【ギャルゲ風安価SS】>>3「また一年が始まる」 裏側

書いたきっかけ

元々は、休載中のシリーズ 【安価SS】黒澤ダイヤの決闘 を再開するにあたって、長らく離れていた安価SSや連載形式との付き合い方の勘を取り戻すために「ちょっと長めの安価SSを書こう」と思ったことでした。つまりリハビリです。

私は安価SSを始めるにあたって題材の取捨選択をミスることが多いようなのですが、今回も例に漏れずそうでした。

なんでギャルゲ風やねん。

「そういえば、ギャルゲ風SSってたまに見かけるけどキレイに完結すること滅多にないよなあ。っていうか最近はそもそも立ってるのを見かけてすらいないなあ」と思って、なんとなく始めてみることにしたわけですが、どう考えてもリハビリで取り扱う題材ではありませんでした。結局二ヶ月半くらいかかって完結しましたが、それもかなり駆け足で畳んだというのが正直な感想です。ギャルゲ風ということは、少なくともヒロインの数だけエンドがあるはずで、それなりに読める文章であれば「全エンド読みたい」という感想が飛んでくるのはバカでも想定できることです。ええ、バカより下でした。

「さ~て、誰のエンドに辿り着くかな~~?」とにやにやしながら書いていましたが、そんなお気楽な頭をしているのは私一人だけで、読んでくださっている方はほぼ皆さん例外なく「まずはどのエンドになるだろう。どんな風に進んでいくタイプのギャルゲ(風SS)なんだろう」、つまり『一周目』の様子見というスタンスでいたようです。どこかのタイミングで『一周目』だかなんだかの表現が含まれるレスを見て、初めてその真実に気が付き、震えたものです。

連載を途中で投げる気がないのであれば、取り扱う題材には充分注意しましょうね。

 

主人公が安価であること

完結した(させた?)後から振り返ると、結構ひやひやする部分がいっぱいあったな、と感じます。上述の題材をミスったことが出鼻を真っ二つに叩き折っている感もありますが、それは終わった話なのでさておき。

主人公を安価で決めるっておかしくね?という…。

いえ、安価SSではままあることだとは思います。思うのですが、ギャルゲ風という題材で書くにあたって主人公が安価というのは些かバカが過ぎる出だしなのではないでしょうか。(自戒の意味も含め、少々言葉がきつくなっています)

しかもご丁寧に『μ's、Aqours、ニジガク お好きにどうぞ』とか言っています。こともあろうにその題材で一行目が生まれる前から27パターン。ライバルグループまで視野に入れると30を超え、しかも選ばれたのは(時期的にまあまあ当然とも言える)最後の選択肢みたいな人でした。

結果的には主人公が侑ちゃんなのは、恐らく想定し得る全パターンの中で最も書き手の難易度が下がる分岐だったように思うので、それは結果オーライですが。出自がギャルゲの主人公みたいなキャラですからね。

とは言えそれも考えようというか、諸手放しで「よかったー侑ちゃんだー」という話ではありませんでした。というのも、このSSを始めたのは2020年10月半ば。そう、アニガサキ放送開始からひと月も経っていない時期だったのです。ニジガクの面々にはかねてから様々な媒体で触れてきたものの、肝心の侑ちゃんはまだアニメ三話か四話分の情報しかない状態。そもそもアニガサキ自体が始まったばかりで、いわゆる「アニメ時空」の設定やストーリー、各キャラの背景や個性が今から少しずつ明らかになっていく、という段階です。しかもスレタイから漂う、アニメ時空とほぼ同じ時期で物語が進む感。

どうしてこんなタイミングで虹を書こうとしたのか…まさかアニメ時空確定で安価が取られるとは思っていなかったのか知りませんが、こうして、アニメと並行してアニメ時空の平行SSを書くとかいう鬼のような難易度の連載が始まったのでした。

 

ギャルゲ風について

本作を書き進めるにあたって、一つ常に意識していたことがあります。それは、「できるだけギャルゲらしく展開する」ということ。

私はギャルゲと呼ばれる類いのものは、『To Heart(無印)』と『パワポケシリーズ』しかプレイしたことがありません。ここでパワポケがカウントされる辺りで、遍歴をお察しいただければと思います。

そんな乏しい(ほぼない)ギャルゲ価値観に照らしながら、スレタイにそう銘打つ以上は「ギャルゲらしさ」をできるだけ演出したい、そのためにはどうすればいいか、と考えました。

その結果、浮かんだのは「一日の展開をテンプレ化すること」でした。朝、昼休み、放課後、場合によっては夜。パートをこれらのタームに切り分け、かつ各タームの文章配置(侑の思考や行動の取り入れ方)を定める。私の中のギャルゲ知識はほぼ全て『To Heart』で構成されており、そこからなにがあのゲームをギャルゲたらしめているのか、と考えて至った結論です。

それが功を奏した結果かはわかりませんが、「ギャルゲらしい」という評価を頂けたようでよかったです。

 

ギャルゲとの違いについて

ギャルゲにどう寄せたのかという話をしたので、あえてギャルゲとはどう違うのか、という話もしてみましょう。

最も大きな違いは、ストーリーが生きていること、でしょうか。

ギャルゲは…というか大半の物語は、プレイヤーや読者が触れる前に完全に道筋が出来上がっており、場合により複数あるパーツのどれを辿っていくか、という展開が為されるものだと思います。それに対して本作は安価SSなので、一話ごとに(1レスごとに)パーツが生まれていくのを同時に読み手の皆さんに追ってもらいながら展開しました。

もちろん、(今回のような思い付きでなければ)事前にある程度全体の文章を用意し、選択肢(安価)に応じてそれらのどれかを拾っては繋げていく、という展開の仕方もあったでしょう(この場合、どちらかというと今後の物語ありきで選択肢が提示されることになるのだと思います)。もしかしたら他のギャルゲ風SSはそうなのかもしれません。

事前に大ボリュームの文章を用意しておくのと、現行で書き進めるのと、どっちが大変なのかというのは書く個人にもよるのでまあどうでもいいのですが、前者の形式で私が一番嫌ったのは、「ストーリーが用意された以上の展開にならないこと」です。

例えば侑ちゃんが歩夢に関する重大な決心をした夜があったとしましょう。それが時報的なイベントなのかルート進行度に伴うイベントなのかによっても話は変わってくるのですが、選択肢の結果、その翌日に歩夢に会うことがなかったとします。そのとき、侑ちゃんの心情描写はどうなるでしょうか。一人で過ごしたり他の誰かと過ごしたりする中で、恐らくパッケージの物語であれば、歩夢のことを一切考えないのだと思います。かすみとのイベント中はかすみルートの渦中におり、しずくとのイベント中はしずくルートの渦中におり、それぞれのヒロインのルートは切り放された形で、オープニングから共通ルートを経てヒロインルートとそのエンドまでを一本筋が通った物語として成り立つように構成されるはずです。言い換えれば、それぞれのルートは平行世界の出来事であって、そのお互いに整合性は取らないのが普通でしょう。というか事前に用意し選択肢如何で分岐する以上、その全ての整合性を取ることは絶対に不可能です。

私が嫌ったのはまさにそこでした。

こんな辺鄙なページにまで目を通してくださっている方ならばなんとなくわかっていることと思いますが、私はSSを書く上で「自然さ」を重視します。そのためには、この整合性を度外視することが前提の形式というのはどうしても受け入れられないのです。

…とまあ色々言いましたが、結局は「安価で書く以上は現行連載しかない」という、概ね当たり前のことでした。えーと、なんでしたっけ。ギャルゲとの違いでしたね。「ストーリーが生きている」とはなんぞや?という問い掛けへの回答でした。誰にも問われていませんが。

一般的な市販のギャルゲと最も違うのはその点じゃないかな、と、そういう話です。長文を書いているとまとまりがなくなりますね。

 

個人的に、璃奈と果林さんがああいう関わり方をしたことに驚いています。「生きている」ストーリーならではだったのではないでしょうか。

 

本作の仕様について

だいぶ価値観の話が続いてしまったので、そろそろ本作の話に入りましょう。

本作では詳しい仕様を特に明かすことなく淡々と進めましたが、ゲームブック的に展開する以上、ある程度の仕様は当然裏で定めていました。2スレ目冒頭で書いたものですが、

・2020年のカレンダーに沿う

・侑の視野の外でも物語は進んでいる

・カレンダーに基づく固定イベント(自動発生イベント)がある

まずはこの3点が基本的な仕様です。カレンダーについては、一日ごとに描写する以上、明確にどこかの暦をなぞることは外せなかったので、とりあえずアニガサキの放送年を採用しただけです。

2点目もあえて言うほどのことではありませんが、例えばしずくルートがある程度進行した状況においては、侑ちゃんがしずくのことを考えていようといまいと、しずくが侑ちゃんのことを考えたりなにかアクションを起こしたりすることは当然と言えます。そうなると、しばらく安価で他のキャライベントが続きしずくイベントが起こらなかったとしても、しずくの方から連絡が来たり接触されたりすることが起こります。ルートの進行度が高いほどその頻度はまあまあ比例して高くなるはずで、本編終盤で頻繁にしずくから連絡が来ていた(勝手にしずくイベントが起こっていた)のはそういう仕様に基づくものです。

固定イベントについては、最もわかりやすいのは同好会ライブ、演劇公演または愛の誕生日あたりでしょうか。必ず発生するとは限らないものの(同好会との関係性によってはライブのことなど知りもしないしその状態でお台場にも行かなければ知らないまま過ぎる、演劇公演も同様で、愛の誕生日も『もんじゃ みやした』に行かなければ遭遇しない)、少なくとも『○月○日に起こる』と決まっており、選択肢の結果それらに侑ちゃんが出くわす場合があるイベント、というものが複数ありました。ただし、そこまで積み重ねたストーリーによってイベントの内容は大きく変わったことでしょう。同好会ライブとかね。

 

各ルートの難易度について

たびたびこの点に関するレスがありましたが、意図的に無視し続けました。途中で二度ほど設けた『質問ありますかタイム』で飛んできていたらさすがに答えましたが。

と言いつつ、実際のところ、明確に難易度の設定はしていません。難易度ありきでストーリーを考えるのは違うなと感じたことと、ガワの難易度だけ決めたとしてもどうせ書くうちにそんな設定は忘れるだろうと思ったこと、それに結局は起こるイベントがそれまでの展開によって決まること。その辺りが理由です。

難易度とは少し違いますが、ルートの仕様として一つだけはっきり定めていたのは、「歩夢ルートは他キャラ(最もルート進行度が高いキャラ)のルート進行度に倣って進行する」というものです。が、これは次項にするとしましょう。

とは言え、しずくルートの難易度が低い方だったのは間違いありません。たぶん、せつ菜と璃奈、果林あたりも低く、反対に最も高いのは愛かエマかな?というところです。実際に書けば違うのかもしれませんが、これは私の中で、そのキャラと侑ちゃんがお互いを特別な関係と認め合うまでにどんな障害(≒イベント)を乗り越えるのか、を具体的に想像できるかどうかの順なのだと思います。

愛は深浅問わず交友関係がとても広いため、どんなことがあればその中から侑ちゃんがただ一人の特別な相手になるんだろう、という疑問に自分なりのアンサーがはっきり出せない、あるいはその回答として「非常に多くのイベント数を要する」という結論に至るか、どちらかです。なんとなく想像してみると、愛も割と目新しいものに嗅覚を反応させるタイプのように思えるので、出会いブーストを活用して立て続けにイベントを起こせば短期間でぐっと距離を縮められるのかな、反対に出会ってからたいして交流しないまま一定期間を過ぎると途端に関係性を進展させづらくなるのかな、と思います。

エマは前者で、必要なイベント(キーイベント)が具体的に想像できない方です。どの媒体でもあまりそういう描写がされているのを見かけていないように記憶していますが、わざわざスクールアイドルのために訪日するって、ちょっと尋常ではない熱量じゃないですか?それは見ようによっては、プライドを持って打ち込んでいるであろう果林さんのモデル活動やせつ菜のスクールアイドルに向けられている熱量を、あっさりと、そして遥かに凌駕するものなのではないでしょうか。アイドルではなくスクールアイドルを目指してきたのだから、本人も高校卒業までが一つの刻限であることは充分に理解しているはずです。そんな中で、(必ずしも恋愛的な関係性の発展とは限らないにせよ)侑ちゃんと特別な仲になるというのは、さてどんな日々を過ごすんだ…?わからん…という感じです。果林さんの存在もありますしね。また彼女のルーツそのものに答えを返したキズナエピソードを踏まえて、それをどう解釈するかというのも難しい点です。そういう意味では、書く難易度が一番高かったのはエマじゃないかなと思います。

 

歩夢ルートについて

少し先述したよう、歩夢ルートだけは他のルートと異なり、例えば今回の本編ならば「しずくルートが進行するのに合わせて歩夢ルートも自動で(安価の結果にあまり左右されず)進行する」という独自の仕様を持たせていました。

これは難易度調整の結果ではなく、主人公とヒロインの関係性を考えた結果です。

侑ちゃんと歩夢は言わずもがなとても長い付き合いです。その期間を約16年としますが、つまり、16年間かけて二人は今の関係を築いてきて、その最前線の関係性が「とっても大好きな幼馴染み」なのです。小学校期・中学校期は置いておくにせよ、少なくとも高校一年の一年間は恐らく今とほぼ同じような毎日を過ごしていたと推測するなら、そんな毎日を続けている間は大きく関係性が変わるとは思えません。この二人の関係性が大きく動くとするなら、それは外側から干渉する要素に起因すると考えるのが自然でしょう。

これまでの毎日にはなかったけど、本作で描く毎日にはあるもの。他のキャラクター達の存在です。侑ちゃんにも歩夢にも新しい友人ができることくらいままあるはずなので、単純に「しずくと仲良くなったから」「菜々と仲良くなったから」ではなく、「しずくに時間を割くために歩夢と過ごす時間が減ったから」「歩夢に向けるものとは別種の『特別』な感情が菜々に向いていそうだから」こそ歩夢は焦り、これまでの毎日では起こることのなかった感情の爆発など…いわゆる歩夢ルートのイベントが起こるわけです。

 

>今の時点では恐らくしずくと歩夢の好感度レベル的なのが共にもう結ばれてもおかしくないくらいまで達してるのははっきりしてるけど、しずくは先に達したけれどしずく√EDに繋がる重大イベントは演劇部の公演後に発生するっていう元々の時期的制約があって、その待機期間にあたる時期中に歩夢も遅れてそのレベルに達したからあのタイミングで読者にどっち√行くか委ねてくれたんだと自分は解釈してる

 

という考察レスがありましたが、この通りです。

しずくルートの難易度が低めだったのは先述の私の感覚によるものもありますが、ある程度まで進むと待機期間に入り、放っておいてもしずく側からのアクションにより自動でしずくイベントが発生する(≒能動的に他ルートを進行させる余裕が生まれる)仕様が一定の難易度保証になると考えたためでした。

本作中では菜々ルートも併せて進んでいたので歩夢の感情を進行させやすく、(あれでも)自動イベントの数を抑えながら進められました。たびたび「歩夢だけ放っておいても勝手にイベントが発生する」系のご不満(?)も聞こえていましたが、「仕様です」と思いながらにやにや眺めていたことをここにお詫びいたします。

 

異形エンドについて

ハーレムエンドはあるか?というご質問を頂きましたが、まあそれはそのときの回答通りでした。すなわち、「想定はしていないが、展開がそういう方向に進めば迎えないとは言えない」という。

また、特定の誰かのルートではなく、10人全員が集まって仲良くする展開はあるか?とも訊かれました、「まあ有り得たんじゃないですかね」という感じです。

これはもう本当にこの回答通りで、そもそも全体の道筋をはっきり思い描いて書いている状態じゃなかったので、安価の取られ方あるいはその更新時の私の感覚によっては全然あったと思います。

ただし、それを達成するには非常に高い壁が二つあって、一つは「全員が一丸となってその展開を目指すこと」、もう一つは「本作の仕様を高い水準で把握すること」です。そしてこの二つを満たすために絶対に必要なのが「充分な数の周回」です。私の問題でここが為し得ない以上、可能性はあるけど現実的には無理、というのが正確な(私には見えていた)回答なのですが、ちょっとそこまで言及する勇気はありませんでした。

後者、「本作の仕様を高い水準で把握すること」については、皆さんがどのルートに進もうとしているのかを私が汲み取れればある程度寄せていけるので必須ではなかったかもしれませんが、「全員が一丸となる」というのは5chにおいて相当ハードルが高いことだと思います。

なぜなぜ分析のようになっていますが、それを達成するためには「全員分のエンドを見る」ことが最低条件だろうと思います。二~三周した辺りでなんとなくの進め方は皆さんが掴んできて、「次は誰のエンドを見るか」という話し合いが起こるようになり、その傍ら「この選択肢を選んだらあの伏線を回収できるんじゃないか?」みたいな余裕も出てきて、順当に行けば九周で無事に全員分のエンドを見ること自体はできるはずです。しかし順当に行かない場合もあって、「あそこでああしていればもっといいエンドになったんじゃないか?」という欲求が生まれることもあるでしょうし、しずくとの別れのようなビターエンドを見たい人もいるでしょう。大勢の意思に反する安価をわざと取る方もいるでしょう。そういう諸々を加味すると、全員分のエンドを見るまで読んでくださる皆さんと私のモチベーションが続くか…という話になります。

そしてそれらを乗り越えていよいよ「ハーレムエンドを見る回」が来たとして、最も大きな懸念点は「(言葉を選ばずに言うと)クズになる侑ちゃんを受け入れられない人が続出するのでは?」という点です。もちろん侑ちゃんの個性を蔑ろにして展開することはありませんが、それでも全てのキャラクターに同じように強い感情を注ごうとする様は、見ていて気持ちよくない人もいるのではないでしょうか。あと、書くのめっちゃ難しそうですよね。

 

選択肢について

昼休みと放課後、休日の選択肢は、誰のイベントが起こるかを決定するものです。

ヒロインと接している最中の選択肢は、会話の内容やイベントの内容を決定するものです。ちなみに、基本的にどの選択肢を選んでも内容が変わるだけでマイナスになることはありません。ただしごく稀にルートを放棄する選択肢も用意していました(1スレ目 >>167『3.邪魔しちゃってごめんね!』など)。

私は要所で以前の会話や思考を引用する癖があるので、意外とこの「会話内容が変わるだけ」というのが重大だったりするんですけどね。

 

一番きつかったこと

侑ちゃんのモノローグと、侑ちゃんと歩夢の日常会話。これに尽きます。一番というか、きつかったのはこの点だけです。

周回が無理だと判断したのは、概ねこれが原因です。侑ちゃんが目を覚ましてからもごもごしている時間と、歩夢と登校するシーン。これらが毎回とんでもない難産で、二周目…三周目……と続けていくのは絶対に無理だと感じました。

自分で決めたことなので少なくとも本編が完結するまでは絶対に手を抜くことも省略することもせずに貫いてやる!と意地で踏ん張ったので、

 

>いつも当たり前のようにさらっと書いてくれてた朝パート昼パート放課後パート始まる時の侑モノローグも含め大好きだった

 

完結後にこのレスを頂いたときには涙が零れました。ifルートを書いたり今回まとめたりするために何度か全体を読み直していますが、そのたびにこのレスで目がじわっとします。それくらい、まじできつかったです。

 

小ネタみたいなものや補足など

なんか、書くごとに裏側どんどん長くなってませんか?毎回最長を更新してるような気がするんですけど。気のせいかな。

・本スレ開始前に同名スレを立てたが、主人公安価含む要所を「モアイ」と指定されて行き詰まった経験があるため、『※ 安価がモアイになったらそこで終了します』という注意書きはそれを根に持ってのことです。

・本作のエマは二年次の四月に転校してきた。(本作開始時点で、転校してきてから一年経っている)

・学外散策してもμ'sやAqoursと出会う可能性はなかった。

・1スレ目 >>438 の果林の衣装は、スクスタ UR『キミをドキッとさせちゃった?』覚醒前。

・しずくが専攻している英語とオランダ語は、オードリー・ヘップバーンのご両親の国籍から。

・しずくと侑ちゃんが観にいった演劇『ノスタルジア』は、私が高校時代に演った実在の台本。(『名誉の涙』は特に元ネタなし)

・1スレ目 >>519 の『ジャージを肩から流す』ような着方をしていた生徒は侑。

・1スレ目 >>627 の羊のかぶりものは、虹2ndライブの彼方のグッズ『アクションイヤーキャップ』がモデル。

・本作の高咲母は学生時代に演劇部所属だった。(1スレ目 >>740 辺りで詳しいのはそのためです)

・『閏都市学園』と『内気なきなこ』には特に元ネタなし。その場の思い付きです。

・演劇部の見学に行った際に付き添ってくれた先輩は、『名誉の涙』の脚本家。

・2スレ目 >>230 で菜々が言及した『空さん』は、実在のマンガ『すみっこの空さん』のこと。(ふと名前を出しただけですが…)

・同好会のお披露目ライブはアニガサキでは平日の放課後ですが、色々考えて日曜日に移動しました。

・彼方の呼び出しメモで『ゆうちゃん』とひらがな表記だったのは、漢字を知らなかったから。(彼方ちゃんなら、知っててもひらがなで書いたかもしれませんね)

・一般的なお菓子のサラダ味はサラダ油から来ている名称だが、うまい棒は少々事情が異なる。(詳しくは検索してみてください)

・2レス目 >>621 のパスタのお店は、お台場に実在する『CARESS(カレス)』さんがモデル。

・しずくが演じた役の名前はフリメルダ。(説明なく出したので、「ん?」と思った方がいたかもしれません)

・お休みの日のとくべつドーナッツは、言わずもがな『甘々と稲妻』から。

 

全体的に、私は「ここで固有名詞が出ないのは会話として変だろう」というシーンでは容赦なく固有名詞を取り入れるので、不要な考察や混乱を生んでいる場面が多々あると思います。

 

頂いた感想など(他スレ、まとめ、ツイッターから)

・長編だしすごい好き

・めっちゃ好きです!

・本当に安定感あって好き

・しずくちゃんも菜々も可愛くて選べないぜ

・マジで昨日から無限に読んでる。食いしんぼ高咲ほんとすき、上原さんもかわいい

・高咲家が仲良しなのいい……

・侑ちゃん主人公のギャルゲ風ssめちゃくちゃ面白いからみんな読んでくれな、歩夢ちゃん超かわいいぞ

・ギャルゲ風で癒されるぞ

・侑ちゃん主人公ギャルゲ風ssめっちゃおもしろい、歩夢ちゃん圧倒的に強いしかわいい

・朝はギャルゲ風のおじかん

・ギャルゲ風のしずくちゃんが可愛いし本来こういうキャラなんだよなまじで…

・呼び捨ていいぞ…

・スクスタ20章よりもアニメ11話よりもしんどくてマジで辛いんですけどどうしてくれるんですか

・おもしろすぎる。最後の安価で2になったときに叫んでしまった。それくらい入れ込んだ

・某所の虹ちゃんのギャルゲ風SS完結しめでたい&心からの感謝

・ホントにキャラの芯理解して書いてるなあ

・ギャルゲ風めっちゃ進んでる…ツイの遡りよりこっち先読もう

・しずく書いてくれるのやったあ!!!

・ギャルゲー系の侑の安価SS書いてた人は凄かった。侑のモノローグや性格の描写が完璧だった。あれ最高

・全部まとまってから読もうと思ってたけど我慢出来ずに読み始めたらやっぱりめちゃくちゃ面白かった

・良い作品だった。完走は今年だけど実質本編のしずく√は去年完結してるし菜々if考慮しなくても打線入りかなという感じ

・とても良かった。一気に読んじゃって目が疲れた。全部良かったけど、特に三つのうち、二番目が好き

・ギャルゲーっぽさが本当によく出来てるんだよなあ…サニソンは上級+曲なんだね!

・良作に出会えた

・先日ギャルゲ風安価のss読ませていただきました!パっと全体見て「長!?」って思ったんですが面白くて一気に読んでしまいました。

 

このSS、基本的に『ギャルゲ風』って呼ばれてるみたいです。