お悩み善子と聖良さん。 2

16名無しで叶える物語(公衆)2018/05/06() 14:30:20.22ID:Nyfo/1nj

善子『…まあ、他の上級生よりは接しやすいから…』 

聖良「それはどうして?」 

善子『…マリもリリーも、私のこと軽んじたりしないで接してくれるし。素で接してくれてるのがわかるっていうか』 

聖良「他の上級生は、善子さんを軽んじたり繕って接したりしていると」 

善子『え?!違う、そういうわけじゃ…』 

聖良「ふふ、わかっていますよ。私も、千歌さんたちがそんな風にしているとは感じません」 

善子『も、もう…いちいち言い方が意地悪なんだから…』 

聖良「すみません、癖で。つまり、相手から善子さんに対しては、鞠莉さんや桜内さんも、千歌さんやダイヤさんも、同じなんです。違うのは、善子さんの受け取り方」 

善子『私の受け取り方…』 

聖良「千歌さんもダイヤさんも善子さんに素で接しているけれど、善子さんがそれを感じ取ることができていない。だから、どことなく相手がなにを考えているのか、自分をどう思っているのかがわからず、距離感を掴みあぐねている」 

善子『…やっぱり、私の問題…なのよね』 

聖良「それはそうですが、それはイコール善子さんが悪いということとは違いますよ。ずばり答えを言ってしまうと、原因は善子さんと千歌さんたちの接する機会が少ないこと。ただそれだけです」 

善子『それ、だけ?』 

聖良「だけです。考えてみてください。練習以外の時間、善子さんは誰と一緒にいますか?」 

善子『ルビィとずら丸…』 

聖良「では、練習のときは?」 

善子『だいたいルビィとずら丸…ユニット練習のときは、マリとリリー…あっ』 

聖良「わかりましたか?つまり、善子さんは千歌さん、ダイヤさん、果南さん、渡辺さんと過ごす時間が、他の四人と比べて少ない。そこで関係性にひらきが出ているんです」 

善子『そんなに単純なことだったのね…』 

聖良 (もちろん、そんなに単純なことではありませんけどね。あまり難しいことだと意識させてしまうのは得策じゃない)

 

17名無しで叶える物語(公衆)2018/05/06() 14:31:03.33ID:Nyfo/1nj

善子『あ、でも練習終わりの帰りのバスはいつも曜さんと一緒だ…』 

聖良「え?!」 

聖良 (後出ししないでほしい!!

聖良「渡辺さん…は、キャラが違いすぎるからです」 

善子『キャラが?』 

聖良「渡辺さんはAqoursでも一番の元気キャラですからね。自分とキャラが違いすぎて、親近感が湧きづらいんです」 

善子『そう…いう、ことか…』 

聖良 (納得してくれた…

聖良「つ、つまり、解決策は簡単です。一緒に過ごす時間を増やせばいい。そうすることで今まで見えていなかった面が見えて、自ずと相手を信頼できるようになるはずですから」 

善子『わ、わかりました…やってみます』 

聖良「応援していますよ。明日以降でも、迷ったり悩んだりしたらまたいつでも連絡してください。…あ、私の連絡先を教えておきましょうか」 

善子『あ、ありがとうございますっ!』 

聖良 (ふふ…真っすぐで真面目で、可愛いなあ

善子『あ…ところで、曜さんはどうすれば…』 

聖良「それは追い追い考えます」 

***

 

18名無しで叶える物語(公衆)2018/05/06() 14:31:44.45ID:Nyfo/1nj

善子「………………」ジッ 


――よーちゃんお水ちょーだーい。 

――ちかちゃん自分のは? 

――飲んじゃった! 

――あげなくていいわよ、曜ちゃん。自分で管理できない方が悪いわ。 

――ひどいよ梨子ちゃん!チカが脱水症状で倒れてもいーの?! 

――なくなったなら自分で自販機に行きなさいって言ってるの! 


善子「………………」ムム… 

花丸「なーに見てるずら。善子ちゃん」ヒョコッ 

善子「ずら丸。別に、なんでもないわよ」プイッ 

花丸「…千歌ちゃんがどうかしたの?」 

善子「でえええええっ?!な、なんで千歌さんだって…」 

花丸「千歌ちゃんの方じっと見詰めてたら、そりゃ誰にだってわかるよ」 

善子「よ、曜さんかもしれないじゃない!」 

花丸「少なくとも梨子さんではないんだね」ニコッ 

善子「う…っ、この…」// 

花丸「善子ちゃんはわかりやすいずら。で、どっち?」 

善子「…はあ。どっちも。どっちかというと、今日は千歌さん」

 

19名無しで叶える物語(公衆)2018/05/06() 14:32:30.27ID:Nyfo/1nj

花丸「明日は曜さんなの?」 

善子「明日には曜さんになればいいんだけど」 

花丸「?」 

善子「…ずら丸。あんた、千歌さんと仲良い?」 

花丸「は?相変わらず意味不明ずら。…目上の相手に対して自分で『仲が良い』って言うのもどうかとは思うけど、悪くはないよ。全然」 

善子「全然」 

花丸「全然。言っちゃっていいなら、仲良いと思うよ。千歌ちゃん優しいし」 

善子「優しいわよね…」 

花丸「あ~、そういうこと」 

善子「は?なによ?」 

花丸「善子ちゃん、千歌ちゃんと仲良くなりたいんだ」 

善子「んなあっ?!」 

花丸「千歌ちゃんだけじゃなくて、曜さんもか」 

善子「んななああっっ??!!」 

花丸「オッケーオッケー、そういうことなら話は早いずら」スタスタ 

善子「ちょっ、ちょちょちょっと待っ!!」ガシッ

 

20名無しで叶える物語(公衆)2018/05/06() 14:33:33.12ID:Nyfo/1nj

花丸「なに?」 

善子「なにはこっちの台詞よ!なにするつもり?!」 

花丸「誰かと仲良くなりたいなら、眺めてるだけじゃ進展しないよ。お話しして初めて人と人は繋がれるずら」 

善子「違う!違くないけど違うの!とりあえず待って!」 

花丸「もー…どうしたの。休憩終わっちゃうよ」 

善子「話すだけじゃだめなのよ。それを昨日知ったの」 

花丸「昨日?」 

善子「細かいことは飛ばすけど、とにかく、話すだけじゃなくて、あの人たちと同じ時間を過ごしたいの。きちんと!」 

花丸「きちんと、同じ時間を…」 

善子「そうなの。それはこのヨハネが自分でしっかりやってみせるから、貴女の手出しは無用です――って、あれ?」 


――果南ちゃーん。提案があるずらー。 

――おー、どうしたのマル。 


善子「?! あいつなにやってんのよ…?!」 

………………

………

 

21名無しで叶える物語(公衆)2018/05/06() 14:37:35.87ID:Nyfo/1nj

善子「………………?!?!」ダラダラ 

千歌「チカ!」 

曜「曜!」 

ルビィ「ルビィ!」 

ちかようルビ「「「We are CYaRon!」」」デデーン 

千歌「よろしくね、善子ちゃん!」フウッ 

善子「あ、うん、えっと、ヨロシクオナシャス…」 

善子 (なになになに?!ナニコレどういう状況なわけ?!

ルビィ「よしこちゃん」コソ 

善子「る、ルビィ…これは?!なに?!」コソ 

ルビィ「はなまるちゃんの提案でね、他のユニットの練習に混じってみようってことになったの。今日はギルキスを分けてCYaRon!とAZALEAに。で、よしこちゃんはこっちだよ」コソ 

善子「あんのずら丸ぅ…っ! ……」チラッ 

ルビィ ニッコニコ 

ルビィ「…あんた、ずら丸からなんか聞いたわね?」 

ルビィ「よしこちゃん、千歌ちゃんと曜ちゃんと仲良しさんになりたいんだよね!」 

善子「おっ!きな!こえ!でっ、言うなああああああ!!」 

ルビィ「ピギィィィィィッ!!」 


花丸 (よしよし、あっちはルビィちゃんが上手くやってくれそうずら

………………

………

 

22名無しで叶える物語(公衆)2018/05/06() 14:38:27.03ID:Nyfo/1nj

千歌「人に見られてると思うと緊張しちゃうねー」 

ルビィ「ステージだとそんなことないのにね」 

千歌「善子ちゃん善子ちゃん!CYaRon!のポーズ一緒にやろ!」 

善子「え?!そういう主旨の企画じゃないでしょ?!練習の様子を見るのが…」 

千歌「いーからいーから。こんな機会めったにないし!ね、やろ!」 

善子「え、あ、わかったから。やるから…」 

曜「善子ちゃんどこがいいかな?」 

千歌「うーん、響き的に…ルビィちゃんの後かな?」 

曜「確かに、三文字続きでいいかもね!」 

千歌「いくよー」 

善子「は?!」 

千歌「チカ!」 

曜「曜!」 

ルビィ「ルビィ!」 

善子「は、早っ…よよよヨハネ!」 

ちかようルビ「「「We are CYaRon!」」」デデーン 

千歌「…だめだよ~、善子ちゃんも最後言うんだよ」 

善子「始めるのが突然すぎるのよ!名乗りが間に合っただけでも誉めてよねっ!」

 

23名無しで叶える物語(公衆)2018/05/06() 14:39:24.69ID:Nyfo/1nj

曜「よーし、じゃあジャンプしよっかー!」 

ちかルビ「「おーーっ!」」 

善子「は?ジャンプ?」 

千歌「せーのっ、ジャンプっ!」ピョンッ 

曜「ジャンプ!」 ルビィ「じゃーんぷ!」ピョンッ 

善子「な、なに?!なにしてるの?!」 

曜「だからー、ジャンプするんだってば。ほら善子ちゃんも!ジャーンプっ!」ピョンッ 

善子「???」ピョン… 

曜「元気が足りないよー、もっかい!ジャンプ!」ピョンッ 

千歌「ジャーンプ!」 ルビィ「じゃんぷ~っ!」ピョンッ 

善子「も、も~!なんなのよ~~~っ!」ピョンッ 

千歌「CYaRon!は元気なのがウリだからね!」ハッハッハ 

曜「元気を示すにはジャンプが一番だからね!」ハッハッハ 

善子「意味わかんないし!私CYaRon!じゃないし!」 

ルビィ「よしこちゃん」ポン 

善子「ルビィ…」 

ルビィ「この人たちが意気投合したら、抗ってもむだだよ…」フルフル 

善子「る、ルビィ……」

 

24名無しで叶える物語(公衆)2018/05/06() 14:40:21.25ID:Nyfo/1nj

千歌「ねね、よーちゃん。CYaRon!のダンスに堕天使の動きを入れてみたらどうかな!」 

曜「おっ、ちかちゃんナイスアイディア!」 

千歌「善子ちゃーん!堕天使やるから見ててねー!」 

善子「は?」 

ルビィ「よしこちゃん」ポン… フルフル 

千歌「元気こそ全て… Guilty CYaRon!」フッ 

善子「いや、全く元気そうに見えないんだけど」 

曜「みかん食べたい… Guilty CYaRon!」フッ 

善子「完全にただの欲望じゃないの」ハイハイ ギルティギルティ 

ルビィ「おねいちゃんだいすき… Guilty CYaRon!」ピッ 

善子「あんただけ完全に路線違うんだけど」 

千歌「善子ちゃん!善子ちゃん、早く!」 

善子「え?!これ私もやるの?!」 

千歌「当然でしょ、ほらほら!」 

善子「な、なんなのよ…… …」ギラリ 

善子「内浦に舞う漆黒の翼… Guilty CYaRon!」シャキーン 

曜「ちょっと堕天の角度甘かったかなあ?」 

千歌「えー、よーちゃん指先ぴしっとしてたし格好よかったよ」 

曜「ちかちゃんも瞳が燃えてたよ!ぞくぞくした!」 

善子「やらせるんならちゃんと見なさいよ!!」ウガーーッ! 


善子「………もうっ。…ふふ」 

………………

………

 

25名無しで叶える物語(公衆)2018/05/06() 14:41:17.41ID:Nyfo/1nj

果南「はーい、集合~」パンパン 

果南「練習を見せた方も見た方も、なにか掴めたかな。いい試みだったと思うし、明日からも最後に少し時間取って続けてみよっか。それじゃ、各自クールダウンして解散~」 


――お疲れ様でしたー。 


善子「…………」 

花丸「よーしこちゃんっ」ドンッ 

善子「んにゃ…あ!ずら丸!あんたの差し金ね!」 

花丸「差し金とは言われようずら」 

ルビィ「よしこちゃん、はなまるちゃん。おつかれさま」トテテ 

善子「ルビィもよ!」キッ 

ルビィ「ぴ?!」 

善子「二人して、私をおもちゃにしたかっただけでしょ」プン 

ルビィ「そ、そんなことないよ。ルビィたち、よしこちゃんを応援しようと思って…」 

花丸「まあ半分くらいは面白がってやったけど」 

ルビィ「はなまるちゃん?!」 

花丸「でも善子ちゃんが言った通り、同じ時間を過ごせたでしょ」 

善子「なっ!今の時間なんか練習するでもなくふざけ合ってただけで、」 

花丸「じゃあ善子ちゃんの言う『同じ時間を過ごす』って、どういうことなの?一対一でお茶でも飲むの?」 

善子「それは…」

 

26名無しで叶える物語(公衆)2018/05/06() 14:42:26.89ID:Nyfo/1nj

花丸「同じ時間を過ごすっていうのは、単に同じ空間で過ごすっていうのとは違うずら。なにか同じ目標に向けて一緒に努力したり、本音で語り合ったり、なんにも考えずにありのままでふざけ合ったり、そういう風に過ごすことを言うんだよ」 

善子「………」 

花丸「まるは、今善子ちゃんが過ごした『ふざけ合ってただけ』の時間は、それに該当すると思うけどな」 

ルビィ「る、ルビィもね…そう思う、よ。難しいことはよくわかんないけど、ルビィ千歌ちゃんも曜ちゃんもだいすきで、もちろん他のみんなもすきだけど、千歌ちゃんたちは年下のルビィにもすっごく優しくて、 ユニットのときも体力ないルビィのこと気遣ってくれるし、あんな風によくふざけてるけど、それもだいすきな時間でね、だからよしこちゃんも一緒にできてよかったし、…あうう」 

善子「ありがとう、ルビィ」ポン 

ルビィ「うゆ…」 

善子「ルビィの言いたいこと、ちゃんと伝わったわ。ずら丸も。むかつくけど、あんたの言うことはいつも正しいのよね」 

花丸「むかつくとは心外ずら」 

善子「今日の時間が、私が求めていたものだったってこと、今になってよくわかった。だってね、」 

千歌「善子ちゃ~ん!今日はお疲れ様~!」 

曜「先に下おりてるよー!バスのとこで待ってるねー!」 

善子「私、もうあの人たちのこと、すっごく信頼してるんだもの」 

………………

………

 

27名無しで叶える物語(公衆)2018/05/06() 14:43:35.99ID:Nyfo/1nj

善子『…って感じでした』 

聖良「そうですか。首尾は上々、心配いりませんでしたね」 

聖良 (しれっと曜さんの攻略も終えてる…

善子『いえ、聖良さんのおかげです。ありがとうございました』 

聖良「ま、まだお礼を言われるには早いでしょう。あと二人、残っていますからね」 

善子『う…そうですね…』 

聖良 (急にトーンダウンした…

聖良「ダイヤさんたちも、案外すんなりいくかもしれませんよ」 

善子『だと、いいんですけど…』 

聖良「…ダイヤさんたちは、千歌さんたちに感じていた以上に距離を感じますか?」 

善子『正直なところ…。ダイヤもセンパイも、その…なんというか、ちょっと怖くて…』 

聖良「ダイヤさんは、まあ…きりっとした方ですしね。果南さんも怖いですか?」 

善子『どっちかというと、むしろセンパイのほうが…』 

聖良「おや、それは意外です。気さくな方に見えますが」

 

28名無しで叶える物語(公衆)2018/05/06() 14:44:24.17ID:Nyfo/1nj

善子『どうも体育会系な感じで、私と全然タイプが違くて。ノリがよくわからないというか。ダイヤは怒らせなければいいから…』 

聖良「ああ、なるほど…善子さんが果南さんに持っているイメージがなんとなくわかりました」 

善子『顔にドッチボールぶつけられたこともあるし…』 

聖良「そ、それは不可抗力だったのでは」 

善子『そうだと…思いますけど…』 

聖良 (結構深刻に引きずってそうだな…

聖良「では、果南さんはひとまず置いておいて、ダイヤさんを先に攻略することにしましょうか」 

善子『そうですね。その方が気が楽です』 

聖良「具体的にどうしようかということですが…私が思うに、善子さんから動く必要はないかもしれませんね」 

善子『はい?というのは?』 

聖良「今日は国木田さんの計らいで千歌さんたちとの時間が取れたわけですよね」 

善子『ええ、まあ…』 

聖良「私が国木田さんなら…」 

善子『?』 

***

 

29名無しで叶える物語(公衆)2018/05/06() 14:45:17.78ID:Nyfo/1nj

果南「さて、今日は善子がAZALEAに来てくれたよ!」 

ダイヤ「ようこそ、善子さん」 

花丸「いらっしゃい善子ちゃん」 

善子「…………っ!」ダラダラ 


――私が国木田さんなら、そこまで手回しをしたのであれば、明日も同じようにします。 

――同じように? 

――はい。ユニット交換にかこつけて、善子さんが上級生と同じ時間を過ごせるように。明日は、ダイヤさん果南さんと。 


善子 (まったくその通りだった…

善子「ど、どうして毎回私だけ一人で出張することに…」 

花丸「そりゃ、昨日は善子ちゃんだけがCYaRon!に行ったからだよ」 

善子「ず、ら、丸ぅ…っ」ギリリ 

花丸「まあまあ。昨日もやる前はそんな気持ちだったはずずら。文句は練習の後に残ってたら聞くよ」しれっ 

果南「よーし、それじゃさっそく始めよっか!」 

花丸「はーい」 ダイヤ「ええ」 

善子 (この人たちはいつもどういう風にじゃれ合ってるんだろ…)

 

30名無しで叶える物語(公衆)2018/05/06() 14:46:04.80ID:Nyfo/1nj

果南「じゃあまずはトリコリコやるよー。並んで」 

善子「…おや?」 

果南「善子、再生お願いできる?」 

善子「え?あ、はい」カチッ 


~♪ 

シンジテル コトバノマホウ 

キミヨイツカトリコニナッテ 

イツデモワタシヲミツメテ PLEASE!! 

――――、――――♪ 

――――、――――♪ 


果南「…ふうっ」 

果南「どうだった?善子」 

善子「あ、良かった…と、思う」 

ダイヤ「指摘事項などありませんか?」 

善子「そうね…ああ、ラスサビ前の動きが、ダイヤだけ少しテンポが速かったかも…」 

ダイヤ「む、そうですか…ありがとうございます。果南さん、花丸さん。ラスサビ前からもう一度やっても?」 

果南「オッケー、やろっか」 

花丸「はーい」 

ダイヤ「善子さん、また曲の再生と、動きを見てくださいます?」 

善子「え、ええ。もちろん…いくわよ」カチッ 


――――、――――♪ 


善子 (…………あれ??)

 

 

31名無しで叶える物語(公衆)2018/05/06() 14:46:48.29ID:Nyfo/1nj

善子「…うん、ダンスはいい感じ。ただ、マイクなしでこうして聴いてみると、声量にばらつきがあるかも。センパイは気持ち抑えて、ずら丸はもっと張って。ダイヤに合わせるようにしたらいいと思う」 

果南「あちゃあ…やっぱり出し過ぎか。マイクないと思うと、どうしても出さなきゃって気になっちゃうんだよね」 

花丸「まるは反対に、マイクの有無を意識するのが苦手だから…気を付けなきゃ」 

ダイヤ「それでは、声量はお二人の課題ということで。明日からはそこも気にしていくことにしましょう。私はどの曲もラスサビ前にステップが走りがちになる点を注意しますわ」 

果南「うん!すごく有意義な時間になったね!ありがとう、善子。やっぱり第三者に見てもらうのはいいね」 

花丸「そうだね。自分たちじゃ気付けないところに指摘を貰えて助かるずら」 

ダイヤ「改めて御礼を申し上げますわ、善子さん」 

かなダイまる「「「ありがとうございました」」」 

………………

………