善子「南ことりに恋をして」 裏側

書いたきっかけ

通称「没ネタスレ」より拾って。

参考にした没案は下記の通りで、確かこれは誰に言われるわけでもなく独断で拾って書いたように記憶しています。この没ネタを捨て置いていかれた方が読んでくださったことを祈るばかりです。そして、ご本人が書いたものを読みたかったとずっと思っています。

とても個人的な話ですが、会社の同僚がラブライブ!好きなことを知りSSを自薦した際、「これ(善子「南ことりに恋をして」)書いたのぬしさんだったんですか!?」という反応が返ってきて、世間って狭いしインターネットって広いなあ、と感じました。

 

 

没案内容(「没ネタスレ」より)

善子「南ことりに恋をして」

 

ダイヤから勉強と称して渡されたμ'sのライブ動画を見てことりの魅力にとりつかれる善子

もっと見たいと願うも既に活動を停止したグループ、叶うはずもない

同じμ'sのファンとして、過去に似た想いを抱いていたダイヤにはその気持ちが痛いほど分かった

助けてやりたいと何かをしてやろうと画策したものの、何も良い手は浮かばない

そんな時、ひょんなことから梨子が西木野真姫と知り合いだということが判明

一本の糸をすがり、善子、ダイヤ、梨子の三人は今の南ことりに会いに行くことにした

 

 

物語の構成について

本作の起承転結は、概ね下記のようになっていると思います。

起…善子がことりに恋をする

承…三人で真姫へ会いにいく

転…ピアノコンペティションに行く

結…ことりと会い話す

 

…そうなんですかね?

あまり「起承転結」を意識して書いたことがないので、全体を上記のように区切るのが正しいのかはわかりません。そもそも、物語って必ずしも「起・承・転・結」の四部構成になっているとは限らなくないですか。私の知識の問題である気もするのでこれ以上は言及しないことにしておきますが。

 

 

「起」について

ざっくり言うと、善子がことりに恋をする小節。スレでは>>109辺りまで、レス数でいうと24レス分くらいでしょうか。(投下当時、結構な勢いで荒らされたので、こんなに実レス数とスレの伸びが乖離しています)

私がその気になれば、この小節を五倍くらいの長さにすることも可能です。「誰かを好きになるまで」なんてとびっきりのシーンを、ほんの数十レスでぽいっと書き表すのはもったいないと思ってしまいますが、まあそこはSSなのである程度読む上での軽さも必要なのかなーということで最低限におさめました。

 

「承」について

善子達が真姫を訪ねる小節。スレでは>>193辺りまででしょうか。

本作を書くにあたっては、「現実味」というものをできるだけ意識しました。内容が内容だけにどこまででもドリームワールドぶちかますことができてしまいますが、私の筆にはそういう雰囲気が合わないと自覚しているので、やはり善子達の日常、現実、その中に差し込む形で楽しんでもらえるような仕上がりにしたかったのです。

どの程度の現実味があったかはわかりませんが、全てがトントン拍子に進むわけではないながら、全員の地味な積み重ねが少しずつ望むものを引き寄せてくるような…「現実的にギリギリ有り得そうなライン」を攻めつつ物語を進めました。これでも相当上首尾に事が運んでいると思いますけどね。

 

「転」について

真姫の招待でピアノコンペティションに行く小節です。>>226辺りまでですが、レス数は8レスです。

真姫は身内に甘い感じがあるので、これくらいのこと平気でするんじゃないかなと思います。しないかな?

しかしピティナのこととかネットでちょろっと調べた程度じゃほとんどなにもわかりませんでしたが、一番現実味がないのはもしかしたらこのピアノコンペティションに真姫が無事演奏者として出演したことかもしれませんね。できるのかそんなこと。

雪穂の将来を安易に決めてしまいましたが、楽しそうにしているのでいいかなと思っています。

 

「結」について

善子とことりが話す小節。

物語的には善子の視線で追ってきてもらいましたが、ことりの心情はどういうものだったのでしょうか。メールを受け取ってからこの日に至るまで、どんな風に物を考えていたのか。善子と話したとき、どんな気持ちでいたのか。ことりの口から語らせてはいますが、言葉が全て真実と同じはずはないので、ここには想像する余地が多分にありそうです。

個人的には真姫が善子を叱り付けるシーンが好きです。すごく真姫らしい一面が表れているんじゃないかな。

 

 

「M' used」について

ことりのブランドです。読み方は「ユースト」だそうですが、どう見ても「ミューズ」を引きずっています。

「M」は「Minami」の頭文字から、「used」は「中古品」や「使用済みのもの」を意味する英単語で、元は古着のリメイクを主に行う半分趣味のような活動でした。

ことりの裁縫センス?はアニメ正史でも超高校級に見えますが、実際はどうなんでしょうか。世界設定的に、指折りの実力を有していると認識してもいいのでしょうか。他のスクールアイドルの方々を見てもやはり衣装は超高校級に見えるので、設定的にはそこまで過剰な実力ではないのかもしれません。それでも「可愛い」へのアンテナや個人レベルでのセンスは抜群だと思うので、単純に古着リメイクの実力だけで趣味からブランドへの昇華を勝ち取ったというよりは、そのセンスに共感(驚嘆)する人が多くいたことでブランドまで引き上げられた、という見方をする方が自然かもしれません。

そう考えるとき、アニメ正史の延長と見るよりは、一期ラストで留学へ分岐し本物の裁縫の実力を身に着けた世界線だと考える方が呑み込みやすいようにも感じます。ただそうなると、あの精神状態で留学したことりが元来のセンスを失うことなく保ち続けていられるのか、裁縫の実力と引換えにそういう先天的なものを失っていくのではないか、とも思えてしまうので難しいところですが…

ちなみに英単語の「used」は通常「ユーズド」と読み、「ユースト」と読むのは「used to」で「かつて~した」と熟語的用法をする場合に限ります。「ユースト」読みを採用していることからも、なんだかニオうものがありますね。

 

 

100% Chocolate Cafe. について

すげえ好きだったんですけど、閉業しちゃいました。

 

 

頂いた感想(ラ!板、まとめ、ツイッターから)

・ぴゅあっぴゅあで心が洗われる~

・面白かったわ。お疲れ様です

・ことよしありじゃん

・よかったずら

・乙。ことりちゃんの語る恋はスクールアイドルか、穂乃果に対する思いなのかな。いいSS見させてもらったわ、ありがとう

・ラブライブ!のキャラ達がイキイキと動いて喋って物語もいよいよ佳境ってときに急にことりちゃんのお面被った作者が入ってきて手の届かない存在への恋愛論語り出した

・ことよしに可能性感じた

・その後の話としてなかなか面白かった。確かに善子はことりみたいなタイプに弱そうっていう新たな可能性感じられたよ

・無事に書き切れてよかった。とても楽しませてもらいました(荒らしが湧いたことに対する感想だと思います)

・落ち着いた雰囲気のことりいいね。クール組でドタバタ話が進んでいくのもよかったよ

・こういうのもええな

・とてもよかったです

・よかった!スラスラ読めて楽しかったです

・文章が死ぬほど好き

・読み応えあった…ええやん

・泣いてる

・めちゃくちゃいい話。ことりが素晴らしい

・ここ最近ので一番いい

・すきぴ

・可能性は無限…ってわけか

・すごい面白いSSでした(語彙力)

・ええなあ、これ

・走りだす べりべりぃとれいん あまくてすっぱくて これは是非このSSを見た後に聴いてほしい

・なぜか涙腺にきた

・これヤバ

・恋のカタチって不思議なものですね。よかったとか悪かったとかまだ僕にはわからない…少し幸せな気持ちの一端を覗けたような気がしたってくらい…善子、、

・とても素晴らしい作品でした

・俺も真姫ちゃんに逢いたい・・・ じゃなかった!すんごい良いSSだった!ことりの脳トロボイスにやられて、ぷわぷわーおなった善子の気持ちはよくわかる!

・これは最高の神作。ラブライブ!を愛する誰もが一度は善子と同じ状態になったことがあると思う、なんか懐かしい気持ちになった。穂乃果大好きだぁぁぁぁぁぁ泣

・恋ってどんなものかっていうのを丁寧に書いていた良作。ぜひこの人にはまた書いてほしいです

・結構単推しというかガチ恋オタクに刺さるところがあって、抜粋するなら「あなたにとって、私という存在はなんの意味もない存在でしたか?」という善子のセリフがくそ刺さった。

・さっき読んでたけど好き

・俺も西木野総合病院に行ったら真姫ちゃんに会えますかね????????

・よかった。キモいけど途中の善子ちゃんみたいにことりちゃん大好き人間だから、善子ちゃんの気持ちはよくわかりました。僕もことりちゃんに会いたい!(帰れ)

 

なお、本サイトのコメント欄にコメントを下さっているメロディさんは母です。(バラしていく)

大衆の目に触れてもいいコメントがあれで、ラインで4スクロール分くらいの長文感想をくれました。さすがにそれは載せませんが。母親ってすごいですね。