花丸「ルビィちゃんの寝込みを襲ったら理亞ちゃんだったずら」 裏側

書いたきっかけ

一時期ラブライブ!板に立っていた、没にしたスレタイや設定を公開してあわよくば他の人が形にしてくれることを祈るという趣旨のスレ(通称『没ネタスレ』)で、ふとした拍子に頂いて書くことになりました。設定や流れなどは全くなく、スレタイと「内容はお好きに」との言葉だけを頂いたきりでした。今にして思えば、よくこれで書いたなと思います。

超個人的な心境を絡めて話すと、ラ!板でSS書きとして活動しようと決意したばかりの時期であったこと、またコテを付けていたことから、「受け取ったものをきちんと書いて仕上げる」ことで信頼できる書き手だと思われたかった、という背景がありました。

 

花丸について

あまり大筋を考えずに書き始めたせいで、花丸の心情が始めと終わりでぶれてしまったと反省しています。

具体的には、始めはルビィに対して恋愛感情を抱いていて、かつ日常的に(軽めの)肉体関係を持っている設定でした。そのため理亞に傷を残して終わるだけ…という結末が見えていましたが、途中で方針転換して悲劇を回避しました。スレタイが明らかにギャグなので読み手にショックが大きすぎるかもしれないと危惧した節もあります、今なら喜んでやると思いますが当時は活動初期だったことで保守的でした。

 

理亞について

「ずら子」という呼び方が気に入っています。アニメ本編で花丸を呼んだことがあるのか記憶が曖昧ですが、Aqours一年生組をそれぞれ「ルビィ」「津島善子(なぜかフルネーム)」と呼ぶイメージがあり、花丸を呼ぶイメージがなにもなかったので、独断でこんな呼び方をさせてみました。「押しに弱い」「好意を向けられるとすぐに落ちる(チョロい)」という可哀想なイメージがそのまま審査を通って今回の姿に落ち着いた感じがあります。

アニメ一期と二期で随分印象が変わってもはや別キャラなんじゃないかというほどでしたが、このSSを書いたことで少しキャラを掴めました。

 

まるりあ(カプ)について

超マイナーカプだと思います。そもそも理亞はルビィ以外と王道カプを組める道理がないので、そりゃそうなのですが。アニメ二期が終わった直後くらいだったこともあり、函館回を切り口にする頭しかありませんでした。

大らかな花丸とチョロそうな理亞、この組合せは書いてみると案外しっくり来ました。理亞の気持ちが自分に向いていることを悟ったとき、ノータイムで受け入れる決意をできたのは花丸ならではじゃないかなと思います(もちろん、前述の初期設定が白紙になっていて、花丸の恋愛事情がフラットな前提です)。

 

全体の振り返り

SS特有の文体に馴染んでいない、ジャンルが定まっていない(ギャグ→恋愛へシフトチェンジした)、ストーリーの軸がぼんやりしている(まるりあ以外の描写が多い)、など反省点は多めです。反面、書くにあたってHAKODATE回を観直したり函館の地図を入念に調べたりと手をかけたこともあり、思い入れが深い作品です。

うっかり続編を書いてしまうなど、初期のSS活動の基盤になってくれました。

 

頂いた感想など(ラ!板、まとめ、ツイッターから)

・パンツ脱ぐ必要あるじゃねーかどうしてくれんだ

・スレタイで既に草

・この文体と筆力ならピクシブでやった方が評価されるかも

・一年生四人最高に可愛いよね。おつです!

・お題出させてもらった者だけど、スレタイのインパクトだけで中身がまとまらなかったものがこんな晴れやかなお話しになって感無量です。無茶ぶりに応えてくれてありがとう

・普段ルビりあ推しだけど幸せそうだし許す!

・ハッピーエンドでなにより、最初はちょっとギャグっぽいのかと思ったけど素敵な終わり方でした

・夜中だからマルもわかってなかったのか…最後、ちゃんと会えて良かったなぁ…!

・最後はちゃんと結ばれてほんとに良かったわ

・なんだこの神SS…りあまるとか新しすぎてもう最高(語彙力

・なにこの怪談…函館回はサンシャインアニメの戦犯だよな結局