善子と千歌の楽しい一日 2

25名無しで叶える物語(茸)2018/04/26() 10:09:12.02ID:wVDIrwGb

コポポポ… 


ルビィ「ごはんの時間だよ~」 

善子「…ルビィ。なにこれ?」 

ルビィ「えっ。善子ちゃん、メダカさん知らないの?!」 

善子「メダカくらい知ってるけど。…え、これ全部?」 

ルビィ「うん!」 

千歌「ほえー…水槽がいっぱいあるよ…」 

ルビィ「こっちがヒメダカさんで、こっちがコハクメダカさん。そっちのがマダラメダカさんで…」 

善子「ルビィって割とマニアなのね…」 

ダイヤ「少し前からはまり出しましたわね。生き物に触れるのはいい機会だと思って口出ししませんでしたが、こんなに増えて…」 

千歌「ルビィちゃんルビィちゃん!チカもメダカにごはんあげたい!」 

ルビィ「それじゃちかちゃんはコハクメダカさんにお願い。ごはんはこれなんだけど、だいたいひとつまみくらい取って、指ですり潰しながら水槽全体にぱらぱら~って撒いてあげて」 

千歌「わかった!ほ~ら、ごはんだよ~」パラパラ 


スウーッ パクパク 


千歌「うわー!みんな寄ってきて食べてるー!きもちわるい!」キャッキャ 

ルビィ「ちかちゃんこっちも!ヒメダカさんもみて!」 

千歌「きゃーー!きもちわるーーい!」キャッキャ 


善子「…台詞とオノマトペが噛み合ってないように見えるんだけど」 

ダイヤ「まあでも口ではああ言いつつ楽しそうですし、よいのでは…」 

………………

………

 

26名無しで叶える物語(茸)2018/04/26() 10:10:01.53ID:wVDIrwGb

善子「おじゃましました」 

ダイヤ「もう行くのですね。お昼くらい召し上がっていけばよいのに」 

善子「お昼は…ちょっとね、あてがあるのよ」 

千歌「そうなの?」 

善子「そうなの」 

ダイヤ「またお時間が合えば、お琴の稽古にいらしてくださいね」 

千歌「はい!お琴、楽しかったです!」 

ダイヤ「ふふ…そう言っていただけると、教えたかいがありますわ」 

ルビィ「善子ちゃん、千歌ちゃん、またねー!」ノシ 

善子「ええ。また」 

千歌「ばいばーい!」 

………………

………

 

27名無しで叶える物語(茸)2018/04/26() 10:10:58.57ID:wVDIrwGb

千歌「ねーねー、お昼のあてってどこ?」 

善子「リリーのところよ」 

千歌「梨子ちゃん?」 

善子「ええ。リリーもさっき連絡したら家にいるっていうから。リリーだけは、私からお昼をご一緒したいって伝えたわ」 

千歌「そっかー、梨子ちゃんお料理上手だもんね。用意周到だね、善子ちゃん!」 

善子「ふふん。任せなさいよ」ドヤッ 

千歌「梨子ちゃん家なら、歩けるね」 

善子「あと遊んでないのはリリー、センパイ、曜、マリよね。順番どうしようかしら」 

千歌「一応、今みんなに連絡しといてみる?」 

善子「うん…それもそうね。誰かと遊んでるときに次のアポに掛かりっきりになりたくないものね」 

千歌「じゃチカはよーちゃんと果南ちゃんに連絡してみるね」 

善子「ありがとう。リリーは話ついてるから、あとはマリね」

 

28名無しで叶える物語(茸)2018/04/26() 10:12:45.66ID:wVDIrwGb

千歌「よーちゃんも果南ちゃんもひまだって!」 

善子「マリも。ひまではないけど、遊んではくれるって」 

千歌「さすが鞠莉ちゃん、オトナだな~」 

善子「ね。私たちの中で誰よりも多忙でしょうに…こういうところ憧れるわ」 

千歌「よーちゃんも果南ちゃんもおうちにいるってけど、鞠莉ちゃんは?」 

善子「ホテルの方だって」 

千歌「それほんとに遊んでくれるのかな…」 

善子「さあね…好意には甘えたいけど無理は言わない、って感じでいきましょう」 

千歌「うん!」 

………………

………

 

29名無しで叶える物語(茸)2018/04/26() 10:13:26.18ID:wVDIrwGb

梨子「こんにちは。待ってたわ」 

千歌「こんにちはー、梨子ちゃん!」 

善子「突然で悪いわね、リリー」 

梨子「ううん。二人とお昼ご一緒できるなんて嬉しいよ。さ、上がって」 

ちかよし「「お邪魔しまーす」」 


梨子「でも、珍しいね。『作るところから一緒に』なんて、よっちゃんの口から聞くと思わなかった」 

善子「どういう意味よ」 

梨子「そのままの意味よ。そんなに時間なかったからあんまりたいしたものは準備できなかったけどね」 

千歌「へ?梨子ちゃん、なんか準備してくれたの?」 

梨子「ええ。みんなで楽しくお昼ごはん作りできるようにと思って…ほら」 

千歌「うわーーー!すごーーい!」

 

30名無しで叶える物語()2018/04/26() 10:14:33.15ID:wVDIrwGb

善子「これ…サンドイッチの材料?リリーが一人で、全部?」 

梨子「まさか。入れ替わりで出ていっちゃったけど、お母さんも手伝ってくれたのよ」 

善子「それにしたって二人であの時間でこの準備…慣れてるとこんな芸当ができるのね…」 

梨子「大袈裟だよ~。うちではたまにやるのよ、パンと具をありったけ用意して、それぞれ好きにサンドイッチ作るの」 

千歌「楽しそう楽しそう!ねーねー梨子ちゃん、始めていい?!」 

梨子「こら、まだだめよ。千歌ちゃんたち、手を洗ってないでしょう。食べ物を触るのはそれからよ」 

千歌「うー…はーい」 

善子「さすがリリーね。千歌さんの手綱は慣れたものだわ」ヨイショ 

梨子「なにくつろいでるの。よっちゃんも手洗うのよ?」 

善子「あっ、はい…」// 

 

31名無しで叶える物語(茸)2018/04/26() 10:15:24.92ID:wVDIrwGb

善子「さあ!たくさん作るわよ!」 

千歌「チカみかん挟むー!」ワーイ 

梨子「あっ千歌ちゃん、果物を挟むときはホイップクリームをパンに塗ってから…」 

善子「チリソースを掛けて…よし。ククク…堕天BLTサンドの完成」ギラリ 

梨子「よっちゃん。BLTサンドのBはゆでたまごじゃないからね」 

善子「?!」 

梨子「…って、ああ!千歌ちゃんなにそのまま食べてるの?!」 

千歌「へ?これおつまみ用のあんこでしょ?」モチャモチャ 

梨子「そんなの用意してないわよ!あんこもパンに挟むの!」 

善子「ハム、きゅうり、ハム、ハム、きゅうり、ハム、ハム、ハム」ヒョイ スッ ヒョイ スッ 

梨子「ちょっとよっちゃん!極端にハムに寄ってるわよ!っていうか一つでそんなにハム使わないで!」 

千歌「たまごサンド四つめ~!…あ、ゆでたまごなくなっちゃった」 

梨子「あ~~~っ、ゆでたまご!私まだ作ってないのに~~~!」 

………………

………

 

32名無しで叶える物語(茸)2018/04/26() 10:16:09.61ID:wVDIrwGb

梨子「はあ…はあ……っ、疲れた…」 

千歌「いっぱいできたね!善子ちゃん、梨子ちゃん」 

善子「そうね。色んな具があって楽しかったわ。サンドイッチってこんなに種類豊富なものなのね」 

梨子「もう…千歌ちゃんってば、どうして一人でゆでたまご全部使っちゃうのよ!」 

千歌「なんか挟むの楽しくって。でもほら、別にこれ全部チカが食べようと思ってたわけじゃないから」 

梨子「私が自分で作りたかったの~~~!」ジタバタ 

善子 (ゆでたまごガチ勢?

千歌「じゃあ食べない?」 

梨子「食べるに決まってるでしょ?!」サッ 

善子 (確保した…

千歌 (二つ取られた…四つしか作ってないのに…)

 

33名無しで叶える物語(茸)2018/04/26() 10:16:55.35ID:wVDIrwGb

善子「結構いい時間になっちゃったわね」 

千歌「ダイヤさんのとこ出たのが遅かったもんね~」 

善子「ごめんなさい、リリー。付き合わせてしまって」 

梨子「えっ、いいよそんなの。私も楽しかったから」 

善子「そう。ありがとう」 

梨子「ふふ…善子ちゃん、礼儀正しいよね」 

千歌「そうだよ。普段は変だけど、いざってときは頼りになるんだから!」 

善子「んな…っ?!// に、人間社会に紛れ込むための最適行動を取っているだけです…って、普段は変って言った?」 

千歌「食べよー、梨子ちゃん。チカもうおなかぺこぺこ!」 

梨子「ええ。よっちゃん、早く席に着いて」 

善子「んもーーーっ、無視するなあーーーっ!!」 

………………

………

 

38名無しで叶える物語()2018/04/26() 11:50:47.61ID:wVDIrwGb

千歌「それじゃ、チカたちそろそろ行くね!」 

梨子「洗い物まで手伝ってくれてありがとう」 

善子「当然よ。材料と下準備までしてもらったんだもの」 

梨子「次は誰のところに行くの?」 

千歌「果南ちゃんとこだよ!」 

善子「その後マリーのホテルに寄ってから、曜のところよ」 

梨子「結構ハードスケジュールなのね。今からそんな風にしたら、曜ちゃんのところに着くの夜になっちゃうんじゃないの?」 

千歌「そしたら泊まるからだいじょーぶだよ!」 

梨子「ちゃんと前もってそのこと連絡しておくのよ?」 

千歌「だいじょーぶだよ~、よーちゃんのお母さんとも仲いいから!」 

梨子「…善子ちゃん、お願いね」 

善子「わかってるわよ。…っていうか私は曜のとこから家近いし、千歌さんだけ預けて帰るわ」 

千歌「ええー?!善子ちゃん一緒に泊まらないの?!」 

善子「二人も泊まったら迷惑じゃないの」 

千歌「だいじょーぶだよー!」 

善子「それはあなたが決めることじゃないでしょ…」

 

39名無しで叶える物語(茸)2018/04/26() 11:51:35.97ID:wVDIrwGb

千歌「ねーねー、善子ちゃんも一緒に泊まろーよー」グイグイ 

善子「ちょっ、やめなさい!ああもう、曜のお母様が許可してくださったらそうするから!引っ張るのやめて!」 

千歌「ほんと?!やったー!」ピョンピョン 

善子「もう、強引なんだから」 

梨子「それが千歌ちゃんだから」 

善子「尊敬するわよ、リリーも曜も」 

千歌「よーちゃんに連絡しとこーっ」 

善子「こういう根回しは速いのね…」 

梨子「それが千歌ちゃんだから…」 

千歌「じゃー行こっか、善子ちゃん!」 

梨子「連絡するなら終わってからにしなさい。歩きながらスマホいじっちゃだめよ」 

千歌「えー…はーい」 

善子「リリー、お母さんみたいね…」 

梨子「手の掛かる娘よ」 

………………

………

 

40名無しで叶える物語(茸)2018/04/26() 11:52:11.86ID:wVDIrwGb

千歌「果南ちゃん家にしゅっぱーつ!」 

善子「おー」 

千歌「果南ちゃんとはなにして遊ぶのかな~」 

善子「さあね。あの人のことだから、海に行くんでしょ。きっと」 

千歌「別に果南ちゃんだって一日じゅう海にいるわけじゃないよ?」 

善子「でも一日に20時間くらいはいるじゃない」 

千歌「まあそうだけど」 

善子 (そうなの?

善子「私、あの人が楽しそうに遊んでるのってドッチボールの印象しかないのよね」 

千歌「あー…あの一年生がこてんぱんにやられたやつ?」 

善子「そうあれ。以来ボールがちょっとしたトラウマよ。できれば対戦型のスポーツは避けてほしいわね…」 

千歌「三人だから、チーム分けしなきゃいけないことはやらないんじゃないかな」 

善子「二対一でちょうどいいとか言いそうじゃない」 

千歌「二対一でもハンデ足りないけどね」 

善子「やっぱりスポーツ以外がいいなあ…」 

………………

………

 

41名無しで叶える物語(茸)2018/04/26() 11:53:10.62ID:wVDIrwGb

果南「待ってたよ!さ、水着に着替えて!ビーチバレーやるからね!ああ、チカと善子がチームでいいよ。後輩二人くらい、私一人で充分だからね!」 

善子「うわああああんっ、やっぱりそうじゃないのーー!」ビエエッ 

千歌「さすが果南ちゃん」 

果南「インドアな遊びばっかりやってないで、たまには太陽浴びながら汗かかなきゃね!魅力的な女になれないぞ~」 

善子「ひえええ…全身筋肉になっちゃう…」ガクブル 

果南「普通ほとんど筋肉だと思うけど」 

千歌 (ボールがっていうより果南ちゃんがトラウマに見える

千歌「か、果南ちゃん!提案がありますっ!」バッ 

果南「ん?どした?チカ」 

千歌「チカたちさっきお昼食べたばっかりで、今すぐ運動するのはちょっときついかな~…なんて。ビーチバレーは人が集まったときにして、なにかもう少し落ち着いたことしない?」 

善子 (ち、千歌さん……!!) パアアッ 

果南「うーん、そうだねえ…食後にビーチバレーは確かに激しいか…う~~ん………うん、じゃあ、ナシ!」 

千歌「………………」 

善子「………………」 

ちかよし「「え?」」ナシ? 

果南「だから、ナシ!私との時間は終わりだよ。次は鞠莉のとこだっけ?よし、行っておいで!」 

ちかよし「「え………えええええええええっっ??!!」」 

果南「さ、二人とも。行った行った」ハイハイ 

………………

………

 

42名無しで叶える物語(茸)2018/04/26() 11:54:52.03ID:wVDIrwGb

テクテク 


善子「……ねえ千歌さん」 

千歌「……なあに善子ちゃん」 

善子「助け船を出してくれたのは嬉しいんだけど、ここまで予想してた?」 

千歌「まさか…予想外だよ。あの遊びたがりの果南ちゃんが、まさかなにもせずにチカのこと見送るなんて…」 

善子「遊びたがりなの?」 

千歌「遊びたがりだよ。昔っからね。小学生の頃なんか、学校にマイドッチボール持ってきてたくらいだもん」 

善子「なにそれ。持ってこなくても学校にあったんでしょ」 

千歌「果南ちゃんのマイドッチボールは、お昼休み用じゃなくて下校用なの」 

善子「下校…用…?」 

千歌「下校する時間も遊びたがって仕方ないから、帰りながらドッチボールしてたんだよ」 

善子「だいぶ危なくない?」 

千歌「車に轢かれ掛けたのは一回や二回じゃないね…」ウンウン 

善子 (狂気の沙汰じゃないの…

千歌「だから、まさかあんな風に引き下がるなんて思わなかったなあ」 

善子「実はお店の方が忙しかったのかもしれないわね」 

千歌「そうだね。果南ちゃん面倒見もいいし付き合いもいいから、結構自分の用事を後回しにしたりしてくれちゃうんだよね」 

善子「あと遊びたがりだしね」 

千歌「あはは。それが一番の理由かも」 

善子「ま、こうなったものは仕方ないわ。センパイとはまた今度遊ぶことにしましょう」 

千歌「うん、そうだね~」 


善子 (連絡したときにはひまだって言ったって、千歌さん言ってたと思うんだけどな…

………………

………

 

43名無しで叶える物語(茸)2018/04/26() 11:55:59.45ID:wVDIrwGb

鞠莉「ハァイ、ちかっち!善子!」 

千歌「こんにちはー、鞠莉ちゃん」 

善子「こんにちは。相変わらず元気ね」 

鞠莉「モッチロン。元気じゃないとなんだってできないからね!」 

千歌「鞠莉ちゃんその格好なんだかオトナだね~」 

鞠莉「あら、そう?練習着とは雰囲気が違うわよね、確かに」シャラーン 

善子「…ここにいてそんな格好してるって、つまり忙しいんじゃないの?私たちと遊ぶために無理してない?」 

鞠莉「wao. 気を遣ってくれてるの?善子。ほんとに善い子だね」ヨシヨシ 

善子「んなっ、はあ?!そーゆーんじゃないけど?!善子ゆーなし…んにゃあ撫でるなーーっ!」ウガーッ 

千歌 (それでも手を払いのけたりしない善子ちゃんかわいい

鞠莉「don't worry. 気にしないで。たとえどれだけ忙しかったとしても、かわいい後輩たちのために時間を割けないようじゃ、マリィは務まらないもの。さ、こっちよ」カモン 

善子「うぎゅー……うちの三年生はこんな人ばっかりなのね」 

千歌「みんな優しいからね~。行こ、善子ちゃん」 

善子「ええ」 

 

44名無しで叶える物語(茸)2018/04/26() 11:56:56.29ID:wVDIrwGb

千歌「ねー鞠莉ちゃん、今からなにするの?」 

鞠莉「ウーーン…決めてないのよね」しれっ 

善子「マリの好きなことってなに?」 

鞠莉「スポーツはなんでも好きよ。あと歌うのも好きだし、動物も好きね。ダイヤと果南も好き」 

千歌「えーーー、チカのことは好きじゃないのー?」 

鞠莉「なに言ってるの!ちかっちも善子も、Aqoursの仲間はみーんな大好きだよ!」ムギューッ 

千歌「きゃー、鞠莉ちゃんが大胆だよーっ」キャッキャ 

善子「ほんと、いつも楽しそうよね…あなたたち…」 

鞠莉「ここに来るまではなにしてたの?」 

千歌「えっとね、まず花丸ちゃんのところで本読んで、ダイヤさんとお琴の稽古して、ルビィちゃんとメダカのお世話して、梨子ちゃんとサンドイッチ作って、あ、果南ちゃんとはビーチバレーやろうとしたんだけど、ごはんの後だから…って言ったら、『私と遊ぶのはナシ』って追い返されちゃった…」シュン 

鞠莉「果南が?珍しいわね。遊びたがりなのに」 

善子 (やっぱり遊びたがりなんだ

鞠莉「それにしても、色んなことしたのね。マリィも参加したかったわ」 

千歌「次は鞠莉ちゃんも一緒にやろうね!」 

鞠莉「モチロン!」

 

45名無しで叶える物語(茸)2018/04/26() 11:57:43.51ID:wVDIrwGb

鞠莉「さて、なにしましょうか」 

千歌「チカたちはなんでもいいよ!鞠莉ちゃんのしたいこと!」 

善子「そ。今日はそういう目的だからね」 

鞠莉「そうねえ、だったら――」 


 


鞠莉「あ、ごめんなさい。なにか来たみたい」 

善子「気にしないで、読んで」 

鞠莉「thank you. んん……」 

千歌「ねね、チカいーこと思い付いたよ」 

善子「なに?」 

千歌「鞠莉ちゃん、ドレスとかたくさん持ってそうでしょ。だから、」 

善子「却下よ」 

千歌「えーーー!まだなんにも言ってないじゃん!」 

善子「どうせファッションショーでもしようって言うんでしょ」 

千歌「あれ。なんでわかったの?」 

善子「あなたの考えることなんてお見通しよ」 

千歌「さすが善子ちゃん…いつもチカと一緒にいるだけのことあるね」 

善子「ま、まあね…」// 

千歌「でも、ファッションショーはなんでだめなの?」 

善子「文字だけじゃほとんど伝わらないからよ」 

千歌「へー?」

 

46名無しで叶える物語(茸)2018/04/26() 11:58:40.32ID:wVDIrwGb

鞠莉「ごめんなさい、善子。ちかっち。今から遊ぶのは無理そうだわ」 

善子「あら、お仕事のメールかなにかだったの?」 

鞠莉「そんなところ。sorry... それでね、提案なんだけど。遊ぶ代わりと言ったらなんなんだけど、パーティ会場の飾り付けを一緒にやらない?」 

千歌「パーティ会場?!鞠莉ちゃんパーティやるの?!」 

鞠莉「ええ、今夜ここにちょっとしたお客さんを呼ぶことにしたの。それで、簡単に会場を作る必要があるのよ…どうかしら」 

千歌「おもしろそー!ね、善子ちゃん、いいよね!」 

善子「…私は別に構わないわよ」 

鞠莉「really?!助かるわ、ありがとう!それじゃ、会場まで案内するわね」 

千歌「鞠莉ちゃんとこでやるパーティか~、すごいんだろうな~」 

鞠莉「必ずしも豪華なパーティばっかりをするわけじゃないわよ。大切な相手と静かに過ごすパーティもあるんだから」 

鞠莉「屋上に上がるよ。ついてきて」 

千歌「は~い!」タタタ 

善子「………………」テクテク 

善子 (自分のとこでやるパーティの準備の手伝い?をさせられるの?なんか…あんまりマリらしくないわね…

………………

………