuRTpQb

ことり「…」 

雪穂「…」 

真姫「…なにかしら」 

梨子「ことりさんだけ招待なさったのは、どうしてですか?」 

ダイヤ「り、梨子さん?」 

真姫「…どうして、とは?」 

梨子「失礼な言い方になったら申し訳ありません…ことりさんだけを招待なさったことと私たちを招待してくださったことは、関係がありますか?」 

梨子「意図的なんでしょうか」 

梨子「よっちゃんが――いるから」 

善子「……!」 

真姫「…そうよ。わざとよ」 

ダイりこよし「「「っ!!」」」 

梨子「ど、どういうつもりで――」ガタッ 

真姫「待ってよ。落ち着きなさい…別に深い意図はないわ」 

ダイヤ「梨子さん、座って」 

梨子「…」スッ

 

232ぬし ◆z9ftktNqPQ (大陸鉄道)2018/06/11() 22:10:48.06ID:efuRTpQb

真姫「知人友人で呼びたい人がいたら呼んでいい。そう言われたから、呼びたい人を呼んだだけよ」 

真姫「真っ先に浮かんだのはあなたたち。この場に私を引き合わせてくれた恩があるからね」 

真姫「それだけでもよかったんだけど。せっかくだからμ'sからも誰か呼ぼうと思って、しばらく会えてなかったことりを招待した。それだけよ」 

真姫「私はなにか悪いことをしたかしら」 

梨子「だって真姫さんは、私たちの…よっちゃんの事情をご存知で…」 

真姫「知ってたけど、それがなに?招待客同士でランチに行く企画でもないのよ。必ず出会うとわかってるなら少しは気を遣ったかもしれないけど。反対に、私がそこまで気にしなきゃいけないことだった?」 

真姫「あなたたちが来てくれる保証もなかった。多忙なことりが来てくれる保証もなかった。ましてやみんなで揃って挨拶にきてくれるなんて思いもしなかったわ」 

真姫「そんな言い方をされる覚えはないわね」 

ダイヤ「…真姫さんのおっしゃる通りです。あまりに失礼な物言いでしたよ」 

梨子「…ごめんなさい」 

梨子「…でも真姫さん、ご自分で『わざと』だって」 

ダイヤ「梨子さん!!」 

真姫「いいわよ。確かに言ったもの。『わざと』なんて言い方は、些か偽悪的が過ぎたかもしれないけどね」

 

233ぬし ◆z9ftktNqPQ (大陸鉄道)2018/06/11() 22:11:59.99ID:efuRTpQb

真姫「呼ぶ相手をあなたたちとことりに決めたとき、もちろん考えなかったわけじゃないわ。善子の気持ちを」 

善子「…」 

真姫「だけど、憎み憎まれている二人ならまだしも、想い想われている二人を引き合わせることを躊躇う理由は思い付かなかったのよ」 

真姫「だって、そうでしょ?」 

真姫「好きな相手でも、好きだった相手でもいいけど…私だったら会いたいと思うもの」 

梨子「!」ハッ 

真姫「もちろん、好いてくれてる相手でも好いてくれてた相手でも…ね。ただそれだけのことよ」 

真姫「だけど…今になって気付いたわ。間違いだったかしらね」チラ 

ダイりこ「「えっ…?」」 

善子「…」 

真姫 ハァ 

真姫「あなたがそんな態度を取るなら間違いだったんじゃないかって言ってるのよ!聞いてるわけ?!津島善子!!」バン

善子「ひっ?!」ビクッ

 

234ぬし ◆z9ftktNqPQ (大陸鉄道)2018/06/11() 22:13:02.74ID:efuRTpQb

ことり「真姫ちゃん」 

真姫「…ごめん」 

真姫「でも言わせてよ」キッ 

善子「…」オロ… 

真姫「私が気を回したかどうかなんてこれっぽっちも考えなくたっていいけど。あなたの隣にいる友達は、ずっとあなたのことを心配してくれてたんじゃないの?」 

善子「そ、そんなこと…わかって…」 

真姫「わかってないから言ってんでしょうが!」 

真姫「わざわざ静岡から東京まで付き添ってくれて。自分のことでもないのに私に頭下げてくれて。私が勝手なことしたからって、自分の立場を顧みずにあなたの代わりに怒ってまでくれて」 

真姫「友達がこんなにあなたのことを想ってくれてるのに、よくも隣でそんな風にうじうじ下向いていられるわね!!」 

善子「…………っ!」 

真姫「あなたがことりに対してどれだけ本気だったかなんて知らない。会ったからって告白を済ませろなんて言うつもりもないわよ」 

真姫「でも、友達の誠意にくらい応えなさいよ。本当に大切な友達だと思ってるならね」フン

 

235ぬし ◆z9ftktNqPQ (大陸鉄道)2018/06/11() 22:14:04.68ID:efuRTpQb

ガチャ 


スタッフ「なにかありましたか?!大きな声が…」 

ことり「すみません、なんでもないので大丈夫です」ペコ 

スタッフ「そうですか…」スッ バタン 

雪穂「ヒュウ。真姫ちゃんは相変わらず苛烈だねー」 

真姫「なんとでも言いなさい」 

ことり「大きな声を出したことは、後でみんなで謝りにいこうね」 

ことり「でもその前に、話さなきゃいけないことがあるよね」

 

236ぬし ◆z9ftktNqPQ (大陸鉄道)2018/06/11() 22:15:39.78ID:efuRTpQb

ことり「善子ちゃん」 

善子「は、はい」 

ことり「この数ヶ月、どうしてた?」 

善子「この数ヶ月…」 

ことり「うん。真姫ちゃんに会いにいって、私に連絡をくれてから、今日までの数ヶ月間。どうしてたのかなあって」 

善子「どうって…」 

善子「…特に、なにも。学校に行って、練習して、ラブライブ!の予選に出て……そんな感じ、でした」 

ことり「そっか。私のことは、どれくらい考えてくれた?」 

善子「初めのうちは、ずっと考えてました…その、ことりさんにメールしてからしばらくは。返事まだかなとか、会えたらなんて話そうとか、曲もいっぱい聴いたし、ライブも何回も観直しました…」 

ことり「じゃあ、最近は?」 

善子「…あんまり」 

善子「たまに思い出すことはあるけど、でも前みたいにことりさんのことで頭がいっぱいになったりする感じじゃなくて、ふと思い出して、なんとなく頑張ろうって思う…みたいな…」 

ことり「うふふ…つまり、そういうことなんだよね」 

善子「そういうこと?」 

ことり「うん」 

ことり「つまり、もう善子ちゃんの中に、私はいないってこと」 

善子「そっ!」ガタッ 

善子「そんな…こと…」 

ことり「落ち着いて。善子ちゃんが嘘をついてたとか、裏切ったとか、そんな風に思ってるわけじゃないんだよ」 

ことり「そういうことじゃ、ないんだよ」

 

237ぬし ◆z9ftktNqPQ (大陸鉄道)2018/06/11() 22:16:50.68ID:efuRTpQb

ことり「その気持ちはね、とっても不思議なの。 

ことり「ある日突然目覚める。 

ことり「いつ、なんで、誰が、誰に。一つもわからないまま、ある日…突然。 

ことり「そして一回目覚めたら、もう誰も止められないの。本人にも、友達にも、お母さんにもお父さんにもどうにもできなくって、どんどん大きくなっていく。 

ことり「コントロールすることもできないし、抑え込むことも消すこともできない。 

ことり「苦しくって、切なくって、嬉しくって、そして――幸せ。 

ことり「それでね、またある日突然、いなくなっちゃうんだよ。 

ことり「振り回されて、それしか考えられなくって、もうどうにでもなれって思っちゃってたのが嘘みたいに、あっさりといなくなっちゃうの。 

ことり「そして後には、なんだか温かくて優しいカケラみたいなものだけが胸に残る。 

ことり「そういうものなんだよ、その気持ちは。永遠でもないし、絶対でもない――

 

238ぬし ◆z9ftktNqPQ (大陸鉄道)2018/06/11() 22:17:50.89ID:efuRTpQb

ことり「善子ちゃんが私のことを好きだなって思ってくれたとき。そのときは、善子ちゃんが求めてたなにかを私がたまたま埋められたときだったの。 

ことり「パズルのピースみたいに、善子ちゃんの心の形と私の形がぴったり重なった。だから、そのとき善子ちゃんは私のことをなによりも魅力的に感じてくれてた。 

ことり「でもね、心の形ってずっと一緒じゃないんだよ。 

ことり「毎日なにかを悩んで、闘って、乗り越えて――心の形ってくるくる変わるの。 

ことり「きっと、今は善子ちゃんの心の形は、前と違う形になってる。だから、もうそこに『南ことり』のピースは重ならない。 

ことり「いつかまた善子ちゃんの心の形に重なる誰かが現れたとき。そのときは、私も全力で応援しちゃいますっ♪ 

……………… 

………

 

239ぬし ◆z9ftktNqPQ (大陸鉄道)2018/06/11() 22:19:03.15ID:efuRTpQb

司会者「これにて、本日のプログラムは全て終了となります。日墺・ピティナ・文化交流ピアノコンペティションにお越しいただき、誠にありがとうございました――」 


テクテク… 


梨子「素敵な会でしたね」 

ダイヤ「ええ、本当に」 

善子「最後に真姫さんのとこ寄らなくていいの?」 

梨子「二回は行かないわ。会後こそ、お偉いさんたちの挨拶でお忙しいだろうし」 

善子「そう。そんなものなのね」 

ダイヤ「それに、あれだけたくさん話をしておいて、同じ日に改めて交わす挨拶などありませんわ」 

善子「ふふ…それもそうね」 

梨子「ねえ、よっちゃん。いい一日になった?」 

善子「もちろんよ」 

善子「素敵な音楽は聴けたし、素敵な人たちにも会えた。心の中でもやもやしてたものもみんなすっきりして、それに…」 

梨子「それに?」 

善子「素敵な友人の存在に気付けたもの」ニッ 

梨子「あら。今さら?」 

ダイヤ「随分のんびり屋さんでしたわね」クス

 

240ぬし ◆z9ftktNqPQ (大陸鉄道)2018/06/11() 22:20:04.21ID:efuRTpQb

梨子「あーあ。結局よっちゃん一人で自己解決したみたいなものだったってことよね」ノビーッ 

善子「ええ?!ちょっとリリー、あなたことりさんの話ちゃんと聞いてなかったわけ?!」 

ダイヤ「わたくしたちが東京に行こうが行くまいが、放っておけば治まったということでしょう」ノビーッ 

善子「ダイヤまで!」 

梨子「私たちの往復五千円はなんだったんでしょうね」ハー 

ダイヤ「本当。しなくてもいい出費だったようですわ」ヤレヤレ 

善子「い、いい話で終わったんだからそういう掘り返し方やめなさいよ!」 

梨子「これはなにか見返りを要求してもいいかもしれません」 

善子「げっ!またなんか奢らせるつもりィ?!」 

ダイヤ「まさか。そんな "たかり" 行為、この黒澤ダイヤの目の黒いうちは赦しませんわよ」キリッ 

善子「東京での行いを思い返してみなさいよ」 

梨子「しょうがない…簡単なもので済ませてあげるわ」 

善子「なんで譲歩したみたいになってるの?」 

梨子「よっちゃん」ガシッ 

善子「ひっ?!」 

ダイヤ「あの動画を、消 し な さ い」ガシッ 

善子「あ…なんだ、それをさせたかったのね…」

 

241ぬし ◆z9ftktNqPQ (大陸鉄道)2018/06/11() 22:21:06.51ID:efuRTpQb

善子 スルリ 

ダイりこ「「あっ」」 

善子「ぜーったいに、イヤよ」ベーッ 

ダイヤ「んなああああああああっ?!」ムキーッ 

梨子「待ちなさいよっちゃん!再生回数どうなってるか知ってるの?!」 

善子「知ってるわよ。2521回でしょ」 

ダイヤ「さらに増えてるんですのよ!」 

善子「早く一万回になるといいわね」 

梨子「ふざけないでよ!こら、もう…待ちなさーい!」 

ダイヤ「梨子さんそちらに!回り込んでください!」 

梨子「あっちょっ、ちょこまかと!」 

善子「あなたたちに捕まるような私じゃないわよ~だ」 

ダイりこ「「きーーーーーーっ!!」」

 

242ぬし ◆z9ftktNqPQ (大陸鉄道)2018/06/11() 22:22:08.61ID:efuRTpQb

……………… 

………… 

…… 

――善子『一つだけ、訊いてもいいですか』 

――ことり『うん』 

――善子『どうして、メールには返事をくれなかったのに、今日は来てくれたんですか?』 

――善子 チラ 

――真姫『…』 

――善子『それとも、本当に真姫さんに呼ばれたから来ただけで、私と会ったことは偶然で…』 

――善子『ことりさんにとって、私はなんの意味もない存在でしたか?』 

――梨子『…』 

――ダイヤ『…』 

――雪穂『…』 

――真姫『…』 

――ことり『…』 


――ことり『そんなことないよ』 


――ことり『私がμ'sで活動してた頃…か。それって、うふふ…何年前なんだろうね』 

――ダイヤ『正式にμ'sの解散と言われた日から数えると、』 梨子『ダイヤさん黙っててください』 

――ことり『うふふ…』

 

243ぬし ◆z9ftktNqPQ (大陸鉄道)2018/06/11() 22:23:24.03ID:efuRTpQb

――ことり『一つ。がむしゃらになって駆け抜けたあの日々が、何年も経った今でもこうして誰かに感動を与えられる。そのことが、スクールアイドルμ'sの南ことりを讃えてくれる、なによりも嬉しい贈り物であること』 

――ことり『善子ちゃんたちもスクールアイドルなんだよね。スクールアイドルAqours 

――善子『はい』 

――ことり『少しだけその世界を先に知った先人として、やるなら本気で。目指すなら頂点。そんな激励を、スクールアイドルAqoursの津島善子ちゃんに贈るよ。いつになっても色褪せない…その姿を見た人の心に感動を与えられる、そんなスクールアイドルになってほしい』 

――善子『…はい』 

――ことり『そして、もう一つ』 

――ことり『誰かを想う、その気持ち』 

――ことり『恋、とも言うし、憧れ、とも言える。その二つに区別はないのかもしれないけど、私は善子ちゃんのその気持ちを、恋って呼びたい』 

――ことり『叶っても、叶わなくっても。届いても、届かなくっても。たとえ一日だけの短い時間だったとしても――誰かを恋うこと、誰かに恋われること』 

――ことり『それは、私が知ってるかぎり、世界中で一番きらきらしてるの』 

――ことり『そんな相手を見付けられることはなによりも幸せなことだし、その相手に選ばれることはそれ以上に幸せなこと』 

――ことり『だからね、善子ちゃん』 

――ことり『私はこれだけ善子ちゃんに言いたくって、来たんだ』 


――ことり『ことりを、あなたの心の傍にいさせてくれて、ありがとう。とってもとっても、幸せだったよ』 

……………… 

………… 

……

 

244ぬし ◆z9ftktNqPQ (大陸鉄道)2018/06/11() 22:24:25.82ID:efuRTpQb

こうして、私の恋は終わりを迎えた。 

想った相手に感謝を告げられ、そして、はっきりと振られて。 

今、私の心はどんな形をしているのだろう。 

誰かを求めているのだろうか。 

もしかして、まだことりさんを求めているのだろうか。 

重なるピースがどこかにあるのか、はたまたないのか。 

わからないから日々を歩もう。 

なにかを悩んで、闘って、乗り越えていこう。 

そうして、きっと。 

次にそのときが訪れたのなら、私は必ず掴んでみせる。 

この痛みを、絶対に忘れないから。 



終わり

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コメント: 1
  • #1

    メロディ (水曜日, 06 11月 2019 16:43)

    突然の出会いは、自分だけでなく友達にも影響を与え、一緒に冒険することに。
    学生ならではの心の動きが瑞々しく描かれていて、面白かったです!