善子「南ことりに恋をして」 1

2名無しで叶える物語(茸)2018/06/10() 01:08:01.96ID:ZMjAv8tR

ーとある日の放課後、裏の星屋上ー 


ダイヤ「ぶっぶーーーーーーー!ですわ!」 


果南「おっ。出た、ダイヤのぶっぶー」 

鞠莉「久し振りに聞いたわねえ、ダイヤのぶっぶー」 

曜「今ダイヤさんぶっぶーって言った?」ヒョコ 

千歌「だれだれ~?ぶっぶーって言われたの誰~?」ヒョコ 

梨子「だいたい想像つくけど……ほら、やっぱり」ヒョコ 

ダイヤ「なにを面白がってますの!千歌さんたちも寄ってこなくていい!見せ物じゃありませんわよ!」シッシッ 

善子「うう…あう…」 

千歌「なに?善子ちゃん?どうしたの?」 

ルビィ「うゆ…ルビィがμ'sの話を出しちゃったから…」 

花丸「別にルビィちゃんが悪いわけじゃないずら。…今回に関しては善子ちゃんが悪いわけでもないと思うけど」 

ダイヤ「不勉強が発覚した善子さんに、今からお説教するところですわ」 

鞠莉「事前にお説教宣言されるなんてサイアクだね」 

果南「ほどほどにしときなよ。強すぎる熱意は空回りのもとだからね」 

花丸「善子ちゃん」ポン 

善子「ずら丸ぅ…」 

花丸「御愁傷様ずら」ペコ 

善子「薄情者ォー!!」 

……………… 

………

 

4名無しで叶える物語(茸)2018/06/10() 01:09:51.07ID:ZMjAv8tR

ー黒澤邸、ダイヤの部屋ー 


ダイヤ「これが三人のファーストライブで、次いで九人での新歓ライブとアキバライブ、これが文化祭ライブ…うっ。このライブの直後に穂乃果さんが…うう……いえ、なんでもありません」 

ダイヤ「それとこっちはPVです。希さんが二年生だった頃のものからMスタまで幅広く取り揃えていますわよ」 

ダイヤ「それから、こちらがラジオ関連と、雑誌、ネット系番組と」 

善子「は?!ちょ、ちょっと待ってよ…こんなに持ってけっていうの?!」 

ダイヤ「当然でしょう。この全てがμ'sなのですから」 

善子「そうかもしれないけど…無理よこんなにたくさん!10個くらいにしてよ!」 

ダイヤ「はあ?わたくしにμ'sの選別をせよとおっしゃるんですか?なんと残酷な…」ワナワナ 

善子 (知らないわよ

ダイヤ「わかりました。そこまでおっしゃるのなら仕方がありません」フゥ 

ダイヤ「今から一緒に観ましょう」ガチャ ウイーン… 

ルビィ 本当にやめておいたほうがいいのサイン(遠くから

善子「あっダイジョブです!とりあえずこの辺のライブ系だけ借りていくわね!じゃっ!!」ヒョイ サササッ ダッ 

……………… 

………

 

5名無しで叶える物語(茸)2018/06/10() 01:10:59.38ID:ZMjAv8tR

ー津島家、善子の部屋ー 


善子「ひどい目に遭ったわ、まったく」 


鞄をベッドに放り投げようとしかけ、ライブのディスクが入っていることを思い出し寸でのところで慌てて踏みとどまる。 

ぱっと見で歪なほどにパンパンの鞄。 

ファスナーをひらくと、ビックリ箱よろしくディスクがわらわらと湧いて出る。 


善子「持ってきすぎたわ…」 


なんだっけ。 

三人のファーストライブ、九人のシンカンライブ、文化祭ライブ…だっけ? 

穂乃果さんが二年生の頃のMステがどうとか言ってたっけ。 

出演?したのだろうか? 

すでに覚えていない。 

シンカンってなによ。 

震撼ライブ?

 

6名無しで叶える物語(茸)2018/06/10() 01:12:12.31ID:ZMjAv8tR

十枚ほどのディスクを無造作に並べてみる。 

その一つひとつにラベルが貼られ、丁寧な字で色々と書いてあるけれど、どうもぴんと来ない。 

正直なところ、実はμ'sのメンバーを全員言えるかどうかすら怪しいのだ。 


善子「リーダーの穂乃果さん、作詞が海未さん、作曲が真姫ちゃん、あと…ルビィが好きなのが花陽ちゃん?で、三年生がエリーチカと、にっこにっこにーの人と、えーと…あと一年生の真姫ちゃんか」 


指折り数えてみるも、七人… 

誰が足りないのかもよくわからない。 


善子「…これって、私が不勉強なの?」 


確かにスクールアイドルはやっているけれど、別にμ'sに憧れて始めたわけじゃない。 

ダイヤにルビィに千歌さんに散々聞かされるμ'sの凄さに、どのくらい驚き、どのくらい感心すればいいのかもわからない。 

スクールアイドル時代の牽引者。 

ふうん、って感じだ。

 

8名無しで叶える物語(茸)2018/06/10() 01:13:30.39ID:ZMjAv8tR

善子「本当、ダイヤの熱意にも困ったものね」 


果南センパイも言っていたように、あれだけ熱意がものすごいと、どこかで誰かがついてこられなくなりそうなものだ。 

これがダイヤ発起のグループだったらと思うと、…私もう辞めてたかもね。なんて。 

全部は観ていられないけれど、せっかく持ってかえってきたんだし、いくつかは観てみることにしよう。 

というか、感想の一つも用意しておかないと、明日またダイヤにしごかれそうだし… 

あー、結局今日は後半ほとんど練習できなかったなー。 

μ'sの映像を参考にして、ダンスの自主連でもしようかしら。 

それは割といい考えかも…… 


善子母「善子ー、ごはんあと30分くらいでできるわよー」 

善子「! はーいっ」ピョン 


…ま、お風呂とごはんが終わったらね♪ 

***

 

9名無しで叶える物語(茸)2018/06/10() 01:14:40.80ID:ZMjAv8tR

ー次の日、三年生の教室ー 


ダイヤ ソワソワ チラッチラッ 


果南「…なにあれ?」 

鞠莉「放課後になるのが待ち遠しいみたいよ」 

果南「なんで?」 

鞠莉「善子のことじゃないの。ほら、昨日の」 

果南「ああ~…なんかミューズのビデオ貸すとか言ってたもんね。早く話したいのか」 

鞠莉「大変だねえ、善子も」 

果南「目ぇ付けられちゃってねー」 

鞠莉「正直な話さ」ヒソ 

果南「なに?」ヒソ 

鞠莉「私も別にμ'sのことよく知らないよ」ヒソ 

果南「いや私もだよ。全員言えないもん」ヒソ 

鞠莉「………………」 

果南「………………」 

かなまり「「大変だね、善子」」 

……………… 

………

 

10名無しで叶える物語(茸)2018/06/10() 01:17:42.73ID:ZMjAv8tR

ー同じ頃、一年生の教室ー 


善子 ソワソワ ボー… ハッ! ソワソワ 


ルビィ「花丸ちゃん、今日の善子ちゃん、なんだか…」 

花丸「変ずらね」 

ルビィ「寝不足かなあ?昨日、おねいちゃんからμ'sのライブディスクいっぱい借りていってたから…」 

花丸「寝不足、ねえ」チラッ 


善子 ボー… ハッ! ブンブンッ ソワソワ 


花丸 (なんかそういう感じじゃないんだよなあ

花丸 (確かにぼーっとはしてるんだけど、徹夜には普段から慣れてそうだし

ルビィ「保健室に行ったほうがいいかなあ」オロオロ 

花丸「放っといていいと思うよ。そのうち落ち着くずら」 

ルビィ「うゆ…」 

花丸 (落ち着くといいんだけど…

……………… 

………

 

11名無しで叶える物語(茸)2018/06/10() 01:18:31.58ID:ZMjAv8tR

ー放課後、部室ー 


ダイヤ「お待たせいたしました」ガチャ 

ダイヤ「ところで善子さんはもう―― 

善子「ダイヤ!待ってたわよ!」ズイッ 

ダイヤ「へ?!善子さん?」ギョッ 

ダイヤ「わ、わたくしもちょうどお話ししたいと思っていて、 

善子「今日も家に寄っていい?!」 

ダイヤ「え?ええ、構いませんけれど、 

善子「ほんとに?!いいって言ったからね?!」 

ダイヤ「は、はあ…」 

善子「それなら、ね!早く行きましょ!」グイ 

ダイヤ「あ、あの善子さん…ちょ…わたくしまだ着替えてませんわ!」 

善子「帰るのになんで着替える必要があるのよ!ほら早く!」グイグイ 

ダイヤ「は?!いや、うちに来るのは練習が終わってから…あっ待ってまだ帰らな…ダレカタスケテェェーーーー!!」ズルズルズル… 


ルビィ「お、おねいちゃんが連れてかれちゃった!」 

花丸 (落ち着かなかった…

……………… 

………

 

12名無しで叶える物語(茸)2018/06/10() 01:19:52.20ID:ZMjAv8tR

ー黒澤邸、ダイヤの部屋ー 


善子「借りてったの全部観たわよ!この中ではこれが好き!四回も繰り返して観たんだから!」 

ダイヤ「あ、ええ、はあ…このライブはいいですわよね…」 

善子「でもハロウィンのやつも可愛かったわ!どれだっけ…あ、これ!」ガシャガシャ パッ 

ダイヤ「ええ、はい、これと言われなくてもわかりますが…」 

善子「他のディスク借りてもいいかしら?!み、二年生の人たちが目立つやつとか観たいの!」 

ダイヤ「二年生ですか。それならこれとこれと…あとこれとか」ヒョイヒョイ 

善子「ありがとう!ああ…全部持ってかえれないのがもどかしいわ」 

ダイヤ (昨日と随分変わりましたね…

ダイヤ (ま、それだけμ'sが素晴らしいということですわ!) ドヤッ 

ダイヤ「せっかくなら、今何枚か一緒に観ますか?」ソワソワ 

善子「! そうね、そうする!ダイヤのお勧めはどれ?!」 

ダイヤ「や、やっぱりμ's優勝時のライブは外せませんが――」 


ダイヤ (ああ、善子さんがこんなに喜んでくれるなんて。多少強引にでも勧めて正解でしたね

***

 

13名無しで叶える物語(茸)2018/06/10() 01:20:52.36ID:ZMjAv8tR

それから毎日のように、善子さんは私の家に寄って、大量のディスクを借りていった。 


善子「ワンダラ最高だったわ!もう頭に焼き付いて離れないの。授業中なんかも気を抜くと口ずさんじゃいそうでね…」 

ダイヤ「μ'sの曲は癖になるものばかりですものね。わたくしも以前は似たようなものでしたわ」 

善子「あ、ダイヤ。あれ持ってる?にこりんぱなに二年生来た回のやつ!」 

ダイヤ「もちろんあります」ゴソゴソ… サッ 


鞄に詰められるだけ、いや、割と許容量を超えた物量を詰め込んで帰り、次の日にはその全てを返却する。 


善子「ありがとうダイヤ!」ガシャガシャ 

ダイヤ「今回はなにか気に入ったものはありましたか?」 

善子「脳とろコンビは最高ね。『告白日和、です!』の生は痺れたわ…ほんとに脳がとろけちゃいそう」 


映像ディスクのみならず、やがてCDやラジオ抜粋の音源ディスクまでも借りていくようになり、その全てをスマートフォンにコピーしたと嬉しそうに語る。 


善子「えへへ…これ、みんなスマホに入れちゃった」 

ダイヤ「全曲ですか?九人分?」 

善子「せっかくだからね!ソロライブだけで容量とんでもないことになったわ!」ウキウキ 


私が大好きなμ'sを心底楽しんでくれるその姿は嬉しくもあり、けれど、どこか…危うく見えた。

 

14名無しで叶える物語(茸)2018/06/10() 01:22:19.20ID:ZMjAv8tR

私自身にも、かつて狂ったようにμ'sを観て、聴いて、それでもまだまだ足りないと求め続けた日々がある。 

だから今の善子さんの姿は、ある意味では懐かしいとすら思える。 


ココハドコ? マッテ、イワナイデ…ワカッテル 

ユメニミタ アツイシンキロウナノサ 


善子「…あっあっ、来るわよダイヤ!」バシバシ 

ダイヤ「わかっています!お静かに!」 


ナゲキッス


ダイよし「「きゃああああああああっっ!!」」ンミチャー! 


でも、かつての自分と重ねて見るには、心なしか善子さんは…そう、『熱すぎる』ように見えて。 

あの頃の私と比べても余りあるほどに、熱の入り方が強いように…感じられる。

 

15名無しで叶える物語(茸)2018/06/10() 01:23:27.92ID:ZMjAv8tR

それは単純に、ただただ単純にμ'sの熱に浮かされていた私とは、目に映しているものが少しだけ違うのではないかと。 


Ah!
ホノカナ ヨカンカラ ハジマリ 

Ah!
ノゾミガ ホシゾラ カケテ 


善子 ジィッ… キラキラ 

ダイヤ「……」 


強いて言うならば、そう。 

μ'sの中でも特に私が魅せられているあの人、エリーチカを追ってしまうときの姿に重なる。 


ワスレナイ…イツマデモ ワスレナイ 

コンナニモ、ココロガ ヒトツニナル 


善子 ジィッ… ドキドキ 

ダイヤ「……」 


そしてその上でいて、なかなかに熱狂的だと自負するそんな私の影すらをも凌駕する様子は、なんというか。

 

16名無しで叶える物語(茸)2018/06/10() 01:24:24.76ID:ZMjAv8tR

コトリノ ツバサガ ツイニ 

オオキクナッテ…タビダチノ ヒダヨ 


善子「………っ!」ハッ 

善子「……」ギュウ… 


恋をしているように、映って仕方がない。 

***

 

18名無しで叶える物語(茸)2018/06/10() 01:25:35.92ID:ZMjAv8tR

ーとある日の放課後、教室ー 


善子 ボー… 

ルビィ「よしこちゃーん」フリフリ 

ルビィ「よしこちゃーん、部活いこー」トントン 

ルビィ「よしこちゃーん。ねー」ユサユサ 

ルビィ「…………」 

ルビィ ソッ 

ルビィ「………っ、脈…が…」ワナワナ 

ルビィ「どうやればわかるのか、わかん…ない…」ガビーン 

花丸「なにやってるずら、ルビィちゃん」 

ルビィ「善子ちゃんがぼーっとしてるから、遊んでるの」 

花丸「もー」ガタ 

花丸「この堕天使、とうとう使い物にならなくなったね」 

善子 ボー… 

花丸「…………」ソッ 

花丸「……脈が…」 

花丸「…わから、ない」 

ルビまる ドッwww 

……………… 

………

 

28名無しで叶える物語(茸)2018/06/10() 01:28:11.48ID:ne2OOw2y

ー同日、部室ー 


花丸「…ということで、とうとう善子ちゃんがだめになりました」 

善子「誰がだめになったのよ」 

ルビィ「目をさましてよかったあ」 

善子「その…なに、心配…掛けたわね…」ブスッ 

花丸「謝る表情じゃないずら」 

善子「なんだかばかにされてたみたいで癪なのよ!」ンニャー! 

花丸「みたいっていうか」 

鞠莉「善子がぼーっとするなんて珍しいね。普段はうるさいくらいうるさいのに」 

善子「なんて?」 

千歌「きっと疲れてるんだよ。今日はお休みにする?」 

曜「それはちかちゃんが休みたいだけじゃ…」 

梨子「…ダイヤさん、ちょっといいですか」ヒソ 

ダイヤ「はい?」 

梨子「少し、外に」

 

35>>1 ◆z9ftktNqPQ (茸)2018/06/10() 01:29:19.12ID:ne2OOw2y

ー部室の外ー 


梨子「ダイヤさん、なにかご存知ですか?よっちゃんのこと」 

ダイヤ「…心当たりが、一つ」 

梨子「聞いても?」 

ダイヤ コク 

ダイヤ「最近、善子さんがよく我が家に来ますの」 

梨子「一緒に帰ってますもんね」 

ダイヤ「へ?!あ、ええ、そういう見方も…できますが…」 

梨子 (周りに内緒にでもしてるつもりだったのかな

梨子「それで、ダイヤさんのお家で、なにか?」 

ダイヤ「なにか、と言うほどではありませんが…」 

ダイヤ「μ'sのライブやPVを、よく一緒に観ています」 

梨子「………は?」 

ダイヤ「おそらくそれが原因なのではないかと…」 

梨子「いやいやいやいや。待ってください、ダイヤさん」 

ダイヤ「はい?」 

梨子「μ'sのライブを観てるから、なんですか?」 

梨子「とても激しく盛り上がるから疲れてるとか、そういうことですか?」 

ダイヤ「まさか!あの程度で疲れるわたくしではありませんわ!ファンミ全通できますし!ファイナルも!」 

梨子「ダイヤさんの話はしてません」

 

43>>1 ◆z9ftktNqPQ (茸)2018/06/10() 01:30:25.66ID:ne2OOw2y

梨子「毎日何枚ものDVDを…」 

ダイヤ「それで疲労、というか寝不足になっているのではと。わたくしでもあれほどの枚数を観るのは休日くらいのものなのに、それを次の日にはしっかり返してくださるものですから…」 

ダイヤ「…………」 

梨子「…それだけですか?」 

ダイヤ「え?」 

梨子「ダイヤさんのおっしゃる心当たりって、それだけですか?」 

ダイヤ「…………」 

梨子「ダイヤさん!」 

ダイヤ「…こんなことをわたくしが、しかも推測で…言ってしまってもよいものなのでしょうか」 

梨子「よっちゃんのプライバシーに関わることなんですか?」 

ダイヤ「はい…」 

梨子「…よっちゃんを呼んできましょう」

 

59>>1 ◆z9ftktNqPQ (茸)2018/06/10() 01:33:08.98ID:XT1XlmlL

ーヨハネ召喚ー 


善子「次はなによ」ブッスウ 

梨子「どうしてそんなにぶうたれてるのよ」 

善子「あの子たちが散々ヨハネをおもちゃにするからよ!」 

梨子「おもちゃにされるよっちゃんが悪いんじゃない」 

善子「え…なんか今日のリリー辛辣…」キョトン… 

梨子「さあ、ダイヤさん。話してください。よっちゃんがいる場でなら、間違っていれば間違っていると言ってもらえます。推測だけで話が進んでしまうこともありません」 

ダイヤ「…わかりました」 

善子「なんで私が蚊帳の外なの?絶対私の話よね?」 

ダイヤ「善子さんが最近使い物にならないのは、μ'sのせいです」 

善子「使い物にならないって言った?それずら丸にも言われたんだけど。みんなの中で私そんなことになってるの?」 

ダイヤ「いえ…もっと言うならば、μ'sの中でもある一人のせい」 

梨子「ある一人…?」 

ダイヤ「……」ジッ 

善子「なに…」 

ダイヤ「…μ's九人での活動当時二年生の、南ことり。善子さんは、ことりさんに恋をしているのです」 

梨子「…こ?」 

善子「…い?」 


よしりこ「「はああああああああああああっっ??!!」」 

……………… 

………

 

103ぬし ◆z9ftktNqPQ (茸)2018/06/10() 09:11:37.85ID:KyYM3O1R

ー練習後、黒澤邸ー 


ダイヤ「ここで検証してみましょう」 

梨子「はい」 

善子「はい?」 

ダイヤ「まず、このライブを流します」ウイーン 

善子「せめて表面だけでも説明しなさいよ」 


~♪ 

マッスーグナー オーモーイガー 


ダイよし「「きゃああああああああっ!!」」 

梨子「初めて観る…」ポッ

 

104ぬし ◆z9ftktNqPQ (茸)2018/06/10() 09:12:10.02ID:KyYM3O1R

ユメナキーユメハー ユメジャナイー 

~♪ (アウトロ


ダイヤ「はあ…はあ…っ」 

梨子「はあ…はあ…っ」 

ダイヤ「やはり…ススメ→からの穂乃果さんソロは半端ないですわね…」 

梨子「そうですね…喉も、胸も、焼け付くような感じです…」 

ダイヤ「さあ梨子さん、来ますわよ…運命の曲が…」 

梨子「運命の…っ?!」ドキッ… 


梨子 (…あれ?私なにやってるんだっけ?)

 

105ぬし ◆z9ftktNqPQ (茸)2018/06/10() 09:12:50.97ID:KyYM3O1R

ダイヤ「善子さんをご覧なさい」ヒソ 

梨子「え?よっちゃんがなにか…」 

善子 ポー… 

梨子「っ?!」 

梨子「だ、ダイヤさん…この表情は…?!」ヒソ 

ダイヤ「これこそが、わたくしの先ほどの発言の根拠です」ヒソ 

ダイヤ「この数日間、ひたすらにμ'sを追い掛けてきた善子さんは知っているのです」ヒソ 

ダイヤ「ここで、彼女のソロ曲が入ることを――」 


ハシリーダスゥ ベリベェリ トレー 

アァマァクテェ スゥパクテェー 


ダイヤ「南ことりで…『ぶる~べりぃ♡とれいん』!!」